2021
シチューという料理があります。英語では、stewと表記されます。ホワイトシチューやビーフシチューのように、代表的なものはすぐに思い付きます。ですが、何を以って名を冠するかは、少し悩んでしまいます。肉と野菜をベースとして、合えば何でも放り込む西洋系煮込みといったところでしょうか。狭義では西欧、特にイギリスやフランスに端を発するものに限定されます。広義だと欧州の文化的影響が強い地域、なんなら東洋系ですら含む感じがあるので、定義は難しそうです。日本に於いて前述の二つは有名ですが、ボルシチは該当するのかと言われると見解が分かれそうなのが一例です。土器さえ作れれば成立するであろう調理法な辺り、起源は相当に遡ることが出来そうな感じもあります。相当する和訳が、煮物と鍋物どちらになるかも、悩ましいところです。とまあ、かなり浸透している洋食の割に、実体に関しては謎が多い気がしてなりません。ホワイトシチューとビーフシチューの両者が、名前的には同カテゴリなのに、味の傾向が全く違うせいなんでしょうか。日本にも寿司という、酢飯を使うこと以外は何でも有り感が出てきたものがありますし、食べ物の名称なんてのは深く考えてもしょうがないのかも知れません。
(・ω・) なんなら酢飯なしでも寿司を名乗れるという話も聞く
【日月コンビって本来は最強以外の何物でも無い】
白:アイドルって、夜空に瞬く星みたいなものとは言われるよね。
無くなったところで影響は少ないけど、記憶には残る的な。
ア:わたくしが目指すのは、生命の誕生にも関わったとされる月ですわ。
白:そこまで行ったら太陽で良いんじゃ。
ア:その点は、天照さんに委ねようと思いますの。
天:良くは分かりませんが、任されるべきだという気持ちが、
心の奥底から湧き上がってくるのを感じます。
【昔の日本人はこんなに肉を食べない気がするけど】
白:じゃあ私は金星くらいで良いや。
目立つ時はそれなりだけど、二つの巨星が近付くと隠れるみたいな。
天:英名であるヴィーナスは、美の女神じゃなかったですっけ。
ア:自己評価の高さが伺えますわね。
白:こっそりと自慢するのが、日本的美徳ってやつでしょ。
天:いつものことですが、この文化への理解度はなんなんでしょうか。
ア:前世がこの国の出身で、
鮭のように里帰りしてきたとしか思えないことがありますの。
【日本マニアじゃないって予備知識が無いと異常さが分からない】
ア:今までにない、新しい演出を取り入れたいのですわ。
白:訳分かんないこと始めるロックミュージシャンの流れだ。
天:凡人が考え付くアイディアなど、やりつくされてますからね。
白:斬新と珍妙は近いようでいて、かくも隔たりが大きいものである。
ア:この、白虎さんの語学力を活かせないかと考えているものの、
昇華させるには至らないのが悩ましいですの。
【プロじゃないし結果オーライで良いだろと言っておく】
白:せいぜい、別要素を組み込む位じゃない。
天:和洋折衷が売りですし、伝統文化を混ぜ込みますか。
日本語が堪能ということで、落語などはどうでしょう。
白:一部で既に、漫才系アイドルって呼ばれてるらしいけど。
ア:トークでも楽しんで頂けているのは光栄ですわ。
天:意図通りに笑わせているかは微妙なところなのですが、
掘り下げないのが賢明というやつなんだと思います。
現代的な感覚でいうと、歌舞伎はロックに分類される面があります。型に嵌まることこそ大敵なはずなのですが、長年続いてしまったが為に流動性が失われてる部分もありそうなのが、伝統文化の難儀なところなのでしょう。
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2021
俗に素数ゼミと呼ばれる存在が居ます。ゼミは、昆虫の蝉が濁ったものです。彼らは一般的に、7年程の幼虫期間を経て羽化し、ひと夏だけ成虫となって天寿を全うすると言われています。しかしこの地中での生活は不明瞭なところが多いのだそうです。監視カメラを付けて、年単位で動向を伺うというのも難しいので仕方の無いことではあるんですが。それでも、種別に発生量を計測することで推定は出来ます。環境に依っても左右されるので確たることは言えませんが、日本に生息するものだと短いので1、2年、長めでも4、5年で這い出てきます。個体に依っては10年近く掛かるケースもあり、7年が通説として知られているのは、とにかく長いんだよと言いたいのかも知れません。