2019
ゾンビと呼ばれる怪物が居ます。日本人が抱く一般的なイメージは、程よく腐乱しているものの人間としての形はギリギリ保っている動く死体、といったところでしょうか。ルーツはブードゥーにありますが、現代日本では、自律ないしは外的要因で動作する遺体全般を総称している部分があります。その為、定義はあって無きが如しです。知能の有無も問いませんし、腐敗の程度も気にしません。いっそ一度死んだと思われた人が現世に踏み留まったら、そう呼んじゃってもいいくらいの勢いです。何度瀕死の状態に陥っても復活してくるキャラクターをゾンビ扱いすることだってあります。リビングデッドの代名詞として定着していると言えるでしょう。たった三文字で表記できることと、濁音率が高いことでおどろおどろしい雰囲気があったが為に馴染んだのかなと推察します。こんなところにも、良く言えば柔軟、実際のところは適当な日本人の特性が漏れ出てる気がしてきました。
(・ω・) 本来のゾンビの意味はかなり違うけど、エルフとかにも言えることだし
【いわゆるところのタンク適性は無いな】
朱:では、ホワイトの永遠のライバルであるブラックについてですけど~。
白:だから、そういった意識は無いんだってば。
黄:たしかに白虎と玄武が対の関係と言われてもピンと来ないんだよぉ。
朱:世間的には、攻撃型と防御型ではありますよね~。
白:でも前衛後衛でコンビ組むって感じでもないでしょ。
黄:虎は勝手に飛び出して好き放題やって、亀がじっと身構えるというスタイルを、
陣形と呼ぶには無理があるのは分かるんだよぉ。
【ピラミッドの横に捨てられた使えない石片みたいな立ち位置】
黄:青龍と朱雀も、青赤の割にパートナー感が少ないんだよぉ。
白:一般論として聞くけど、青と赤ってどっちが格上になるの。
朱:それは考えたことありませんでした~。
黄:困った時は、肉を基準に考えるのが白虎流なんだよぉ。
白:そりゃ青い肉より、普通に赤い肉のが好きだけど。
朱:何一つとして、解答に近付いてませんね~。
黄:こういった無駄に見える迷走も、いずれは真理を導くピースになると、
知った風なことを言って間違った転がし方をした事実を誤魔化そうと思うんだよぉ。
【宗教界の新規開拓は限界に近いものがある】
メ:黒い天使と白い悪魔を流行らせて、視覚的に混乱させるのはどう。
黄:恐ろしいまでに意味のないイタズラなんだよぉ。
朱:そういうのは悪魔さんの仕事なのでは~。
メ:天使もやんちゃなところを見せて支持層の拡大を狙うべきみたいな。
黄:老舗が若者に媚びて、常連客に呆れられるパターンなんだよぉ。
朱:とはいえ、お得意さんだけに頼るのもジリ貧ですし、痛し痒しな部分はあります~。
【素の能力はともかくとして五千年の空白はキツい】
セ:良いですね。私も昼は清廉で忠節なホワイトバトラー、
夜は手を汚すことも厭わないブラックバトラーという路線で行きましょうか。
黄:給料も二人分を要求しそうなんだよぉ。
朱:二倍の仕事をしてくれるなら良いんでしょうけど、口だけ感が凄いですし~。
セ:ハッハッハ、これは辛辣な。
黄:大体、そんな有能なら青龍が放っておかないという事実に気付くと、
色々と察して慈悲深い眼差しを送ることになるんだよぉ。
ホワイト、ブラックと表記すると、企業のことを連想してしまう辺りが時代だなぁと思います。某伝説の戦士が出てくる場合は、それはそれで問題を感じます。
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2019
リトマス試験紙と呼ばれるものがあります。小学校辺りの理科の授業で用いた記憶がある方も多いでしょう。水溶液のpHがどの程度のものかを簡易的に測定する為の紙片です。酸性であれば赤、アルカリ性であれば青になるのが一般的です。歴史はそこそこ古く、13、4世紀の錬金術師が発見したとされています。リトマスゴケなる、当時は染料として用いていたものを原料としていたのだとか。名前の由来はこれですが、現代では化学的に合成して作るのが主流になっているそうです。この、どちらに属しているのか明確に分かる特性から、個人などを試すことをリトマス試験紙と表現することもあります。曖昧な振舞いで、どの派閥なのか分かりづらい人に揺さぶりをかけたりでしょうか。なんか一般人に対しては使い所が無い例えの気もしてきましたが、物語なら多少はありそうなので良いとしておきましょう。
