2022
チタンと呼ばれる物質があります。この発音はドイツ語寄りで、英語ではtitaniumという表記の為、チタニウムが近いようです。元素記号はTiになります。原子番号22なので、金属の中では小さい部類に属します。鉄と比べると、軽い上に頑丈という特性を持っています。他にも表面に酸化皮膜を形成して内部まで浸透しないので、ほぼ錆びません。とまあ便利な特徴が多いので、少し値段は張りますが用途は多岐に渡ります。歴史的には、18世紀末のイギリスで、鉱物学者兼牧師であったウィリアム・グレゴール氏が黒い砂を発見したのが最初の記録とされています。なんだか良く分からないけど新しい鉱石らしいと、地名を冠してメナカイトと名付けました。この数年後、プロイセン王国の化学者であるマルティン・ハインリヒ・クラプロート氏がルチル鉱石を分析します。結果、今までに確定していなかった元素であることが認められ、チタンと命名しました。これはギリシャ神話の巨人タイタンが神々の戦いに破れ、地下深く封じ込められたことにちなんでいます。しかしここから精錬する方法を確立するには百年以上を要しました。大量生産となると、第二次世界大戦以降の話となります。人類史に於いて、鉄や黄金に代表される金属加工技術はかなり重要なものです。今なおそれは続いていて、苦闘の歴史は終わらないのかも知れません。
(・ω・) 金属を三種類使用不可にしたら、現代文明が全崩壊しそうなところはある
【現状でも知ったようなことを口にしたりするけどね】
朱:不意に、スケールの大きな仕事に関わりたくなるんです~。
黄:どうすれば、朱雀に国家の重鎮たる自覚が芽生えるんだよぉ。
白:啓発本でも読ませてみたら。
黄:残念な勘違いをする展開しか想像できないんだよぉ。
白:いわゆる意識高い系になったら目も当てられない。
黄:それはそれで面白そうではあるんだけど、
上書き不可で取り返しが付かなくなりそうなんだよぉ。
【最早そんな設定だったことすら忘れてそう】
朱:実際にビッグプロジェクトを任されそうになったら、
どうやって逃げるかを考えます~。
白:妄想は、実現しないから楽しいってのはある。
黄:ダメ指数が高い発言なんだよぉ。
朱:幸せに生きるコツは、
己に合った目線を認識することじゃないでしょうか~。
黄:庶民なら間違っちゃいないんだろうけど、
世界でも屈指の霊格を持った聖なる鳥としてはどうなんだよぉ。
【ついに壊れたかという同情派もそれなりに出てきそう】
青:未だに見た目が若いせいで侮られることがあるのですが。
朱:龍族は老けませんからね~。
黄:いっそ精神年齢を外見に合わせれば、ギャップがなくなるんだよぉ。
朱:逆転の発想というやつです~。
青:実際にやったら、何をしているんだ的な目で見るんでしょう。
黄:そりゃ青龍との付き合いが長い連中からしてみれば、
上っ面を変えたくらいで、こびり付いた印象が抜けるはずないんだよぉ。
【生きる目的とかいう次元の生命体じゃないですから】
朱:まず、思春期真っ盛りの青龍さんがイメージできません~。
黄:ガッツポーズとかしてみて欲しいんだよぉ。
青:玩具にされても反応できないのですが。
朱:まあそれは、黄龍さんも似たようなものなんですけどね~。
青:見た目は少女と呼んで差し支えないのに、
中身は年齢と性別を超越した謎の生物ですし。
黄:一万年も生き物やってるんだから、
少しくらい珍しい気質になっても仕方がないんだよぉ。
今年一発目だというのに、いきなり微妙な気分になるネタなのは良いのでしょうか。一方で、黄龍ちゃんの作風自体、全体的にそんなもののような気もしていたりします。
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2022
ハットトリックという言葉があります。英語ではhat trickになります。日本だとサッカーで、一人が一試合に3得点を挙げることと認識している方が多いと思われます。他にもアイスホッケーで3得点、ラグビーでトライを3回、ダーツでブルに3回入ることなどで使われたりもするようです。しかし元々は、クリケット用語になります。この競技は野球の原型の一つとされていて、投手と打者に分かれて勝負するところなんかが共通しています。その中で、投手が1イニングに3名を3者連続1球で仕留めることがハットトリックの元祖です。クリケットは、野球と比べてアウトにする難易度がかなり高いらしく、これは偉業と言っても過言では無いことなのだとか。その素晴らしさを讃えて奇術師のシルクハットを進呈したのが名の由来になります。トリック部分は、マジシャン的な意味での技術を指している訳です。クリケットは世界的には人気スポーツですが、日本では知る人ぞ知るものということもあって、個人的に凄さは分かりません。完全試合かノーヒットノーラン位かなと思っておけば、頻度的にそれっぽく思えることでしょう。
