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2010

1223

 アメリカは、民主党と共和党の二大政党制度が根付いて久しく、今は大統領を民主党オバマ氏が輩出し、議会は共和党が多数派を占めてる状態なんだそうです。これでも、それなりに回るのは、政権交代がしょっちゅう起こるからってのが大きいんでしょうね。人材も、それなりに分散してますし、現実的な落とし所を画策しますし。そもそも、日本に二大政党制が合ってるかという議論すら煮詰まってないのに、90年代の新党乱立の時に動き出したまんまの勢力図というのが情け無いと言うか何と言うか。人材を二分し、利権を二分し、体質が腐らない程度に与野党が入れ替わっていくのが理想的な二大政党制なのに、好き嫌いや有能無能でしか語れない今の日本政治は、やっぱり相当レベルが低いのかも知れません。つーか、軽い奴隷体質の日本人に、二大政党制は無理だと思うのも又、事実ですが。

( ・ω・) 江戸時代の安定っぷりからして、その血筋は否定しても始まらないんじゃないかな

「ジョン君は、席を外して貰っていいですか」
「うん?」
 正直なところ、この話は業が深すぎる。直接の関係が無いといっても、子供に聞かせていい話かは、両親の判断に委ねるべきだろう。
「という訳だ、ジョン。ここからは大人のフィーバータイムだ。部屋に戻っていなさい」
「んだよ、それ」
「では、わたくしがお話の相手をさせて頂きますわ」
「お、おう」
 成程、流石は父子。まださして目覚めてはいないようだけど、将来は相当な女性好きになりそうだ。
「それで、ですね」
 僕は、ジョン君の部屋の扉が閉ざされたのを確認した上で、ノアニールに関して知りうる全てのことを、包み隠さず語った。ボブさんとメアリーさんの駆け落ちに激怒した女王様がその力でノアニールを眠りに就かせたこと。難を逃れたボブさんのお父さん――ウォルスさんが、謝罪の為、十年、人里から離れて生活したこと。僕の兄である勇者アレルが五年程前に、一族の宝である『夢見るルビー』を見付け出して、眠りから目を覚ます魔法を掛けておいたこと。そして一年半前、恐らく僕の魔力に呼応して魔法が発動して、ノアニールの人達が目覚めたこと。自身の激情を見詰め直す為、女王様が一時の眠りに就いたこと。全ては、この二人の若さが招いた過ちを端に発している。もちろん、責は関わった全ての大人にあるのだけれど、まともな神経をしていれば、重く受け止めないはずがない。
「そうか、ノアニールはそんなことになっていたのか」
「……」
 さしものメアリーさんも、ことの重大さに言葉が無いようだ。

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2010

1222

 一票の格差が最大五倍程度あった、参議院の選挙制度刷新が取りざたされています。現行制度は、各県に人数を割り振った選挙区制度と、非拘束名簿式の全国比例の二本立てですが、新案では、全国を9ブロックに分けての比例制度のみなんだそうです。形式は非拘束名簿式。非拘束名簿式は、理想的に働けば悪くない選挙制度なんですが、谷氏みたいなのが受かってしまう現状を考えると、考えてしまうところもあります。余り目立たないけど、折衝や事務系は強い政治家とかは不利ですし。選挙制度は、何処まで行っても一長一短ですなぁ。ってか、9ブロックなんかに分けられたら、今回比例で1つ2つ確保するのにヒイヒイ言ってた社民、たちあがれ、改革なんかは死滅するんじゃ。それなりのスパンで、結局は中堅以上の政党だけ生き残らせるという策略なんですかね。その前に民主党が消滅しそうですが。

