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  この間、菅総理の知恵袋という、増税経済伸長論者の先生をテレビで見掛けたのですが、何を言っているか分かりませんでした。と言うか、喋り方が殆どマルチ……いやいや、私が無学なせいで、高尚な理論を理解出来なかっただけかも知れませんけど。まあ、政治家はそれを最下層の学しか持たない人にも、分り易く解説するのが仕事なので、菅総理の責任ではあるんですが。

( ・ω・) つーか、国家が壮大なマルチと言われたら、否定する要素はない

「ギャ!?」
 いきなり背中に痛みを感じ、眠気が吹き飛んだ。どうやら、シスが鞭をぶち当てたみたい。
「寝ちゃいそうな時は、仲間割れが基本だよね」
 若干、言葉の使い方に間違いがあったけど、とりあえずはお礼を言っておくよ。
 唯、次があったらもうちょっと手加減して欲しいかな。鎖かたびら越しに、棘が突き刺さったみたいな衝撃があったよ。
「あれ、失敗?」
 女の子は、小首を傾げて今の状況を把握しようとしてるみたいだ。
 よくよく見てみれば、彼女が手にしている杖はマホトーンの時は違う。な、何本も持ってるなんてズルい。って言うか、次に何が飛び出してくるか分からないってことじゃない。
「良い連携だ。信頼関係というものを、感じ入らせてくれるな」
 そりゃまあ、何だかんだで一年以上、一緒に旅してるからね。
「その力を見込んで頼みがある。スピルを排除する為に手を組まないか」
「……」
 ん?
「えーと、質問が幾つか」
「構わないよ」
「あなた方は、旅の冒険者と、その女の子、ジュリちゃんに聞いているんですが」
 立場的に、僕達と似ていると言えば似ている。
「そして、スピルに仕事を請け負って、あのチンピラに加担した、とも」
「その認識で、合っているね」
 は、話が全く繋がらない。ジュリが言う通り、限りなく中立に近い立ち位置っていうのは辛うじて通らないことはない気もするけど、排除するって何さ。
「何はともあれ、ここは人目につきすぎる。河岸を変えないかね」
 何処か密室みたいなところで話をするっていうのは、こっちとしても乗りたいところではある。

 

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 菅総理曰く、『テレビ討論は一対一ならともかく、複数を相手にするなら吊し上げになるからやらない』だそうです。
 俺ポカーン。え、ほんの二週間前ですよね。枝野幹事長だかが、『国会じゃなくて、テレビで充分に国民へ議論や政策は見せられる』って言ってたのは。テレビ討論なんて、七党首大乱戦とかデフォルトの世界じゃないですか。国会ならそれなりにキチンとしたルールがあって……すげぇな、民主党。

( ・ω・) 何か最近、マジであの総理、脳がヤバイんじゃないかって思えてきてる

『ボミオス』
『ルカニ』
 困った時は、とりあえず戦力の弱体化が基本だ。僕とアクアさんで、素早さと守備力に枷を嵌めようと波状で呪文を掛けたんだけど――。
「効かない!?」
 敵を対象とした呪文が、結果として効果を及ぼさないことはよくある。でも、それはあくまで、精神力ではねのけたり、魔法障壁で押しのけられることが原因だ。
 だけど今のは、そのどちらでも無かった。まるで呪文そのものがすり抜けていくかの様な、そんな感触だ。
「ホッホッホー。無駄でございやーす。アッシは、只の人形ですかーら」
「は?」
 に、人形? いきなり、何の話なのさ。
「うりゃ!」
 不意に、シスが勢い良く振り返ると、斜め後ろに向けて鞭を振るった。
「おっとっと。威勢のいい嬢ちゃんだ」
 その先には件の熊面オヤジが――くっ、黒眼鏡に気を取られて、こっちに気付かれたか。
「こっちはちゃんと人間っぽい気配があるし、やりやすいなぁ」
 そこが重要なポイントだっていうのが、僕にはちょっと理解出来ない。
「まあ、待ちたまえ。私は、君達に敵対するものではない」
「はい?」
 そう言われても、完全に戦闘モードだし、張り詰めた糸は緩まない。
「ふぅむ、話し合いは無理か。ジュリ、頼むよ」
「ん、分かった」
 言って女の子は、杖を突き出してきた。
 呪文封じ!? いや、来ると分かってればそれなりに対応できるし、そもそも全戦力を無力化する訳じゃない――。
『ラリホー』
「な!?」
 想定とは外れた呪文が飛んできたことに、動揺の色を見せてしまう。
 この一瞬の心の隙を許してくれないのが呪文の厄介なところだ。ああ、何か頭がクラクラとして――。

 菅総理が、消費税の増税分を低所得者にある程度還付すると発言したことに、与野党から批判が相次いでいるそうです。そりゃまあ、低所得者の基準が、一日の内に二百万から四百万まで動くようじゃ、信用は得られませんよね。と言うか、議論したいと言っていたはずなのに、既定路線で進められたんじゃ、むしろ焦点にして下さいと煽ってるみたいなものです。消費税という、選挙に於けるタブーに触れた今、必敗は免れないのかも知れません。

( ・ω・) やっぱり、総理を今から変えるしかないんじゃないかね?

