2024
絶対零度という科学用語があります。現代科学の範疇で、理論的に到達し得る温度の下限を指す単語です。マイナス273.15℃が良く知られています。概念が誕生したのは17世紀と、それなりに昔です。気体の体積が一定ならば、低温になるほど圧力が下がる実験結果から底の存在を予測します。後にボイル・シャルルの法則として纏められ、気圧は絶対温度に比例する知見を得ました。ちなみに絶対温度とは、絶対零度を起点とした単位で刻み方は摂氏と同じです。なので絶対零度が0K(ケルビン)、0℃が273.15Kになります。ケルビンの名は熱エネルギー界の巨人、ケルビン卿ウィリアム・トムソン氏に由来します。古典物理学では絶対零度になると粒子の運動が静止すると考えられていました。しかし量子力学で不確定性原理が登場し、そうはならないと推測されています。とはいっても現状の見解だと、実在の物質が絶対零度に達することは無いんだそうですけど。決してゼロに至ることは無いと表現したら、拗らせてる感が出て良いですよね。
(・ω・) 初めて聞いたのが聖闘士星矢だったのは私だけじゃないはずだ
【能力はともかく終始ウザかったから星二です】
マ:エゴサしてみたで。
玄:勇気は買います。
マ:平均で星四以上もろとるからそこそこや。
玄:探偵業より便利屋の評価が多いようですけど。
マ:人間性が壊滅しとるのに推理だけは信頼されてこそ、
正統派ゆうもんなんやけどなぁ。
【自分に言い聞かせるような発言である】
玄:『換気扇掃除から家計簿の改善点まで。
どんな困り事も解決してくれます』ですって。
マ:ちゃんと働いてるねん。
玄:これを、ちゃんと、に分類して良いのでしょうか。
マ:こないしてコツコツ点数を稼ぐことで、
いずれデカい事件も任されるようになるはずや。
【放ったらかすとたまに既成事実化するけど】
玄:『こちらの家庭事情を事細かに聞いてきて最悪です。
裏社会と繋がってる噂もあります』だそうですが。
マ:何ぞドロドロはあらへんかなぁって。
ヤクザもんについては言いがかりや。
玄:レビューは話半分が基本です。
マ:火消しに走ったところで玩具にされるだけやから、
反論とかはせーへんけどな。
【与えてはいけない餌を撒いてしまった感が】
玄:ともあれ、この様に何が書かれていようと、
笑い飛ばせる人でないと見てはいけないのでしょう。
マ:せやな。
玄:私の学校も裏サイトが存在していますけど、
それはもう怨嗟が渦巻いています。
マ:ちょいと突いたら、おもろいことになりそうやで。
大抵の人は自分がどう見られているかを気にして生きています。しかし人間というのは他人の粗を探して謎の充実感を得る生き物な訳でして。真っ当に考えたらエゴサをするべきでは無いのですが、被害が消え去る日はやってこないんでしょうね。
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2024
ヴァスコ・ダ・ガマという人物が居ます。15、16世紀に掛けて活躍した海洋探検家です。ポルトガル出身で、アフリカ大陸を周回してインドに至る航路を確立させました。特にケープ半島の南端である喜望峰近海は難所で、先達であるバルトロメウ・ディアスは嵐の岬と命名したくらいです。しかしこの海路が莫大な富をもたらしたことから改名されました。そんな母国に多大な貢献をしたガマですが、仔細は曖昧です。当時、スペインのコロンブスがアメリカ大陸に到達したことを受けて、ポルトガルは焦燥感を募らせていました。二大帝国である両者のパワーバランスが、新ルートの開拓で崩れかねなかったからです。そこでインドを含むアジアへ至る別の道を模索します。ガマは現場責任者として抜擢されましたが、経緯は分かっていません。推定20代の頃なので、卓越した手腕を発揮していたであろうことは想像に難くないのですけど。一説には交渉力を買われた代表で、海と船については素人同然とも言われています。これだけの実績を持ちながら色々と不明瞭なのは、1755年のリスボン地震が一因です。彼らの航海記録を含む多くの歴史的資料が灰燼に帰してしまいました。あの時代の感覚としては極秘情報だったのでしょうが、バックアップは大切だなとも思う次第です。
