2011
今更になって、民主党の誰それが公債特例法案を通さないのは無責任だとか意味不明のことを言い出しています。アホか、元はと言えば、財源も確定してないのに平成23年度予算案を通すだなんて空手形切ったお前らの責任じゃねーか。震災でドタバタして記憶の彼方の方も多いでしょうが、ありえない無責任なのは、明らかに政府民主党の方です。繰り返し言いますが、文字通りの、『空手形』。銀行に残高も無ければ、借りる為の担保も無い状況なのに、『三ヶ月経ったら現金化できるからー』って言うのと同じです。お遍路じゃなくて、地獄巡りすればいいのに。
( ・ω・) ってか、あのデコボクロの罪って、もうお遍路くらいでどうこう出来るレベルじゃないよね
『ほぉ、あれだけの集中砲火を浴びて立っていられるのか』
不意に、声を聞いた。
『数には入れていなかったが、あの二人の連れということは、余り軽く見すぎてはいけないか』
心臓が、痛いくらいの強さで鼓動を続けていた。徐々に土煙と火煙が薄れ、赤く燃える外壁が周囲を映し出す。建物の上半分は既に吹き飛んでいて、もはや家の体を成していなかった。
『おや?』
その声色は、疑問を帯びたものだった。
『君は、勇者アレクか。成程、残党狩りなどというつまらぬ任務だと思ったのは私の誤りだったようだな』
男、と言って良いのだろうか。声の主は華奢で痩せぎすの身体をしていた。唯、全身を深緑のフード付きマントで覆っている為、その顔立ちまでは判別できない。声は澄んでいるものの、特有の重みがあり、通常ならば即座に男性であると断定するんだけど、多分、魔物だしなぁ。
「……」
周囲に目を配ってみると、ヒートギズモと溶岩魔人がそれぞれ十体程に、スカイドラゴンが二頭確認できた。詰まるところ、炎系の攻撃に特化した部隊ってことなのか。そして、隊長が、あの緑の男、と。
「貴様――」
次いで声を上げたのは、シルビーさんだった。
2011
なでしこジャパンこと、日本女子サッカー代表が、国民栄誉賞を受けることとなりました。まあ、この手の話が出てくると必ず言われるのが、『時の政権の人気取りだ』という奴なのですが、ふと思う。現政権がどうしようもないのは置いておいて、今時、国民栄誉賞を与えることで人気取りになんてなるんですかね。いや、昭和の時代なら『国が認めた』ってのにインパクトがあるのは分かるんですが、現代は尻馬に乗っただけにしか見えなくて、ねぇ。ってか、基準がそもそも適当極まりないですよね。世界大会で優勝してる選手なんて他にも幾らでも居ますし。つーか、あとは野球の世界記録ですか。これも、他の競技で幾らでもあって、もう何が何やら。
( ・ω・) やっぱこういう賞は、死後か、せめて晩年に貰うものだと思うんだ
「人間索敵機、ねぇ」
納得はしてない口調だけど、否定しない辺り、本人もある程度は認めてるんだろうね。
「よし、じゃあ、それで行こう。扉を開けたままにしておくから、様子を見て、その後は臨機応変に」
「了解」
息を小さく飲み込んで、気合を入れる。何かあった時の為に、左手に魔力だけは溜めておいて、っと。
「マホカンタとフバーハ!」
へ?
『マホカンタ』
『マホカンタ』
『フバーハ』
唐突に叫び声をあげたシスに、一瞬、思考は遅れたけど、そこはそれ、一応、歴戦の冒険者である僕達だ。身体の方は、間、髪を入れずに防御呪文を張り終えた。
途端、轟音と衝撃が、身体を震わせた。次いで目に入ってきたのは、昼間と見紛わいかねい程の、光だ。光熱系呪文と炎のブレスで家そのものを攻撃してるのだと理解し、体勢を整える。
どれ程の時間、その場に構えていたんだろうか。肌を焼く熱と、火煙で、状況を判断しきれない。
「みんな、大丈夫?」
「何とか」
「とりあえずはねー」
「呪文を先行させておかなかったら、危うかったかも知れませんわね」
本当、こういうことがしょっちゅうあるもんだから、シスへの依存がやめられなくて困っちゃうんだよね。
2011
割と最近、本気で思ったのですが、支持率調査って何なんですかね。いや、まあ、支持するかしないかって判断は良いんですが、政権への評価が、支持する、支持しないの二択って、ありえなくね? もうちょっと細分化しましょうよ。とりあえず、外交問題、経済・雇用対策、福祉・教育関連、財政規律、政治とカネ、時事問題(今なら震災・原発辺り)の項目くらいに分けて支持不支持を問うべきです。
まあ、これで以前、菅内閣の評価を評点してみたら、百点満点で平均7点になりました。ちょっと前なので、今は更に下がってるかも知れませんが。ちなみに大学と一緒で、最低レベルが60点で可、70点で良、80点で優、90点で秀です。
( ・ω・) この六つのことすら考えたことない層が支持してると、私は信じてる
「ってか、シスってそもそも、人間というか、生き物の生体エネルギーを感知してるんじゃなかったっけ?」
ハン・バークでトーマスさんに会った時、そんな事実が露呈した様な。
「そのシスが特に変なこと言わなかったんだから、幻って線は無いよね」
それにしても、この手のことに関して、僕のシスに対する信頼度合いは、既に半端ない領域に突入してないだろうか。
「そりゃ、只の視覚的、聴覚的なだけの幻ってんなら、あたしにゃ効かないけどね。完全に人間っぽいものを作った可能性は否定しないよ。魔法詳しくないし、そういうのがあるかどうかまでは知んないけど」
「少なくても、僕は聞いたことない」
「私も」
「わたくしも、ですの」
若輩とはいえ、魔法の専門家三人が聞いたことすらないんだから、少なくても一般的なものじゃないよね。
「それで、どうしようか」
外の様子を確認するのは、ほぼ確定事項だけど、問題は編成とタイミングだ。全員で行くのか、二・二くらいに分けるのか。そして、今すぐなのか、ちょっと様子を見てからなのか。
「アレクさんとシスさんが先行して表に出て、わたくしとシルビーさんが後方から支援するのが良いと思いますわ」
「理由は?」
「魔法と白兵戦が出来るアレクさんが第一の戦闘要員として、人間索敵機の異名を持つシスさんを支援するのが合理的だと思いますの」
2011
先頃受け取った電波!
