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 西武ドームってあるじゃないですか、西武ドーム。あそこのレフトスタンドの看板に、ごはんがススムくんがあります。現段階で、十二球団一、二を争うパワーヒッター、中村剛也選手、通称おかわり君が思いっきり引っ張って放り込むと……何とシュールなことか。これを狙ってやったんだとしたら、販売元である味の素を見直さざるを得ません。いやまあ、別に蔑視する様なことがあった訳でもないんですが。

( ・ω・) こういうのって、割と好きだよ!

「何とか、包囲網の一番薄いところを突破したのだけれど、それが罠だった。幹部級の魔物数体が待ち構えていて、二人を――」
 ギリッと、歯軋りの音が聞こえた様な気がした。さしものクレインも、それだけ追い詰められた状況では分が悪いっていうのは、頭が締め付けられる思いだ。
「だけど、そんな状況で、どうやってシルビーさんは――」
「何故だか、魔物達は二人にしか追いすがらなかった。その隙をついて、クレインが、ルーラかバシルーラで逃がしてくれた。気付いたら、ここに居た訳で、細かい経緯は分からない」
「あ、クレインが言ってた、個人の魔力に向けて飛ばす、キメラの翼の応用」
 手紙の遣り取りが元で聞いた技術だけど、人間にも使えるんだ。バシルーラは僧侶系呪文に属してるし、多分、ルーラの方だろう。クレイン程の術師なら多少、魔法使い系統から外れた呪文も使えるかも知れないけど。
「とにかく、腹が立つ。この高貴な気品に満ち溢れた美少女魔女っ子シルビーさんを差し置いて、男二人を攫うなどとは」
「そ、そっち?」
 僕にこの人の内心を読むことなんて出来ないから、これが本音なのか、怒りを飲み込んでのものなのかは、良く分からない。
「しかし、殺すんじゃなくて、攫った、ね」
 魔物達が本気で殺しに掛かってきたっていうんなら、先ずは逃げられないことを考えるから、シルビーさんを逃す余裕があったところに不自然さを感じる。だから、多分、二人が囚われたという部分は、それなりに信憑性があるんだろう。だけど、そうすると次に湧いて出るのは、『何の為に』だ。

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 そういや以前、菅総理が『私の顔を見たくなければ、この(再生エネルギー)法案を通せばいい』とか言ってた会場に、ソフトバンクの孫氏が居たことがありました。『何でこのオッサンが? 金になる匂いでもすんの?』とかその時は思ってたのですが、やっぱりソーラーパネル事業に全力で参入する予定みたいです。分かりやすい利権構造だなぁ。これって、政治家の倫理規定的な法律に引っ掛からんのかいな。つーかこないだ国会で自民党議員が、『ソーラーパネルは中国が圧倒的なシェアを持っている。あなたは、中国に税金を流す売国奴だ』とか何とか言ってた気がするんですが。韓国だったかも知れませんが。あの総理は、どこから調達してくる気なんですかね。それと再生可能エネルギーの不安定さを、ちゃんと知ってる国民がどれだけ居るかがそもそも疑問だ。本気で取り組むなら、研究チームを立ち上げて、十年か二十年掛けてたくさんの実験と検証を重ねて、メイドインジャパンの、安価、省資源でそれなりの太陽光エネルギーを生み出せるパネルを開発してからだと思う訳で。少なくても、法案を通したら、民間がこぞって参入して技術が向上するような、甘い業界じゃないと思います。携帯電話みたいに、便利じゃないもん。電気の利便性なんて、安定性くらいしか一般人は気にしませんし。