(・ω・) 語感が良いから何となく記憶してる一人だよね
【なんならやんわりと病院を紹介するレベル】
マ:探偵は恨みを買うさかい、
堂々と事務所を構えるんは危険なんや。
玄:売れっ子で厄介事に巻き込まれている、
という条件が付きますけどね。
マ:まるでウチがちゃうみたいな言い方やん。
玄:仮にそうだと主張するのなら、
現実の認識能力を疑わざるを得ません。
【所詮は場末の零細企業である】
玄:雑居ビルで営業は、時たま防犯意識を疑います。
マ:せやけど客の入りやすさを考えたら、
あんま高級なとこも腰が引けるんちゃう。
玄:富裕層だけを顧客にすれば何とか。
マ:庶民の味方みたいな印象あるけど、
金払いええの相手にして悪いことなんてあらへんで。
【裁判まで通ったら真実になりかねないけど】
マ:ミスリードってあるやん。
玄:偏った情報を提供することで、
誤った結論に至らせる手法ですね。
マ:推理をミスって、全員が信じてもてもそう呼ぶん。
玄:意図的であればそうかも知れませんが、
一般的には単なる醜態でしょう。
【失態を忘れて次へ行くのは社会人として正しい】
マ:犯人もこっちの目ぇ逸らすんに必死やねんな。
玄:恨みを持つ相手に被せるのが理想です。
マ:そないなことしても罪の意識は消えへんのやで。
玄:世間はそれを負け惜しみと称するのでは。
マ:してやられたんやから、
口でくらい勝った気分にさせてーや。
ガチ目のクイズ番組では、誰も答えられなかった問題は大半がカットされると何処かで聞きました。正答率すげーなと思ってしまいますが、実態は割と低かったりする訳です。ミステリも似た感じで探偵側が完敗したエピソードはお蔵入りにされていると考えたら、脅威の推理力に多少のリアリティが出るのかも知れません。
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ガーネットと呼ばれる鉱物があります。語源は柘榴を指す単語です。和名は柘榴石または紅榴石で、さほど意味合いは変わりません。ケイ酸塩鉱物の一種で、マグネシウム、鉄、マンガン、アルミニウムなどを含む結晶の総称です。色は赤、黄、緑、紫と様々ですが、赤色の印象が強いのは名前からも伺えます。ある程度の大きさで見た目が良いものを宝石とし、それ以外も高硬度を活かして研磨に用います。人類との付き合いは非常に長く、少なくても5000年以上前のエジプトで装飾品にあしらわれていました。欧州圏では魔除けの効果が信じられていて、アミュレットの素材にすることがあります。また血液を連想させることから、厄除けとして兵士が携行した時期もあったとのことです。誕生石の認定は時代や組織に依ってマチマチですが、ガーネットは1月であることが大半です。理由は諸説ありますが、無加工でもカットしたかのように整っているからというのが有力視されています。ちょっと綺麗なだけの石ころなのに、人はどうして魅了されるのか。まあカラスなんかも好きなので、割と本能的な部分に根付いた行動なのかも知れませんけど。
(・ω・) でも低知能が集めるってのはあんま聞かんよな
【裏を掻こうとして支離滅裂になる典型例】
マ:アリバイて、同じやつが二つの場所に、
同時に居られへんのが前提やん。
それが覆ったとしたらどうやろ。
玄:かなり攻めた発言ですね。
