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2019

1009

 おべっかという言葉があります。他人を褒め称える文言の中でも、特に目上に媚びることに重きを置いているものを指します。おべんちゃらなどとも言います。驚くくらい語源が想像しづらいですが、お弁口(ベンコウ)が変化したとする説が有力な様です。弁口とは、口がうまいことなどを意味します。ちなみにおべんちゃらは、「お」「べん」「ちゃら」に分解でき、丁寧にするという意味での御、弁舌の弁、いい加減だったり出任せな様を表すチャラと、割と近いものがあるようです。個人的には、心にもない世辞をペラペラと口に出来るのは一種の才能だと考えています。無理をして紡ぎ出した言葉は簡単に見透かされるものですし。結局のところ、相手がどれだけ察して、何処まで許容するかという匙加減の問題ではあるのですが。虚飾だけの世界というのも歪んでいますが、本音だけというのも味気なさそうな辺り、一筋縄ではいかないものを感じます。

(・ω・) 四月馬鹿の逆で、おべっか的なの禁止デー作るのはどうだろう

【あまりに大きなツッコミどころは時に腫れ物に近くなる】
マ:色んな職場で人工知能が活用される未来が待っとるらしいな。
玄:医療業界も初期症状を診断したり、薬作りなど応用が進んでいるみたいです。
マ:ウチらの商売、全部やろ思たら膨大な仕事量になるし、
 少しでもサポートしてもらえるんやったら助かるで。
玄:ロボットや機械というものは、人の生活を便利にする為にあるものですから。
メ:この、真面目な話をしているはずなのに、
 喉に骨が刺さったみたいに落ち着かない気分はなんだろう。


【生きた人肉が切り裂きたくて外科医になったという事実確認】
則:浮世が如何に進んだものになろうとも、
 人を救えるのは人だけという基本を忘れてはならぬぞえ。
メ:一流の頑固職人みたいなこと言ってる。
玄:方向性はともかく、拘りの強さと技術だけ見れば間違ってないと思いますが。
マ:内視鏡手術すらええ顔しとらんのに全自動のもんでけてもたら、
 どないな理屈で反対運動するんやろな。


【飛び込みでそんなのが来たらどうあれ実験動物ルートなのでは】
マ:不老不死の妙薬が開発されたら、
 ウチらのやらないかんことが増えるんかが気になるねん。
メ:今日も働きすぎて、どうでもいい仮定が楽しくなってるみたい。
則:つまり、如何ようにしようとも絶対に死ねぬ訳かの。
マ:なんや聞かれたらアカン相手に話してもた感じあるで。
メ:もしもそういう患者が来院したら、責任とって相手してね。


【世の中ってのは望まない方向に収束していくことの方が多い】
玄:老いない死なないとは書いてありますが、
 病気や怪我が対象かは不明なので、むしろ忙しくなりそうですが。
マ:なんやその、悪魔との取引みたいな残念オチは。
メ:悪魔って言いたいだけなんだろうなぁってのは置いておくとして。
玄:むしろ生命エネルギーをもたせる方が重視されていて、
 常人より治りが遅い可能性も考えられます。
マ:どないな道筋辿ろうとウチらの負担が増す方向な辺り、
 得体の知れんもんの思惑を感じるで。

 毎年悪魔的ナースを書く時に、ナースネタなんて普通の生活してて溜まる訳ないだろという残念な事実に気付きます。なのでいつも頭をキリキリさせながら、その場で絞り出している次第なのです。
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2019

1006

 ホルマリンと呼ばれるものがあります。名前から真っ先に連想するのは、生物室の片隅で、かつて生体だった肉片を保存する目的でガラス瓶に浸した液体でしょう。ホルマリン漬けなどとも言いますが、化学的にはホルムアルデヒド水溶液の総称です。ホルムアルデヒドは、正規の命名法ではメタナールとなりますが、一般の方に馴染みは無い気がします。メタノールと区別つきづらいですし。分子式が実に単純なので量産に向き、細胞の活動を停止させ構造を固定させる特性から様々な用途で用いられます。一方で、当然のことながら生物にとっては基本的に有害です。建材に防腐などを目的として使うこともありますが、シックハウスと呼ばれる体調不良の原因なのではとも言われています。なので出来る限り使用を控える方向で進んでいるようですが、簡単にはいかないのが世の常だというのは御存知の通りです。

