忍者ブログ
[448] [449] [450] [451] [452] [453] [454] [455] [456] [457] [458]

【推定百四十センチメートル】
月:ところで、中腹まで来ておいてなんだけど。
黄:何なんだよぉ。
月:朱雀を置いてきて、本当に良かったのだろうか。
黄:生憎、あの小鳥は自分の身長程の踏み台にさえ耐えられない高所恐怖症で、
 話が全く進まなくなるから、妥当な決断だと思うんだよぉ。

【場の流れは重要】
月:もう一つあれなんだけれど。
黄:今度はどうしたんだよぉ。
月:黄龍は天帝の運転手として活躍した過去がある訳で、
 空を飛べたと思うのだけど、何ゆえツタにしがみ付いているのか。
黄:生憎、この状況でそんなことをして顰蹙を買う、
 どこかの日陰さん程に空気が読めない訳でもないんだよぉ。

【簡易バベルの塔状態】
月:更に言いたいことが。
黄:地道に登るのが、暇なら暇と言うんだよぉ。
月:倭の国で天と言えば高天原の訳で、姉さんの住処なんだけど。
黄:また姉妹喧嘩が始まるんだよぉ。
月:まあ、ここが高天原に繋がってた場合、
 世界中に豆を蒔いて、嫌がらせしてやる訳だけど。
黄:今更ながら、この妹、最低だと言わざるを得ないんだよぉ。

【安全地帯でのうのうと】
月:ふぅ、ようやく目的の雲が見えてきた。
黄:腕がパンパンなんだよぉ。
月:これから巨人を相手にする先鋒が、そんな気構えでどうする。
黄:さりげなく、人を突撃隊長に仕立てて高みの見物をしようという精神は、
 如何なものかと言わせて貰うんだよぉ。

PR

【どう考えても別物】
月:ほほぉ。
黄:何を呑気な声をあげてるんだよぉ。
月:知恵の実が生るであろうと思われた種が、
 まさかジャックと豆の木の豆だったとは、御釈迦様でも思うめぇ。
黄:人んちの庭に天まで昇るツタを生やしといて、
 言うことはそれだけなのか、なんだよぉ。

【実際は翻訳の問題】
朱:どうでも良いですけど~、これってどう見てもツタなのに、
 どうしてジャックと豆の『木』なんですかね~?
黄:本当にどうでも良いんだよぉ。
月:宇宙を司るとされる大樹ユグドラシル協会が、巨大な植物を表現する時は、
 木、ないしは樹という表現をするのが望ましいという通達を出したのが通説。
朱:そ、そうだったんですか~。
黄:本当、その一瞬で適当なことを言う能力、
 何か世間様の役に立たないか、本気で考えてしまう自分が居るんだよぉ。

【ある種の理想像】
月:何はともあれ、登ってみよう。
黄:そのツタにしがみ付く格好、殆どコアラなんだよぉ。
月:ふむ。私もついに、そのレベルの人気者になったということか。
黄:特に何をするでもなくチヤホヤされることで満足なら、
 それはそれで生き様というものだから、とやかくは言わないんだよぉ。

【残念ながら末期です】
月:全く関係が無いけれど。
黄:何なんだよぉ。
月:ジャックと豆の木で天上に居る奥さんは普通サイズなのに、旦那は巨人。
  これは旦那が特殊な趣味と考えて良いのだろうか。
  或いは、嫁の方が――。
黄:何はともあれ、天まで突き抜けているのはツタじゃなく、
 月読の脳構造ということで、返答とさせて貰う訳なんだよぉ。

【げに恐ろしき家庭環境】
月:知恵の実ハンティングタイム~。
黄:バカに付ける薬が欲しいんだよぉ。
月:解説しよう。知恵の実ハンティングタイムとは、
 現状で知性を持った生命体が知恵の実を食した場合、
 どの様な反応を示すかを検証する、科学的実験のことである。
黄:一人で盛り上がって楽しめるその体質、
 如何に姉や弟と折り合いが微妙だったか、
 見てこなくても分かるから恐ろしいんだよぉ。

【こんなのでも高位神】
月:つー訳で、知恵の実寄越せや、コンチキショー。
メ:ん……あれは私達にも、レアもの。
黄:何処まで他力本願なんだよぉ。
月:だったら、種だけで許してあげる。
メ:さりげなく、無茶苦茶言ってる。
黄:たった今、恐喝現場というか、麻薬取引現場というか、
 何はともあれ、酷い掛け合いを見た気がしてならないんだよぉ。