(・ω・) ちなみに大雑把過ぎるから高校以降で使われることは少ない
【情熱の赤は似合わないと言われ続けた朱雀だからこそ】
朱:白には、誠実や潔癖といったクリーンなイメージがありますけど、
それがプレッシャーになったりはしませんか~。
白:そういう考え方があるって、今になって気付いた。
黄:とんでもないマイペースなんだよぉ。
白:暴力極めた父親と、謀略好きな母親も同じ毛色だしなぁ。
朱:特定の色に勝手な印象を持つというのは、傲慢な話なのやも知れませんね~。
【どういった経緯でそんな罵倒になったかは重要な気もする】
セ:若かりし頃、何色にでも染まるカメレオン野郎と罵られたことならありますけど。
黄:ひでーこと言うやつも居たもんだよぉ。
セ:あなたであったと記憶しているのですが。
黄:一欠片として思い当たる節が無いんだよぉ。
朱:長生きの秘訣は、都合の悪い事実を忘却することって言いたいんでしょうか~。
白:これは単に、性格に問題あるだけだと思う。
【根拠なく正や負の感情を抱くことが論点であるべき】
猫:うみゃーお。
朱:『猫派遣業として言わせてもらえば、たかが模様に執着する客は多いな』ですって~。
黄:白猫と黒猫、どっちが人気かという禁断の質問を浴びせたいんだよぉ。
猫:ごるにゃーお。
朱:『お前、それ人間で同じこと言ったら大問題になるぞ』と仰ってますが~。
黄:世知辛い世の中なんだよぉ。
朱:逆手に取って、全ての特徴を個性と言っておけば、
分かってる雰囲気出せる部分もありますよね~。
【ごっこ遊びならともかく人生賭けろって水準ではちょっと】
黄:話をまとめると、こいつらやっぱ白いことに興味が無いんだよぉ。
朱:神様はどうして、この配色にしたんですかね~。
黄:根源的な問いになってきたんだよぉ。
白:天性の資質に意義とか使命があったとしても、私は敢えて逆らいたい。
黄:カッコいいこと言ってみたい感あるけど、その実サボりたいだけなんだよぉ。
朱:とはいえ世界を救う仕事を押し付けられたとして、
本気でそれに取り組みたいかと言われると、大半の方が首を傾げると思います~。
犬や猫の好きな模様を言っても差別的にならない辺り、やっぱり一線は引かれてるんだなと思わなくもありません。
2019
ノンアルコール飲料と呼ばれるものがあります。文字通り、アルコールが含まれていない飲み物のことです。この定義だと水やお茶、ジュースの類も入ってしまう感じがあります。実際は酒類風でありながら、飲んでもほぼ酔わないものを強く意味します。日本の法律で酒とされるには、エタノールが1%以上含有されているのが条件となりますので、これ未満だとノンアルコール飲料に分類される訳です。一般に最も認知されているのはノンアルコールビールでしょう。ビールは飲みたいけど、酩酊してはまずい状況だったり、肝臓など身体への負担を考慮した末に生みだされた代替品です。仕事の合間に口にすると何故か怒られるのは、日本という国のお約束ジョークとして置いておきまして。一方で、ノンアルコールチューハイと呼称されるものもあります。飲んだことは無いのですが、アルコール感のある口当たりなのでしょう。でも、ちょっと苦味があるってだけならジュースってことで良いんじゃねとは思っています。ビールの味や喉越しが好きっていう方は多いんでしょうが、チューハイに同じものを求めているのはどれだけ居るのでしょう。実際、目にする機会が減っている気がするのですが、どうなんでしょうね。
(・ω・) 酒税が掛からないのに似た値段ってのが、引っ掛かるよね
【竹林で迷彩になるかと言われると微妙なところがあるし】
朱:じゃあ、白について語ってみてください~。
白:そう言われても、生まれた時からこの色だしなぁ。
