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 アメリカには、死後、肉体を冷凍状態で保存し、遠い未来、仮に生き返らせる技術が確立されることがあったら、生き返らせるサービスというものがあるんだそうです。
 ふむ、まあ、言わんとすることは分からんでも無いけど、それを、その会社が守ってくれる保証は何処にも無いですよね。子孫が文句言うったって、三代も下がれば、どうでもいい人が主流でしょうし。つーか、何百年後まで、会社もつつもりかよ、どんだけ老舗だよ。
 という訳で、万に一つも生き返れる気がしないのですが、それでも申し込む人はそれなりに居るんだとか。どういう価値観の下で成立する契約なんでしょうね。アメリカ人の考える事、良く分からないです。

( ・ω・) つーか、キリスト教で生き返りは、奇跡扱いだった様な?

「あの二人の方が、よっぽど仲良いよね? 数年振りに会って、あそこまで親密に剣を振るいあえるとか、古い馴染みって良いもんだよ」
「何か、言葉に張りが全然、感じられないんだけど」
 だって、割と適当に言ったんだもん。
「あたしの古い馴染みって言ったら、殆ど牢獄にとっつかまってるからなぁ。国家権力があんま及んでないとこでやってるトランスは、正しかったのかもね」
 こう、地味に心を抉ってくるのは、良くも悪くもシスの特性だよね。
「お師匠様~、頑張って~」
「こら、てめぇ! 安全なところから物言ってんじゃねぇ! 降りてきて、俺と代われ!」
「いやぁ、お師匠様の御指名とあらばお代わりしたいのは山々なのですが、どうにも、今朝やられた左肩の具合が芳しくなくて」
 実際のところ、アクアさんの回復呪文で、ほぼ完治してるんだけど。
「弟子を見れば、師匠の程度が知れるとは、良く言ったものね」
「嬢ちゃんが言うか!?」
 成程、僕の剣の腕云々はともかく、人格的な面も、あそこのお師匠さんとアリアハンでお世話になった老先生の教育の賜物になるのか。うーん、そう考えると、別に人間的な向上なんて、とりあえずはしなくても良いかな、なんて思っちゃう辺りが、人として大概な話なんだよね。

 


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