【人格評価は積み重ね】
月:知恵の実を栽培して育てたい。
黄:そもそもあれは西洋の植物で、こっちの風土に合うか分からないんだよぉ。
月:そういう時は何度でも品種改良を繰り返し、
 意地でも適応させるのがジャパニーズスピリッツ。
黄:その精神は買うけれど、それで薬効が変な方向に伸びても責任は取らないだろうなと、
 過去の事例から勝手に判断させて貰うんだよぉ。

【百均舐めんなよ】
月:裏ルートから、密輸した。
黄:恐ろしく胡散臭いんだよぉ。
月:さぁて、この日の為に用意した、百円ショップで買い揃えた園芸キットを――。
黄:それにしても、伝説の植物を栽培するのに、
 道具がこんなにもチープで良いのか、専門家の御意見を伺いたいところなんだよぉ。

【後年の酒席用】
玄:ていっ!
真:やー、ですぅ。
黄:それで、何で花札でメンコをしているかを聞いておくんだよぉ。
玄:何故だか知りませんが、兄弟愛を育むにはこれが良いと、
 記憶領域の奥底から沸き上がってくるんです。
黄:むしろカードを取り合う賭博的遊戯な訳で、
 人間関係をクラッシュする方のお遊びかと思われるんだよぉ。

【比較級より最上級】
亜:おっかし~なぁ。私が読んだマンガだと、
 竜巻スクリューとかいう技が飛び交って、最終的に握手してたんだけど。
黄:マンガから離れるんだよぉ。
亜:こうなったら、グラヴィティ・ボムの異名を持つ、
 ベーゴマ使いの物語を参考に――。
黄:どうもこの天才は頭の配線がおかしいけれど、
 身近にもっとおかしいのが居るから、目を瞑っておくんだよぉ。
朱:ふに~?

【牧歌的姉妹風景図】
玄:ていやっ、爆裂! 縦横無尽撃ち!
真:月下! 甲竜始原固め、ですぅ。
黄:どこまでも、母娘なんだよぉ。
月:花札をメンコ代わりにするのは、罰当たりという説も。
黄:とはいえ、あれだけ楽しそうなら作った方も本望でなかろうかと、
 思わなくも無い自分が居るんだよぉ。

【何処かの日月姉妹並】
玄:はぁはぁ……しょ、勝負が付きませんでした。
真:まさか私達のパワーに耐え切れず、
 花札が散り散りになるとは、ですぅ。
黄:何処まで少年マンガなんだよぉ。
玄:勝負はお預けです。決着はいずれ。
真:返り討ちにしてやるですぅ。
黄:何だかほんの少しだけ姉妹の距離が縮まったようで、
 明日にはすっかり元通りなんだろうなと思えて、
 溜め息が留まるところを知らない訳なんだよぉ。

【ハウスルールって大事だよ】
玄:分かりました、姉としての矜持を守る為、不退転の覚悟で勝負を挑みます。
黄:いつもの流れなんだよぉ。
月:一方、私は姉としてのプライドを守る為、弟を冷たくあしらっていた。
須:姉貴ィ!
黄:兄弟姉妹関係というものは、一体、どの様な形が理想であるのか、
 肉親という観点では一人身の立場だと、さっぱり分からなくて困るんだよぉ。

【全部ぶん投げた】
白:肉♪ 肉♪ 美味しいお肉♪
窮:あー、お姉ちゃん、内臓の一番美味しい部分取ったー。
黄:まあ、あれはあれで円満な姉妹絵図に見えるから、
 結局は各家庭で勝手に何とかすれば良いかなって思うんだよぉ。

【基本的に張り子】
玄:では、真武、勝負です!
真:良く分からない展開なんですぅ。
黄:この界隈では良くあることなんだよぉ。
玄:花札でもトランプでも、好きなものを選んで下さい。
黄:しかし、どちらが優れた機体であるかを競うのに子供のゲームを選択するのは、
 既に負けを宣告しているのに等しいのではなかろうか、なんだよぉ。

【見事なまでの肩透かし】
月:古来より続くカードゲームを、児戯とは何たる暴言。
黄:戯れならともかく、良い年して熱中してるのは大きな子供なんだよぉ。
月:そー言われると、否定も出来ない訳で。
黄:頼むから、意見を言うなら一貫して欲しい訳で、
 そうコロコロ転がられると、こっちも対応に困るんだよぉ。



忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索