案山子と呼ばれるものがあります。鹿驚とも表記されます。読みとしてはカカシが最も一般的でしょう。田畑に設置される、原寸大に近い人形を総称します。目的は、主に鳥害の防止です。無人の時も、誰か居るぞと思わせて牽制する訳です。彼らは警戒心が強いので、例え風に揺れる程度でも多少は効果を望めます。一方で賢い種が多いこともあり、何もしてこないと分かると気にせず踏み入ってきたりもします。このことから、スポーツや警備なんかで突っ立っているだけの人間を、カカシの様と例えることもあります。語源は、古来の鳥獣害対策にあります。当時は髪の毛や魚の頭を燃やして、悪臭で近付けないようにしていたらしいのです。これを『嗅(か)がし』として、音が変化してカカシになったという説です。今でも、案山子をカガシとする場合もあります。自然の中で農業を行う以上、この手の悩みは切り離せません。ネズミなら猫を放てばそれなりに減らせるんでしょうけど、鳥相手だとどうなりますか。頭脳に関しては鳥類の方が上でしょうし、飛べるというのはかなりのハンデです。それでもわざわざ猫が居る場所にやってくるメリットも少ないでしょうから、カカシよりはマシかも知れませんね。 (・ω・) でも範囲が広すぎて、あんまし役には立たないか 【やっぱり平凡が一番だと再認識してしまうな】 黄:それなりに年がいってるのに、年少者に『分かるわぁ』、 とか迎合するのは人として終わってると思うんだよぉ。 月:若さに嫉妬して、ネチネチいびるのとどっちがマシだ。 黄:嫌な勝負を持ち掛けるんだよぉ。 月:この様に、上を見ればキリが無いのと同じくらい、 下を覗いても無限の深淵が広がってることに安心感を得る。 黄:もしやその精神性こそが最底辺なのでは無かろうか、なんだよぉ。 【それでも生きてるんだから良いじゃないかとすべき】 月:私は仲の良い学生に、 『妹の面倒を見てる気分になる』と言われることが多いんだが。 黄:実年齢を考慮に入れなければ、分からんでもないんだよぉ。 月:老人に分類されるようになってもそう扱われるのではと、 ちょっとワクワクしてる部分がある。 黄:絵面がひでーんだよぉ。 月:人は、こうはなりたくないと軽々しく考えてしまいがちだが、 実際はその何歩先をも進んでしまうものなのだ。 【それはそれでメチャクチャ注目されませんか】 月:映画の広告で、泣けるだの度肝を抜かれるだの、 観客の感情を決め付けるのはどうかという気がしている。 作ってる側からすれば感動作品かも知れんが、 爆笑してしまうのは、こっちの勝手だろ。 黄:映画館で実行できる根性を、実務に活かして欲しいんだよぉ。 月:満員御礼のなんかムカついて見に行かないから、 人数的に大した迷惑は掛けてないはずだ。 【指導する立場になっても精神が児童のままなのはどうなんだろう】 月:コメディ作品で『制作陣が目一杯に考えた笑いがこれかぁ』と、 人生の切なさを感じ入ってしまうこともある。 黄:一般人と感性が根本的に違うんだよぉ。 月:そういや読書感想文は、個性的、と評されたな。 黄:子供相手に、頭がおかしい、とは言えないんだよぉ。 月:それに気付いた時は頭にくるより、 大人って大変なんだなと思った記憶がある。 読書感想文の下りは、半分くらい私の話の様な気もします。あそこで教師が喜ぶというか、ツボに入る文章を書ける人が世渡りを上手にやっていくんだというのを、良い年になってから気付いてしまう訳ですよ。 PR 目白押しという言葉があります。メジロオシと読みます。現代日本語としては、注目株が一定の場所や期間に集中すること、という意味で使われるケースが多いでしょう。具体的には、映画の話題作や著名な美術品なんかが挙げられます。語源は、鳥の目白が秋から冬にかけて群れをなし木の枝に止まることから始まります。かなりの密集具合らしく、押し出されて落ちるのが居るんじゃないかと思われるほどらしいです。それから着想を得たのか、子供達が一列となり、中心に向かって押し合う遊びを目白押しと命名しました。弾かれた子は端に回って延々と繰り返す系のものです。そこから人がギュウギュウ詰めになる様へと変化し、更には物品や行事などへと広がっていったみたいです。目白というと、目元が白い丸で囲まれている為に、この表記が有名です。しかし繍眼児と書く場合もあります。繍は縫い取りを意味し、結局はあの模様にちなんでいたりします。