(・ω・) 代替品のコストと安全性の保証が、それはそれで難しいんだもの

【文句を言うこと自体が目的になってる的な結論に至ったらしい】
月:学生の頃、コールセンターでバイトしたことがあるんだが。
黄:打たれ弱いくせに、なにやってるんだよぉ。
月:クレームの十倍くらい煽り倒せば勝った気になれるかなと思って。
黄:若気の至りと言うべきか、雇った方も災難だと言うべきか、
 ツッコミどころが多いんだよぉ。
月:めげずに続けて、底辺の行動パターン分析の礎にしたぞ。


【営業スマイルなんて汚れた笑顔だと言い切る猛者ばかりだとか】
月:他には個人経営の喫茶店でウェイトレスを嗜んだことも。
黄:この仏頂面を雇うとか、マスターは気でも触れてたのかと案じるんだよぉ。
月:これはこれでという客が多かったからしょうがない。
黄:店内の全員が頭おかしいとか、凄い空間なんだよぉ。
月:まだ店は続いてて、そこそこ繁盛してるっぽいけどな。
黄:そういや大学を含めたこの地域自体が特異点みたいなもんだという、
 根本的な前提を失念していたんだよぉ。


【考えるの面倒だしマスコット担当になれば良いんじゃないの】
月:フリー素材ってあるじゃん。
  著作権者の許可無しに、規約の範囲内で自由に使用して良いやつ。
黄:好き放題に扱われる歴史上の人物とかに比喩で使われることもあるんだよぉ。
月:まさに今、私の学内での立場がそれに近いんだが。
黄:弄られキャラとして考えれば、処世術とも言えるんだよぉ。
月:学祭のポスターにコラージュ画像が平然と掲載されてる現状で看過できるか。


【最近は週刊誌も訴えられる御時世だし危ういんじゃないか】
黄:スタイルと顔面を盛り過ぎて、本人認定がしづらいからセーフなんだよぉ。
月:純金像を潰して売却したら足が付かないみたいに言わないで欲しい。
黄:前衛芸術の素材になってるみたいな話なら、光栄と解釈できる感もあるんだよぉ。
月:大義の為に権利を侵害するって、官吏と芸術家が良く使う手口だけど。
黄:学者も、一部のマッドは正当化で言うんだよぉ。
月:私は、何を論文にしようが戯言で切り捨てられるから問題ナッシングである。

 さりげに今年は黄龍ちゃんの開始が二週遅れたのだとか、他が色々増えた関係もあって、これが年内最後の月読教授になるやも知れません。

2019

1004

 我が家の軒下に、蜘蛛が巣を張っていました。いえまあ、それ自体はどうでもいい話なのですが、ちょうど窓の真ん前だったので、視界にチラチラと入ってくるのです。少しばかり可哀想だけど、撤去しようかなと考えていると、あることに気付きます。風がビュンビュンと吹いて揺れまくっているのに、中心の蜘蛛は微動だにしないのです。こいつらって、巣にくっついたものを餌と認識して襲いかかってくるんじゃなかったっけかなどと思い起こします。そこでちょっと端をつついてみると、俊敏な動きを見せてきました。つまり蜘蛛というやつは、ランダムに吹きすさぶ気流に依る揺れと、巣に何かが当たった際に生じる揺れを別のものとして感知しているということになります。あの小さな身体の何処にそんなシステムが詰まっているのか。虫けらなどと侮ってはいけないのをしみじみと感じ入りました。

(・ω・) なお検証終了後、蜘蛛さんは風下の方に飛んでいってもらった

【面倒だからって理由でホイホイ単位出すから普通に人気だし】
月:裏シラバスってあるじゃんか。
黄:学生がソーシャルツールや口コミなんかを使って、
 教授や講義の品定めをするやつなんだよぉ。
月:媒体がなんにせよ、私を舐め過ぎだよな。
  ネット系は改竄できるし、閉鎖空間での情報誘導なんて簡単なのにさ。
黄:なんてことに労力使ってんだと思わなくもないけど、
 実害軽微で免疫を付けられると考えれば、良い教師な気すらするんだよぉ。


