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2017

0203

 21世紀初頭、万能細胞によって人体の再生医療は飛躍的に進むと言われていました。それから十数年、色々と倫理的な問題もあるのか、臨床での実用化は今一つ進んでいないようです。ですが時期はともかくとして、いずれ機能不全を起こした内臓や、欠損した部位の復元が可能になるとは思われます。そこでふと思ったのですが、例えば利き腕を失ったとしますよね。指数本でもいいのですが。それを作り直して繋げた時、動作させる為の機能回復にリハビリが必要なことは想像がつきます。ですが、その人が職人的な技能の持ち主だった場合、そのスキルはどうなっているのでしょうか。そういったものは脳に貯蓄されていて、割と容易に引き出せるのか、腕や手の神経と連結して初めて意味を成す為に失われるのか。私が死ぬまでにここまで進むか分からんので、考えてもしょうがない話のような気もしますが。復活の方法が科学技術だったり、魔法的な超常現象だったりしますが、創作界隈だと、あっさり取り戻すパターンが多い印象です。後者の場合、脳ではなく、魂に刻まれる的な解釈も可能ですかね。なんかで使える気がしてきました。

(・ω・) こういった地道なストックが、結局腐っていくのはよくあることだ

【一家に一台配備される時代になれば或いは】
玄:話を戻しますが、人の情として、
 妹よりも我が子に継がせたいというのは当然の流れでしょう。
黄:おい、人工知能、なんだよぉ。
朱:この遣り取りも、もはや様式美ですね~。
玄:お約束の一発ギャグとして、世間様に定着させることは可能でしょうか。
黄:これほどまで人間的な思考をする機械はあんたらしか居ないんだから、
 レアケース過ぎて一般受けはまず無理なんだよぉ。


【コレクションとしてはむしろメジャーな部類という恐怖】
朱:つまり、第一継承権を誰にするかという、御家騒動を起こしたい訳ですね~。
玄:ざっくばらんに言うと、そうなりますね。
黄:玄武という肩書きに、そこまでの評価をしていることに驚いたんだよぉ。
朱:価値をどう捉えるかは本人次第ですから~。
黄:その、例え空き缶でも、限定販売の稀少品なら蒐集家が喜ぶみたいな理屈、
 仮にも四神に対して使っていいものなのか考えてしまうんだよぉ。


【それはもう太陽が西に沈む程度には常識の域】
伏:くかかー。むしろ人類以外を滅ぼしますわー。
黄:しかし、この玄武以上に使えなさそうなのを、
 どうやって後継候補として青龍に認めさせるんだよぉ。
朱:麒麟さんではなく、青龍さんというのが話の肝ですね~。
黄:あっちだけなら、酒を飲ませたドサクサで念書でも取れば済む話なんだよぉ。
玄:この国は青龍さんが居ないと立ち行かないということだけは再認識しました。 


【無償の行為に責任を求めるのは無能のすること】
玄:という訳で、伏龍になにがしかの新要素を加えることで、
 セールスポイントを作りたいと考えているんです。
黄:先に言っておくけど、軽自動車にジェットエンジンを積んだところで、
 大して速くはならないんだよぉ。
玄:何故そう、意気を挫きに掛かるのですか。
黄:こうやって予防線を張っておかないと、
 いつの間にかアイディアを出したこっちが悪いみたいに転換されるからなんだよぉ。

 完全に忘れ去っていましたが、伏龍(初登場4期)より真武(初登場3期)の方が先に登場していたんですね。1期か2期くらいから出てたもんだと思ってましたよ、割とマジな話。
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2017

0201

 オーストリーという表記があります。十年ほど前、オーストリアが、オーストラリアとの混同を避ける為、今後はこう発音、そして書き記して欲しいと要請した文字列です。オーストリアとオーストラリアと言えば、地域も由来も全く違うのに、日本語に起こすとよく似ていて、一度ごっちゃになると本格的に分からなくなる小中学生にとって鬼門とも言える存在でした。これが発表された当時は、こんな葛藤も過去の存在となるのだなと思っていたのですが、2017年となった今も、オーストリアは、オーストリアのままです。かつて、ミリバールという気圧を表す単位を、国際標準に合わせてヘクトパスカルにあっさりと変えた日本人にしては、よく分からない動きです。アメリカなんかは未だにヤードポンド法を使ってますし、温度計だって華氏表示です。こういう何のメリットがあるんだと言いたくなるくらいの頑固さがあるならまだ分かるのですけどね。多分、日本人の中でオーストリアに何がしか譲れない一線があるのでしょう。私も一応日本人ですが、全然、見当すら付きませんけど。多分、十年前に切り替えていたら、今頃は違和感なく使っていたと思います。冥王星だってすっかり仲間はずれですし、こういう大らかという名の適当さ加減は、日本人の割といいところなのでは思う次第です。