分かり易い特徴を持っているせいでネタにされると考えると、アダ名付けみたいなところがあるという気もしてきました。 (・ω・) ライバルの目黒は、サンマの印象が強くて困る 【嫌味かも知れないけど気付かなければ問題ない】 月:独り身の蒐集家って大変なんだよ。 急死したら、どう処分されるか分かったもんじゃない。 黄:遺族が居ても、理解が無ければ良くてバーゲンセール、 悪けりゃまとめて不燃ゴミなんだよぉ。 月:捨てる時は、自治体のルールに従わないといけないぞ。 黄:そういう話はしてないんだよぉ。 月:こないだ、『教授は分別をしっかりしてて偉いですね』と、 御近所さんに褒められたのが嬉しくてしょうがないんだ。 【次世代に種を遺すのが理想と言われてる】 月:価値も分からんやつに引き取られて、 粗雑に扱われる様子を想像するだけで頭にくる。 黄:死んだ後のことをどうでも良いと思えない辺り、 現世への執着が凄いんだよぉ。 月:あの世とか来世が今よりマシという保証は無いじゃん。 黄:ある意味で立派な精神性と言える気はするけど、 世間的には見苦しい生き様と評されそうでもあるんだよぉ。 【築き上げた関係が本物と虚仮のどちらなのかは知りたくない】 黄:横の繋がりを持って、いざって時のことを決めておけば良いんだよぉ。 月:もしくは遺書に、博物館への寄付をしたためておくとかか。 黄:とはいえ信頼できる相手じゃないと、横流しの可能性があるんだよぉ。 月:どこもかしこも罠だらけだな。 黄:亡くなった時にこそ、その人の真価が問われるとは良く言うんだよぉ。 月:まさかこちらが鑑定される立場になるとは、 人生を終えた後ですら何が起こるか分からんな。 【本編の月読を見るに終わりが無さそうではある】 黄:それとコレクションなんてのはマニアックになればなるほど、 同好の士が少なく、需要が尖ってるという問題もあるんだよぉ。 月:もう、不老不死になるしか無いんじゃないか。 黄:そんな動機で、人類の悲願を求めるのもどうなんだよぉ。 月:結局は未練があるから望む訳だし。 黄:その無限の時間を使ってコンプリートしてしまった時、 どれ程の虚無感が襲い掛かってくるのかは興味あるんだよぉ。 若い頃はともかくとして、今の私はあんまし物に執着しなくなりました。元々、収集癖が薄いのか、本当に欲しい物と出会ってないのかは良く分かりません。 隔世遺伝と呼ばれるものがあります。カクセイイデンと読みます。二世代以上前の遺伝的性質が一世代前には出なかったのに発現することを意味します。人間に適用すると祖父母以前のそれが、父母には現れなかったのに、ということになります。どういった理屈で起こるのかを説明する際、メンデルの法則が良く用いられます。これに依ると、遺伝情報というのは優性と劣性の二つに大分されます。そして両親から優性と劣性を受け継いだ場合、優性の気質が強く出ます。例としては血液型のABO式が有名でしょう。この場合はAとBが優性でOが劣性な為、AOとBOはA型、B型に区分されます。話を広げて、父方の祖父母がOO、AA、母方の祖父母がBB、OOであったと仮定します。この場合、父親はAO、母親がBOになる可能性が高くなります。そして父親と母親のOを継承した場合、両親がA型とB型なのにO型の子が生まれることになります。祖父母の代のOが、親世代では隠れていたけど孫に出てくる。これが最も単純なメンデルの法則の説明です。もちろん、人間の形質は遺伝子だけで決まるものではありません。複雑な相互作用や環境の問題もあり、血液型の様にハッキリとは出ないことが大多数です。なので、ちょっと祖父母に似てるところがあったりすると、隔世遺伝だなんて言っちゃったりもします。考えてみれば、日常で生物学的に厳密な用い方をするような単語でもありません。カッコ良さげな語感に誘惑されて、軽い感じで使っちゃっても良いのかも知れませんね。 (・ω・) 私は、性格の一部が母方の祖母にそっくりと言われてる 【あくまで月読教授個人の見解です】 月:航海日誌を書こうと思う。そう、人生という船旅のね。 黄:雰囲気はあるけど中身の無い発言を競う大会があれば、 世界は無理でも県の上位くらいにはなれそうなんだよぉ。 月:それはつまり、ポエムコンテストじゃないのか。 黄:すごく失礼な発言があったんだよぉ。 