【臥薪嘗胆的に憎しみを忘れないルーチンは必要なのだ】
月:正直、あいつらが卒業後にどうなろうと興味無いんだが。
黄:さらっと最低なこと言いやがるんだよぉ。
月:自慢じゃないが、元ゼミ生主催の飲み会とか呼ばれたことないし。
黄:人望の無さが具体的な形となっているんだよぉ。
月:何をどう勘違いしたのか、季節系の贈り物をしてくれる一人が心の支えだ。
黄:なんかそれ、十数年続けた末、最後に恨み節をぶつけてくる、
 呪いの類なんじゃないかと思えてしょうがないんだよぉ。


【自らを愚者とへりくだることで責任から逃れる心構え】
月:世の中から悪意と善意、どちらを無くす方が世界平和に近付くのだろうか。
黄:中学生みたいなこと言い出してる感じあるけど、
 教授がガチな思考実験をするとなると面白いテーマかも知れないんだよぉ。
月:ナチュラルにハードルってか、棒高跳び並の高さを設定された。
黄:普段から教授職って肩書に甘えてるんだから、責務も受け入れるんだよぉ。
月:私は都合よく立場を使い分ける、立派な大人でありたいと思っている。


【この大学にそんな学生が存在してたら逆に驚くが】
月:技術ってのは楽したいとか、何かを成したいという欲から生まれるからな。
  善意しか無いとしたら、原始生活から抜け出せないはずだ。
黄:野生動物は欲まみれだし、それを悪と規定することに疑問を覚えるんだよぉ。
月:しかし人ってのは脳がぶっ壊れてるのか、満腹が無い生き物だという。
  或いは、大き過ぎる夢こそ邪悪そのものなのかも知れない。
黄:半ば惰性で教授になったのが言うと、負け惜しみにしか聞こえないんだよぉ。
月:希望に満ち溢れた目をしてる若いのなんて、全力で蹴散らしてくれるわ。

 月読を描く時の思考回路は、人としてダメな方、ダメな方へと流れていくので、えらく書きやすい部分があります。私自身が色々とダメすぎるせいかも知れませんが、そういうものとして受け入れるしかないのでしょう。

2019

1002

 肝試しと呼ばれる遊戯があります。この場合の肝は、胆力や精神力のことです。つまるところ、どれだけの根性の持ち主であるかを調べる遊びです。一般には、夜間に墓場や山道などを、どれだけ腰が引けずに歩けるかを競ったりします。主催者が幽霊などに扮して恐怖を演出するというのも定番です。狭義では、この度胸比べだけが肝試しとして扱われます。字だけ見ればメンタルの強ささえ知れればいいはずなんですけどね。薩摩武士は肝練りという火縄銃でのロシアンルーレットもどきをやっていたそうですが、これも一種の肝試しやも知れません。彼らに関しては、そのバーサーカー伝説が独り歩きしていて、史実であるかは怪しい部分があるのが難儀ではあるのですけど。

(・ω・) しかし勇気的な言葉って、結構な種類があるもんだな

【素のままでも充分以上にヤバい奴と認識されそうではあるが】
月:大人になりきれない精神の持ち主をピーター・パンで例えるらしい。
黄:自己紹介なら、初対面相手にやって欲しいんだよぉ。
月:『どうも始めまして、月読と言います。ネバーランド在住です』
 とか発言して、どんな関係を築けると言うのだ。
黄:とりあえず、印象には残るんだよぉ。
月:それ以外が全滅に等しい部分については触れない方向で行くつもりか。


【別に大学は奇人変人度合いを評価してる訳では無いのですが】
月:どうせなら、アリス並の不思議ちゃん路線で行くか。
黄:奇怪なのは旅した国の方で、アリス自体はそこらの女の子なんだよぉ。
月:でもこの物語って、白昼夢説が有力らしいぞ。
黄:常日頃から、寝ぼけてるでも酒を飲んでるでも無いのに、
 頭湧いてることしか口にしない教授に言われたくないと思うんだよぉ。
月:ナチュラルな状態で頓狂なことを言えるからこその教授だと、
 素人には理解できないであろうな。


【二十歳前後の子達に混じって全力で楽しめるのも並外れてる】
月:学生達がドミノ倒し世界一を狙って、体育館を貸し切ったらしい。
黄:青春なのか、その無駄遣いとするのかで見解が分かれそうなんだよぉ。
月:小さな地震起こらねーかなぁって思うのが、正しい反応だよな?
黄:誰しもしょうもないやっかみ根性は持っているものだけど、
 臆面もなく言い放てるのは、ある意味で凄いんだよぉ。
月:遊びに関しては学内随一と自他共に認めているつもりなのに、
 誘われなかったのが今でも納得いってない。


