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 昨日の話の続き。『金持ちだから資産管理が杜撰だった』という鳩山総理の弁。本当の金持ちは、細かい金の流れもきっちり把握してるから金を持ってるんじゃ。それじゃ只の、成金じゃないか。

( ・ω・) 結論。鳩山総理は自分で、品位が伴ってないと認めた、と

「ふむ、今宵は空も澄んでおる。月を愛でるには、格好じゃの」
「月を愛でる、ですか」
 トヨ様の館から少し離れた場所、少し開けた丘で二人して腰を降ろした。月輪は相も変わらず眩しい程に自己を主張していて、夜だというのに少し目を細めてしまう。
「何じゃ、そなたの国では月見をせんのか」
「余り、聞かない風習ですね」
「もったいなきことよの。涼風の中、日毎にその姿を変える孤独な王を見遣り、常世の深遠さと儚さに想いを馳せる――これ程に風情に満ちたこと、他にはあるまいて」
「改めて聞きますけど、トヨ様って何歳なんですか?」
「おなごに、齢を聞くものでは無いぞ」
 心から素直に出た質問だったんだけど、はぐらかされた気がしてならない。
「余の婿となる者であらば、些事は気にするでない。年齢と夫婦になる訳でもあるまいて」
 サラリと、聞き逃してはいけない発言があった気がした。
「何ていうか、婿は確定事項なんですか?」
「この世界に、確定事項などというものがあるものか。あくまでも、余の願望に過ぎん」
「……」
 あれ? ひょっとして今、物凄く恥ずかしい台詞を言われなかった?
「まあよい。そなたは今、それどころではなかろうて。大願を果たすまでは、待ってくれようぞ」
「ハハ……」
 あ、ダメだ。乾いた笑いしか、漏れてこない。
「それにしても、確定事項は無いって――大巫女として、何か間違ってません?」
「占いは、あくまでも可能性が高い道を示しているに過ぎん。全ての事象が事細かに分かるというのなら、余がとうの昔にバラモスを滅しておるわ」
 うーむ、何ていう正論。意外にも、客観的で冷静な判断が出来る人だったんですね。
「それにな。余は余自身の未来を見ようとは思わん」
「はえ?」
 予想外なことがあると変な声が漏れるのは、世界共通なのかなぁ。

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