2011
民主党代表選が既定路線になったようですが、自公の了承も無しに大連立が争点とか、この暑さで脳に蛆でも湧いてんのかと思ったのは私だけではないと思います。ついでに、代表総理が代わったから、何か変わると言うのでしょうか。『菅以下の総理が居るわけがない』と言いたい気持ちは分からんでもないのですが、つい一年ちょっと前、『鳩山より酷い総理が居るわけねーだろ』と思っていた者としては、やっぱり更新するのかなって思っています。
( ・ω・) 上を見ればキリが無いが、それは下も同様。それでも人は、毎日生きている
『フヌッ』
炸裂する瞬間に合わせて発した声と共に、エビルマージは握力で以って爆発の威力を減じさせた。数歩、後方に吹き飛ばすことは出来たし、手の表面も焼け焦げて、全くの無傷という訳でもない。とはいえ、並の中堅モンスターだったら、一撃で破壊できる程の力を籠めていたのも事実だ。
「成程、こりゃ強いわ」
不思議と、絶望的な戦力の差に畏怖することは無かった。むしろ頭の一番深い部分が冴え渡って、五感が研ぎ澄まされる様にすら感じていて――僕は言いようの無い高揚感に、意識せず、口の端を緩ませていた。
『何故笑える。その可能性を鑑みていたのだが、よもや頭がおかしいのか』
「さて、ね。僕にも良く分かんないや」
と言うか、少しどころじゃない失礼な発言があったよね。
「でもさ。そんな僕の心の機微も分からないようで、人間の全てを理解してるかの様な物言いもどうかなぁ。知ったかぶりって、魔法使いとしてかなり恥ずかしい部類の行動だよね」
『戯言を』
そう、紛れも無い、戯言だ。だけど、自尊心を揺さぶるには、充分な効果があったはずだ。奴が心の底から人を見下していて、力こそ全てだと思っているなら、次に取る行動は――。