(・ω・) 文字ならまだしも、ヒアリングだとややこしさが更に増すぞー

【購入者にデバッグをさせる鉄面皮企業だってあるんだぞ】
玄:気付いてしまったのです。
  私に何かがあったら、真武が後を継ぐということに。
黄:それの、何が問題なんだよぉ。
朱:元々、玄武さんはやっつけ仕事で作られた訳で、
 ちゃんとした形で発表されたのが真武さんですよね~。
玄:人を、オンラインゲームのベータ版や、
 本体以上のパッチを必要とする雑ソフトみたいに言わないでください。


【色付き素麺を許せるかどうかくらい興味ない】
玄:お忘れですか。私には夜なべで自作した娘、伏龍が居ることを。
伏:くけけー。人類、滅ぼしますわー。
朱:どちら様かを思い出すのに、七秒ほどを要しました~。
黄:憶えてはいたけど、頭の中のどうでもいいファイルに分類してたから、
 何の感慨も無いんだよぉ。
伏:こいつらを滅するのは最後にして、最大級の絶望を味あわせますわー。


【こそ泥だって極めれば怪盗になるだろう的な】
黄:十年以上も人類を滅ぼすとか言っておいて、
 結局何もしてない、ニート・オブ・ザ・ニートなんだよぉ。
朱:黄龍さんがそれを言うのはどうなんですかね~。
玄:人の振り見て我が振り直せとは、よく言ったものです。
黄:生憎、こちとら千年以上ロクに仕事をしてないんだから、
 そんな雑魚と一緒くたにしてもらっても困るんだよぉ。


【哀れだって元は情緒があるって意味だものな】
黄:まあ、玄武の認識を改めるという活動はしまくってるけど、
 何の成果も残してない母親の方もどうかと思うんだよぉ。
朱:これは、全員が傷付くだけの、誰も得しない展開ですね~。
玄:私は打たれ弱い子なんですよ。もっと気を遣ってもらわないと困ります。
黄:元来、玄武の武は戈を止める固い防壁という意味のはずなのだけれど、
 これもまた、時代と共に移りゆく変遷というやつなのかも知れないんだよぉ。

 朱雀の雛形は二次創作で書いたチビソラというキャラだったのですが、相方のミニソラは伏龍として転生を果たしました。この一連の流れが年単位で忘却の彼方だったことは、反省すべきのようなそうでもないような扱いでいこうと思います。

2017

0129

 黒板、と呼ばれるものがあります。日本で教育を受けたことがあれば知らない人は居ないでしょう。教室で教師が板書をするのに使う、巨大な緑色の板です。小中高は大体これとして、大学も未だに現役なところが多いようです。元々は欧州のものだったようですが、明治時代辺りに伝わり、なんやかんやあって日本教育の必需品となったようです。御存知の通り、チョークを擦りつけることで自在に文字や絵を記すことができます。そして黒板消しでさっと一拭きするだけで綺麗に元通りに――いえ、薄く引き伸ばされるだけで、簡単には戻らなかったような気もしますけど。思ったのですが、この二つって素材的、技術的に進歩してるんですかね。チョークの方はより書きやすく、且つより落としやすく、そして黒板消しは黒板消しクリーナーに頼らない自浄能力を備えて然るべきなのではないでしょうか。当時は深く考えませんでしたが、学校でしか見ない上に、大して役に立たない備品には利権の匂いを感じてしょうがありません。一方で、これらは黒板の電子化が進むことで、いずれは過去の遺物になるという話もあります。問題は、電子黒板ってホワイトボードがベースなのに、未だに黒の名が残っていることでしょうか。濃い緑ですらツッコミが入るというのに、どうして頑なに黒の称号に拘るのでしょうか。人とは、黒に固執し、黒へと染まる生き物だからなのやも知れませんね。

(・ω・) 最後の最後で飽きたのがよく分かる文章だな、これは

【新月と言われなかったのは優しさなのだろうか】
黄:それにしても、同じ月神で、どうしてここまで差が付いたんだよぉ。
朱:満月も三日月も、月だからじゃないですかね~。
黄:微妙に、うまいこと言われたんだよぉ。
月:日本人は月に対して儚さや侘び寂びを感じるものだからな。
  輝いていればいいとか言うんなら、電球でも見詰めてろ。
黄:負け惜しみもここまで来ると、ちょっとした曲芸の域な感じがあるんだよぉ。


