2020
鉢巻という言葉があります。ハチマキと読みます。額から後頭部に掛けて紐状の布や手拭いなどを巻く行為、又はその装飾品を意味します。もはや昭和の光景と言えなくもないですが、勉強や運動をする際に気合を入れる小道具として用いられていました。まあフィクションではちょいちょい見ましたけど、実際にやってる人がそんなたくさん居たかと言われると微妙な記憶があります。現代では和的なものということで、国際大会に出場する日本人選手が着けていることがあるようです。歴史的には烏帽子がズレ落ちるのを防ぐ為に武士が巻いていたものの名残とされています。要するに、ベルトとかゴム紐の御先祖様です。キチッと固めてキリッとするということなのでしょう。語源としては、円形で深めの碗を鉢と呼び、その形が頭蓋骨に似ていることから同じ呼称となったという説が有力です。頭のことを鉢と言う人は少ないですが、鉢巻ならまあまあ通じる辺り、言葉の系譜というのは興味深いものがありますね。
(・ω・) 今、鉢って言ったら植木鉢辺りがメインだよなぁ
【本来は男子小学生が最も苦手とする分野では無かろうか】
亜:それじゃ、第七十六回、打倒トリアセチン会議を始めるわ。
真:面倒だから、もうツッコミを入れたくないですぅ。
青:これだけの回数を重ねて、何一つ建設的な結論を得られてませんよね。
それと、いい加減トリ・アステールの名を憶えてあげたらどうですか。
真:良く律儀に拾ってあげるものですぅ。
青:性分なんですよ。
亜:今後も、小妹々の御意見番として、細かな部分の指摘を頼むわよ。
【この世界では亜沙さんの方が年上のはずなのですが】
亜:情報に依ると、彼女達は十代女子を中心に人気を伸ばしてるわ。
青:小妹々の主要支持層は御年配、
ないしは私達と同年代なので競合相手とは言えないのでは無いですか。
真:下手な大人より冷静な分析しやがるですぅ。
亜:住み分けって言葉嫌いなのよ。世の中、一番かそれ以外かでしょ。
真:そしてこっちは、そこらの子供よりも駄々っ子してるですぅ。
【敵にすると恐ろしいが味方でもやっぱり背筋が寒い】
ア:お邪魔しますの。
白:旧校舎を根城にするローカルグループって、実在したんだ。
天:そもそも別の場所に新校舎を建設できる土地を持った学校が少ないですし。
亜:教えてもないのに、なんでこいつらがここに居るの。
青:名を売る稼業なのですから、調べるのは簡単だと思いますが。
真:情報保護もへったくれもねえですぅ。
白:仮に本物の芸能人並に秘匿しても、
アルテミスなら見付け出すってのは教えてあげるべきなんだろうか。
【片方が男だったらどうなるんだとは問い質したくない】
天:私達の系列と何かと張り合ってる一貫校の生徒だったんですね。
青:この規模の都市に二つもあるというのが凄い話ですけど。
白:これはアレだね。理事長同士がヒートアップして、
トリ・アステールと小妹々で代理戦争させるやつになると見た。
天:そんなお約束なことがと否定しきれないものを感じます。
ア:二人共女性ですので、その時はわたくしが矛を収めさせますの。
当初は、小妹々だけで一話やろうとかトチ狂ったことも考えていたのですが、さすがにもたんなということで乱入させました。そして例に依って、亜沙なのか、亜紗なのか自信が無くなる私が居ますよ、と。
PR
2020
雲泥という言葉があります。ウンデイと読みます。雲泥の差、雲泥の違いなどという使い方をします。二つの存在に、埋めがたい程の開きがあることを表現したものです。月とスッポンの類語と言えましょう。雲は天、泥は地を表していて、隔絶された世界を対比したものです。出典は唐代の詩人、白居易の作である『傷友』の一節、『今日長安の道 対面雲泥を隔つ』とされています。前後を補足して掻い摘むと、『昔、洛陽に住んでいた頃は貧しいながらも苦労を分かち合っていたのに、今、友人は出世してしまって長安ですれ違ってもロクに挨拶もしない』と現状を嘆いたものなのだとか。かなり切ない元ネタだと驚かされます。人は偉くなったり、金を得てしまうと変わってしまうと良く言いますが、自分を含め、周囲にそんな予定の無い方ばかりなのは、ある意味で幸せなのかも知れません。負け惜しみなんかじゃ無いですよ。
(・ω・) このやり取りって、千年単位で繰り返されてるんだろうな
【一理くらいはあるけど限度ってものを忘れてはいけない】
千:南蛮じゃ、食通のことをグルメって言うらしいですよ。
茜:遠回しに、もっと良いもの食べさせろって要求してる?
