忍者ブログ
[331] [332] [333] [334] [335] [336] [337] [338] [339] [340] [341]

 はてさて、死闘と言うか、何と言うか、とにかくひたすらに疲れる日本シリーズを制し、千葉ロッテマリーンズが日本一と相成りました。まー、三位からがどうとかうるさい人も居ますが、ペナント始まる前から決まってたルールですしねぇ。つーかこれ、そもそも誰が決めたんだっけ。だから、こんなシステムはやめて、短期決戦のタイトルを作れと。
 何はともあれ、何だかんだで11月まで野球を楽しめるというのは羨ましい話どすなぁ。私なぞ、梅雨が明ける頃にはストーブリーグですから。夏にストーブって我慢大会かよと言われましたが、横浜ファンであるだけで苦行みたいなものででしてね。

( ・ω・) ちゃぶ台を、ひっくり返すちゃぶ台を誰か寄越しやがって下さい

「うーん」
 ポルトガを再出航して数日、幸いにして今回も好天に恵まれて、それなりに自由時間を持つことが出来た。折角だからと、少し手紙を整理することにしたんだ。何しろ、旅も一年半ともなると、相当の量が溜まる。定期的に遣り取りしてる相手だけで、母さん、クワットさん、トヨ様が居て――不定期だけど、アクアさんのお爺さんやノアニールのお爺さん、アダムスさん、トランスさん、ジョージさん、バーネットさん何かも加わって、もう百通近いんじゃなかろうか。忙しさを言い訳にして、適当に紐で括ったりなんかしちゃったけど、ここらで一つ、きっちりしておくべきだと思うんだよね。
「だけど、部屋掃除の時に本を読みだしちゃうのと一緒で、これが中々、進まないんだよねぇ」
「誰に対して弁解してんのさ」
 もちろん、自分自身に対してです、はい。
「そういや、シスってあんま手紙書かないよね」
 何だかんだで仲の良いトランスさんと多少は遣り取りするかと思いきや、そんなことはありゃしなかったよ。
「何かこう、手紙って何書いて良いか分かんない気がしない? ほら、口で喋るんだったら後腐れないけど、形に残ると後で恥ずかしい思いするかも知んないし」
「それ、つまり筆跡を残すと捕まりやすいって話じゃないの」
 完全に、盗賊思考に侵されてしまった僕は僕として。
「とりあえず、何書いても良いと思うけどね。御飯美味しかったとか、でっかい魚が釣れたとか、日記的な感じでも」
「うー、そういうの苦手」
 たしかに、その場その場の判断でしか生きてないシスに、その日のことを振り返れって言っても無理なのかも知れないけどさ。

PR

 この色々とドタバタしている最中に、馬淵国交大臣が八ッ場ダム中止を事実上撤回する発言をしたそうです。あるぇ、尖閣問題も国交省の管轄なのに、何を好き好んで火種を増やすんでしょう。或いは、どさくさ紛れにさらっと通すつもりだったんでしょうか。無理だと思いますけど。つーか、ここまで前言撤回しまくって、まだ内閣として成立してること自体、奇跡に近いとさえ思えます。もう、キッパリと、マニフェストは一つも達成しませんって、言い切っちゃえよ。

( ・ω・) 今更、勝てる選挙なんて、殆ど残ってやしないんだからさ

「今回も、怒りませんのね」
「そりゃ、子供の結婚の約束が戯言だってことくらい分かってるし」
 何だか、さりげに不穏当な発言を聞いた様な。えーと、その論理で行くと、トヨ様に対して本気で敵意を持ってるのは――よし、出航で忙しいし、こっちも深く考えておくのはやめておこう。
「ケー。全く修行中の身のくせに、いい気なもんだねぇ。ガキにゃ興味ねぇが、その女運を少しは分けやがれってんだ」
 甲板から身を乗り出して、実に大人気ない言葉を口走ってくれるお師匠さん。何でも未練たらたらで前の彼女さんのところに行ったらしいんだけど、門前払いを食らったとかで、とても機嫌が悪いのです。
「それじゃ、ジュリ。僕達、行くね」
「ん。今度会う時はお兄さんとして、そして世界を救った英雄としてね」
 本当、無意識なんだろうけど、この子達って僕にえらい重圧を掛けてくるよね。
「頑張って、見るよ」
 ここで微妙に目を逸らす辺り、僕も通常営業が戻ってきた気がしてきたよ。
「おぉい! こら、アレク! とっととてめぇの荷物片付けねぇと、うっちゃるぞボケェ!」
「はぁい、ただいまぁ!」
 やれやれ、流石に荷物一式捨てられたんじゃ溜まったもんじゃない。大人なら、もう少し余韻に浸る時間をくれるくらいの機微を持って欲しいもんだよね。
「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
 背中越しに、ジュリの声を聞いた。
 うん、まあ、あれだね。基本的に年上好きで甘えん坊の僕だけど、妹っていうのも、悪く無いのかも知れないよ。