【ハラキリを待望する観光客みたいに言うな】
朱:この場合、どんな月でも好きだって言うのが優等生っぽいですよ~。
月:そんな綺麗事を口にするくらいなら、舌を噛み切ってくれる。
黄:月読が肉体を切り離しても、新しい神様が生まれるだけなんだよぉ。
月:ハッ!?
黄:自分が日本神話の高位神だってこと忘れてやがるんだよぉ。
ア:噂には聞いてますけど、一度は見てみたい光景ですよね。


【受験勉強や就職活動を怠った若人の様な末路】
月:何処で人生間違えたかなぁ。
  やっぱ初期段階でエピを残そうと努力しなかったのがまずかったか。
  ああいうのって、後から取り返すの倍以上の労力掛かるもんなぁ。
黄:完全に、イジケモードに入ったんだよぉ。
朱:アポロンさんのように、
 いくら女性に振られても次に向かう鋼鉄の精神を持つべきなのかも知れませんね~。
黄:それはそれで腰が軽すぎて、高位神として信用できない感じではあるんだよぉ。


【今からでも自分探しの旅に出たらいいんじゃないかな】
黄:そういえばアルテミスは、ゼウスと交渉して百人近い侍女を貰ったらしいんだよぉ。
朱:兄妹なのに、女性との縁がかなり違いますね~。
黄:父親が親バカを発揮するのは、大体が娘に対してだからしょうがないんだよぉ。
ア:私、愛されてる自信がありますから。
黄:成程、月読との最大の違いはこの確固たる自負心かと、
 納得してしまうのは少しばかり残酷な気がしてきたんだよぉ。

 という訳で、今年の新キャラであるアルテミスは如何だったでしょうか。マモンみたいに、スピンオフが成立するくらいのキャラになってくれればいいなぁと、相変わらず他人事のように進行していこうと思います。

2017

0127

 家格、というものがあります。読んで字の如く、一族のランクのことを指します。これは洋の東西を問わず、世界中、大抵の場所にあるもののようです。根拠となるのは、領主としての実績だとか、王朝の公認だとか、幾つかあるようです。単に金を持っているだけでは、中々、高くはならないっぽいです。それを元にして巨大な組織を運営したり、政治的、或いは文化的な貢献を長年果たして貴族的な立ち位置に食い込むことでようやく認められる感じでしょうか。成金という言葉に下品さを籠めている辺りに上流階級の傲慢を感じるのはさておいて。
 さて、この家格、歴史的にはどういった必要性で誕生したのでしょうか。人がまだ集落単位でバラバラに生活していた頃、迅速に行動する為、縦の指揮系統が構築されていたものと推察されます。犬の様な集団生活をする動物は上下関係に厳しいと言いますが、その延長線上です。文明の向上と共に生活に余裕が出て階層に固定化が生じることで家柄と呼ばれるものが定着したと考えると、一種の文化的存在と言えるのやも知れません。近頃、貧困家庭の子供が大人になっても貧困のままというのを問題視している向きもありますが、一万年は前からあった問題ではありましょうからねぇ。現代日本社会では、いい大学に受かる権利は誰だって有してますし、事業を興すなりして家格を獲得するチャンスだってあります。視点を変えれば、最も機会が均等に近いのは乱世ですから、きっとそういう世界を望んでいるんでしょう。さりげに平等主義と平和主義は並立しない、そういった関係性にあるのやも知れませんね。

(・ω・) 下層だって割り切ればそれなりに幸せと居直ることこそ肝要じゃ

【日本という変態国家だからああいう関係なだけだぞ】
黄:戦女神アテナはアルテミスの異母姉で、敬愛していると聞いてるんだよぉ。
ア:お姉様は、世界の誰よりも尊敬できる方です。
朱:どこかの姉妹とは随分違いますね~。
月:正しい姉妹道とは、いがみ合うことで女社会の恐ろしさを体現するものだろ?
黄:事実上の一人っ子に、んな同意求められても困るんだよぉ。
ア:歪みきった愛もその本質は変わらないと、私は思いますけどね。


【イージスの艦名に天岩戸を採用すべきとの声も】
月:アテナと言えば、完全防御を誇るイージスの盾が有名だな。
朱:だから守護女神とも称されるんですね~。
黄:守備重視の玄武とは扱いが違うんだよぉ。
朱:天照さんも引き籠もりという防衛システムを作動させてるのに、
 冗談みたいに言われてますもんね~。
月:思いがけない方向から矢が飛んでるけど、無論、止めるような真似はしない。


