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 月読が、長宗我部元親をえらくプッシュしてる回を探すべく、古い話をひっくり返してみる。えーと、たしか月読が日本史を好き放題弄ってる回だから……イノセンス? 三期? ここらって、四年くらい前に書いた分じゃ……そんなに古い話だったっけ? もう時間の流れが、さっぱり分からなくなりつつあります。

( ・ω・) しかし月読がダメ神様なのは、全く変わっていなかった

「単純に、驚いてるって言うか」
 自身がかなり無力化するって言っても、十歳かそこいらで、これだけのことが出来るって素直に凄いことだと思う。ってか、トヨ様然り、リオール君然り、若年層に魔法の天才が増えつつあるのは、何かの予兆なんだろうか。いや、単に僕が会ってきた人に、たまたま多いってだけの話なのかも知れないけどさ。
 そーいや、クレインは若年層に入るんだろうか。世間的に見れば充分、若い部類だろうけど、この三人とは微妙に世代が違うよね。
「あれ、そういえばチンピラ二人の助成した時も、軽くボケ……思考力落ちてなかった?」
 どうも動転してるのか、言葉に出す前に咀嚼する余裕が無い。
「あれは……ギリギリのところに待機させてたんじゃないかなぁ?」
 そういえばあの時は、街の中をグルグル引き摺り回されて、そんなには離れてなかったのかも知れない。
 それにしても、あくまでも確定口調で話すつもりはないらしい。
「ま、こんな子供がそんなこと出来るってバレたら、結構、危険かも知んないよね」
「あ、そっか」
 才知に溢れてると言っても、所詮は小さな女の子だ。拉致なんかされる可能性を考えれば、モロゾフさんが術者ってことにしておいた方が良い様な気もする。
「そこまでは、考えが及ばなかったよ」
「分かれば、宜しい」
 あれ、何か軽く、上から見られてない?
「おっと」
 こんな問答をしている内に、巨大モグラは着実に歩を進めていて、僕達が出てきた穴の入口まで這い進んでいた。うん、幸いなことに、あの巨体が引っ掛かるってことは無いみたい。ちょっと悪い気もするけど、一働きして貰って脱出を図ろうか。

 

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