( ・ω・) 少なくても現総理の間にカタがつく話じゃないんだから、大した手柄にはならないよね

「旅のさなか、モンスター達に追いやられて入った祠で、頂戴した。
 たしか、『このネクロゴンドの奥地にまで来るとは、あなたがたこそ、まさに勇者の中の勇者。このシルバーオーブで以ってラーミアを目覚めさせ、どうか、どうかバラモスを討って下され』とかどうとか言っていたような」
「……」
 あれ、何か凄い温度差を感じるんだけど、これって僕の感性に問題があるからじゃないよね。
「と言うか、私達にとってこれは一個目であって、そこまで持ち上げられても、感情移入しきれない面が否定出来ない」
「まー、場所が場所だけに、僕達みたいに最後に回す人が多数だと思うよ」
 世界でも屈指の魔術師であるクレインを擁していなければ、思いついても、実行は難しいよね。
「何にしても、そこの部分は割とどうでも良くて」
 多分、だけど、僕達ほど、世界の至宝であるオーブの存在をついで程度に思ってる人は少ないと思う。只のお宝として扱ってるシスは別にして。
「問題は、その後。折角、軍団から逃げ切ったと思ったのに、外に出てみれば、すっかり囲まれていて。祠自体は聖なる力とやらに守られてるらしいのだけど、包囲された時の無力感といったら」
「あー」
 分かる分かる。あれって、中に住んでる人は良いんだけど、出入りしなきゃならない人には時間稼ぎにしかならないよね。と言うか、数で圧倒的に負けてたら取り囲まれて、むしろ状況は悪くなるし、空も埋め尽くされてたらルーラも殆ど無効だし。と言うか、中の人って、どうやって生活してるんだろうね。レイアムランドの巫女さん達みたいに人じゃなければ良いんだろうけど、一般人は物資補給とかしなきゃいけない訳で。

 ねんがんの、かきごおりきをてにいれたぞ!
 いや、手に入れたのは二週間くらい前なんですが、書くのをすっかり忘れてまして。いやいや、そんなん要らんだろと言わないで下さい。かき氷器ですよ、かき氷器。こう、シャリシャリ掻き回して、あまあまひやひや。この暑さで、シャーベットやらかき氷を購入し続けてたら、幾らになるか分かったもんじゃないという貧乏人根性で買ったんですけどね。これから僅か二ヶ月しか美味しい時期がないという、日本人らしい、刹那に生きる象徴みたいなものじゃないですか。

( ・ω・) 最近は、10月まで充分暑い? そんな気も、しないでもない

 盗賊は、個人差があるけど、基本的には職人だから、論理はすっ飛ばして、結論だけを得てる人が多い。
 遊び人は、語るまでもなく、論外として。
 魔法使いは、よっぽどの才能に満ち溢れてる人でない限り、コツコツと積み重ねて呪文を習得するから、思考回路が構築されていて参謀職に向いている。強いて言うなら賢者も近いものがあるけど、自称を除いた本物の賢者は数えるくらいしか居ないし、ここでは考えないでおく。
 もちろん、あくまでそういった傾向があるってだけで、全く当てはまらない人も居る。それに、この手の思考が出来るっていうのと、リーダーの資質は、必ずしも関係が無いから、魔法使いのリーダーがそこまで多いって訳でも無い。
 何にしても、どんな状況に陥ろうと、常に最善の策を、理で積み上げるのが魔法使いの役目だ。一応は勇者でリーダーの僕だけど、その根幹は変わってないとは思っている。シルビーさんとは、一緒に居た時間は少ないけど、似た芯を持っていると、信じたい。
「魔女っ子」
「はい?」
「私は、魔法使いじゃなくて、魔女っ子」
 そこって、そんなに重要視するところなの?
「クレインが、私を呼んだ時に、そう決めた。中身的には、女魔法使いであることに変わりは無いんだけど」
 うん、変な拘りはあるけど、客観的且つ合理的な見解だよね。よしよし。これなら、ちゃんと話を進められるはずだ。
「それじゃ、次はこのシルバーオーブについてだ。これは、ネクロゴンドで手に入れたってことでいいの?」
 シルビーさんは、コクリと首を縦に動かした。

 就任僅か一週間ちょいで、前復興相になってしまった松本氏ですが、彼の何が凄いって、現総理の大臣査定に引っ掛からなかったことですよね。いや、担当省庁が無いと言っても、大臣ですよ、大臣。五つの有用政策 <<< 一つの失言ないしはスキャンダル、なんて因果な商売なんですから、入閣前にいわゆる身体検査と、適性チェックは徹底的にやるでしょう、普通。
 ぶっちゃけ、柳田ちゃんはジョークで言ったんだと思ってるんですよ、『法務大臣は二つだけ憶えておけばいい』って奴。壊滅的にセンスが無いだけで。でも、松本氏は、身体の芯からしょーもない品性が漏れ出てるタイプだとしか言い様が無い訳で。そういや、副大臣の平野氏が昇格した時に、総理が『政策の継続性』を重要視したとか言ってましたが、一週間ちょいで継続性もへったくれもあるかいな。