【共倒れになったら逆に友情が芽生えるかも知れない】
月:ああいうのってアクシデントに対する保険としてストッパー使うんだが、
 この規模になると外すのも一大作業になるんだ。
黄:最後の一個を取り除く時にやらかしてしまいそうなんだよぉ。
月:喋ってたら私もやりたくなってきた。
  有志を集めてもう一つの体育館で対抗してやろ。
黄:じゃあこっちはこっそり地震祈願をすることで、
 争いの虚しさについて考えることにするんだよぉ。

 ピーターパンシンドロームは心理学上の俗語ですが、アリスシンドロームは単に物が大きく見えたりする現象な辺り、なんか格差的なものを感じます。

2019

0929

 安楽椅子探偵と呼ばれるものがあります。英語のarmchair detectiveをそのまんま訳したものです。ミステリに於ける探偵役の一種で、現場に赴いたり、情報収集の為の聞き込みなどはせず、依頼役から話を聞くだけで事件を解決するスタイルの人を意味します。アガサ・クリスティのミス・マープルが最も有名でしょう。彼女が安楽椅子に腰掛けながら物語を進めていくことから名付けられたと言っていいくらいのものです。逆に言えば、間接的な情報だけで推理するのであれば、どんな形であれ、それは安楽椅子探偵なのです。映画『羊たちの沈黙』に於けるハンニバル・レクターの様に獄中から結論を導き出すのも、そう分類していいやも知れません。人間の行動パターンなんて多少のイレギュラーはあれど、本質的な部分では変わらないというのが前提の物語ですが、現実に可能かどうかについては何とも言えない部分があります。

(・ω・) 一時期流行ったプロファイル系も、範疇なんでしょうかね

【人気作の継ぎ接ぎをしてプチヒットすれば満足するんだもの】
月:御伽噺ってのは時代ごとにマイナーチェンジされるものだが、
 そろそろ現代社会に合わせて大胆な新解釈を推し進めるべきだよな。
黄:三流にも届かない五流くらいの創作屋が考えそうなことなんだよぉ。
月:パロディとかモチーフなんて言えば聞こえはマシだが、
 一から生み出せないのを自白してるようなもんではある。
黄:とはいえ大衆作なんて消耗品なんだから、
 完全無欠のオリジナリティなんて求められてないのも事実なんだよぉ。


【悪行をねっとりと描写するのが本編扱いになりそうな構成だ】
月:例えば桃太郎だが、鬼退治は差別を助長するという観点から、
 悪徳政治家を含めた利権ゴロに差し替えてはどうだろう。
黄:そんな時代劇があったんだよぉ。
月:無論、現代ものな訳だから主人公は平凡な高校生かサラリーマンだ。
  出自が特殊というのも煙たがられるし、両親も際立ったところは無い。
黄:そういったのが勧善懲悪するのは一つの王道ではあるけど、
 桃太郎である必然性をこれっぽっちも感じないんだよぉ。


【桃太郎を日本人にしたら配慮が足りないとか言われそうですけど】
月:犬、猿、雉も、動物愛護系がうるさいから人間にする。
  もちろん、人種的に偏りが無いようにしなくては。
黄:きび団子で手懐けられる設定が一気に残念になるんだよぉ。
月:そこら辺は、公に出来ないテンション上がる隠し味が入ってる感じにすれば。
黄:社会の暗部を増やしてどうするんだよぉ。
月:世の中、綺麗事だけで問題解決は出来ないという教訓が含まれているのだ。


【童話が道徳的であるべきということ自体が大人の押し付けだし】
月:こういった面倒さを全部クリアする為、いっそ地球外生命体にしたらどうだろう。
黄:やっぱり原形留めてねーんだよぉ。
月:桃から生まれたようなやつなんて、異世界人みたいなものじゃん。
黄:死んでも構わないから尖兵として送り出したって解釈は可能なんだよぉ。
月:最初の桃の種を植えたら、成った実の全部から赤ん坊出てきそうだし問題ないよな。
黄:命の重さなんてのは社会の都合で決まるという、
 割とガチめの教えが入ってるってことなら、納得しちゃいそうなんだよぉ。

 月読は定期的に御伽噺について語っている気がしますが、有名所だと知名度で劣っているのが納得いかないんでしょうね。
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