マ:時空を歪められんなんて固定観念は、
捨て去ってもええんちゃうかなぁ。
【アホ過ぎてわざわざ禁止しない項目だよ】
マ:人は分裂でけへんて、誰が決めたんやろか。
玄:アメーバくらい単純なら可能でしたが。
マ:特異体質いうことで押し切れんかいな。
玄:結末より評判の方が気になるトリックです。
マ:後出しの双子がアカンのは常識やけど、
これやったら慣例違反にならんのとちゃう。
【残された手札は逆ギレくらいだ】
マ:ドッペルゲンガーを操るとかでもええで。
玄:奇抜なことを言えば良いと思ってませんか。
マ:真っ当な手段やと不可能やん。
玄:だからアリバイが成立するのでは。
マ:ものっそい言い返したいねんけど、
あまりに正論なんで難しいわ。
【ミステリを名乗らなければギリ怒られないはず】
マ:せいぜい自分似のロボットを作るくらいか。
玄:その技術があるなら、もっと楽できそうです。
マ:被害者と密室に入って跡形もなく爆死とかどや。
玄:先程から読者にケンカを売り続けています。
マ:個人的に頭脳戦いう名のちゃぶ台返しが好きやから、
しゃーない面もあるねん。
世の中にはファンタジー世界を舞台にしたミステリも存在します。もちろん本格と認める人は居ないでしょうが、ルールの提示をキチンとするなら成立しないこともありません。とはいえメジャーなジャンルになってないのは、いずれ何でもありになるのが避けられないからでしょうね。
2024
馬の骨という言い回しがあります。何処の馬の骨とも分からん奴、といった感じで素性が分からない存在に対して使う表現です。そして何故馬なのかという疑問が湧くことでしょう。これは中国の故事である『一に鶏肋、二に馬骨』に由来するというのが通説です。鶏肋とは文字通り鶏の肋骨で、さして役に立たないものの代名詞として扱われます。つまり使い道に欠ける的な意味合いだったのが、ルーツ不明に置き換わった訳です。現代人の感覚だとさほど関係ないように思えますが、当時の価値観からすると出生重視は不自然でないのかも知れません。似た字面の言葉に、死馬の骨があります。こちらは文字通り、死んだ馬の骨です。かつて優秀であっても、亡くなってしまえばゴミ同然である様を意味します。しかし、死馬の骨を買う、だと風向きが変わります。それ自体は微妙であっても、入手することが有益な状態を指します。こちらも語源は中国の故事です。駿馬を求めた君主に対して、家臣が死馬の骨を購入しました。当然ながら何を無駄金使ってんだと叱責します。しかし骨にさえ大金を出すのだから、生きていればもっと高値になると踏んで持ち込んでくるに違いありません、と言い返しました。実際、一年も経たない内に三頭もの名馬を獲得したという逸話です。直接的な実用性は無くても人が絡む以上、何かしら活かす手段はあるんでしょうね。
(・ω・) 馬骨スープってマイナーだけど、旨いんだろうか
【文句を付けるのは面倒なマニアだけだ】
マ:商売敵を全部潰したら安泰やと思うとった。
玄:それで得た日本一の称号に意味はあるんですか。
マ:順位なんて相対評価やから、そこはええねん。
玄:拘りがありませんでした。
マ:空白の世代ゆわれようと王者を冠しておけば、
箔が全然ちゃうのと一緒やで。
【権威に響くから自ら推理しなくなりそう】
マ:そしたらどないな事件も処理せんとアカンやん。
絶対にパンクするわ。
玄:傘下にして下請けさせれば良いのでは。
マ:ホテル王みたいな感じかいな。
玄:それを探偵王と呼んでいいかは何とも言えませんが、
とりあえずドンとして君臨は出来ます。
【常に完璧な記憶で喋る人は怖い】
マ:犯人しか知らん情報を漏らしてまう展開あるやん。
玄:明確な記録が残ってない限り、
言った言わないの水掛け論ですよね。