( ・ω・) まあ、死票が極端に減りそうなのは、一応は一長としておこうかね

「アレクさん、先程から、何を言おうとしてるのですか」
「は?」
 空気を読むという言葉からは一番縁遠そうなメアリーさんの言葉に、毎度の頓狂な声が漏れた。
「メアリーはそこまで明確では無いものの、不思議な力があってな。俺が隠し事をしても、概ね見破られる。恐らく、完全に発現すれば、何かやましいことがあるなどという曖昧な形ではなく、今、何を思っているか、そして自身すら気付いていない、心の奥底に眠ることまで読み取れる様になるのだろう」
「いや、それって、夫婦の間には良くある話なのでは」
「笑える話だろう?」
 笑ってあげるのが優しさなのか、笑わないのが優しさなのか、人生経験の浅い僕にはちょっと分からないです。
「この人の言うことは大袈裟ですが、たしかに私は少し心の機微が分かります。もちろん、そんなに大したことはなくて、何か変だなくらいしか分かりませんけど」
「それって、女性は標準装備してる特殊能力じゃないんですか?」
「やも知れません」
 男の僕からすると、本当、女性って奴は読心術を使えるんじゃないかってくらいこっちのことを読み切ってくる。アクアさんも、あのニコニコ顔の裏で、僕の色々な心の揺れ動きをどう査定してるのか、分かったもんじゃないのがたまに空恐ろしくて。
「それで、何がどうなさったんですか? 私達の故郷のことでしたら、出来ればお教え頂きたいのですが」
「あー、うん、えー」
 ああ、もう。こうなったら腹を括ろう。やっぱり、この縁は責務を果たせっていう天啓に違いない。

2010

1221

 今日は、楽しい皆既月食~♪
 まー、楽しいかどうかは知りませんが、年頭からわくわくしてたってのに、何で関東はピンポイントで雨なんじゃ、ボケェ! と言っても、昨日、テレビで見かけるまでは忘れてたんですが。それでも、それでも、ワオォォン。

( ・ω・) いかん、何を書いてるのか、自分でも分からなくなってきたぞ

「俺も特に大した力はねーな。混血だからか、単に才能が無いのか、それとも発現してねーのかまでは知らねーけど」
「人生とは、どの様な能力を持つかが大切なのではない。如何に生きるかが肝要なのだぞ、ジョン」
「んな大袈裟な話はしてねーよ」
 しかし、本当、仲の良い父子だよね。魔王軍なんて厄介な問題が無かったら、僕もこんな家族であれたんだろうかと、益体もないことを考えちゃうよ。
「んで、その女王様――俺にとっては婆ちゃんの話なんだけどさ」
 それはそれとして、三十路前にしか見えないあの女王様に、こんな大きなお孫さんが居るというのは、やっぱり違和感が甚大だ。
「何かすげー力とか持ってたのか? 怒ったら地面割れるとかさ」
 おぉ、良いぞ、ジョン君。そっちの方向で話を広げるんだ。まあ、仮にそんな力があったとしたら、ノアニールは完全にこの世界から消滅してたんだろうけどさ。
「さぁ? お母様は殆どその類の話はしなかったし、才能が無かったか、余り好きじゃなかったかのどっちかだと思うけど」
 ええええ、メアリーさんが女王様の能力を知らないっていうのは、想定してなかったな。尤も、御家の事情に差はあれど、僕も父さんの能力を全部知ってるかと言うと、伝聞でかなりあやふやなんだけどさ。
「そりゃもう、女王様っていうくらいだから凄いに決まってるじゃない。無益だからやらないってだけで、その気になればきっと天下狙えるくらいだね」
 娘さんでさえ知らない女王様の特殊な力を、僕達が知っているというのは不自然といえば不自然なので、ちょっと遠回りをしてみよう。何だか、益々ドツボに嵌ってる気もしないでもない。

2010

1220

 ゲームソフトってあるじゃないですか、ゲームソフト。あれって店舗サイドの買取が基本、つまり返品不可能な商品らしいんですが、返本と価格維持が保証されてる書籍・雑誌と比べて厳しい話ですよね。最近のゲームなんて粗製濫造もいいところで市場全体はともかく、一本のソフトの暴落なんてあっという間で、仕入れが難儀です。そりゃ、店を構えてる業者は、予約販売に力を入れたり、中古に手を出さざるを得ませんよ。新品商品だけでやってけるゲームソフト屋なんて、今や存在しないんじゃ無いでしょうかね。
 以上、300円で中古の実況パワフルプロ野球9を買った者の戯言でした。

