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 シュプレヒコールという単語があります。元はドイツ語のSprechchorです。舞台で複数人が声を合わせる演出を意味します。転じて集会などで一体感を出す為、特定のフレーズやコピーを唱和させることにも使われます。現代日本語では、後者の方が強い気がします。少し前に述べた鬨の声と何が違うのかと言われると、良く分かりません。いえ、主導する人が居て、勢いを付けるという目的があり、同じ言葉を大勢で叫ぶと書いてしまうと、差異を見いだせないのです。一般的にシュプレヒコールは決起や抗議で、鬨の声は組織の団結に使われがちではあります。建前的にシュプレヒコールの方は上意下達ではなく、参加者の総意であるとされているんでしょうけど、客観的にはどうですかね。個人的には、誘導されている面が強いと思っています。何にしても、元が単なる演劇用語であることを考えると、厳密に定義しようということ自体が誤りとも言えます。今はデモで用いられる印象が強いですけど、将来的にどうなるかは予測しきれないという、いつもの結論に至る訳です。

(・ω・) ジークジオンは、どっちとも取れる絶妙さだな

【演出の範囲を超える以上は規制もやむなし】
月:懇意にしている古本屋から、魔術書を譲ってもらった。
黄:騙されてる感が半端ないんだよぉ。
月:税込八百円だから、話のネタにすればどうあれ回収できる。
黄:お宝鑑定番組に持ち込んで、秒で贋作認定されるやつなんだよぉ。
月:これは掘り出し物だと確信したんですよね、とか言っちゃうか。
黄:あんたが口にすると台本っぽさが滲み出てくる辺り、
 出演者の選別って大事なんだよぉ。


【何事も道の終端に至るのは簡単じゃない】
黄:それで、何が書かれてるんだよぉ。
月:黒魔術が隆盛を極めた頃の秘奥義を著しているらしい。
黄:胡散臭さも極まると、逆に本物なのではと思えてくるんだよぉ。
月:私が普段から怪しげな言動をしているのも、
 その心理的効果を狙ったものだと気付いたようだな。
黄:残念ながら中途半端の究極形と言える訳で、
 そっち方面も程々であるというのが現実なんだよぉ。


【未必の故意が成立するかは微妙なところである】
月:害したい相手に多量の塩分と油分、そして糖分を摂取させるべしとある。
  更に野菜の類は控えさせ、ドカ食いならば尚のこと良しだそうだ。
黄:生活習慣病を誘発してるだけなんだよぉ。
月:栄養学が発達してない時代背景を考えれば、呪いの類に感じただろう。
黄:大体、それを実行できる立場と経済力と根気があれば、
 どうとでもやりようがありそうなんだよぉ。


【あくまで資料ですからと言われると反論しようがない】
月:とまあ、こういったことを書き連ねたジョーク本らしい。
黄:装丁とか無駄に凝ってるのが腹立たしいんだよぉ。
月:数十年前のだし、これはこれで多少の価値がある。
黄:本棚に置いてあったらヤバいやつ扱いされるけど、
 学者だと補正が入って、ちょい変人くらいで済むんだよぉ。
月:肩書は最大限に活用すべきだ。
黄:何の研究してるんだか分からない教授一位に選ばれたこともあるし、
 失うものが無いって、本当に強いんだよぉ。

 古本の値段は、最初1200円だったのですが、800円に修正しました。洒落で済む金額って人それぞれなんでしょうけど、私の器が3桁止まりってことな気がしてきましたよ。
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 触媒と呼ばれる存在があります。ショクバイと読みます。化学反応の前後で変化をしないものの、キッカケとなって率を高めたり、速度を上昇させる役割などを担う物質の総称です。なので万事に用いられる触媒は存在せず、ケースごとに対象が異なります。スピードアップでしたら正触媒、ダウンなら負触媒と分類することもあるようです。転じて、物事の進展に革新的なまでの影響を与えた人物や事柄に対して比喩的に使ったりもします。化学式で表すと変わらないのに影響を及ぼすというと不思議な感じがするかも知れません。一種のまじないっぽさを感じてしまい、現代科学からは程遠い印象すら受けますが、これには論理的な理由があります。一貫して同一という訳ではなく、反応の最中に中間体を形成するのです。これにより必要エネルギーが軽減されて促されるというのが一般的な解釈です。反対側の麓へ行くのに山を登るところを、迂回したり何ならトンネルを通って行くと考えればイメージしやすいでしょうか。どうでもいい話ですが、就職面接で自身を潤滑油と例えるのが定番らしいですけど、触媒とした方が少しくらいは教養があるように見える気もします。触媒の定義として、劇的な差というのが含まれているので、誇大広告になる恐れもありそうですけどね。