一方、北米大陸には13年と17年もの年数を地下に潜っている種が幾つか居ます。このカウントはかなり正確で、一定周期で大量発生しては次のピークまで少なめというのを繰り返しているそうです。13と17という数字が共に素数であることから、まとめて素数ゼミと称されることもある訳です。何故こんなシステムを搭載したかについては、諸説あります。良く知られているのは、13年ゼミと17年ゼミが同年に爆発する確率を減らすことで、交雑のリスクを減らしているというものです。とはいえ、両者を遡ると近縁種らしく、本当にそんなキッチリ分化するのかという疑念もあるのだとか。蝉は昆虫としては長寿な上に、その大半を人の目に触れない場所で過ごす生態の為、謎の解明にはまだまだ時間が必要なんでしょうね。
(・ω・) 今年の夏は、随分と少なかった記憶があるよ
【何なら白虎と天照も当然のことと思いつつある】
白:私達、いきなり三人揃っちゃったせいで、
仲間集めの楽しさを知らないままな気がするんだけど。
天:昨今のアイドル作品はスポ根の系譜で、
そういった要素が欠かせない面もあります。
ア:わたくしがスタッフを勧誘している部分はどうなりますの。
白:それも重要ではあるんだけど。
天:必要に応じてすぐさま陥落してくるせいで、
凄さを伝えきれていないのは否定できないかと。
【魅力が足し算で増加するとは限らないのが厄介なところだ】
白:増えたら増えたで、いつがベストだったかで揉めるのかなぁ。
天:追加メンバーが受け入れられるかどうかは、
寿命に直結すると言っても過言ではありません。
ア:もはやジャンルが関係ない話になっていますわ。
白:初期キャラで延々と続けられるって、そこそこ特異ではある。
天:早い段階で黄金律を見出したと言える一方で、
作者の引き出しが少ないという解釈も可能ですよね。
【そして一線を越えてお縄になるまでが様式美】
ア:アイドルには、絶対にやってはいけないことがありますの。
白:恋愛禁止とか良く聞くけど。
天:正確には、交際がバレないようにする、じゃないですか。
ア:更に言えば、発覚しても許される下地があれば問題ありませんわ。
白:意外と抜け道が多い。
天:納税などもそうですが、バカ正直に守る方が愚かで、
小器用に切り抜けるべきという風潮はあるようです。
【ネコ科の無駄とも言える挑戦精神が発現してるんだな】
ア:未成年飲酒や喫煙といった、
イメージを損なう行為も宜しくありませんわね。
白:こうして見ると、肉の大食いはセーフなんだなって。
天:悟られただけで、積極的に受け入れられた訳では無いのでは。
白:限界を攻める、走り屋系アイドルと言えなくもない。
ア:白虎さんの場合、結果としてラインに挑んでいるだけで、
意図してはいないというのが奥深いところですの。
野生生物なんてのは試行錯誤を繰り返して、最も環境に適応したのが生き残るんですから、全てがチャレンジャーと言えなくもありません。そのくせ、ナマケモノみたいなのが居たりするんですから、人間の常識なんて薄っぺらいものだとも思わされます。
2021
鬼軍曹という、称号のようなものがあります。オニグンソウと読みます。若手や新入りを戦力とすべく、厳しく鍛える役回りを担っている人を呼ぶものです。軍曹とは御存知の通り、軍隊に於ける階級の一つです。下士官に属し、伍長の上で曹長の下になります。熟語としての歴史は古く、奈良時代には既にあったようです。明治以降、西洋式の組織化がされた時に、相当する和訳として定着したと推察されます。役職などの要素が絡みますが、10~20人程度の指揮を執るというのが一般的なようです。一人が面倒を見られる上限として現実的なラインと言えましょう。部隊が少人数のやらかしで壊滅するなんてことも珍しくない稼業ですし、人格を否定する勢いで指導するのは必然の流れではあります。兵卒から見れば、更に上の指揮官より、顔を合わせる機会が多い軍曹の方が印象に残るというのもありそうです。立ち位置が近ければ階級が軍曹でなくても、なんなら一般企業の教育係やスポーツのコーチなんかに用いることもあります。日本人でリアル鬼軍曹の下に居たことがあるのは、従軍経験者か自衛隊関係くらいでしょう。それでも充分に通じる訳ですから、イメージというやつの強さを感じ入ります。
(・ω・) グンソウが適度に偉そう感あるのも、理由の一つかしら
【コマーシャルって効率が重視されるものだからね】