( ・ω・) バワーズとか居て、ある種マニア度がヤバい

「さっきジョン君が言ってたんですけど、人間とエルフの違いって、何なんですかね?」
 ここは一つ、自然な話の流れで結論に至る努力をしてみよう。こう、女王様の特殊な力から辿り着けそうな気がするよね。
「人間とエルフの違いですか? うーん、人間はすぐに見た目が変わるので、そこは驚かされましたね」
「人間側の意見を言わせて頂けると、ちょっとやそっとの年月じゃ殆ど変わらないエルフの方にも、ビックリさせられる訳ですけど」
 あれ、ひょっとして、目的の方向に進めてない?
「ジョン君とも、そんな母子って感じじゃないですし、女王様とメアリーさんを見ていると母娘って言うか姉妹寄りですものね」
 何とか、女王様の方に話を持っていく方向で、と。
「たしかに、この子は随分と大きくなりました。気付けばあっという間に私とそう変わらなくなるのでしょう。ハーフエルフがどの様に年を取っていくのか分からないので、その後についてはどうなるか想像の外ですけど」
 ああ、女王様完全無視ですか。女性は子供を産むと、優先の第一位が旦那から子供に移るって言うけど、女王様は何処まで下がっちゃったんだろうか。
「でもまあ、人間にもそう老けこまない人も居ますし、そうやって考えると大した違いじゃないですよね。となると、やっぱり特徴的な違いは魔法的な才能でしょうか」
「そうかも知れませんね~。尤も、私は特にこれといったものを持ってませんけど」
「メアリーは、魅了の魔法――」
「まあ、ボブさんの台詞はさておくと致しまして」
 段々と、扱いを理解してきたような気がしないでもない。

2010

1219

 支持率低迷、極東アジアの不安定、対米交渉難航、内部には爆発寸前の大火薬オザーワ、参議院で過半数維持ならず、法案を通す為の社民、公明との連携も暗闇の中と、菅内閣の詰みっぷりがヤバい今日この頃ですが、一体、どうしてこうなった。いや、幾ら何でもここまで酷くなる前に、何処かで何とか出来ただろうと。悪手ばかりで、どれが致命打かわかりづれぇ。うーん、年頭に、鳩山内閣は支持率50%くらいはありましたよね。やっぱり、突き詰めると普天間かなぁ。あれでもう、上っ面を取り繕おうとすることすら出来ないと底が割れたというか。早めに土下座するしか解決の手段なかったのに、よくもここまでこじらせられるものだと思います。

( ・ω・) 未だに、謝罪らしい謝罪が全くないのが、らしさを強調してると思います

「ノアニールか。いや、俺も若かったな。幾ら見初めた相手が居たからといって、故郷を離れ、こんな遠くにまで流れつくとはな」
「今が幸せだから、これもまた人生ですよね」
 どうしよう。どんどん、切り出す機会を失ってる気がしてならない。
「そろそろ、親父にも会いてーな。まだ生きてればいいんだが」
「お母様は御健在でしたのよね? 多分、相当に怒っておられたと思うのですが、一度、ジョンを連れて御機嫌伺いをしたいものです」
 うう、この流れでどうやって、その女王様がノアニールの人達を十年も眠らせっぱなしで、お父さんの方は十年も謝罪の為に世捨て人みたいな生活をしてたなんて言えるのさ。これはもう、会話力がどうこうって次元じゃないよ。
「本当、ここらってド田舎だからなー。ポルトガやイシスとかって割と近くの情報すらあんま入ってこなくて、何がどうなってるか良く知らねーんだよ。なぁ、父さん。やっぱ一度、外の世界を旅しようぜ」
「うむ、そうだな。ジョンもそろそろ、一人前の男になる為の準備をしてもいい頃合だ。危険な場所は駄目だが、近場でそれなりに安全な道ならば良いだろう」
「よっしゃあ」
「あ、あの、ですね」
 微笑ましい父子の会話に割って入る形で、声を上げた。
 とはいったものの、どうしたもんだろうか。と言うか、そもそも伝える絶対的必然性はあるんだろうか。近々イシスやポルトガに行くのであればどっちにしても遠からず何処かから知ることになるんだろうし――あー、でもあの一件に深く関わった一人としては、ここで素通りは無責任過ぎる気もするし。

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