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 最近、中国人が美術品を買い漁ってるというニュースを聞きました。これは、完全に二十年くらい前の日本と同じフラグ。某漫画に書いてあったことですけど、『成金は有り余る金の使い方が分からず、自分の無教養さに絶望して大枚叩いて買おうとする』んだそうです。
 そしてここからは、欧米と武力を背景に、元切り上げの壮絶な攻防が始まる訳ですね。そういや、二十年前の日本には、外圧に使える軍事力は無かったけど、中国にはある訳で。実はどう転ぶか分からんのかも知れません。

( ・ω・) それでも、十年以内に弾けて消える予感は、全力でするなぁ

「この一件については、もう別の人に委任しちゃいましたので」
 もしそれなりに好感を持ってたりしたらクワットさんを紹介したやも知れないけど、この人じゃ、ねぇ。
「ま、そういう訳で、これ以上つきまとっても無駄ですよ」
 正直、ウザッたいと明言しない辺り、我ながら随分と優しいと思うんだよね。
「フオォォォ!」
 そしてバーネットさんは、相変わらず暑苦しいし。と言うか、ひょっとして、まだ一回もまともに寝てないってことは無いですよね。確実に隈が大きくなってるんですけど。
「俺も歳だな。若い頃なら、二日や三日寝なくても何てこたぁなかったってのによ」
 何で本気の職人っていうのは、こう明らかに無茶だって分かることをやるんだろうか。一仕事終わったら三日間寝っぱなしとか良く聞くし、非効率的この上ないと思うんだけど。
「んで、見ての通り鞘はまだ出来てねぇが、何か用か?」
「いえ、特には。唯、こまめに様子を見ておきませんと、一人でひっそり死なれてても後味が悪いので」
「独居老人扱いするんじゃねぇ!」
 いやいや。年齢と奥さんが居ない両点を鑑みるに、あなたは立派な独居老人だと思います。
「こうやって年寄りにはちゃんと刺激を与えないと、急にボケたりしちゃうからねー」
「でも、怒鳴ってたんじゃ、頭の大事な線が切れたりしちゃう気もするけど」
「てめぇら、いい度胸だ、そこに並べ。槌は俺の大事な商売道具だから勘弁してやるが、出来損ないの剣の錆にしてやる」
 何だかんだ言って、僕達はバーネットさんにかなり好かれてると思うんだ。

 

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 ここのところ、大気の状態が不安定なのか、台風の影響なのか、雨が降り続けている印象です。まあ、夏は長いですからね。暑さの中休みだと思えば良いんじゃないでしょうか。お湿りも必要ですし。

( ・ω・) 中途半端な暑さだと、むしろ身体が冷やしすぎて体調を崩す体質に

「お帰り……なさいませ」
 ハン・バークに戻ってきて早々だけど、何処から突っ込みを入れたものかなぁ。
「何でジュリが、三つ指立ててお出迎えしてる訳?」
 疑念を抱くを通り越して、理解に苦しむ域だと思う。
「その件については、俺が説明しよう」
 『あ、髭面父親失格人間』って言おうかと思った。だけど客観的に考えればうちの父さんも大概、父親としてどうかと思う部分がある訳で。やっぱり、人様の家庭の事情に首を突っ込んじゃダメだよね。
「俺達はめげずに、スピルのところに直談判に行ったんだ。だけど、あの分からんちんの野郎め、けんもほろろに追い返しやがって」
 しかし、随分、古臭い言葉を使うものだと、変なところに感心しちゃったよ。
「こうなったら背に腹はかえられねぇ。いっそ、お前らの方について必要なパーツの確保しようとした訳だ」
 しかし、何でこう、自分で何とかするって発想が無いんだろうか。これが大人かと思ったけど、ちゃんと自力で頑張ってる大人も多いことだし、打ち消しておいた。
「それで、ジュリとの関係は?」
 結局、質問には一切、答えてもらって無い様な。
「手土産、だ」
「……」
 まさか、同じ言語を喋る人と相対するのに、通訳を欲することになるとは思わなかったなぁ。普段から、アクアさん辺りを相手に欲しがってる気もするけど。
「友好的な交渉を望むのであれば、貢物くらいは用意するだろう。そして、男であらば、誰でもお淑やかな女性の出迎えを喜ぶものだ」
 ダメだ。これは言語は通じるのに、会話は成立しない典型だ。

 

 良く、遅刻しそうな学生がトーストを口に咥えて走ってるシーンがあるじゃないですか。でも、よっぽど心肺機能を鍛えていない限り、口を半分塞ぐって自殺行為ですよね。何がキツいって、酸素が足りなくなるのがキツい訳で。

