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 昨日、会計検査院から、2300億円程の不適切な経理があったと、鳩山総理に報告が手渡されたそうです。叩けば叩いただけ不適切な金の流れが発覚する鳩山総理に渡すだなんて、狙ってはいないんでしょうけど、ネタにしか見えません。

( ・ω・) 一方、当の総理は『恵まれて育ったから資産管理が杜撰だった』と言い訳をした

「……」
 朝一番で出発する為、日が沈んですぐに床に就いたんだけど、妙に神経が昂ぶって寝入り端に目が覚めてしまった。
 うーん、ちょっと気が急きすぎてるかなぁ。たかだか三年前の話だというのに、まだ、兄さん達の確たる情報を持った人に出会えてはいない。ここまで来て、完全な空振りって可能性もあるっていうのに、何処か結果だけを求めすぎてる感じがある。
 ダメだな。ちょっと地に足を着ける為にも、外の空気を吸って気持ちを入れ替えてこようっと。
「すやすや」
「くーくー」
 それにしても、実質的に初めてシスとアクアさんと同室で泊まった訳だけど、まさか二人して腰縄付けて寝てるとは思わなかったなぁ。盗賊稼業の活動時間を考えれば当然の処置かも知れないけど、知りたくない現実だった気がしてならない。
「……」
 なるべく音を立てないように、こっそりと窓から外に出る。天を見上げてみれば、何処までも遠く感じさせてくれる星空が輝いており、一際大きく光る真円の月が、十二分以上の視界を与えてくれた。
 さて、と。あんまり変な動きすると不審者として処罰されそうだから――。
「ん?」
 何だか、何処かで見掛けたことのある小さな人影が見えた様な?
「トヨ様?」
「はにゃふにゃ!?」
 いやいや。幾ら驚いたからって、そんな人間が発しそうも無い言語を漏らさなくても。
「な、何じゃ、御主か」
「何してるんです?」
「夕涼みじゃ。見れば分かるであろう」
「仮にも国の要人が、夜更けに一人でですか?」
「じゃからこうして、人目を忍んでおろう」
 うーん、僕にあっさり見付かった時点で、頭隠して尻隠さず状態だと思うけどなぁ。
「まあ良い、そなたも参れ。護衛の任を授けてくれる」
「僕って、一応、賓客扱いだったはずじゃ?」
「細かいことは気にするでない」
 やれやれ、女性に振り回されるのは僕の宿命なのか、或いは世界中の男がそうなのか。又しても解き様の無いパズルを手渡されて、気が滅入ってしまう僕なのであった。

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