月:文学性なんてのは如何にして場に酔わせるかなんだから、 間違ってないと主張し続ける。 【それに該当するとはとても思えないってだけで】 月:人は時に、生きる意義を見失うこともある。 だが無意味であることこそが、真の意味で価値があるのだ。 黄:宗教でも立ち上げたら何かの間違いでうまいこと行きそうで、 カリスマ不足で頓挫する公算のが高い気もするんだよぉ。 月:そっちも大概、無礼だな。 黄:説得力なんてのは実績が背景にあってこそなんだけど、 世には無根拠で信じさせる、バグみたいなのが居るのも事実なんだよぉ。 【期待に応えてこそスーパースターですよと言ってみたい】 月:教授室に炬燵を設置したら、どう思われるだろう。 黄:一応、冷暖房が完備されてるんだよぉ。 月:我らは基本デスクワークなんだぞ。この程度だと身体が冷えてく一方だ。 黄:だったら、空いた時間にそこらを走り回ってくれば良いんだよぉ。 月:最近は私の奇行を記録する団体が居るらしくてな。 無駄にネタを提供するのも腹立たしいから断る。 【寝落ちしまくって夜に眠れなくなりそうだ】 月:冷え性だからと言い張れば、強くは出れないんじゃないか。 黄:厚着という、古から伝わる人類の叡智を実行しやがれなんだよぉ。 月:火照って着崩したところに涼しい風を浴びるのが醍醐味だし。 黄:言ってることは分からなくもないけど、自宅でどうぞなんだよぉ。 月:理想は、家と変わらぬリラックスした職場環境だ。 黄:絶対、緩みきってロクなことにならないと言いたいところだけど、 現状より悪くなるってのも想像が難しいんだよぉ。 そういえば、大学の一部がオンラインになってしまって久しいですけど、教授側はどうしてるんでしょうか。ニュースとなるのは学生ばかりで、研究の現状は語られない気がしてなりません。 アルファベットと呼ばれる文字があります。英語では、alphabetと表記されます。狭義ではギリシャ文字から派生した、欧米圏で良く用いられるものを指します。広義だと表音文字全般となり、日本語の仮名も含まれるらしいです。日常で使う時は前者、それも英字が大多数を占めるでしょう。ギリシャ文字の1つ目と2つ目であるalphaとbetaを組み合わせたのが語源とされています。最後のaは何処に行ったというのはさておきまして。物事の基本を日本語でイロハ、英語でABCと言ったりもするので、頭の字を並べることで全体を表現する技法は割と万国共通なのかも知れません。現代日本語に於いてアルファベットは、漢字、平仮名、片仮名に次ぐ、第4の文字表現と言っても過言ではありません。仮名も元を辿れば大陸から直輸入した漢字を変化させたものなので、百年単位で見たらアルファベットも謎の進化を遂げる可能性はあります。それがアルファベットの系譜として認められるかどうかは、その時になってみないと分からないことではあるんですけどね。 (・ω・) 和ルファベットとか思い付いたけど、これは定着しない 【回復力の高さは大して評価されないのかも知れない】 月:人は何故、大食いに魅力を感じてしまうのだろう。 蛇みたいにじっくり消化できるならともかく、 まとめて胃に詰め込んでも燃費が悪いだけではないか。 黄:たくさん食うってことは活動的である可能性が高いし、 その名残って気はするんだよぉ。 月:生命力を感じるってことか。 黄:似たような理屈でぐっすり眠れるのも強いはずなんだけど、 こちらは微妙な感じが拭いきれないんだよぉ。 【本質的には同じものだし仕方がないんじゃないかな】 黄:で、結局のところ何が言いたいんだよぉ。 月:場の勢いで教授だらけのフードファイトをしてきたんだが、 僅差で敗れたから負け惜しみを言いたくなっただけだ。 黄:知能指数はともかく、頭が悪いのしか居ないんだよぉ。 月:腹が膨れすぎて、立ち上がるのすら億劫なんだが。 黄:こんな感じで後先考えられないアホを、 勇気があるって解釈してる面もありそうなんだよぉ。 【学部どころか学科の壁も分厚くなってきてる】 月:学者って、実は何処まで行っても自称に過ぎない仕事なんだよな。 黄:国家資格がある訳でもないし、出した結果が全てなんだよぉ。 月:何の賞を取ったとか、どこの大学で教鞭を執っているなんてのは、 学識に欠ける者達向けの、宣伝材料みたいなものだ。 黄:とはいえ、業界人も格付けに肩書を活用してるのが実情なんだよぉ。 