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 レディースエンドジェントルメーン(特に変態的な意味で)。お待たせ致しました。連載開始から早一年以上、おとぼけ僧侶として一部読者の心を掴み、そして大多数の読者を撹乱してきたアクアが、ついにビジュアル化されました。

 まー、逆に考えてみましょう。例えば、教会に行ったとします。その時、こんな僧侶さんがいたとします。それで尚、お祈りに集中出来る程の精神力があるのであれば、宗教なんて必要ないんじゃないですかね。男に限りますが。
 え、何で以って集中力を奪われるかですって? 言わせんなよ、恥ずかしい。

( ・ω・) しかし不埒な真似をすれば叩きのめされるので御注意を

「ふん、趣味の悪いもんばっかり集めやがって」
「あら、武器と身体を鍛える器具しか出てこないアンタ達に、この芸術を分かって貰おうとは思わないわぁ」
 次から次へと出てくるヘラルドの異次元彫刻が芸術だって言うんなら、僕は一生、芸術なんて理解できないでも良いかなって思うんだ。
「ヘ、ヘラルドさん! 探してるものって、たしかヘラルドさんの下着で良いんですよね?」
「ピンクのレースの奴よぉ。お気に入りなんだから」
 当然だけど、精神衛生に物凄く良くないから、想像なんかしちゃダメだよ。
「そして、エンリコ一派は、宝剣を探してる、と」
「物分りの悪い子は、嫌いよぉ」
「い、いえ、そうではなくてですね――『エンリコの』ベッドの下から宝剣が出てきたんですが……」
「はぁい?」
 そう。僕が選択した作戦っていうのは、各幹部のお宝を、その部屋内で移動させるというものだ。これなら盗みにはならないし、下手に他の部屋から見付かるより遥かに気まずい。唯の勘違いで言われなき嫌疑を掛けたことになるんだからね。
「さぁて、エンリコ。この落とし前、どうつけてくれるのかしらん?」
「くっ……」
 窮地に陥って、エンリコは声を詰まらせる。大丈夫、大丈夫、僕の読みだと、もうそろそろ――。
「エ、エンリコのアニキ。ヘラルドの洋服棚の奥から、それらしき下着が出てきやした!」
「何だと!?」
 もちろん、これも僕達が仕組んだことだ。さて、ここで僕が出来る一押しは、と。
「誰にでも、勘違いはあるってことだね」
 ここは軽く仲裁に入るのが正解に近いと思う。下手に殴り合いに発展してエネルギーを消費させるより、鬱屈した気持ちを溜め込ませた方が有効かな、って。

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