(・ω・) かといって、負触媒ですと言ったら謙遜にすらならないな

【何事も無いバカンスを楽しめない身体になってしまった】
メ:何にしても、事件に遭遇したら警察へ連絡して。
  勝手に犯人探しとかしちゃダメ。
玄:釘を刺されましたよ。
マ:やたらめった出くわすんは否定せんのやな。
メ:自称も含めて探偵とは付き合いあるけど、
 何故か一般市民より遥かに高い確率だから。
玄:卒論はそれで行こうかと、少しだけ考えてしまいました。


【噛み付こうとしてるのはお互い様ではなかろうか】
マ:アンテナ立たへん絶海の孤島で、
 他の通信手段も使えんかったらしゃーない思わんか。
メ:どうあれ、私達の管轄であることに違いは無いから。
玄:逆に、そんな状況でも介入できる国家権力というのは、
 行き過ぎなのではという気がしてきます。
マ:犬いうんは縄張りに対する意識が強いもんやし、
 キャンキャン吠えるんも習性なんやろな。


【興醒めというリスクを背負った使い所が難しい技だ】
メ:大体、そんな僻地に探偵として行く予定があるなら、
 世界中どこでも繋がる衛星電話の契約くらいすべき。
玄:科学技術の進歩は、クローズドサークルを難しくしていますよね。
マ:ウチらには、貧乏やからいう最強の言い訳があるで。
玄:何でしたら何処かで落とした、自然な形で没収された、
 犯人に盗まれたなど、抜け道は幾らでもあります。
メ:どれほど優れた道具であっても、
 使用者がポンコツだと役に立たないことはある。


【警察の情報網が無いと不便なことこの上ないだけとも言う】
マ:そない言うけど、刑事が役に立たんのがアカンのやないか。
メ:ミステリーの常識で私達を語らないで。
  怨恨や金銭が動機なら、普通に解決するから。
玄:逆に、人間関係が複雑であったり、
 無差別を装われるケースは不得手ということでもあります。
マ:そないなんの尻拭いをしたる為に探偵がおるんや。
玄:なんだか対立構造を形成しそうな雰囲気ですが、
 話が進むと互いを認め合うのも定番ですよね。

 という訳で結局、玄武は大学生で落ち着きそうです。若さがアドバンテージになるのかはともかくとして、18歳未満を探偵助手として雇うのは倫理的にアレなところもありますしね。

 番頭という言葉があります。一般にはバントウと読みます。幾つか意味はありますが、最も使われるのは商家の役職としてでしょう。雇われではあるものの実務を一手に担っていて、経営する上で不可欠な存在です。現代で正式な肩書として用いているところは少ないでしょうが、例えとして呼ぶことはあるようです。あくまで使用人であるというのがポイントで、現実的な視点で店を切り盛りする立場です。従業員と経営者を繋ぐ橋渡し的な役目もあります。ある程度の企業ならともかくとして、中小以下ですと個人の能力に依存していることはありがちです。番頭は要ですが頼りすぎると実権を握られ、店主がお飾りになってしまうことも珍しくありません。役割分担と立場を理解することこそ大事なのですが、簡単にはいかないのが組織というものでもあります。これは商売に限らず、政治家と民衆なんかにも言えることな辺り、人の世の難儀さが伺えますね。

(・ω・) 権力の綱引きは、完勝か完敗まで続けられることが多い訳で

【お茶菓子をタダ食いしてからだと言い難さが増すぞ】
メ:随分と、薄汚れたところ。
マ:とうとうカモがきおったで。
玄:気持ちは分かりますが、本心は隠した方が良いのでは。
マ:こんくらいで帰ってまうようなんは、冷やかしも同然や。
玄:それも一理あります。
メ:私が刑事だって、切り出すタイミングを逸しそう。


