【一山幾らの軽口さ】
天:太陽は、偉大なんです。
月:やれやれ。又しても姉さんの妄言癖が始まった。
黄:そこまで言われる程の無茶は言ってないんだよぉ。
天:そうですよね! 太陽はレジェンド! 日輪は正義!
黄龍さん、あなたはやっぱり分かっています。
ここは一つ、月読にその素晴らしさを伝授する為、
共同戦線を取るということで話を纏め――。
黄:とはいえ、この様な狂信者的布教に付き合わされる程に心酔している訳でもなく、
丁重にお断りをさせて頂くのが妥当というものなんだよぉ。
【きっと死んでも治らない】
須:海は良いもんじゃのぉ。
黄:三バカの、自画自賛キャンペーンが始まった模様なんだよぉ。
須:やっぱし、海と太陽が命の源じゃけぇ、
儂らの凄さは、大したもんじゃ。
黄:それにしてもこの状況でも姉を持ち上げる辺り、
筋金入りのシスコンは一味違うものがあるんだよぉ。
【内臓グツグツ煮込むなら】
月:さりげなく、外された件について。
黄:三貴子と言っても、そんなもんなんだよぉ。
須:あ、姉貴は干潮にも影響する訳じゃし、
陰日向から支える重要な立ち位置じゃけぇ。
黄:それにしても血縁で長年の付き合いだというのに、
月読が裏方という言葉に過剰反応することさえ分からないとは、
全く以って、情けない弟なんだよぉ。
【本質的に高難度】
月:いや、この際だから、影から守るクールヒーローを目指してみせる。
黄:確実に、方向性を見誤ってるんだよぉ。
月:とりあえず習得済みの技能は、
『おっと、良いところを邪魔しちまったな』という決め台詞のみ。
黄:出歯亀、覗き魔、ストーカー、表現は多々あれど、
クールから程遠いということだけは、完全無欠に把握させて貰った訳なんだよぉ。
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