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 考えてみれば、ドラクエの世界って、僧侶と魔法使いが割と普通に共存してますよね。キリスト教系の僧と、黒魔術使いなんて、まさに対極でしょうに。まあ、ファンタジーの世界にそういうツッコミもどうかと思いますが。
 それとも、共通の敵である魔王を倒した後、人間同士で宗教戦争が起こったりしてるんでしょうか。でも、考えてみたら、2や5辺りは、社会から迫害された人間が結構、ボスとして君臨してたりしましたなぁ。

( ・ω・) ドラクエって、妙に生々しい設定があって、割と奥深いから困る

「あたしも良いかな~。魔法の才能なんて無いし、戦闘特化ってのも向いてないだろうし」
 たしかに、盗賊という呼称はともかくとして、お宝発見器や、索敵屋としてのシスは今のままで充分以上に重宝する。無理に道を外れる必要性は感じられなかった。
「わたくしは、神に仕える者ですから、言うに及ばずですの」
 半分遊び人だと、公的にお墨付きを頂いたのに、まだ足掻いてる人が居ます。
「ところで、世界の情報についてなんですけど」
 そろそろ、話を本筋に戻さないとまずいよね。
「うむ、その件なのじゃが、このダーマに居る以上、儂の頭には相当量のものが詰まっておる。
 じゃが、それは所詮、伝聞で蓄えたものじゃ。こと信憑性にかけては怪しいものを言えるじゃろう。
 ここは、まず冒険者達に話を聞いた後、足りない部分を儂が補う方がいいじゃろうて」
「……」
 あれ、それってつまり、先にアダムス老に会った意味が無いってことじゃない?
 何だか、『ダーマ・スキャァニィング』って言いたかっただけなんじゃないかって、本気で思えてしょうがないんだけど、どうしたもんかね。

 


「さて、と。大広間に行くのは良いとして、どうしようか。
 手分けして聞き込みする?」
 大広間、と一言に言っても、そこは世界中から集まった旅人が一堂に会する場所だ。一周りするだけで小一時間は掛かるし、中にどれだけの人が居るかなんて、数えたくもない。
「別にそこまですることは無いんじゃないかな。たしかにそっちの方が、単純な情報量は多くなるかもしんないけど、それを纏めるのが手間だし、一人じゃ気付かないことも、三人だったら閃くかもしんないし。そもそも、そこまで急ぎの用がある訳でも無いしね」

 

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 普天間問題で小沢氏が、下地島案を提出したことが論議を呼んでいます。いや、本島じゃないにせよ、そこも沖縄じゃん。マニフェストの県外って字は読めるんですかとツッコミを入れたいのはさておき、何より言いたいのは――。

( ・ω・) こういう具体案が、総理じゃなく小沢『幹事長』から出てくるのは、確実に間違ってますよね?

「そっちの小さいお嬢ちゃんは――」
「あたし?」
「見た目通りの盗賊じゃな。レベルで言うと二十二程か。まだ若いというのに、大したものじゃな」
「えへへ~」
 まあ、シスはどう考えても天分に恵まれた根っからの盗賊だもんね。この際だから、それ自体の是非は言わないけど、何とか真っ当な方向での更正方法を考えないとなぁ。
「そして、美人のお嬢さんの方じゃが――」
「どうして、いきなり小声になるんですか」
「言って良いものか、はばかられるものがあってのぉ」
 何を今更。僕の勇者レベルを言っちゃったんだから、もう全員、晒しちゃって下さい。
「僧侶レベルが二十三あるのは順当とも言えるのじゃが――同時に、遊び人レベルも二十程ある」
「ですの?」
「……」
 何だろう。赤の他人のアダムスさんが唸るのは分からないでも無いけど、僕としてはむしろ納得できる部分の方が大きいんだけど。
「それは、アクアさんだからです」
「そういうものなのかの」
「そういうものなんです」
 うん。自分で言っておいてなんだけど、これ以上に納得できる理屈も無いから、順応って恐ろしいよね。
「しかし、若いパーティだというのに、全員が一人前と認められる力を持っているとは、中々に前途有望じゃの」
「そうとも言えませんよ。こういう時代ですから、バラモスを倒せる力が無い以上、結末は同じでしょうし」
「かも知れんのぉ」
 盛り上がれる話題では無いけれど、見ておかないといけない現実は現実として処理しないといけない。僕も前よりは直視出来る様になったし、真面目に考えないと。
「それで、本当に転職は良いんじゃな?」
「勇者レベル三じゃ、一人前とは言えないでしょう?」
 別に、いじけてなんかないんだからね。

 さて、あと数える程の時が流れると、2010年な訳ですが、マジかよ。2010年代なんて、SFの世界じゃねーか。ミニドラSOSは2011年だし、エヴァも2014年だろうが。バックトゥザフューチャーの未来編も、そんなもんだった様な。
 空飛ぶ車も、メイドロボも、クローン人間もそこらに居ないこの時代を、2010年なんて認めて良いんですか、皆さん。