(・ω・) 百試合に一回くらいだと、絶賛するほどレアって感じではないな
【良さげな流れを台無しにすることには定評がある】
月:マルチ展開が前提の作品は、何が原作か議論の余地が残ってしまう。
黄:それを確定する意義を述べよ、なんだよぉ。
月:どの設定が優先されるか分からないと、
キャラクターの深堀りが出来ないじゃないか。
黄:微妙に筋が通ってる感じもあるんだよぉ。
月:何より、初心者相手に優位性を築くには、
そういった知識での威嚇が大事だからな。
【そうまでして関わり続けるのは闇が深いと考えないのだろうか】
黄:パラレルってことで割り切れば良いんだよぉ。
月:作画や性格が不安定で、同一人物に見えない時はそうしてる。
黄:皮肉が入ってる気がするんだよぉ。
月:長期に渡って続いた為にブレることもあるが、
そこに触れるのは野暮なのではとも思ってる。
黄:その時その時で楽しむのが肝要なんだよぉ。
月:逆に言えばエンタメ部分より粗が目立ってる訳だから、
作ってる方が悪いと責任を押し付けられるはずだ。
【大事なのは勢いとスタイリッシュさだからな】
月:構内でトランシーバーを使って交信してたら、
学生に『なんすか、それ。ケータイの御先祖様っすか』って言われた。
黄:何処に居ようと会話できることに、
今の子が感慨を抱かないのは仕方ないんだよぉ。
月:私が子供の頃は、これがあれば世界征服できる気になれたものだが。
黄:それはそれで、夢想癖が過ぎるんだよぉ。
月:具体的にどうやるんだと問われても答えられない辺り、
ヒーローの荒唐無稽な必殺技に通じるものがある。
【凄さに免疫が出来るのは世代と無関係なのかも知れない】
月:現代の若者に、夢の技術ってあるんだろうか。
黄:個人用の空飛ぶ乗り物は実現してないけど、
憧れがあるかって言われると微妙なんだよぉ。
月:ソーシャルで目立ちたいとかに流れてる気がする。
黄:随分と、現実路線に寄ったものなんだよぉ。
月:ちょっと頑張るだけで世界に発信できること自体、
一昔前からすれば信じがたいテクノロジーではあるんだがな。
一世代分の年齢差があると価値観に想像以上の開きがあるというのは、時代に関係が無いものの様です。例えば今の若い子って宇宙とかあんまし興味が無いんじゃないかと、売れ線の作品を見てて思ったりする訳ですよ。
2022
案山子と呼ばれるものがあります。鹿驚とも表記されます。読みとしてはカカシが最も一般的でしょう。田畑に設置される、原寸大に近い人形を総称します。目的は、主に鳥害の防止です。無人の時も、誰か居るぞと思わせて牽制する訳です。彼らは警戒心が強いので、例え風に揺れる程度でも多少は効果を望めます。一方で賢い種が多いこともあり、何もしてこないと分かると気にせず踏み入ってきたりもします。このことから、スポーツや警備なんかで突っ立っているだけの人間を、カカシの様と例えることもあります。語源は、古来の鳥獣害対策にあります。当時は髪の毛や魚の頭を燃やして、悪臭で近付けないようにしていたらしいのです。これを『嗅(か)がし』として、音が変化してカカシになったという説です。今でも、案山子をカガシとする場合もあります。自然の中で農業を行う以上、この手の悩みは切り離せません。ネズミなら猫を放てばそれなりに減らせるんでしょうけど、鳥相手だとどうなりますか。頭脳に関しては鳥類の方が上でしょうし、飛べるというのはかなりのハンデです。それでもわざわざ猫が居る場所にやってくるメリットも少ないでしょうから、カカシよりはマシかも知れませんね。
(・ω・) でも範囲が広すぎて、あんまし役には立たないか
【やっぱり平凡が一番だと再認識してしまうな】
黄:それなりに年がいってるのに、年少者に『分かるわぁ』、
とか迎合するのは人として終わってると思うんだよぉ。
月:若さに嫉妬して、ネチネチいびるのとどっちがマシだ。
黄:嫌な勝負を持ち掛けるんだよぉ。
月:この様に、上を見ればキリが無いのと同じくらい、