ア:季節のスイーツを宣伝する依頼が来ましたわ。
白:だーかーらー、肉に絡んだのはいつになるのさ。
天:定期的に言っている気もしますが、
私達のファン層と絶望的に噛み合わないのが原因かと。
白:女の人だって、がっつり肉を食べたい日くらいあるってば。
天:そういった事実はあるかも知れませんけど、
男性より少ないことも間違っていないと思われます。
【うまいこと折り合いを付けるのも重要ってことで】
白:美味しそうに食べれば良いんだから、楽ではあるんだけど。
ア:適役という言葉が、これほどピッタリなこともありませんの。
白:例え甘味の出来が微妙でも、肉を思い起こせばオーケー出るって気付いたし。
天:白虎さんしか使えない裏技です。
ア:わたくしは、女性スタッフとの歓談で行けますわ。
天:仕事への姿勢が下手なプロより真剣なようでいて、
自分の欲望を優先させているだけにも見えます。
【両立してる人が存在する確率は宝くじ並だろう】
白:こないだ実家に『アイドルやってる』って連絡したら、
『あんた何してんの』的な反応された。
天:そうでしょうね、以外の返答が出てこないのですが。
ア:肉料理が目当てと言い切るお嬢さんの海外留学を許した御両親が、
この程度で動揺することが驚きですの。
天:たしかに言葉で表現されると、
本来の目的の方が遥かに珍奇であることは否めません。
【謎を持ったままの方が神秘的ですよみたいな】
白:天照んとこはどうなのさ。
天:白虎さんの家ほどではないでしょうが、
うちもやりたいことをやらせてくれる部類ですので特には。
ア:わたくしには聞きませんの。
白:正直なとこ、諦められてる匂いしかしないって言うか。
天:深堀りしたら後悔しそうなので、
これ以上は語らないで頂けると助かります。
世には、プロに属さないアイドル作品が山の様にありますが、物分りの良い御家族が大半ではあります。単に、そこでのゴタゴタに焦点を当てても面白くないっていう、制作上の都合と言ってしまえばそれまでなんですけどね。
2021
リトグラフと呼ばれるものがあります。英語表記だと、lithographです。日本語に訳すと石版画になります。文字通り、石を用いた版画を総称したものになりますが、近年は亜鉛やアルミといった金属を使用することもあります。ちなみに日本で隆盛した浮世絵の印刷物は、木版画が主流なので別ジャンルです。リトグラフの歴史は意外にも浅く、18世紀末にドイツのアロイス・ゼネフェルダー氏が発明したものとされています。彼の本業は劇作家と俳優でした。しかし色々とあって経済的に困窮し、戯曲や台本を少しでも安く刷ろうと試行錯誤します。そんなある日、台として使っていた石灰岩に油性クレヨンでメモ書きをしました。後日、硝酸で消そうとしたのですが、その部分だけ弾いて少し盛り上がる形で残ってしまいます。この部分は油との親和性が高く、原版として用いることが出来ると気付きました。後に更なる研究を重ねて技術を確立します。従来の活版や木版のように削るのではなく、化学反応に依ってというのが画期的な部分になります。ゼネフェルダー氏はこれを、ストーンプリンティングないしはケミカルプリンティングと、英語で呼んでいたらしいです。しかし定着したのはフランス語ベースのリトグラフな辺り、やっぱり単語は短い方が良いんだなということを改めて思わされます。
(・ω・) 説明的すぎるのが粋じゃないのは西欧も一緒なんだなって
【アイドルに似合わぬ高度な心理戦が繰り広げられる】
ア:解散の危機を、乗り越えたいんですの。
白:いつものことながら、自由だなぁ。
天:それは、結果としてなることであって、
自ら目指すものでは無いと言っても良いんですか。
白:いっそ聞かなかったことにして、
何事も無かったように他の話題へと移りたい。
天:アルテミスさんもその空気を無視するでしょうから、
見事なまでの堂々巡りになると思います。
【ニュアンスはともあれ芯の強さだけは信頼されている】
白:三人とも向いてる方向がバラバラなんだから、
常に崩壊寸前って言える気もするんだけど。
天:良くも悪くも、リーダーの強引さで成立しています。
ア:つまり、わたくしが迷ったりすれば良い訳ですわね。
白:そんなことがあったら続けられるか怪しいのは間違いないけど。
天:太陽が二度と昇らないと言われるくらい、現実味に欠ける仮定です。
【自由意志を尊重しない方が面倒事になりやすいのに】
