和製漢語という言葉があります。主として、幕末から明治時代に掛けて、今までの日本に無い西洋文化の概念を日本語として使用する為に新造された単語を指すのだそうです。文化、文明、美術、哲学、客観、理性、など、その範囲は多岐に渡ります。ちなみに球技を和訳した蹴球、籠球、排球などが、すっかり消えてしまったのは余談として。サッカーなんか世界的にはフットボールの方が一般的なのに、日本ではサッカーが定着してるのが、らしい話だと思います。 さて、これらの和製漢語は当時の文豪などが頭を捻って構築したと言われています。百年以上の歴史を経て結構な割合で生き残っているところを見ると、文豪パネェと思わされます。日本人が権威に逆らわないだけという感じもありますが。それに比べ、戦後の言語創造能力の貧弱さときたらどうでしょうか。クリエイトをリノベーションするとかいう言い回しが必要なのでしょうか。とはいえ、現代社会に文豪は居ませんので、黄門様の印籠の如く、これに従えという説得力を持たせるのが難しいという事情もありそうです。明治時代だって、和製漢語が出回ったばかりの頃は一般市民も、『えー、なんだよこれ、変な言葉だなー』って思ってたやも知れません。長く使われるものほど最初は馴染まないものであるという考え方もあるので、訳分からんカタカナ言葉も、百年後には普通になってる可能性が無いとは言い切れません。 (・ω・) 百年後ならドラえもんも生まれてるし、何がどうなってても不思議じゃないな! 【挑発も兼ねる隙の無い一手】 麗:あまりに難攻不落過ぎる我らが城に業を煮やしたのか、 東の大大名から懐柔と思しき書状が届きました。 千:どうします、親分、燃やしますか。 麗:舞浜さんが、すっかり小悪党配下のチンピラになってるのはさておきまして。 茜:んー、鉱山利権全部寄越すなら不干渉条約を結んであげてもいいって返事しといて。 麗:いつも通り突っぱねる訳ですね、分かりました。 【縛るつもりが縛り付けられてる】 麗:利権の、四分の一までなら譲ってもいいって返ってきました。 千:舐めてますな。見せしめに使者の髪を剃り落としましょうぜ。 麗:正直、ここまで譲歩されるのは想定外ではありますが、どうしましょうか。 茜:うん、くれるって言うなら貰っておこうか。 どうせこっちから攻める気なんて今のところ無いんだし、丸儲けだよね。 麗:敵を牽制する最大の手段はこちらのイメージを肥大させること。 言うは容易いですが、こうも上手く嵌まるのは珍しいのではないでしょうか。 【家族のみならず公康辺りも追加で】 茜:あ、そうだ。ついでだから、姫を一人寄越せって追加しておいて。 千:ぐえっへへ、親分も好きですなぁ。 麗:そのキャラ作り、却って疲れませんか? 千:いや、これがまたやってみると楽しくてさ。 茜:麗ちゃんって、奇行への対応力が凄いよね。 麗:いささか経験が多いのは、どうやら事実の様ですので。 【歴史的に見れば珍しくもない光景】 彩:えーと、親に有無を言わさず、こっちで暮らせって言われたんだけど、 どういうことなのか説明してもらってもいい? 千:数学教師ですよ、数学教師。紛れも無いインテリですよ。 麗:築城の計算等で、役に立ちそうな人材を送ってくれましたね。 茜:これからもちょくちょく絞りとれる、いい友好関係を築けそうだね。 彩:何一つ質問には答えて貰って無いけど、 親に売り飛ばされたってことだけは分かったから、もういいです。 はい、作者も忘れかけてますが、彼女は平山彩菜先生、公康達のクラスの担任代理です。現代の数学教師の数学力は戦国時代でどれほど使えるのか。転生やトリップモノにありそうですが、これはそういった作品ではないので、多分、大して考察はされないでしょう。 PR |
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