下を覗いても無限の深淵が広がってることに安心感を得る。
黄:もしやその精神性こそが最底辺なのでは無かろうか、なんだよぉ。
【それでも生きてるんだから良いじゃないかとすべき】
月:私は仲の良い学生に、
『妹の面倒を見てる気分になる』と言われることが多いんだが。
黄:実年齢を考慮に入れなければ、分からんでもないんだよぉ。
月:老人に分類されるようになってもそう扱われるのではと、
ちょっとワクワクしてる部分がある。
黄:絵面がひでーんだよぉ。
月:人は、こうはなりたくないと軽々しく考えてしまいがちだが、
実際はその何歩先をも進んでしまうものなのだ。
【それはそれでメチャクチャ注目されませんか】
月:映画の広告で、泣けるだの度肝を抜かれるだの、
観客の感情を決め付けるのはどうかという気がしている。
作ってる側からすれば感動作品かも知れんが、
爆笑してしまうのは、こっちの勝手だろ。
黄:映画館で実行できる根性を、実務に活かして欲しいんだよぉ。
月:満員御礼のなんかムカついて見に行かないから、
人数的に大した迷惑は掛けてないはずだ。
【指導する立場になっても精神が児童のままなのはどうなんだろう】
月:コメディ作品で『制作陣が目一杯に考えた笑いがこれかぁ』と、
人生の切なさを感じ入ってしまうこともある。
黄:一般人と感性が根本的に違うんだよぉ。
月:そういや読書感想文は、個性的、と評されたな。
黄:子供相手に、頭がおかしい、とは言えないんだよぉ。
月:それに気付いた時は頭にくるより、
大人って大変なんだなと思った記憶がある。
読書感想文の下りは、半分くらい私の話の様な気もします。あそこで教師が喜ぶというか、ツボに入る文章を書ける人が世渡りを上手にやっていくんだというのを、良い年になってから気付いてしまう訳ですよ。
2022
目白押しという言葉があります。メジロオシと読みます。現代日本語としては、注目株が一定の場所や期間に集中すること、という意味で使われるケースが多いでしょう。具体的には、映画の話題作や著名な美術品なんかが挙げられます。語源は、鳥の目白が秋から冬にかけて群れをなし木の枝に止まることから始まります。かなりの密集具合らしく、押し出されて落ちるのが居るんじゃないかと思われるほどらしいです。それから着想を得たのか、子供達が一列となり、中心に向かって押し合う遊びを目白押しと命名しました。弾かれた子は端に回って延々と繰り返す系のものです。そこから人がギュウギュウ詰めになる様へと変化し、更には物品や行事などへと広がっていったみたいです。目白というと、目元が白い丸で囲まれている為に、この表記が有名です。しかし繍眼児と書く場合もあります。繍は縫い取りを意味し、結局はあの模様にちなんでいたりします。分かり易い特徴を持っているせいでネタにされると考えると、アダ名付けみたいなところがあるという気もしてきました。
(・ω・) ライバルの目黒は、サンマの印象が強くて困る
【嫌味かも知れないけど気付かなければ問題ない】
月:独り身の蒐集家って大変なんだよ。
急死したら、どう処分されるか分かったもんじゃない。
黄:遺族が居ても、理解が無ければ良くてバーゲンセール、
悪けりゃまとめて不燃ゴミなんだよぉ。
月:捨てる時は、自治体のルールに従わないといけないぞ。
黄:そういう話はしてないんだよぉ。
月:こないだ、『教授は分別をしっかりしてて偉いですね』と、
御近所さんに褒められたのが嬉しくてしょうがないんだ。
【次世代に種を遺すのが理想と言われてる】
月:価値も分からんやつに引き取られて、
粗雑に扱われる様子を想像するだけで頭にくる。
黄:死んだ後のことをどうでも良いと思えない辺り、
現世への執着が凄いんだよぉ。
月:あの世とか来世が今よりマシという保証は無いじゃん。
黄:ある意味で立派な精神性と言える気はするけど、
世間的には見苦しい生き様と評されそうでもあるんだよぉ。
【築き上げた関係が本物と虚仮のどちらなのかは知りたくない】
黄:横の繋がりを持って、いざって時のことを決めておけば良いんだよぉ。
月:もしくは遺書に、博物館への寄付をしたためておくとかか。
黄:とはいえ信頼できる相手じゃないと、横流しの可能性があるんだよぉ。
月:どこもかしこも罠だらけだな。
黄:亡くなった時にこそ、その人の真価が問われるとは良く言うんだよぉ。
月:まさかこちらが鑑定される立場になるとは、
人生を終えた後ですら何が起こるか分からんな。
