2011
なでしこジャパンこと、日本女子サッカー代表が、国民栄誉賞を受けることとなりました。まあ、この手の話が出てくると必ず言われるのが、『時の政権の人気取りだ』という奴なのですが、ふと思う。現政権がどうしようもないのは置いておいて、今時、国民栄誉賞を与えることで人気取りになんてなるんですかね。いや、昭和の時代なら『国が認めた』ってのにインパクトがあるのは分かるんですが、現代は尻馬に乗っただけにしか見えなくて、ねぇ。ってか、基準がそもそも適当極まりないですよね。世界大会で優勝してる選手なんて他にも幾らでも居ますし。つーか、あとは野球の世界記録ですか。これも、他の競技で幾らでもあって、もう何が何やら。
( ・ω・) やっぱこういう賞は、死後か、せめて晩年に貰うものだと思うんだ
「人間索敵機、ねぇ」
納得はしてない口調だけど、否定しない辺り、本人もある程度は認めてるんだろうね。
「よし、じゃあ、それで行こう。扉を開けたままにしておくから、様子を見て、その後は臨機応変に」
「了解」
息を小さく飲み込んで、気合を入れる。何かあった時の為に、左手に魔力だけは溜めておいて、っと。
「マホカンタとフバーハ!」
へ?
『マホカンタ』
『マホカンタ』
『フバーハ』
唐突に叫び声をあげたシスに、一瞬、思考は遅れたけど、そこはそれ、一応、歴戦の冒険者である僕達だ。身体の方は、間、髪を入れずに防御呪文を張り終えた。
途端、轟音と衝撃が、身体を震わせた。次いで目に入ってきたのは、昼間と見紛わいかねい程の、光だ。光熱系呪文と炎のブレスで家そのものを攻撃してるのだと理解し、体勢を整える。
どれ程の時間、その場に構えていたんだろうか。肌を焼く熱と、火煙で、状況を判断しきれない。
「みんな、大丈夫?」
「何とか」
「とりあえずはねー」
「呪文を先行させておかなかったら、危うかったかも知れませんわね」
本当、こういうことがしょっちゅうあるもんだから、シスへの依存がやめられなくて困っちゃうんだよね。