 件の衝突動画流出から一日程が流れ、どうやらほぼ本物ということで確定した模様です。まあ、目的や流出元はともかくとして、何がどうあっても菅政権並びに、政府民主党に益は無いでしょうなぁ。出すの出さないので揉めてるから、こういう結末に至ったということすら想像出来ない残念なお歴々ですし。
 そしてその自称優秀な民主党幹部の言い訳が、大方の予想通り、『機密情報が流出するとか、危機管理体制がなってない!』で意地の悪い笑いをして差し上げるしか無いという。あのね、そこの点は既に通り過ぎたの。当面の問題は、何故この動画が隠蔽する必要があったのかでしょ。詰問だの、責任の所在だのは、時間掛けてやっても出来ることでしょ。子供じゃないから、分かるよね。

( ・ω・) 本当、このレベルまで落として説明しないと、理解しないんじゃないかって思えて怖いよ

「ん、アレクは、本当に優しい」
「そーでもないよ。ちゃらんぽらんなだけで、単にお人好しって言うか」
 僕自身の評もそんなものだけど、人に言われると釈然としないから困ったものだと思う。
「アレクには、兄さんになって貰えたら嬉しい。シスとアクアは、姉さんで」
 何だか、話が変な方向に向いてきた様な気がしないでもない。
「そして、義姉達は妹に色々と嫉妬して、イジメ倒すの」
「そういう物語多いよね」
 何か吹っ切れたのか、この人形使いさん、えらくノリノリです。
「分かりましたわ」
「こっちは何さ」
 さぁ、いつもの調子が、帰ってきましたよ。
「アレクさんに女性が近付くと普段ならシスさんが烈火の如く怒りだしますのに、今回はそうでない理由ですの」
「ほひ?」
 そーいや、結局、今回はその攻撃食らって無いよね。
「これは詰まるところ、家族の情を基本としていたからに他ならない訳で――」
「それ以上言ったら、本気で、怒るよ」
「シスさんは、いつでも可愛らしいですわよね」
 言ってにっこりと、満面の笑みを浮かべてくれるアクアさん。えーと、とりあえず難しく考えるとドツボに嵌る展開と見たし、ここは軽く流しておくのが正解だと思うんだ。
「本当、凄く楽しそう。家族はやっぱり、こうあるべき」
 こう言うのもなんだけど、ジュリの家族観って、随分と独特の様な気がしてならない。
「アレクだったら、旦那さんでもいいかな」
「ハハハ」
 トヨ様といい、僕の年下に懐かれる能力は、そこそこのものなのやも知れないね。

 インターネット動画投稿サイトで、尖閣諸島近辺にて漁船が巡視船に激突したとされる動画がアップロードされたそうです。あー、ついに担当官僚か、罪の全てを被せられようとした沖縄地検が反乱を起こしましたか。えらいこっちゃで。
 まあ、私見として前々から、ついうっかりファイル共有ソフト的なもので流出させてしまえばええやん、そういうの役人の得意技やろとか冗談を言っていましたが、本当にやらかすとは。人間が想像出来ることは、全て実現可能ということどすなぁ。

( ・ω・) 益々、日本シリーズの影が薄くなるとか、言ってはいけないよ

 民主党、小沢氏が、『やだやだ、国会で晒し者になるのなんてやだー』と駄々をこねてますが、一方で某ネット動画に出る余裕はある様です。ネット動画好きですよね、あの爺さん。やっぱり、編集権がテレビ局や新聞に握られてるのは嫌なんでしょうか。嫌われ者ですしねぇ。やっぱり裏でコソコソと画策してるのが大好きなんでしょう。

( ・ω・) ネットで大人気なんて平然と嘘吐ける辺り、どっちもどっちなんですけんどね

「おっ、こりゃ中々、重いねぇ」
 え、シスが手伝ってくれるのは実に嬉しいんだけど。何でそこまで大変じゃなさそうなのさ。モロゾフさんの方が、僕が持ってるトーマスさんより軽いとかは……無いよね。単純に、僕の力が劣ってるだけですよね。えーえー、どうせ貧弱な坊やですよーだ。
「お手伝い致しましょうか?」
「大丈夫。思ったよりは大したことないから」
 嗚呼、久々に、凄くやってしまった気分だ。男って、どうしてこう見栄を張って生きているのか。何処かの偉い学者先生が、論文の一つも発表してるんじゃないかって、ちょっと思わなくもないよ。

「うん、それじゃ、ここでお別れ」
 全ての準備を終え、ようやく迎えた再出航の日。僕達は埠頭で、ジュリとお別れの挨拶を交わしていた。
「本当、何から何までお世話になって、ありがとう」
「気にしなーい、気にしない。子供は大人に甘えるのが仕事みたいなもんなんだからさ」
 よくよく考えてみれば、シスはもう十六歳で、アリアハンの国法では大人としての扱いを受けることが可能だ。人間、本当に年齢だけで大人と子供を区分けしていいのか、今一度考え直してみるべき――。
「どうして、わたくしの顔を見ましたの?」
 よくよく考えてみれば、とっくの昔に大人のはずのアクアさんでこれなんだから、難しく考えるだけ、頭の無駄遣いかも知れないよね。
「ま、良いじゃない。どうしても納得出来ないって言うなら、大人になってから借りを返してくれるってことで良いからさ」
「大人の、御奉仕?」
 何処でそういう言葉を憶えてくるのなぁ。



忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
4 5 7 9
11 12 14 16
18 19 21 23
25 26 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索