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 印籠と呼ばれるものがあります。インロウと読みます。一般的には中空の直方体に近い形状で、嵌め込み式の蓋を外すことで中に小物を入れることができます。大きさは握り拳くらいでしょうか。歴史的には室町時代に大陸から渡ってきたとされています。当初は文字通り印鑑を入れる為のものでした。時代が下がって江戸時代くらいに薬入れとして定着します。何種類も詰め込めるよう複数層構造になっているものが多いようです。同時に装飾などを施してオシャレなワンポイントアイテムとしても用いられていました。基本的には武士が使うものだったのですが、平和な時代だったということもあり、徐々に同業者への牽制という側面も持ち合わせてきます。現代人が、高級時計なんかで風格を漂わせようとするのと同じことなのでしょう。腰に下げてチラ見せすることで鼻息を荒くする訳です。現代日本人にとっては、自称ちりめん問屋の御隠居一行が、身分を明かす際に取り出す小道具という認識が強いと思われます。ここから『印籠を振りかざす』で、権威や言い訳を盾にして強く主張する的な慣用句が誕生したりもしました。時代劇自体が低調なので若い子に通じるかは怪しいものがありますし、あくまでも俗語なので、積極的に使って良いものかは悩みますけどね。

(・ω・) あの使い方は創作で、身分証明的な意味は無かったらしい

【肉食いにしか分からない例えはやめたまえ】
猫:ごろにゃーご。
黄:子猫の頃は綿毛みたいで可愛さが極まってたのに、
 ふてぶてしく育ったものなんだよぉ。
白:飼い猫あるあるらしいね。
朱:今でも普通に愛らしいじゃないですか~。
黄:これは、猫飼いあるあるなんだよぉ。
白:成猫は成猫で魅力的って意見は分からなくもないけど、
 ラムとマトンみたいなもんで、ジャンルがそこそこ違うと思う。


【貴様に我を養う権利をやろうではないか的な】
朱:この子が私と出会ってなかったら、どんな生き方をしたんでしょうか~。
黄:ビジネスキャットより、天下取りに動いてそうなんだよぉ。
則:心躍る話をしておるの。
白:野垂れ死なず、のし上がるってのは一緒なんだ。
黄:最悪でも地域のボスに納まって、どうとでも生きていくんだよぉ。
朱:明らかに私より生活力があるせいで、
 どっちが飼ってるんだか分からないなんて言われてしまうんです~。


【とはいえ百年も言われ続けてたら一体化してそう】
朱:私、生まれた時から朱雀としか呼ばれてないんですけど、
 真の名前的なものは無いんでしょうか~。
白:別人格っぽいのに、二十八代全部が朱雀ってのは変な感じではある。
黄:そういや白虎は本名があったんだよぉ。
白:家族以外が使うことは無いけどね。
朱:白虎さんにとってはあくまで役職で、
 課長と呼ばれるのと何ら変わらない訳ですね~。


【どうせ誰も用いないなら存在意義は薄いしな】
猫:うにゃーご。
白:というか、これの名前も白虎だった気がするんだけど。
黄:ややこしいから、ドラ猫で充分なんだよぉ。
白:対象の猫が二匹以上居ない限り、猫で済むってのは深いかも。
黄:だから朱雀も、同種が見付からない限り朱雀で問題は無いんだよぉ。
朱:私も自我が誕生してからそれなりの年数が経ってますし、
 今更つけられても、馴染む気がしないってのは間違いありません~。

 珍しく、ドラ猫が登場してるというのに、朱雀の通訳が入りませんでした。タイミングを逸した、大したことを言ってないから、そもそも意味が無い単なる鳴き声だった、など、幾つかの可能性が考えられますが、答を出す予定はありません。
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