「しかし、普通、方向音痴ですぐ記憶が飛ぶ子に、あんな仕事を任すかなぁ?」
 何だか、色々と疑問が湧きすぎて、逆にどうでも良くなってきたよ。
「ヘイ、ボーイ」
 不意に、後から男性の声を知覚した。
「!?」
 幾らあの父娘に集中していたとはいえ、背後を取られるなんて余りに間が抜けている。反省と共に何歩か後ずさると、イヅナに手を掛け、声の発信源を視認した。
 年で言うと、三十を少し過ぎたくらいだろうか。逆立った短髪が特徴的で、僕より頭一つは大きい上背とその肉付きの良さから言って、相当の体力を持ち合わせているんだろう。何の意図で声を掛けてきたのか、目元から感情を読み取ろうにも、黒眼鏡が邪魔をして何も得ることが出来ない。
「……」
 あれ、何だかシスが、随分と緊迫した顔してる様な?
「こいつ、相当、ヤバいよ」
「どしたのさ」
 これだけ本気な目をしてるのって、姉さんとヤマタノオロチが居た火山洞窟に潜った時以来じゃなかろうか。
「あたしが、全く気配を感じなかった」
「はぁ?」
 シスの五感は、正直なところ人間を辞めている域なんだろうと思う。分かり易く言うと、野生の獣と同等と言うか、ヘタをすればそれ以上と言うか。
 そんなシスが、たかだか人間が歩いてくるのを認識出来ないだなんて、有り得ないことと言っていい。
「ハハハ、ドモドモ、驚かせてシマッタようだね」
 急に右手と口元を上げて、愛想よく振舞ってきた。な、何だこの人。気配が無いだけじゃ飽き足らずに、頭の方まで危ないの?

 

 ワールドカップ日本代表の戦いはここで終わりましたが、まあ一つだけ言わせて下さい。

( ・ω・) 私は、負けたオランダ戦しかライブでは見てねーんだよ!

「んで、追う訳だね」
「そうそう」
 勘が良さそうな相手ならシス一人で尾行して貰った方が安全だけど、あの子なら三人でも大丈夫だよね。
「悪い男だよねー。あんな小さな子でも、容赦なく弄んで利用するだなんて」
 何だか、えらく酷い言われようだけど、気にしないよ、うん。

「……」
 女の子を追跡して、一刻は過ぎただろうか。何だか、同じところをひたすらグルグルと回っているって言うか、平たく言うと道に迷ってるんじゃ――。
「相手を撒く時は、こう似た様な道筋を使って感覚を狂わせるのが基本ではあるよね」
「そこまでする子には見えないけど」
 シスの論理を受け入れる為には、あの眠っていた段階から計算ということになるんだけど、幾らなんでもそれは無いだと思う。
「あ、またコケた」
「これで四回目だっけ?」
「五回目ですわ」
 何も無い、平坦な道で足を絡ませられるって、一種の才能なんじゃないかなって思わなくも無いよ。
「ん? 何かキョロキョロしてるよ」
「唇を読む限り、『ここ、どこ?』って言ってるみたいだけど」
「迷ってるのに、今気付いた訳?」
「いやー、あたし達を騙す為の演技かも知れないよ」
 シスはどうあっても女の子を謀略家にしたいみたいだけど、何か恨みでもあるのかな?
「と、誰か近付いてるよ」
 どうやら、ちょっとくらいは進展があるみたいだ。
「おぉ、ジュリ、こんなところに居たのか」
「父さんが居るっていうことは、ここはどこ?」
「ハハハ。相変わらずジュリは方向感覚と記憶力が大らかだなぁ」
 どうやら、女の子の名前はジュリというらしい。そしてあの熊みたいな中年男性が件の父さん、ね。

 

 サッカーワールドカップが予想に反して盛り上がってますが、ここまで来ればあと四連勝で世界王者ですものねぇ。ここからの一勝が重いとも言いますが。今更ですが、オランダ戦で終戦するとか言っててごめんなさい。

( ・ω・) そして私は所用でパラグアイ戦見れねーんだよ、こんちきしょうめ

「トヨ様と友達になって貰いたいよね。ほら、年も殆ど一緒みたいだし」
 意地の悪い見方をすれば捻くれ人間の極地であるトヨ様と、素直を極めたみたいなこの子がどんな会話をするのか、ちょっと聞いてみたい。
「で、任務が失敗して、どうして逃げない訳?」
 と言うか、うたた寝とはいえ寝付くとか、選択肢としてありえない。
「若干の、誤解が」
「ん?」
「私が頼まれたのは、呪文を封じることだけ」
 つまり、一仕事して、脱力感でちょっと寝入ったのが正しい、と?
 いや、この手のお仕事は、安全地帯まで逃げきって完了の様な。微妙に、定義に行き違いがある気がしないでもない。
「はぁ、どうしようか」
 何かもう、完全にだれちゃったなぁ。多分、この子は本当にこれ以上のことは知らないだろうし、無理矢理聞き出そうとするのもねぇ。見返りと周囲の視線を秤に掛けたら、現状維持を選択しちゃうよ。
「ところで、君のお父さんって何してる人?」
 とは言え、ここだけは抑えておこう。ひょっとしたら、スピルに近しい人だったりするかも知れないし。
「あなた達と同じ、旅の冒険者」
 うーん、結局、日銭を稼ぐ為に雇われたってだけかな。となると、この子が会ったスピルが本物かも分かったものじゃないよね。影武者の一人や二人、居そうな感じだし。
「分かった、じゃあこれで帰っていいよ」
「ん、それじゃ」
 言って女の子はトテトテと歩き去っていった。何て言うか、普通に出会ったならすぐにでも友達になれたんだけどね。今回はちょっと、利用させて貰おうかな。

 



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