私のコメディ屋としての能力は、何千と書いてきたコントに依って磨かれた様に思えます。あれは結構いい勉強になるんですよ。台詞だけで状況を伝えないといけませんし、何が何でも数行後に落とさないといけませんし。何、状況分かりづらいこととか、落ちてないこと多いぞ? それはさておいて。
まあ、やっぱりあれは日々の鍛錬の様なものなので、ドラクエが終わったら再開しようかなぁと思う所存であります。やっぱり、完全書き下ろしは無理だ。続かない。問題は、ドラクエがいつ終わるかという点だ。今年中は、キツそうだなぁ。
( ・ω・) ノープランって、実にいいフレーズだったよね!
『宜しい。やはり、四肢のいずれか一つを引きちぎることにしましょう。我々をコケにした代償は、その程度で支払えるものでは無いですがね』
挑発に、乗ってくれた。
奴の狙いは、宣言通り、僕の両腕両脚のいずれかだろう。右手を負傷しているから、左を使ってくる可能性もあるけど、いずれにしても予備動作は単調だから読み切れる。そして、単純な力比べでは敵う部分がないけど、イヅナを振るう剣速だけは僕の方が上回っている。接触した瞬間、バイキルトで威力を増加させて、不用意に出してきた腕を切り落としてやる。
『では、行くぞ』
圧倒的高地からの物言いで、右手を上げたまま走り寄ってきた。単純極まりない所作から見て、狙いは僕の左肩だろう。念の為、直前に目標を変えたり、左手を使ってくる可能性にも注意を払うけど、心配は無さそうだ。このまま、イヅナを引き抜いて、人間にも意地があることを思い知らせて――。
「ケインズ一刀流、破邪の太刀――『落陽』」
不意に、澄んだ声を聞いた。ちょ、ちょっと待った、完全に作動してるから、変な横槍とか入ったら何がどうなるか分かったもんじゃ――。
『ウヌッ!?』
鉄板を、鉄の棒で殴り付けたかの様な打撃音がした。
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