( ・ω・) 以上、寝坊して無駄なダッシュをしてしまった者の戯言でした

「だが、商人の戦いというのは、食うか食われるかの、戦争なのだよ。主君が功をなして下も引き上げられるのと同様に、私が商売を広げると、部下達も又、その恩恵を受ける。無論、夢破れて屍が転がることがあるやも知れぬが、それが戦争というものではないかね」
 は、把握しました。
 もしかして僕達に気を遣ってこんなことを始めたんじゃないかとも少しは思ったんだけど、この人は根っからの商人だ。僕達はあくまで切っ掛けに過ぎない。
「にしても、それって相当、時間掛かりますよね」
 とりあえず、思考を作戦そのものに戻して冷静に考えてみる。大洋越しにお金を媒介して侵食しようっていう話なんだから、数日やそこらでどうこう出来る話じゃない。
「ええ、少なく見積もっても数カ月はね」
「ってことは、僕達は旅を続けて良いんでしょうか」
 正直、専門じゃない僕達がここに長々と居ても出来ることは少ない。もし、特に目的のない旅だったら、後学の為に雑務くらい手伝ったかもしれないけど、明確にやらなければならないことがある訳で。数カ月の時は、余りに長すぎる。
「それでも構わないがね。折角だから、船をこちらに呼び寄せ、その間は少し休養に充てたらどうかね」
「いえ、とりあえずは一回戻ります。やり残したこともあるので」
 兄さんの剣も置き去りだし、ジョージさんや何かに報告もしなければならない。そりゃ、一年以上も旅してるんだから、少しのんびりしたいって願望が、無い訳じゃないけどさ。
「そうかね。では、私達は私達で動き出させて貰うよ」
「お願いします」
 武器は武器屋と言うけれど、物事は専門家に任せるべきなのかな。勇者って、ひょっとしたら架け橋なのかなと、ちょっとだけ思ってみたりした。

 先日の話になりますが、イオンが、『節分は年に四回ある。だから立秋にも恵方巻きを食おうぜー』という企画を展開しました。あれ、三ヶ月くらい前、ブログで立夏の扱いの悪さをネタにしたような。立春>立秋>立冬>立夏的に。ちくしょうめ、パクリやがったな。

( ・ω・) しかし結局、立秋はそれなりに優遇されてるのが釈然としない

 恐ろしい、お金の世界は、本当に恐ろしい。
「ちなみにですが、勝算はどれくらいに?」
 単純計算すると、相手資産の五割強も持っていれば食い散らかすことが出来ることになっちゃうけど、相手も馬鹿じゃない。防衛措置を取ってくるだろうし、下手をすれば泥沼の喰い合いだ。そこを見計らって第三者が狙ってくることもあるとすれば、同程度の資産を持っていると言っても、楽観は出来ないんじゃなかろうか。
「甘く見積もって、四六で不利といったところでしょうか」
「……」
 け、ケホッ。お茶が喉のあらぬ方向に入ったよ。
「は、八割くらいの勝算が無いと、商人ってのは動かないと思ってたから驚きました」
「その認識も、それ程は間違っていない。けれども、前に言ったでしょう。商人という生き物は、ここぞという勝負どころでは、全財産を投げ打ってでも、更に資産を増やす道を選ぶ、と」
「こんな可愛い奥さんが居るのに、ですか?」
 もちろん、従業員の生活もクワットさんの双肩に掛かっている訳で、軽々に動くことは出来ないはずなんだけど。
「私は~、旦那様が居れば、どんな生活でも平気ですから~」
 さりげなく、この奥さんが最強なのかも知れないと、ちょっとだけ思った。
「アレク君。商道に入って日の浅い君が、そんなことを言うのは分からないでもない」
 え、いつの間に、僕が商道に入ったことになったんですか。そう言えばクワットさん達の子供って見たことも聞いたことも無いですけど、まさか僕を後継者候補になんかしてませんよね。

 


 野郎共! ハイパー水着タイムがやってきたぜ!
 という訳で、『真夏のエルドラド』の線画です。おっと、落ち着けよ。間違っても、ディスプレイにダイブなんかしちゃいけないぜ。
 タイトルは私が付けました。ほら、黄金郷じゃないですか、色んな意味で。

( ・ω・) メキシコ政府に怒られても、とりあえずは気にしない!

「それを買うと、何か良いことがあるんですか?」
 ある程度、話が煮詰まってくると、情報の処理に頭を占拠されて、思考を放棄するのが僕の悪癖だ。
「株というものは、言うなれば店そのものを切り売りしているようなものです。そして手形は信頼の証明書の様なもの。額面が同じでも、明日、潰れるような店の手形より、固い商売をしている店の方が価値が高いのは簡単に想像頂けるでしょう」
「ちょっと待って下さい。株はたくさん持てば持つほど発言権が上がるのは分かりますけど、手形は只の引換券ですよね。そんなものを買っても、スピル側は何の打撃にもならないんじゃ」
「たしかに、額面通りや、金利を差っ引いた程度では、こちらに何の得もありません。ですが世には、半年後の一万ゴールドより、今の百ゴールドを必要とする方が幾らでも居るのですよ。私のコネクションを使えば、もっとマシな換金が出来ますがね。この手の作業は、結果的に信頼を落とすことに繋がるのです」
 うわ、今、ちょっと、商人界の暗部を垣間見ましたよ。いわゆる、買い叩きって奴ですか。これくらいのこと、平気の平左でやってるとは思ってましたけどさ。
「そして、手にした株や手形を抵当に、更に金を借り、更に株を買い漁る……言うならばお金を媒介とした殴り合いの様なものですね」
 世の中には、硬貨袋で頭を殴るなんて言葉があるけど、こういう世界もあるんだなぁ。
「総合で五割以上の株を収めれば、経営権のほぼ全てを握ることが出来ます。当然、借金は残りますが、経営規模は倍になり、それにも耐えうる体力を有することになるのですよ」

 


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