セ:私も龍族になった後、勝手に分化しただけなので思い入れは無いです。
黄:初っ端から、企画倒れ感が凄いんだよぉ。
朱:考えてみましたら、私も朱色に何かしらの感情がある気がしません~。
メ:パンダに、どうして白黒になったのって聞いても、
『知るか』で済まされるんだろうなに通じるものがある。
【技術の発達が堕落を促すなら悪魔の仕業と考えるのが妥当】
猫:なーぐぁ。
朱:『汚れがやたらと目立つし、外に出るのが億劫になるな』と言ってますが~。
黄:あんたの出不精は、もっと本質的なものなんだよぉ。
猫:みぃにゃ。
朱:『ネットがあれば仕事と買い物、どっちも困らないのが悪い』ですって~。
黄:現代社会に適応しすぎなんだよぉ。
朱:かくいう黄龍さんも、最近は大抵のものを通販で済ませてるようです~。
【アムールトラみたいな北国仕様も居るっちゃ居るけど】
白:放浪時代、雪山で保護色になって便利だった記憶はあるかも。
朱:そういう話を伺いたかったんですよ~。
白:相手も白いの多いし、そもそも数が少ないから長居はしなかったけどね。
黄:微妙に話が盛り上がらないんだよぉ。
朱:白熊さんみたいに、頑張って巨体を維持してる方も存在してますよね~。
白:温暖地方育ちに無茶言うなって、割と本気で諭したい気分。
【弾除けとして有能という方向で推していけ】
セ:執事の端くれとして、服装を白と黒、いずれで揃えるのが正しいかを思案します。
黄:どっちにしても、存在感がすげーんだよぉ。
朱:家来なんですから、主人より目立つのはどうなんでしょうか~。
セ:私のモットーは、『主張の激しい隠し味』ですから。
黄:そりゃ、雇い主も見付からないんだよぉ。
朱:逆に暗殺で悩んでいるとか、特殊な事情でしたら可能性がありそうです~。
使い古されたネタとして、執事=セバスチャンというのがありますが、初出はなんだったのか、どなたか解説してください。
2019
トリックスターと呼ばれる者が居ます。英語で書くとtricksterです。長年、starだと思いこんでいましたが、sterで何々する人、という意味があるのだそうです。道理で星とは特に関係が無い訳です。この場合のtrickは悪戯や悪巧みなので、繋げると詐欺師や手品師を指す単語になります。現代日本語では、物語や神話などで場を引っ掻き回す立場の存在という意味合いが第一に来ます。淡々と話が進んでいくというジャンルも無い訳ではありませんが、起伏があるものの方が大多数です。そんな時に便利なのがトリックスターなのです。分かり易い例としては、頓狂な発明品で周囲を混乱させる科学者とかでしょうか。一人紛れ込ませるだけで、幾らでもドタバタコメディを生み出せます。ちなみに黄龍ちゃんは半分以上がトリックスターという、自分でもふざけてんのかと思わなくもない構成ですが、後戻りは出来そうも無いので諦めてこのまま進めます。
(・ω・) 神話は混沌から秩序が誕生する的なのが多いって言い訳しとく
【クリムゾンの方がちょっとキャラが濃いんですよ】
メ:で、なんで私が呼ばれたの。
黄:天使と言えば純白的な固定観念のせいだと思うんだよぉ。
朱:言われてみれば天使さんも、
ヒーローものみたいにカラフルな感じにした方が受けるかも知れませんね~。
メ:これで天使ってたくさん居るから、赤系だけで千人とかになっちゃう。
黄:エンジェルレッドとエンジェルクリムゾンが同時に出たら、
子供達は混乱して、保護者から苦情殺到間違いなしなんだよぉ。
【緑系の人気キャラが皆無って訳でも無いけど絶対数はかなり少ない】
メ:余りそうだし、エンジェルブラックにしておこうかなぁ。
黄:私見としては分かり易いから真っ先に消えて、
本当に残るのはグリーン系統じゃないかと思ってるんだよぉ。
朱:五行でも、青とセットにされてる不遇枠ですよね~。
メ:目に優しくて、植物の象徴みたいな色なのに。
黄:逆にありふれすぎていてインパクトが無いというか、
悪い意味で空気的な扱いなのかも知れないんだよぉ。
【実害が出る頃には手遅れだと分かっているのに放っといちゃう】
メ:ところで私に司会進行の適性があると思ってる?