「くっくっく。ついに、東ノ宮が動き出したか」
「我ら西ノ宮一族に逆らうとは何たる浅薄」
「北ノ宮、南ノ宮もろとも葬り去って、中ノ宮の称号を手に入れてくれるわ」
( ・ω・) 俺じゃないよ。電波を発する、朱い小鳥がいけないんだよ
成程、それは道理だ。僕は立ち上がって服の乱れを直すと、イヅナに手を掛けて、臨戦態勢を取った。
外は、まだ暗い。だけどたしかに、何か不穏な空気を感じる。それはシルビーさんの時とは違う、ドス黒いものだ。
「起こさないように、そっと出よう」
「そのことなんだけどさ」
「三人とも、見当たらない」
「……」
はい?
「居ないって、居ないってことだよね」
気が動転して、明らかに言ってることがおかしいよ。
「さらわれたってこと?」
「見張っていたわたくしに、気付かれずにですの?」
そりゃまあそうだ。幾ら魔物にメチャクチャ強いのが居るって言っても、そこまで常識外れなことされたら、勇者候補生はとっくの昔に殺され尽くしてるよね。
「もしかして、最初から存在してなかったとかね」
「シス、何、変なこと言ってんのさ」
四人が四人とも同じ幻覚を共有するとか、見当たらない事実以上に突拍子もない話だ。いや、でも、マヌーサを応用すれば出来なくも無いのかな。唯、持続性が無いから、人間がやろうとしたらすぐ近くで呪文を維持しないといけないだろう。それをシスに気付かれないってのは、不可能に近い。高位魔族なら遠距離でも可能かも知れないけど、そんなことをする理由が無い訳で――。
2011
日本政府というものを、大雑把に上場企業に例えると、総理はサラリーマン上がりの社長、大臣が重役、そして国会議員、国民が株主といったところでしょうか。株主として多数派なのは国会議員ですが、国民もそれなりの比率を持っているので無視出来ません。その上、大株主である国会議員の権利を定期的に剥奪する力を持つのが国民なのですから、普通の企業でしたらかなり気を遣わないといけないお客様のはずなんです。ええ、普通は。
何で、ここ数十年、国会議員があそこまで増長したかと言えば、結局のところ、ひとえに国民がアホで浅はかだからに他ならない訳で。身銭を切ってる一般投資家の必死さを、見習うべきだとは思うんですよね。つーか、税金取られてる上に、生命と財産の安全保障も形式上されてる訳ですから、そんなもんじゃ済まない気もしますけど。
( ・ω・) まあ、一般投資家にも、括弧笑いをつけたいアホが居る事実は否みませんが
「という訳で、夢の怖さも薄れたから、大体満足。思う存分、寝るが良い」
「うん、それじゃ、お休みなさい」
ふむ。今回の会話で分かったこと。やっぱり、シルビーさんは良く分からない。分からないことが分かるって、何だかちょっと哲学的ですらあるよね。
◇
夢を見た。
兄さん、姉さんと一緒に無邪気に遊びあっていた、あの頃の夢だ。
三人で、一緒に居ることを何の疑問にも思わなかった。今ではみんなバラバラになっていて、在りし日の思い出が、際立って素晴らしいものに思えた。
「ん?」
不意に、世界が揺らいだように思えた。そりゃまあ、夢なんだから、何が起こってもおかしくないっちゃおかしくないけど、何だかこの感じ、前にもあったことが――。
『ザメハ』
「ギャッ!?」
覚醒呪文ザメハは、本当に目だけはすぐさまパッチリ覚めるけど、精神への衝撃具合が半端ない。専門外だから如何ともしがたいけど、僧侶系統呪文の研究者は、もう少しそこのところの実用性を考えて改良して欲しいと切に願う。
「起きた起きた」
目を開けてみると、シスとアクアさん、そしてシルビーさんが並んでいた。
「何があったの?」
「それが分からないから起こしましたの」