( ・ω・) 何で最後、みのもんた風になってるのかは、私にも良く分からない

「その上で、アレク殿の魔法使いとしての技量は中々のものじゃ。レベルで言うと、ちょうど二十といったところかの。これならば、他の職に就くと言われても、太鼓判を押せるわい」
「とりあえず、その予定は無いですけどね」
 あれ? 僕は戦士、魔法使いの順で言ったはずなのに、何で魔法使い査定を先に言われたの?
「そして戦士じゃが……おまけして七といったところじゃな」
「……」
 現実って、いつだって非情なものだよね。
「ちなみに、ですが。これを勇者に換算すると幾らくらいになるんでしょう?」
 人間って、どうしてこうも、怖いもの見たさの感情が消えないんだろうか。
「本当に、聞きたいのじゃな?」
「ど、どういう意味ですか?」
 あれ、何でこんなに、心臓がバクバク言ってるんだろう。
「後悔しても、儂は知らんぞ」
「も、問題無いですって」
 大丈夫、大丈夫。戦士が七でも、魔法使いが二十あるんだから、大体、その間くらいには――。
「三、くらいじゃのぉ」
「……」
 結論。世の中には、知らなくて良い現実が、相当に多くあるんだね。
「勇者査定は厳しいと言ったじゃろう。御主の様に能力が不均衡な者は、どうしても高くは付けられんのじゃよ。
 じゃが、魔法使いとしては間違いなく一人前じゃから、旅を続ける上で、それ程に不都合は無いじゃろうて」
 正直なところ、ここのところ、剣の修業に重点を置いて頑張ってきたのに、何でこんなことになってるのかなぁ。
「まあ、折角なんで、シスとアクアさん――後ろの二人もやってって下さい」
「ふっ、儂を甘くみるなよ。先程の、ダーマ・スキャァニィングで三人纏めて診断済みじゃ」
 あれ、結局、最初に職業を選ぶ意味って無くなってない?

 鳩山総理が六億円の贈与税を納めようとしたところ、一億円強が時効で既に納められないのだそうです。あるぇ。これって脱税完了ってことですよね。知っていたか知っていないかに関わらず、払ってないんだから徴収出来るシステムになってないってことですか。国家元首が堂々と脱税って、やっぱりこの国って民主主義じゃねーなぁ。
 来年、税務署から督促があったら、こう言ってやりましょう。

( ・ω・) 総理が払ってないから、それに倣っただけだ!

「えー……じゃあ、勇者で良いですか?」
 職業が何かと問われたら、一応、それに分類されるはずだし。
「本当に良いんじゃな?」
「は、はい?」
「勇者の査定は厳しいぞ。何しろ、剣に優れ、タフネスに優れ、更には攻防の魔法をそれなりに習得せねばならんのじゃからな」
「それじゃ、とりあえず、戦士と魔法使いで」
 ここで少し引き下がる辺り、まだまだ覚悟が足りないかなぁって思ったりする訳で。
「では行くぞ」
「どうぞ」
『ダーマ・スキャァニィング!』
 言って、アダムス老は両目を見開き、僕を見詰めた。同時に、後光が射した様な気もしたけど、多分、魔法の効果だよね。
「あの」
「なんじゃい」
「今の掛け声って、必要不可欠なものだったんですか?」
「儂は雰囲気を大事にする主義でな」
 ダーマ、本当に大丈夫なのかな……。
「それで、儂らの査定方法じゃが、基本的にはシンプルじゃ。まず、その道に入ったばかりの駆け出しのレベルを一とする。ある程度を修め、一人前を認めてよい数値を二十とし、達人級と呼べるのは三十から四十の間といったところか。四十を超えたものは、神域と言っても過言ではないやも知れんのぉ」
「な、成程」
「ちなみに、このダーマで転職が認められるのは、何らかのレベルが二十以上の者だけじゃ。最低限のことも身に付けておらん半端者にそうそう技能を譲り渡す程、甘くは無いからのぉ」
「それは分かります」
 生兵法は怪我のもととは言うけれど、中途半端にしかことを修めていない人にほいほいと認定証を渡していたら、ダーマ自体の信頼にも傷が付く。客観的に見て、妥当な処置って言えるだろうね。

 

 年の瀬が迫り、来年は寅年だなぁと考えているんですが、あの野良猫どうしましょう。白虎メインのシリーズでも書こうかしらん。十二年に一度のことですし。しかしそうなると、酉年の朱雀のターンっていつ回ってくるんでしょうか。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。
 ん? 朱雀が生まれた年って、もしかして酉年なのか?

( ・ω・) 流石朱雀。ナチュラルにネタが寄ってくる!

「儂が、ダーマ七大老の一人、アダムスじゃ!」
 海路でダーマ神殿にやってきた僕達がトヨ様の紹介状を担当者に渡したところ、即日でお偉いさんに会うことが出来た。うん、コネクションって、何処の世界でも凄く便利なものだって思わされたよ。
 それと、どうでも良いけど、うちの爺ちゃんといい、僕の周りには濃いお爺さんしか寄って来ない気がするんだけど、何かの呪いなのかなぁ。
「何でも、アリアハンの勇者で、バラモスを倒す為の旅をしておるとか。誠にあっぱれ!」
「は、はぁ」
 早くも何だか勢いに飲まれそうなんだけど、どうしたもんかな。
「それで、何ゆえ、このダーマに参った? 新たな技能の習得を求めてかな?」
「あ、いえ、特別な用は無いんですけど、旅人がたくさん集まる場所なんで、世界の情報を得られれば良いかな、と」
 駆け引きする理由も無いし、素直に本音を口にした。
「うぅむ、成程のぉ。じゃが、折角、ダーマに来たのじゃ。査定を受けていきなされ」
「さ、査定?」
 何それ。試験でも、受けさせられるって言うの?
「なぁに、難しく考えることはない。儂ら七大老は、独自の魔法を使って、そなた達の大まかな能力を読み取ることが出来るのじゃ」
「そんなものがあるんですか」
「これが、ダーマがダーマたる由縁の一つじゃよ」
 歴史だけで、世界でたった一つの組織を維持することは出来ない。それ相応の力と技術が要るってことなのか。
「ところで、何の職業で調べて欲しいんじゃね?」
「……」
 はい?
「便宜上、儂らは技能レベルを、勇者、戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、賢者、盗賊、商人、遊び人などに分類しておっての。総合で調べるのは、中々に難しいのじゃよ」



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