黄:逆に、誰がやったってまとまる訳ないんだから気楽なもんなんだよぉ。
朱:破談が前提の交渉みたいなものですね~。
メ:つまり、徹底的に煽ればいいのかも。
朱:私が方向修正しますから、大船に乗ったつもりで任せてください~。
黄:もしやこれって危険な流れなんじゃないかと思わなくも無いけど、
いくつになっても、怖いもの見たさというのは引っ込んでくれないんだよぉ。
【但し通用するのは一回だけというリスキーな大技】
朱:ともあれ、これからどうしましょうか~。
黄:行きあたりばったりだとは思ってたけど、ここまでとは想定外なんだよぉ。
メ:負けたら白い粉まみれになる、バラエティ感覚でいいんじゃない。
朱:背景も真っ白にすれば、画面から消える感じになりそうですね~。
黄:完全に放送事故なんだよぉ。
メ:『お使いのテレビは正常です。問題があるのは製作者の頭です』
みたいなテロップを入れておけば、なんとなく許される予感がする。
ステレオタイプという先入観的な言葉は印刷で使うステロ版が語源なのだそうですが、現代っ子はもう分からないんじゃなかろうかって気がしています。というか私も何となくでしか存在を知りません。
2019
煙草は、世界的に普及している嗜好品の代表格のような存在の一つです。原産が南米のアンデス山脈とされていることから推察できるように、大航海時代に広まったとするのが定説のようです。文明が確立する以前から、大抵の地方にあったとされる酒類とは違い、世界規模で見るとほんの数百年の歴史しか無いというのはちょっと意外です。日本に入ってきたのも戦国時代の後期、欧州との交易が盛んだった頃とされています。タバコという読みも、ポルトガル語のtabacoをそのまま輸入したもののようです。これと同様に、ウィスキーとか、コーヒーとか、ココアとか、和訳が思い浮かばない舶来品が多いことに驚いています。球技は一通り作ったのに、嗜好品はどうでも良かったんでしょうか。先人達の基準は、今一つ分からないものがあります。
(・ω・) 蹴球がサッカーで落ち着いた理由も謎だよな
【多分だけど読者が期待してる内容とは掛け離れてると思う】
朱:白って、色に分類していいんでしょうか~。
黄:なんか深いようで、そうでもないような発言が聞こえたんだよぉ。
猫:うなーお。
朱:『色なんて人間の可視領域で勝手に決められたもんだから、
定義すること自体がバカらしいぜ』ですって~。
黄:正しいこと言ってるんだけど、ドラ猫に同意するのは悔しいんだよぉ。
朱:ですが『猫が語る本当のこと五十選』みたいな本を出したら、
それなりに売れそうな気もしませんか~。
【能力的に充分なら全身真っ黒でも妥協するのかは気になるところ】
朱:ここは一つ、白のプロフェッショナルにお伺いを立てましょう~。
白:うにゃ?
黄:こいつ、時給制で専門家でもなんでもないはずなんだよぉ。
白:たしかに、この白毛を染めないと雇わないって言われたら、
しょうがないかなで色を変えちゃう程度のアイデンティティだけど。
黄:マジでバイトっぽい話になってきたんだよぉ。
朱:四神として採用された最大の理由が毛色ですし、
なんとも言えない気分にはなりますよね~。
【結果として健康で長生きなんだから問題ないだろとして良いんだろうか】
猫:にゃまぉ。
朱:『ま、そこの嬢ちゃんより俺の毛並みの方が立派だがな』と言ってます~。
白:そういや十歳超えた、世間的には老猫の割にくたびれてないね。
黄:七割くらい妖怪化してるってのが定説なんだよぉ。
朱:着実に、私達の仲間に近付いてるんですね~。
黄:朱雀の電波を浴び続けたせいで変質したとも言われてるけど、
動物愛護系がうるさそうだから封印された仮説なんだよぉ。
【多角経営を成功させて資産額が相当なものになってるらしい】
朱:では、どちらが最も白に相応しいか決めるというのはどうですか~。
セ:ほぉ、興味深い提案ですね。
黄:昔、白龍だったやつまで湧いたんだよぉ。
朱:考えてみましたら、龍虎と渡り合える猫って只者じゃないですね~。
猫:うみゃう。
朱:『今更知ったか』だそうです~。
黄:こういう危険分子は囲い込んで目の届くところに置いておきたいけど、
生活力が朱雀や白虎よりずっと上っぽいってのが難儀なんだよぉ。
そういや今期は白虎回が無かったなということで、白まみれの話にしてみました。四神が続くことに関しては、順番考えずに書いてた結果だと思っていただければ。