【野良の狂犬の方がタチ悪くないですかね】
マ:なんや、国の飼い犬かいな。
メ:初対面なのに、酷い言われようなんだけど。
玄:私達のような零細から見れば、
 黙っていても給料が降ってくる公務員は敵のようなものです。
メ:賃金分くらいは働いてるつもりなのに。
マ:常識的な月給で守れる治安いうんがあるとは知らへんかったで。


【話の種になると思って応募しただけなのに】
マ:ほいで、何の用や。
メ:探偵の経験も無いのに開業した胡散臭いのが居ると聞いて、
 犯罪の可能性を考えて様子を見に来た。
玄:良くも悪くも、正直な方です。
マ:反論でけへんのが痛いところや。
玄:まさかとは思いますが、ここでのバイト歴が、
 私の将来に大きく影を落としたりしませんよね。


【ここで第三者と話をすること自体が珍しいという】
マ:ゆうて後ろめたいことあらへんからな。
  見たいんやったら、日誌でもなんでも好きにせーや。
玄:書き込むこともないので、ほぼ真っ白ですけど。
メ:それは、笑っていいの?
マ:高笑い、嘲笑い、苦笑い、よりどりみどりでかまへんで。
玄:この自暴自棄感に免じて、
 今日のところはお引取り頂ければと考えております。

 キャストに関しましては、前述の通り悪魔的ナースのメンバーを引き継ぐことにしています。あんまし考えてませんでしたが、特異点である朱雀は何処かに湧くのか、作者たる私も注目していきたい所存です。

 詰腹という言葉があります。ツメバラと読みます。不服極まりない責任を取らされることを意味します。現代語だと、職を辞さなければならないという具体的な状況を指したりもします。この場合の腹とは切腹のことであり、元は嫌々ながらも自害することでした。詰の方は、詰問、詰責といった、問題の原因を追求するというニュアンスです。かつては命を要求された訳ですから、かなり緩い使い方になったという気もします。価値観が根本から違うという見方も出来ますが。他に腹を使った熟語には、追腹(オイバラ)なんかが挙げられます。殉死の一形態で、主君が死んだ際に家来が後を追って腹を切ることです。しかし忠誠心が高い功臣に死なれると国力が下がってしまうのが実情なので、何度となく禁止令が出されたのだとか。一方で、忠臣蔵の様に支えるべき家が無くなってしまった場合は、これに従う理由がありません。いつの世も、失うものが無い人は何をしでかすか分からないということでしょう。それなりに救済を用意することも、秩序の為には必要なことの気がしてきましたよ。

(・ω・) 無敵の人とは、割と良く出来た俗称なのかもな

【別の意味で洒落にならない過去が眠ってそう】
玄:今時、専業の探偵というのも流行らない気がしてきました。
  大学教授やナース、それにメイドといった、
 本業を持った上でトラブルに巻き込まれるというのが主流なのでは。
マ:意気を挫くこと言いなや。
玄:せめて前職絡みで、何か面白い要素を盛り込めませんか。
マ:粉飾決算の魔術師ゆわれた技能を、
 笑いに転換できる自信があるならやってみーや。


【数十年後なら一周して落ち着く可能性もある】
玄:『敏腕オフィスレディが社畜生活に疲れて探偵始めてみた』、
 的にマイルドな表現を選べばいけますかね。
マ:なんや、その再生伸びへん配信動画みたいんなタイトルは。
玄:小説も、一見して内容が分からないと売れない時代らしいです。
マ:いつか『何々探偵の回顧録』的なんを執筆したろ考えてるねんけど。
玄:まず他人が読んで面白い経験を積まないといけませんので、
 その件は保留で問題無いんじゃないでしょうか。


【アラサー大学院生の事件帳とか出オチで終わりかねない】
玄:とはいえ、一番人気は学生探偵になりますし、
 夜学か通信で学籍を持つというのはどうでしょう。
マ:それを世間が認めてくれるかやな。
玄:不思議なもので、学んでいる人以上の意味は無いはずなのに、
 社会経験が無い若者というニュアンスも含んでいます。
マ:どいつもこいつも、若い子が好きなんや。
玄:私も少女探偵助手を名乗れるのかも知れませんが、
 肩書として誇らしいものかは一考の余地がありますね。