マ:だから疑うキッカケ程度に留めるんや。
玄:表現ミスや勘違いなんて茶飯事ですし、
決定的証拠とするのは無理があります。
【定期的に恨み節を吐くのは何なんだろう】
マ:そう考えると探偵は言い間違いを許されへんな。
玄:糾弾する立場だと付け入る隙は与えられません。
マ:犯罪者が何をほざくねんで突っぱねたいで。
玄:恫喝する警察官みたいになってますよ。
マ:連中と違て筋を通さんとマズいんが、
実に難儀なところや。
気になったので探偵事務所の国内最大手は何処なのか調べてみました。何と全国展開していて、従業員が千人近く居るみたいです。学校も運営しているので、ある程度はマニュアル化されているんでしょうね。
2024
俗にデゴイチと呼ばれる乗り物があります。D51形蒸気機関車の愛称です。日本に於ける蒸気機関車の代名詞的存在かと思われます。何ゆえこれほどの知名度を得たのかと言えば、第一に生産台数が挙げられます。世界恐慌の傷も癒えつつあった1930年代半ば、輸送力を強化する為に新型鉄道車両の開発が求められました。電車が広範囲で稼働するほどに電力網は行き渡っておらず、必然的に蒸気機関車の発展型が選択されます。その中で産声を上げたデゴイチは傑作と言える完成度で、終戦までに千台以上が生産されました。その後も30年近く働き続け、1970年代に事実上の引退をします。現代でも博物館に飾られていたり、記念で走らせることがあり、愛され具合が伺えます。さりげに後継機としてD52形があったりします。D51の製造が開始された1936年には企画されていたのですが、御存知の通り戦争に足を踏み入れる時代です。大型化で大量の貨物を運べるよう設計されたものの、資材や工期の不足で能力を発揮することが出来ませんでした。結果、失敗作の様な扱いを受けて歴史の狭間に埋もれてしまいます。後に一部車両がC62形やD62形に転用されたのは、せめてもの救いと言えるでしょうか。この視点で考えると泥沼の末に新型機を量産して戦局を変えるSF戦記は、中々にぶっ飛んだ設定の気がしてきました。
(・ω・) そうしないと盛り上がらんじゃろがいって意見は正しい
【それこそが人の本質と主張】
マ:警察に呼び出し食らったわ。
玄:とうとうここも閉所ですか。
今までお世話になりました。
マ:なんで最悪の結論やねん。
玄:惜しまれる内に辞めるのが華と聞きます。
マ:若いもんらしい潔さやけど、
世の中は見苦しい連中で溢れてるねんで。
【もうこっちが推理すれば良いのでは】
マ:ちょい知恵を貸してくれゆわれただけや。
玄:見栄を張ってますよね。
マ:助手に信頼されてへん探偵ってどうなん。
玄:交通事故の目撃証言でも、そう表現可能です。
マ:見透かされとる。
玄:そろそろパターンを読める程度の付き合いですから。
【八方丸く収めるのは難しい仕事よね】
マ:しかし礼儀正しい連中やったわ。
玄:粗雑に扱われたいんですか。
マ:敵役として物足りんやないかい。
玄:常に対立相手を探している節があります。
マ:フリーの探偵なんてカッコつけとるけど、
やり込めるのがおらんと成り立たんからな。
【ゼロで無い限り思考し続けるという意味では似てる】
マ:ああいうのが裏でえげつないねん。
玄:優しくしてもらったのに偏見で勘繰るとか、
どちらが人として間違っているのでしょう。
マ:全てを疑うんは職業病やし、しゃーないわ。
玄:宇宙創生が五秒前であることは否定できないと、
主張する哲学者みたいな捻くれっぷりです。
ミステリ世界の警察は、舞台装置的な側面が強いので能力が安定しません。アホみたいな見逃しで犯人を間違えたかと思えば、公僕にあるまじき完璧な連携で追い詰めたりもします。探偵は高水準でないと読者が納得しないので、調整弁を担わされた悲しき立場なのかも知れません。