麗:どこまで予算と物資を削れるか楽しんでる節がありますものね。
茜:食材が溢れてる状況で美味なものを作るなんて誰でも出来るわ。
極限の中でこそ、新境地を開拓できるの。
千:これは筋が通ってるんだろうか。
麗:あの顔は、言ってみたかっただけ感に酔っていると判断します。
【これもとりあえず口にしてみただけの匂いがする】
千:いや、それなりに美味しくはあるんですよ。
でも何かこう、たまには違った味わいが欲しいと言いますか。
茜:戦時下に、贅沢な話よねぇ。
麗:茜さんが混乱の種をバラ撒いている元凶でなければ賛同もしますけど。
千:こういうのを、自作自演って言うような気が。
茜:乱世だから野心家がのさばるのか、梟雄が居るから世が荒れるのかと同じで、
原因を突き詰めて考えたら答なんて無いも同然なのかもよ。
【気質を完全に把握されてるとやりづらいったらありゃしない】
千:豊かな土地じゃないし、内陸だから海産物が手に入りにくいのは事実だけどさ。
麗:一方で、経済的には困ったことが無いというのが皮肉な話です。
千:糧道が封鎖されてる訳でも無いんだから、仕入れましょうよ。
茜:無駄遣いって、たまに必要なのは分かってるんだけど、
領民の不満が溜まってる訳でも無いのにやろうって気にならない。
千:僕の鬱憤はどうでも良いんだろうか。
麗:舞浜さんは粗雑に扱った方が良い仕事をするということなんでしょうね。
【張子の虎にすらなっていない残念な一点特化型である】
茜:という訳で、間を取って貴重品である塩を使い放題の日を作ることにしたわ。
千:僕は、勝ったと言えるんだろうか。
麗:客観的に見て、微妙という評価になります。
茜:働き盛りの武将は汗と共に失われがちなんだから、たっぷり補給しないと。
千:そういえば京の公家なんかは薄味が好みらしいね。
麗:生活と食は密接な関係にあることが伺えます。
千:この豪遊と言い難い謎の散財も、現状を表してるのかも知れない。
今年も残り僅かとなり、何を書くか逆算する季節になってまいりました。年頭の元日にキッチリ黄龍ちゃんを再開できて気分が良かった訳ですが、閏年で二日分曜日がズレているというのが悩ましいところだと思います。
2020
鹿威しと呼ばれるものがあります。シシオドシと読みます。添水(ソウズ)という別名もあります。まずは片方を斜めに切り落として筒とした竹を用意します。次にシーソーの如く円運動ができるよう中心近くを固定します。そして切り口に水流を導きます。最後に竹筒のお尻の下に石を置いたら、ほぼ完成です。水が少し溜まると塞がっている方に傾きますが、満杯に近付くと逆方向に重心が移って排水されます。つまり開いている側を長めにしないと機能しません。これがオートマティックに繰り返されることで、一定間隔で竹と石がぶつかり合う音が響きます。目的は害獣をびっくりさせることで、その為に鹿威しという名前が付いたのだそうです。後に実用性とは関係なく風流とされて、日本庭園での定番となりました。ただ現代の住宅事情だと近所迷惑とされそうな部分があります。とはいえ、隠居用の山荘に作られたのが始まりらしいので、そもそもが住宅地に設置するようなものでもありません。用途を考えると至極当然の話ではあるんですけどね。
(・ω・) こそ泥はこんなんじゃビビってくれないよなぁ
【部屋から出すのに数名で引っ張らないといけないでどうだろう】
岬:身体が、甘味を欲しています。
結:ロクに動いてないのに、食道楽を始めたら肥大化待ったなしですぞ。
舞:甘いものは疲労を取り除くのに有効だが、贅肉にも直結する。
海:考えように依っては、貫禄と言えなくも無いのが困りものではあるが。
結:馬にも乗れず輿で運ぶしか無かったと記録されるのは屈辱であろう。
岬:ここのところ城の外に行った記憶がないので、問題ない気もします。
【忠誠心や名誉など原初の魔力の前では無力なのかも知れない】
綾:宣教師が欧風の菓子を広めて以来、
上流階級の間で流行しているそうですわね。
舞:これまでは、瓜や柿が精一杯だったからな。
結:我ら程度ではたまにしか食せぬが、あれは病みつきになる。
海:食べ放題を確約されたら、寝返りも考えてしまうほどだ。
岬:兵糧攻めに耐え兼ねて音を上げるって言うんなら分かるんですが。