月:畑違いの研究が分かるくらいなら、 それを活かして、もっと稼いだり社会貢献が可能だからしょうがない。 【世間に評価される分かりやすい実績を残すという気概は無い】 月:言い換えると、理解できる人が少ないからといって、 それが内容に直結するとは限らないということだ。 黄:すげー言い訳じみてきたんだよぉ。 月:そうとでも思わなきゃ、この立ち位置でやってけるか。 黄:本当に、精神状態が不安定なんだよぉ。 月:教授会で煽り倒しても無視されるようになると、 逆に何をして良いんだか分からなくなってくる。 アインシュタインが相対性理論を発表した時、ちゃんと理解できたのは世界中を探しても僅か数名だったという俗説があります。今では大学学部の教養課程でやる水準なんですから、学識ってのもドンドン型落ちしていくもなんですね。 真珠と称される物質があります。貝の内部で生成される、宝石めいた球体を総称したものです。核となる砂などの異物を分泌液で包み続けることで生成されます。要は結石の類なんですが、美しさ故に気にされていない感じはあります。質や大きさを問わないならそれなりに発見できますが、装飾品として有用な水準となると非常に稀少性が高いものです。なので古来より貴族に献上したり、外交での贈答品として珍重されたと言われています。日本はそこらから貝塚が出てくるほどに魚介類を食べていたこともあってか、産地として名を知られていた面があるようです。本格的な養殖の技術を確立したのは日本人であるというのが定説のようですし、縁が深いものと言えます。その後、欧州を中心として養殖真珠は偽物であるという排斥運動が起こり、大規模な訴訟沙汰にまで発展したようです。結果、品質的になんら差がないということで、むしろ名を知らしめることになったのだとか。ライバル企業を潰しに掛かるのは良くありますが、ここまで綺麗に藪蛇となるケースは少ないんじゃないかなという気がしてなりません。 (・ω・) 現代でも自動車屋とか結構な言い掛かり付けられてるもんな 【だからと言って引き分け連発も逃げとして扱われる】 月:当たったら死ぬ系の必殺技の存在意義について、 次のゼミで徹底的に討論しようかと考えている。 黄:たしかに強敵に通用するはず無いし、 成功したらしたで釈然としないものが残るんだよぉ。 月:宿敵が格を落とさず散るというのは、永遠の命題なのだ。 黄:完璧すぎるやられ方を披露すると、 次章が盛り上がらなくなるジレンマも抱えてるんだよぉ。 【客観的な判断を下せる役回りは重要だ】 月:何故その様な技を生み出してしまったかという、 作者の精神状態から考察しないといけないだろうな。 黄:疲労しきったハイテンションだと、 大したことないネタが宝石のように思えるんだよぉ。 月:『これ発動させたら相手は死んじゃうんすよ』、 と編集に語る様を想像したら微笑ましくなってきた。 黄:そこで止められず世に出た以上、同罪ではあるんだよぉ。 【もしかして自虐的な意味合いで発言してるんだろうか】 月:一瞬で失敗する出オチなら良いんだよ。 長々と引っ張るようなもんじゃない。 黄:もしくは、当てるのに戦術が必要とかなら有りなんだよぉ。 月:こうして見ると、意外と使い道があるんだな。 黄:全く利用価値が無いなら、淘汰されて死滅してるんだよぉ。 月:どうやって生き延びてきたんだって脆弱な生物は居るけど、 その類と思えば納得できないことはない。 【生まれてから一度として使ったことない子も多そう】 月:結局のところ、安易に採用するもんじゃないのは分かった。 黄:参考になれば何よりなんだよぉ。 月:逆に、全ての登場人物が即死技しか使わないとかはどうだろう。 黄:発想の転換に思えて、それもまた深夜のノリなんだよぉ。 月:緩急をつけられず、三話くらいで飽きられそうではある。 黄:十徳ナイフの栓抜きみたいなもんで、 数年に一回なら役立たないこともない立ち位置に過ぎないんだよぉ。 ドラゴンボールの孫悟空は、フリーザが用いた気円斬っぽいのをつまらん技と評しました。一説にはマンガ的に、という意味合いが含まれてるとも言われています。一大決戦の決着はどうあるべきかのマニュアルが完成する日は来ないんでしょうね。 |
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