2010
今日の柳田法相!
『ちょっくら官邸に、小言を貰いに行ってくるよ』
何だろう、この逸材。もしや民主党は、ハトヤマーに続く新たな大スターを生み出そうとでも言うのか。
いや、慌てるな、これは直人&由人の罠だ! 自分への批判を躱す為のスケープゴートだったんだよ! 腹を撃たれて意識が遠のいてきたから、腕にもう一発ぶち込んで気付けにするくらい無茶な話ですけど。
( ・ω・) 色々な意味で、政権末期と相成りましたなぁ
「歴史上の偉人ってさ。目的の為に小を切ることも結構あるじゃない。そりゃ、客観的且つ総合的に考えればそれは正しいんだろうけど、その現場に居たら正しいと言い切る自信は無い訳で――それと似たことを考えちゃうんだよね」
しかし相談を受けるのが宗教家の仕事とはいえ、神を疑う様なことを吐露して良いんだろうか。原理主義的弾圧が断行されていたのが過去のことと言っても、一部過激派が現存するのは事実だし。まー、アクアさんも大概、過激派寄りの行動してると言われれば、否定は出来ないんだけどさ。
「わたくし達の行動が、歴史に残るかは分かりませんわ。考えたこともありませんし」
いや、別にそういう意味で言った訳じゃないんだけどね。そりゃ、ことを完遂すれば、偽政者に妬まれない限り歴史的英雄になる訳だけど、そういったことを考えたことは、僕も殆ど無い訳で。
「ですが足跡を残された方も、似た様な心持ちだったのではと思いますわ。生きている内に成すべきことがあるのであれば、その道筋を構築し、すべきことをする。そこに道義や倫理といった類のことを絡めなかったという話やも知れませんの」
「ど、道義に、倫理、ねぇ」
何だろう。真面目な話なはずなのに、この二つがアクアさんの口から出てきただけで、高度な冗談の雰囲気になった様な気がしてならない。
「結局、どう巡っても、僕は兄さんとオーブと、姉さんの解放方法を探すしか無いってことになるんですよね」
本当、始めからこれだけを考えられる性格だったらって、思わなくもないんだけどなぁ。