綾:嗜好品で落ちたら、ダメな意味で語り継がれることになりますの。
【都合の悪いことを抹消しまくるのが歴史というものらしい】
岬:大量の砂糖を使うのが肝なんですよ。なんとか国内で生産できないんでしょうか。
綾:現状、硝石と同じく輸入に頼ってますものね。
海:実現すれば、凄まじい利権を手に出来るな。
舞:一方で、危険視されて製法と共に闇へと葬られる恐れもある。
結:そうならぬ為に、確固たる地盤を築く必要がありそうだ。
岬:こんな理由で権力欲を発揮する人を初めて見ました。
綾:偉人と呼ばれる方々も、存外、原動力は他愛のないものだったりしますわ。
【この三つ子を軽く扱える姉の凄さを再認識してしまう】
綾:いずれにしましても、間食は一日に一回だけですの。
舞:こういうところは、それなりに厳しい。
結:何が近いかと言われれば、母親であろうな。
海:家庭を仕切る延長線で家臣団を纏めてるとすれば辻褄が合う。
岬:何か色々と言ってますよ。
綾:子育てにこんなにも手が掛かると思わなかったという意味では、
そこまで外れていませんわね。
歴史的には南蛮好きの信長が砂糖菓子にハマったのがスイーツ普及の一因とも言われています。そうするとこの世界の年代は何処ら辺になるんだという話になりますが、細かいことは気にしないのが宜しいのです。
2020
落款と呼ばれるものがあります。ラッカンと読みます。落成款識(ラクセイカンシ)の略語です。書や画が完成した際に、著者であることを証明する為に書き加えた署名や判子を意味します。真贋鑑定をする上で、重要な判断材料の一つです。あの業界は魑魅魍魎が蠢く魔窟らしく、こればっかりに頼ってると痛い目を見るとも聞きますけど。似たような慣習は西洋にもありますが、あちらでサインを入れるのが主流となったのはルネサンス期以降なのだそうです。東洋の方も元々は目立たないように小さく記すのが一般的でした。私達がイメージする、作者の印としてのものは、ここ数百年の文化になるみたいです。それまでは、誰が作ったかということを主張する認識が薄かったというのが背景にあるのだとかなんとか。承認欲求が先行してのアッピールが蔓延する現代社会の感覚だとピンと来ないものがあります。職人は黙って仕事だけすれば良いというのは渋い感じもありますが、だから待遇面で足元を見られるんだという面倒さもあったりします。
(・ω・) 何事も折り合いが肝要だよねとありきたりなことを言っておく
【それはそれで大出世に分類して良いんじゃないかな】
公:兵糧丸を、改良したい。
莉:今のままで、まあまあ美味しいと思うんだけど。
遊:向上心があるのは良いことだ。
貴様の場合、やらねばならぬことから目を逸らす為の、
逃避であろう事実は目を瞑っておいてやる。
公:これがうまくいけば、周囲から一目置かれる可能性があるだろ。
莉:史書には、『大名として見るべきものは無いが、
兵糧丸を常食とした功績で知られる』って記される訳だね。
【むしろ公康が食わされて労働に縛り付けられそう】
公:知っての通り、忍者が開発したのが始まりとされている。
単独で隠密任務なんかをする訳だから、
携行性に優れて簡単に食せ、更に栄養豊富な特性を兼ね備える必要があった。
莉:それが知れ渡って、戦場での補給食にもなったんだっけ。
公:『一粒食べれば元気一杯、一昼夜働いても疲れない』
的な売り文句で販路を築けないだろうか。
莉:元商売人の気質が漏れ出てる。
遊:扱き使うこと前提の発想も、悪徳の雰囲気が見え隠れしてるな。
【意外と新しい可能性を感じる組み合わせな気がしてくる】
公:という訳で、顧問に現役の忍を招聘した。
由:にんにんでござる。
遊:忍者の秘伝が全国に広まってしまった現状をどう思ってるんだ。
由:拙者らの里で生まれたものでもないので、どうでも良いかな。
莉:言われてみれば、たしかに。
由:というより、ドサクサ紛れに元祖を主張して一儲けしようという意見もござる。
莉:こっちも商売っ気が凄い。
遊:お前ら、本当に君主と忍という間柄で良いのか、見直してみるべきじゃないか。
【茶器なんかと同じで偉い人が欲しがれば値が跳ね上がる】
公:要は滋養があって腐りにくく、時間経過で固くなったりしなければ良いのだ。