【本編の月読を見るに終わりが無さそうではある】
黄:それとコレクションなんてのはマニアックになればなるほど、
同好の士が少なく、需要が尖ってるという問題もあるんだよぉ。
月:もう、不老不死になるしか無いんじゃないか。
黄:そんな動機で、人類の悲願を求めるのもどうなんだよぉ。
月:結局は未練があるから望む訳だし。
黄:その無限の時間を使ってコンプリートしてしまった時、
どれ程の虚無感が襲い掛かってくるのかは興味あるんだよぉ。
若い頃はともかくとして、今の私はあんまし物に執着しなくなりました。元々、収集癖が薄いのか、本当に欲しい物と出会ってないのかは良く分かりません。
2022
隔世遺伝と呼ばれるものがあります。カクセイイデンと読みます。二世代以上前の遺伝的性質が一世代前には出なかったのに発現することを意味します。人間に適用すると祖父母以前のそれが、父母には現れなかったのに、ということになります。どういった理屈で起こるのかを説明する際、メンデルの法則が良く用いられます。これに依ると、遺伝情報というのは優性と劣性の二つに大分されます。そして両親から優性と劣性を受け継いだ場合、優性の気質が強く出ます。例としては血液型のABO式が有名でしょう。この場合はAとBが優性でOが劣性な為、AOとBOはA型、B型に区分されます。話を広げて、父方の祖父母がOO、AA、母方の祖父母がBB、OOであったと仮定します。この場合、父親はAO、母親がBOになる可能性が高くなります。そして父親と母親のOを継承した場合、両親がA型とB型なのにO型の子が生まれることになります。祖父母の代のOが、親世代では隠れていたけど孫に出てくる。これが最も単純なメンデルの法則の説明です。もちろん、人間の形質は遺伝子だけで決まるものではありません。複雑な相互作用や環境の問題もあり、血液型の様にハッキリとは出ないことが大多数です。なので、ちょっと祖父母に似てるところがあったりすると、隔世遺伝だなんて言っちゃったりもします。考えてみれば、日常で生物学的に厳密な用い方をするような単語でもありません。カッコ良さげな語感に誘惑されて、軽い感じで使っちゃっても良いのかも知れませんね。
(・ω・) 私は、性格の一部が母方の祖母にそっくりと言われてる
【あくまで月読教授個人の見解です】
月:航海日誌を書こうと思う。そう、人生という船旅のね。
黄:雰囲気はあるけど中身の無い発言を競う大会があれば、
世界は無理でも県の上位くらいにはなれそうなんだよぉ。
月:それはつまり、ポエムコンテストじゃないのか。
黄:すごく失礼な発言があったんだよぉ。
月:文学性なんてのは如何にして場に酔わせるかなんだから、
間違ってないと主張し続ける。
【それに該当するとはとても思えないってだけで】
月:人は時に、生きる意義を見失うこともある。
だが無意味であることこそが、真の意味で価値があるのだ。
黄:宗教でも立ち上げたら何かの間違いでうまいこと行きそうで、
カリスマ不足で頓挫する公算のが高い気もするんだよぉ。
月:そっちも大概、無礼だな。
黄:説得力なんてのは実績が背景にあってこそなんだけど、
世には無根拠で信じさせる、バグみたいなのが居るのも事実なんだよぉ。
【期待に応えてこそスーパースターですよと言ってみたい】
月:教授室に炬燵を設置したら、どう思われるだろう。
黄:一応、冷暖房が完備されてるんだよぉ。
月:我らは基本デスクワークなんだぞ。この程度だと身体が冷えてく一方だ。
黄:だったら、空いた時間にそこらを走り回ってくれば良いんだよぉ。
月:最近は私の奇行を記録する団体が居るらしくてな。
無駄にネタを提供するのも腹立たしいから断る。
【寝落ちしまくって夜に眠れなくなりそうだ】
月:冷え性だからと言い張れば、強くは出れないんじゃないか。
黄:厚着という、古から伝わる人類の叡智を実行しやがれなんだよぉ。
月:火照って着崩したところに涼しい風を浴びるのが醍醐味だし。
黄:言ってることは分からなくもないけど、自宅でどうぞなんだよぉ。
月:理想は、家と変わらぬリラックスした職場環境だ。
黄:絶対、緩みきってロクなことにならないと言いたいところだけど、
現状より悪くなるってのも想像が難しいんだよぉ。
そういえば、大学の一部がオンラインになってしまって久しいですけど、教授側はどうしてるんでしょうか。ニュースとなるのは学生ばかりで、研究の現状は語られない気がしてなりません。