【それっぽいことを言ってる辺りが天上人の会話っぽい】
月:あとは、アテナの付き人的な神様、ニケが居たな。
  こいつが味方に居ると勝利が確約されるという、洒落にならんバランスブレイカーだ。
朱:北欧神話のグングニルといい、どうしてそんなに必勝が好きなんですかね~。
黄:一つ勝つということは、一つ負けられない理由を積み重ねることだと、
 気付いていない輩が多すぎるせいだと思うんだよぉ。
ア:ですが一つ負けるということは、
 一つ勝てない理由を積み重ねることだとも思いませんか。



【月読には無理だからってひがんでるな】
朱:ところで、無敵の盾にニケさんを立ち向かわせたらどうなるんですか~。
黄:朱雀が、故事を駆使してきたんだよぉ。
ア:使い手であるお姉様の魅力で骨抜きになって、戦い自体が起こらないかと。
月:戦女神としてどうなんだ、それ。
黄:不戦の極意は、敵にケンカを売るデメリットを思い知らせることと考えれば、
 相手を惚れさせるのも一つの戦略であるとは思うんだよぉ。

 一部の筋では聖闘士星矢のイメージが強いアテナですが、随神が勝利の女神で、盾がエクスカリバーの鞘と同じ完全なる厄除けとか、ふざけてんのかという設定です。そりゃ、聖闘士同士で仲間割れを起こして数を削らないと、他の軍団は渡り合えない訳ですわ。

2017

0125

 ギリシャ神話には、セレーネという女神が居ます。担当は、月です。え、アルテミスじゃないのという感想はありましょうが、どうやら本家はこちらのようです。神話業界ではよくある、後に同一視されて統合してしまったパターンのようです。アルテミスを登場させることは、去年、アルテミスと月読は本当に格差が酷いなと書いた時点で大体決まっていたのですが、調べてみるとこんなのが居るという事実に突き当たってしまいました。黄龍ちゃんのコンセプトからすれば日陰者のセレーネにすげ替えるという案もあったのですが、黄龍、月読、玄武と来て、これ以上は要らねーだろうという気もしたので取りやめました。この三人とキャラが被らないようにするには、かなり陰気な感じにするくらいしか思い付きませんでしたしね。きっと盛り上がらないに違いないと、見切り発車でキラキラ輝くお嬢様、アルテミスのままで行くことにしました。これが吉と出るか凶と出るかは、数ヶ月後にははっきり分かってしまうことです。野球選手ならドラフトの成否は五年は見ないと分かりませんが、創作業界のなんと残酷なことかと、思い知らされる次第です。

(・ω・) 大体は書いてるお前の匙加減じゃねーかと言われると、そうかも

【古来より性転換ネタは紳士淑女の嗜み】
月:アルテミスの逸話といえば、水浴を覗き見しようとした男が居たんだが、
 罰として女に変えてしまったとか聞いたことあるな。
朱:な、なんですか、それは~。
ア:男に見られてしまうのが問題であれば、性別を変えてしまえばいい。
  実に合理的な処罰であったと、今でも思っているのですけど。
黄:肉体を変化させようと中身は男のままじゃないかと言いたいけど、
 アルテミスがそれで納得できるなら、これ以上は踏み込まないでおくんだよぉ。


【性格が絶望的なのか男として見られてないのか】
月:閃いた。その元男、今度はアポロンを覗いて男に戻してもらえばいい。
黄:ややこしい話になってきたんだよぉ。
朱:それは倫理的にどうなるんですかね~。
ア:兄は私と違って惚れやすいタチですから、そういった展開にはならないでしょうね。
月:言われてアポロンが、ギリシャ神話の失恋王子であることを思い出した。
朱:家柄が最高で顔が良くても、女の子にモテるとは限らないんですね~。


【妥協点としてぬるま湯で禊をしようか】
ア:朱雀ちゃんも一緒に水浴びをしますか?
朱:私は火属性ですから、冷たい水はダメなんですよ~。
ア:実に残念です。
黄:そういえば、アルテミスはその貞淑さが極まって、
 女の子を好きなんじゃないかって疑惑があったんだよぉ。
朱:そ、それをこのタイミングで言う必要性はありますかね~。


【針供養的な発想なのかも知れない】
月:神様人生でたった一度、
 ポセイドンの息子であるオリオンと恋仲になったというのはガセだったのか。
ア:色々な伝わり方をしているようですが、私が射殺したというのは事実ですね。
黄:サラッと言いやがったんだよぉ。 
ア:私達の神話では、星座になれば報われるという考え方ですから問題ありません。
黄:常々、星座になったからなんなんだと思ってはいたけど、
 こっちも本人がセーフと考えているなら触れないことにするんだよぉ。

 アルテミスの水浴を覗いた男にはもう一つパターンがあります。猟師だったのですが、鹿に変えられて、連れていた猟犬に食べられてしまうというものです。こっちは笑えるように転がせる気がしないので、今のところ無かったことになっています。
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