莉:そう並べられると、選択肢が限られてくる。
遊:手に入りにくい食材は現実的じゃないしな。
由:そば粉、はと麦、胡麻、蜂蜜、きな粉なんかが有りがちでござる。
莉:ここまで普及してると、差別化が大変そう。
遊:もう箱を有名絵師に意匠してもらうとかの、
別の付加価値で売った方が楽な気がしてきた。
戦国時代の食事情は、知られてるような、そうでもないような微妙なところがあります。ぶっちゃけ、私はよく知りません。日本人は玄米と味噌さえ食ってれば大体の栄養は摂れるという話もありますし、現代人のそれは正しいのか分からなくなってきますよね。
2020
桃源郷と呼ばれるものがあります。トウゲンキョウと読みます。武陵桃源という別名もあるようです。この世のものとは思えない程に素晴らしい場所の例えとして用いられます。出典は陶淵明が著した桃花源記です。四世紀後半頃、武陵の漁師が川を遡ったところ、桃の花が咲き乱れた土地に辿り着きました。そこでは皆が平穏に暮らし、豊かな生活を送っていたのです。漁師は数日に渡ってもてなされました。そして帰り際に『ここのことは誰にも言わないで下さい』と釘を刺されます。当然のように無視して役所に垂れ込んで探索がなされましたが、結局、誰も見付けることが出来なかったという筋書きです。時代でいうと五胡十六国時代に相当し、全土が荒れ果てていました。その為、こんな所があったら良いなぁという想いが結実した一面が垣間見えます。逆に泰平の世では、戦乱絵巻とか冒険ものなんかが流行る訳ですから、人ってやつは常に無い物ねだりをするんだという気がしてきます。それと中国人にとって桃の花というのは日本人の桜くらい象徴的なもののようです。こちらにとって桃といえば桃太郎辺りになる訳で、文化的な感性の違いを伺えますね。
(・ω・) しかし漁師はその後、どうなっちゃったんだろうな
【上杉謙信なんかが有名所である】
茜:私が領主を辞めるって言ったら、どうする。
千:それだけ切り取ると、単に構って欲しいだけに聞こえるんですけど。
麗:家臣団に嫌気が差して何度となく隠居すると言っては、
慰留を繰り返された大名は聞いたことがあります。
茜:定期的に持ち上げられないと仕事しない、面倒な人は居るよね。
千:抜群に有能じゃないと干される訳ですけど、
あなたなら引く手あまたなのが話として厄介です。
【古くは始皇帝からしてそういうところがあった】
麗:私は、旅の語り部に戻るだけなので引き留めませんよ。
千:手に職があるって強いなぁ。
茜:庇護に頼らず生活できるって理想的よね。
麗:それが露骨に出るのが乱世というものです。
千:多少の無能でもやってけるのが泰平か。
茜:出来ない人の気持ちは良く分からないから、意見が出しづらい。
麗:どれほどの力があっても、茜さんの様な方が天下人となったのでは、
短命で終わりそうな気がします。
【これが冒頭の公康領へのちょっかいに繋がるのか】
茜:千織君は、公康君のところに帰れば良いんじゃないかな。
千:一緒に裏切っておいて、そういう発言を出来るのが凄いと思う。
麗:ですけど、出戻りなんて珍しくもないようですよ。
当主の器量次第なところもありますが。
茜:精神的に追い詰めておけば、涙を流して受け入れてくれそうじゃない。
千:茜さんは、どんな時代や土地柄であっても、
立派な悪党として生きていけるという確信がある。
【手駒として働く分には良いけど相棒にはなれなさそう】
麗:それで、どういった理由でこんなことを言い出したんですか。
茜:自分で積み上げたものを、守りたいのと壊したい、
どっちになるのかって聞かれたら、後者なのかなって思って。
千:言いたいことは分かるけど、立場ある人が実行に移さないで欲しい。
麗:困ったことに、優秀な方が破滅願望持ちって少なからずあるんですよ。
茜:死ぬ時は国を道連れにするなんて、可愛いところあるじゃない。
千:この発言一つで感性に埋め難い隔たりがあると、
気付いちゃったのが良いことなんだか分からない。
現況を放り出す理由も、公康が現実逃避、岬が面倒だから、茜が何となくな辺り、変に個性が出ています。誰だって全部リセットしてスッキリしたいというのがよぎることくらいあると思いますが、実際に出来る人は限られてるのも現実です。