亜:その点、小妹々にそんなピンチなんて有り得ないから。
白:実妹を売り出したいってのはともかくとして。
天:有無を言わせず幼馴染みの男の子に女装をさせるのは、
存続する方が不健全な気がしてなりません。
亜:今の世の中、格好如きでグダグダ言うのが間違ってるんだって。
真:強制的にの部分が問題だと、理解しようとしない困った姉ですぅ。
【意見を述べる権利があっても採用されるかは別の話である】
白:表情変わんないから、どれくらい嫌なのか分かんないんだよね。
青:頬をつつくのはやめて頂けませんか。
天:これも、どの程度の拒否か判然としません。
亜:一から十まで書いたプレートを用意して、表示してもらうとか。
真:それで全力の脱退希望を表明したらどうするつもりですぅ。
亜:いや、活動はそのまま続けるんじゃないかな。
考えてみたら、この状況の青龍はいわゆるおねショタなのではと思わなくもありません。まあ、あんまし羨ましいという感想が出てこない辺り、中々にアレな話な気はしています。
2021
ハープという楽器があります。西洋系の弦楽器で、英語ではharpと表記されます。作り方は、ハートマークに似た外枠を用意して平行に弦を何本か張るだけです。弾くことで出る音階は弦の長さで決まりますから、任意の音を奏でられます。竪琴の一種であると言い換えることも可能です。構造が実に単純なこともあって歴史は古く、少なくても5000年は遡れるというのが定説のようです。形状から連想した方も居るでしょうけど、弓が雛形であるというのが有力視されています。ギリシャ・ローマ風のゆったりとした装束を着せてこれを持たせるだけで、そこはかとなく古い時代を感じさせられるという便利グッズでもあります。今のものは流石に進化していて、ダブルアクションペダルハープ、なるものがポピュラーなようです。7つのペダルを足で操作することで更に細かい調整が出来るのだとか。人の上背以上もあるプロ仕様の楽器とか幾らするんだというのを真っ先に思ってしまったのですが、やはりそれなりなようです。具体的には、高級車が買えたり、なんなら場所に依っては家が建てられる程と言いますか。現代で音楽は庶民に許された娯楽とも言えますが、道楽や芸術の域に達すると先立つものが必要なようです。
(・ω・) 個人で持つには、ピアノ以上にハードルが高そう
【直感だけで生きる者の悲しき末路である】
芽:メイドとして、心眼を身に付けたい。
長:良く分からないんだけど、
言葉にしなくても御主人様の意図を察して動く的なやつ?
芽:いや、物理的に目隠しをして、何なら耳も塞いで働く。
長:それに、何の意味が。
芽:敢えて逆境に身を置くことで感性を研ぎ澄ませるとか、
思い付きで良いならペラペラと述べることは出来る。
【勤務中は余計な感情を抱きたくないって人は多そうだけど】
芽:味覚を失った料理人とか、
聴覚が不自由な音楽家ってカッコいいじゃない。
長:それでクォリティを維持できるなら凄いけど、
別に付加価値がある訳じゃないと思うわ。
芽:メイド長には、ロマンを解する若さが足りない。
長:仕事に私情を介入させようとするのは、幼いって言うのよ。
芽:それの行き着く先は、全ての人がロボットのようになる社会だと、
理解しては貰えぬのだろうなぁ。
【おちょくって作業を停滞させるくらいしか実害は無いしな】
芽:大抵の人は働かずに済むならそうしたいと願っている。
欲望に忠実であることを否定するのは、
精神が小さな器に閉じ込められている証左ではないか。
長:基本的なことなんだけど、自由って何しても良い訳じゃないわよ。
はみ出た分だけ責任が生じるから、みんな枠に収まりたがるだけ。
芽:だから私も、小悪党止まりという自覚がある。
【世界は俺様の為に回ってるくらいの能天気さで良いのかも】
芽:改めて言うことでもないけど、生き様の理想は猫。
長:野良が気付いたら住み着いてて、大きな顔してる感じはあるわね。
芽:誰しも社会の寄生虫みたいなところがあるんだし、
その割合がちょっとばかり大きいからって気に病む必要はない。
長:考えさせられる部分もあるけど、限度って見解が抜け落ちてるわ。
芽:自分にとって都合が悪いところから目を逸らすのも、
生きてく上で大事なことなんじゃないかな。
という訳で、隔年メイドは今回もロクに働きませんでした。次こそは、という感情が全く湧いてこないのは、作者たる私自身が匙を投げ捨ててるからなんでしょうかね。