【単に心が壊れただけという説もあるけど】
玄:折角ですし、友人を誘って探偵団として活動しましょうか。
マ:あんさん以外に給料は出せへんで。
玄:好奇心旺盛な方々ですから、
 余計なことに首を突っ込むのを心配した方が良い気がします。
マ:やれやれ言いながら助け出すんで何本か作れるな。
玄:どれほど悲惨な事例を目の当たりにしようとトラウマにならず、
 何度でも巻き込まれようとする胆力は持っていると思います。

 当初は、玄武の設定は大学生を想定していたのですが、高校生でも問題無い気がしてきました。当面は曖昧にして必要に応じて決めることにしましょうかね。

 位人臣を極める、という言い回しがあります。頭の三文字熟語はクライジンシンと読みます。臣下として、これ以上ない出世をすることを意味します。主に帝国や大国と呼べる規模の国家で、皇族、王族を除いた貴族や高級官僚なんかが到達できる最高点となります。かつての日本で言えば正一位が相当します。ただ、これを生きている間に貰うのは極めて難しく、史上で6名しか居ないのだとか。しかも内4名が奈良時代、1名が平安時代と、かなり古い記録です。残る一人は明治期の三条実美ですが、叙位とほぼ同時に逝去しているので、やはり死後に功績を讃えて贈られるのが基本と言えましょう。なので現実的に、その時代で最も偉いとされる官職や役職に任ぜられることが主な用法になります。ここで問題となるのは、令和の現代に於いて、総理大臣はこれに該当するのかということです。大統領とは違い、名目上はあくまで行政の長なので違うのでしょうか。一方、立法と司法のトップは個人で担当するものではないので、相対で見れば権限が一番強い感じもあります。そもそも三権分立を基本とした民主国家で用いられる表現では無いのかも知れません。大体が、一部で罰ゲームとさえ揶揄されているんですから、出世と呼べるかどうかから議論しなければならないのではという気もしてきましたよ。

(・ω・) 正一位一覧は、意外な人物が含まれてて面白かった

【表現力が必要な上に通好み感も物凄い】
マ:探偵が登場してから奇怪な事件が増える現象あるやんか。
  ウチはこれを探偵特異点呼んどるねん。
玄:とりあえず、作劇の都合と言ってはいけないんですね。
マ:それゆーたら、バトルもんやスポーツもんで、
 ギリギリ倒せる相手が順繰りに出てくるのもおかしな話やし。
玄:稀に主人公格が少しずつ弱体化していくのもありますが、
 変わり種であることは否めません。


【設定帳を見るだけで吐血する程に複雑そう】
玄:同じ世界軸で起こったとするから、無理が出るんです。
  複数のパラレルワールドから抜粋していることにして、
 辻褄を合わせるというのはどうでしょう。
マ:推理もんなんてオムニバス形式が殆どやし、
 本筋に関係ないんを日程に組み込む必要は無いわな。
玄:そして、これらの多次元宇宙を統合するという構想を思い付きましたが、
 纏められる気が全くしないので封印することにします。


【謎に包まれた過去が明らかになるとか煽れば良いんだな】
玄:連載が長引きますと、
 実は本編以前にもたくさん解決していたという事実が発覚しがちです。
マ:初っ端からそこそこの名声あるんやったらともかく、
 素人ゆうことになっとるとおかしなるで。
玄:そこは表沙汰にならないものであったと逃げる訳ですよ。
マ:なんなら記憶喪失にでもして、
 当人すら忘れとったことにすれば憂いはあらへん。


【作者が真犯人扱いになる泥沼の展開だ】
マ:逆に最後の事件とか銘打たれたもんが、
 ほんまにラストになるか怪しいんもようあるわな。
玄:それは、ジャンル関係なく人気作品の宿命なのでは。
マ:死んで終わりにしたかったんに、
 世間の声に負けて生きとったことにするんは悲哀を感じるで。
玄:ある意味で、無責任な大衆がキャスティングボードを握る、
 現代社会を投影したものと言えるのかも知れません。

 ミステリーではありませんが、個人的にドラえもんは幾つものパラレルワールドからエピソードを拾い上げているものだと少し思っています。設定が繋がっているようでいて、どう考えても破綻している部分があるからなのですが、そこまで整合性を求める作品ではないのも事実です。


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