( ・ω・) 真面目に突っ込んでたらキリがない。そんなことを再認識した夏の夜のこと

「二人は……バラモス城に連れ去られた」
 部屋の中が、一瞬にして凍りついたかの様に思えた。大雑把に想定していたものの内、最悪が、二人が既に殺されているというもの。そして次に来るのが、囚われているというものだった。経緯はともかくとして、あのクレインがやられたという事実は、色々な意味で衝撃に他ならない。
「だから私は、生きている以上、行かなくちゃいけない」
「うん、分かった。そこまでは否定しない。むしろ手伝わさせてと言いたいくらいだけど、それでもちょっと待とう。闇雲に突っ走ったところで良い結果が出ることが少ないのは、魔法使いであるシルビーさんなら分かるでしょ」
「……」
 魔法使いは、世間的には呪文をぶっぱなしたり、強化、或いは弱体呪文やなんかで戦闘を補助するだけの人だと思われているけど、そこには少し誤解がある。もちろん、パーティや部隊運営に依って差はあるけど、基本的には論理的且つ、合理的な作戦担当官であるところが多い。その理由は、思考の基本が、理知で成り立っている人が多いからだ。
 戦士は、前線の消耗品であり、勝手な行動を取れる立場にない。
 武闘家は、武術、武道の探求家であり、その結果得られる力を戦闘に使っているだけで、精神の支柱は、武の中にこそある。
 商人は、利の追求者であり、それなりに合理的な考えも出来るものの、優先順位があくまで損得にあるので、総合的、客観的な判断が弱い。
 僧侶は、信奉する神が優先順位の第一であり、論理的思考とは、対極にある。

 時は戦国。かの尾張の山猿、豊臣秀吉が天下をその手に握りかけていた頃のお話。後の征夷大将軍徳川家康は、豊臣家に臣従することを拒み、信長の息子信雄を立て、『織田家領土は信雄のもの』という大義名分の下、戦いを挑むこととあいなりました。いわゆる小牧長久手の戦いでありますでごんす。何しろ、三河武士は強い。後に天下をとって、歴史書を改竄した補正を抜き取っても、やっぱり強い。この戦で、三倍以上の兵力差がありながら、局地戦に於いてはボコボコにするなどの戦果を収めてしまいます。
 しかし敵もさるもの、猿のさるもの。秀吉は、総力戦に持ち込んではどちらも得をしないと判断したのか、早々に信雄と和解してしまったからこりゃ大変。如何に戦国の世とはいえ、大義無くしては戦えないのが、世の常識。徳川陣営は、撤退講和せざるを得なくなりましたとさ。
 詰まるところ、何が言いたいかってー言えば、一本釣りたぁ、こういう起死回生の大技のことを言うんでさぁ。ハマダだかハマタだか知らねぇが、あんなメザシにもならん雑魚一人釣り上げてキャッキャ言ってるデコボクロは、何のこたぁない、本物の山猿なんじゃないですかねぇ。

( ・ω・) 何となく、講談調で書いてみたよ、やっつけだけどね!

「何だ、生きているのか。ならば仕方がない」
 半ば、全てを諦めているかの様に言葉を吐き捨てると、シルビーさんは腰を上げた。そしてゆっくりとした所作で三角帽子とマントのズレを直すと、扉に向かって歩き出した。
「ちょ、何処行くのさ」
「バラモス城」
「今すぐに、一人で? っていうか、まだ身体弱ってるんだから、少し大人しくしてた方が――」
「のんびりとしていられる時間が、無い」
「いや、第一、どうやって行くつもりさ。ネクロゴンドの周辺なら、モンスターが強いってだけで何とかなるかも知れないけど、バラモス城にはルーラでも通れない結界があるって、シルビーさんも知ってるでしょ」
「……」
 そこまで言葉を告げたところで、ピタリと足が止まった。良かった、まだ、論理的に物を考える力は残ってるみたい。
「とりあえず、ここに座って。すいません、何か飲ませてあげたいんで、用意して貰っても――」
「こういう時は、フレーバーたっぷりのハーブティですわよね」
 凄い。今まで何度となく思ってきたけど、アクアさんは、やっぱり、何処までも凄い人だ。
「何という通常営業っぷり」
 余りの空気の違いに耐えられなかったのか、ちょっと口の端が緩んだのを目にした。まさかアクアさんって、ここまで計算して行動を――してないよね、多分。
「じゃあ、順番に聞くよ。クレインとリオール君は、どうしたの?」
 何でこんなところに居るのかとか、シルバーオーブの件も気になるけど、第一にはやっぱりこれだろう。ここをきっちりしておかないと、話の筋道がつけづらい。



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