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 何でも、社民党の辻本議員が離党を正式に表明したそうです。前国土交通副大臣。権力の旨みが、忘れられないんですね。選挙が終わるまでは我慢したのは義があるような、セコいような。まあ、これで社民党消滅へのシナリオが、また一歩進んだ訳ですね。

( ・ω・) つーか、次期衆議院選で勝てる気がしないだけって気がしてきたよ

 うーん。商人同士とはいえ、こんな遠くにまで名を轟かせる程の人だったのか。只者じゃない空気はあったけど、裏打ちされた感じだ。
「ところで、クワットさんは、スピルのことをどう思います?」
「金で国を買うという目的と、その手法についてかね」
「ええ」
「私が行う商売を正道とするのであれば、値を操作してまで儲けようというのは邪道と言えるだろう。だがこの類の金の稼ぎ方は、小規模ならば古来よりあったもの。金に貴賎は無いと考えるのであらば、それそのものを責めることはお門違いだとは思う」
「そう、ですか」
「国を手中に収めるというのも、成程、たしかに私欲あってのこと。だが真に能力があれば、或いは今の世よりも良くなるやも知れぬ。
 私はスピルに会ったことが無いので一般論しか語れませんが、商人として、そこまで道を外れているとは言えませんね」
「はぁ」
 商人の発想というのは、やっぱりついていけない。お金を儲けられれば何でもありなら、贋金でも作れば良いじゃない。国には睨まれるかも知れないけど、腐った国なら袖の下一つでどうにでもなるって。
「しかし、若干、品性に欠けているのも、又、事実」
「へ?」
 消極的肯定から、消極的否定に軸が動いたことで、変な声を漏らしちゃったよ。
「金の流れが鈍ったこの時代に、それだけの網を張れる行動力は素直に賞賛致しますが、このまま見過ごしては商人としての矜持が許しません。何しろ、我が家に入り込んで芝を踏み荒らす様なものですからね」
「と、いうことは――」
「私の商売にとって、益になることでもあるようです。ここは、スピルが持つもの全てを、叩き潰すか、取り込むことにしましょう」

 

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 子供から大人まで楽しめる、自律型レーシングマシン、ミニ四駆の人気が、細く長く未だに続いている模様です。何でも、今のミニ四駆はモーター別売りで、外装をパッケージとして売っているのだとか。たしかに、何台も買うとモーターって余りますものね。しかも外観が一緒だから、どれが古いのか分からなくなったり。割と真っ当なシステムな気もします。経費削減ってだけの気もしますが。

( ・ω・) 閃いた。ふに四駆ってのを開発しましょう、タ○ヤさん

「皆さん、お久し振りですね。ここ、ポルトガを旅立ってから、一年程になりましょうか」
「御無沙汰してます、クワットさん」
 何とか、生まれて初めての大陸間移動を成功させてポルトガに舞い戻ってきた僕達。息を吐く間もそこそこに、豪邸にお邪魔して一礼をした。
「ところで~、三人共、色々と怪我をされてますが、モンスターと戦ってこられたのですか?」
「いや、あの、これはですね」
 奥さんに言われた通り、僕達三人は打ち身、擦り傷、切り傷と、軽傷とはいえ、見た目はボロボロだ。何てことはない。ルーラそのものは成功したんだけど、着地の直前に臆した僕がシスに軽く抱きついちゃったもんだから反撃を食らって、更にはバランスを崩して反対側のアクアさんの体勢にも影響を与えて――そんな状況で、まともに地に降り立てるはずもなく、絡まったまま地面に突撃しました、と。魔法障壁みたいなもので衝撃は緩和されたけど、所詮は生身の人間。さっき述べた通りの傷を負った訳です。
 もちろん、回復呪文を使えば応急処置くらいは出来るけど、帰りも同じ過ちをしたら二度手間という暴論がまかり通って、このまま会うことになりました。今にして思えば、これを受け入れた時点で、相当に焦ってたと思うんだよね。
「大して痛くも無いですし、血で汚すことも無いようなので、話を始めさせてもらいます」
 経緯を話して呆れられるのも阿呆らしい気がするし、ここは適当に流しておこうっと。
「うむ、手紙を読ませて頂きましたが、西方大陸、新興都市のスピルと言えば海を越えてその名が聞こえて来る程の名商人。期あらば相まみえることもあると踏んでいましたが、まさかこんな形でとはね」

 

 総理大臣というのは因果な商売で、日本で一番偉い人として歴史に名を残します。第何代と、ナンバリングまで付けてくれます。でも、十人の内、九人までは扱き下ろされて、低支持率のまま辞めていきます。平成になって、高支持率、長期政権で切り抜けたのが小泉元総理くらいというところで察してあげてください。昭和以前はよく知りませんが。戦中、戦前はもっと知りませんが。

( ・ω・) つまり、大臣要職歴任して、権力だけ蓄えるのが一番美味しいんだよ!

「手紙返ってきたよー」
 次の日の朝、僕達はアントニオ船長と話し合ってクワットさんに手紙を出した。流石、商売の極意は神速にこそありと公言するだけあって、昼御飯の前には返事が来たよ。
「何て書いてあんの?」
「ん。凄い興味示してくれてるね。出来ることなら、会って詳しく話したいってさ」
「ふーん。で、どうすんの? たしかこっからならそんな遠くないし、船で行く訳?」
「いや、今回は時間が惜しいし、ルーラで行こうかな、って」
「へ~」
 あれ、シス、ちょっと後ずさりしてない?
「じゃ、頑張ってきてねー」
「……」
 ん?
「一人で、行かせる気?」
「だって、あれでしょ。アレクって、ルーラで短距離移動ならともかく、大陸間移動なんて試したことないんでしょ?」
「だから、一人じゃ不安なんじゃない」
 物凄く手前勝手なこと言ってる気がするのは、さておくとして。
「いやー、たまにはあたしも、留守番するのも悪くないかなって。どうせ行って話して帰ってくるだけだから、晩ご飯には戻ってこれそうだし」
「あのね。君を一人にしといたら、どんな『商売』を始めるか分かったものじゃないでしょう」
 アクアさんに、シスを完全に抑えつける力が無いのは知ってるつもりだ。僧侶と盗賊という関係上、それはそれでどうかと思うけど。
「でしたら、わたくしが行きますわ」
 アクアさーん。それじゃ、尚更、シスが好き勝手――。
「む~。分かったよ。あたしも行くってば」
「……」
 あれ?
「アレクさんは、まだまだシスさんの扱い方を御存知ありませんわね」
 何を言っているかは分からなかったけど、だったら手癖の方も何とか操って欲しいなと、ほんの少しだけ思ったよ。

 何だか、土曜までが暑さのピークでとりあえず一段落するという情報が、どうも嘘臭い雰囲気に。予想最高気温が余り変わらないんですけど。え、直射日光が少なければ、体感温度は大幅に下がるんでしたっけ。それとも、猛暑日にさえならなければ暑くはない、つまりは、そういうことなんですか。

( ・ω・) さぁて、皆さん、暴れる用意は出来たでしょうか?

「しっかし、それはそれとしてあんくらいの組織を持ってれば色んなお宝の情報が入ってくるんだろーね。
 そこんとこはちょっとうらやましいかも」
 やれやれ。シスの考えは、いつだって自分の欲求に素直というか――。
「ん?」
 何かが、引っかかった。
「お宝の、情報?」
 ああ見えてスピルはかなりの大商人だ。つまり色々なコネクションで、僕達の及びもつかない程の人脈や情報を一手に引き受ける立場にある訳で。
「ひょっとして、クワットさんの情報網と統合すれば、僕達が欲するものが手に入るかも知れない?」
 となると、あながち完全に無関係とは言い切れない気もする。クワットさんへの借りを利で返すという意味でも、義が無い訳じゃない。
 一方で、クワットさんにそれだけのものを与えていいものかという懸念も頭をよぎる。基本的に悪人では無いし、大物ではあるんだけど、所詮は人間だ。力を手にして欲に溺れ、スピル以上に人達に害を為す可能性が無いとは言えない。
「とは言え……」
 目下の優先事項は、バラモスの排除と、それに繋がる情報の獲得だ。スピルのやろうとしていることを放置するのは、どちらにとっても良い影響は無いだろう。
「結局、僕達が汗を掻かなきゃならなさそうだね」
 何処か達観した視点で物を見ていたけど、見返りがあるというならやる気も湧いてくる。人間って奴は、何処までも単純なものだと思う。
「ま、何にしても――」
「ぐお?」
「ん?」
「ナニするですかー」
 何の根拠も無く居座るおとぼけ三人組を廊下に追い出し、気分的にスッキリする僕なのであった。

 先の参議院選で、民主党は改選議席を10減らしましたが、みんなの党が獲得した議席も10。やっぱり、大雑把に言って民主党の失望票が、そのままみんなの党に流れた、と。御祝儀相場でこの体たらくで、今後、民主党の支持が戻る見込みは絶無ですから、次期衆議院選挙は凄いことになりそうですねぇ。300小選挙区のままでしょうから、どれだけみんなの党が候補を立てられるかにもよりますけど、民主党が第三党にまで転落するんじゃないかとさえ思っています。と言うか、民主党は着実に空中分解コースですから、自民に取り込まれるか、小政党が三つくらい出来るか。問題は、時期だけですね。

( ・ω・) これをドンピシャで当てれば、多分、株で大儲け出来るよ!

「何を言う。どうにもスピルに対して印象が薄かった俺にしてみれば、貴様らの情報を掴んで相手に流すくらいのことしないとだな――」
「若輩の僕が言うのはあれですが、もう少し、自力で何とかする方法を考えて生きて下さい。ジュリの教育にも絶対、悪いです」
 アクアさんのお爺さんに会っても、さしたることを言わなかったこの僕に、他人の家庭の事情まで言及させるとは、とんだダメ人間だ。
「それで、これからどうしますの?」
「うーん」
 たしかに、スピルのやっていることは感心できない。現行の国家体制は色々な問題を抱えてはいるけれど、同時に、根底から覆す混乱を招いてまで破壊しなければならないものでもない。一種の私利私欲が理由となっているなら尚更だ。
 とは言え、じゃあ、僕に何が出来るかと言われると、それはそれで返答に窮する訳で。個人的に憤りを覚えようとも、街のチンピラよりは腕の立つ剣技と、それなりの将来性があるらしい魔法くらいしか取り柄がない僕個人に、どうこうできるものじゃない。それはシスとアクアさんにも同じことで、このメンバーで何か出来るとも思えない。
 やっぱり、現実的に処理して、アントニオ船長に相談した上で、クワットさんに援助を乞うくらいしか無いんじゃなかろうか。と言うか、専門外のことだし、オーブにも、魔王退治にも、兄さんの消息にも、直接は関係ないんだから、全部委託しちゃっても――。
「一度船に乗ったら、港に着くまでは降りることが出来ないものだとも思いますわよ」
 う、アクアさんらしい理屈だ。たしかに、このまんま人に放り投げるっていうのも納得できないものがあるのは事実だし――。

 



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