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 偽善という言葉があります。偽物の善と書くこの単語、辞書を引いてみると上っ面だけの善行と書かれています。何をもって善行とするかは知りませんが、世間的には施しなどの、世の為、人の為になる行動のことでしょう。これらを、心を伴わずに行うことを偽善と呼ぶのが、近しい解釈に思えます。
 ここで問題になるのが、内心どう思ってるかだなんて、他人には永遠に分からないということです。薄っぺらい心根に見えても、彼ら彼女らなりに考えがあるのやも知れません。なので、定義がとても曖昧と言わざるをえず、扱いに困る代物なのです。
 偽善に問題があるとすれば、それは平等性、継続性の方にあると考えます。例えば、貧しい人に何かを分け与えるとして、それが特定の誰かにだけ利するものであったのなら、貧困に対する根本的解決にはなりません。或いは、それが一度きりであったのなら、期待させてしまう分、残酷であるとさえ言えるでしょう。仮にその善意的行動に依って発生する結果の大半に対して責任を取れるのであらば、本人にとっては気まぐれでも、偽善と呼ぶのは躊躇われるのではないでしょうか。結局のところ、経緯と結果は一揃いのものであって、それに対して最後まで面倒を見る覚悟があるかどうかが、善と偽善の境界線なのではと思います。それを心根と呼ぶのであれば、定義自体、さして誤ってない気もしますけど。

(・ω・) 野良猫に餌をやるならちゃんと飼えってのは、この問題に類するものだよな

【マイナー感を出せば通ぶれると思ってる辺りが浅はか】
則:妾も悪魔なぞ、そうそう見る機会が無いでな。興味深くは思うておるぞ。
黄:完全に、珍獣扱いなんだよぉ。
朱:具体的には、マントヒヒ辺りですかね~?
黄:エリマキトカゲくらいかも知れないんだよぉ。
マ:何でそないな動物に当てはめられてるねんな。
黄:強欲の悪魔を象徴する動物はキツネやカラスなんかと言われているけど、
 そこらに居て面白くないから、新説を提唱する方向で動いてみようと思うんだよぉ。


【初老の学者が言えば多少はそれっぽいだろ】
朱:平凡な動物さんが選ばれたのは、
 悪魔の悪意は日常に紛れてる暗喩なのかも知れませんね~。
黄:段々と、月読並のしたり顔を披露してるように思えてきたんだよぉ。
マ:これがもうちょい渋い声やったらええこと言うてるように聞こえるんやろけどな。
  この頭に直接響きかねへん高音じゃ難儀やで。
黄:表情、体躯、喋り方、声質という全ての付加要素がハンデキャップになるとは、
 全能の存在が我らを試す為に送り込んできたとしか思えなくなってきたんだよぉ。


【それは暴食の担当だという逃げ口上】
則:キツネとカラス、どちらも知恵者と呼べるケダモノじゃな。
黄:褒めるんだか、貶すんだか、どっちかにしやがれなんだよぉ。
朱:賢くないと、欲深くならないんですかね~。
マ:そない持ち上げんといてやー。
黄:賞賛してるかどうかは、微妙なところなんだよぉ。
朱:お腹一杯になっても食べ続けて腹痛になる方は、
 とても頭がいいとは思えませんしね~。


【一人くらいとんでもない発見をしたかも知れないしね】
マ:あんま強欲バカにしたらあかんで。酒が生まれたんはな。
 必要以上に貯蔵しといた食いもんが腐ってもたんが起源っちゅう説もあるくらいや。
  新たな文化を生み出したいゆうんなら、ちょっとくらい羽目を外さんといかんで。
黄:この屁理屈大魔王め、なんだよぉ。
朱:真偽はともかく、謎の説得力がありますよね~。
黄:この口車に乗って、どれだけの人間が道を踏み外したのかと思うと、
 やりきれないような、どうでもいいような、実に微妙な気分になるんだよぉ。

 マモンを象徴する動物の一つに、ゴブリンなんかもあるそうです。何故か七大悪魔それぞれに幻獣枠があるっぽいのですが、怠惰の悪魔ベルフェゴールはフェニックスなんだそうです。関係性はよく分からないので、本編では使いづらそうなネタです。
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 L字型画面と呼ばれるものがあります。国政選挙や、台風、地震といった災害などの情報を伝える時、テレビ画面の左上から右下に掛けて表示されるアレです。通常の放送をつつがなく流しつつ、緊急性の高いニュースを同時に提供できる画期的技術なのですが――特定の界隈ではL字テロと呼ばれ、忌み嫌われています。理由は物凄く単純に、目障りだからです。人間の脳がどういう仕組みになっているか詳しい訳ではありませんが、画面を注視している時に、その端でチラチラ動くものがあったら、気にならないはずがありません。大体、百歩譲って災害情報はともかくとして、選挙速報など、そこまですぐに周知する必要があるのでしょうか。知りたい人は特番を見るでしょうし、確定してからで充分だと思ってる人は翌朝でいいはずです。そもそも全く興味が無い人も結構居る訳でして。このデジタルデータ放送の時代、技術的にはL字テロップのオンオフを簡単に出来るはずです。それをしない上、コマーシャルの間は元に戻るのも腹立たしさが増します。スポンサーが拒否反応を示すのは分かっているのに、視聴者には配慮しない辺りに、テレビ業界が凋落した理由を感じ入ってしまいます。
 余談になりますが、アニメの本放送でL字が入ると、DVDやブルーレイディスクの売上が伸びるのだとか。どうやってそのデータを取ったか分からないので噂に過ぎませんが、あり得ることだとは思います。神経質なマニア心理を考えれば、自然な流れとさえ言えるかも知れません。或いは、鍛錬を積んでテロップを視界から消し去る術を身に付けるかでしょうか。そこまでの域に達する労力を、他に注ぎ込むべきな気もしないでもないですけど。

(・ω・) そういえば地上波の猫コーナーは、ワイプがウザくて見なくなったな

【お宅ほどでは無いですよと言えば悪徳っぽくなる】
黄:この悪魔め、なんだよぉ。
マ:藪から棒になんやねんな。
黄:どうせ最終的に言うことになるんだから、先んじてみたんだよぉ。
マ:ツッコミって、前払い制やったんか。
朱:どちらかと言いますと、挨拶じゃないですかね~。
黄:特定の地方に於ける、『もうかりまっか』みたいなものだと思えばいいんだよぉ。
マ:あれ、商人やない場合、どないに反応したらええのんやろな。


【中国には乞食から皇帝になった人も居るらしい】
朱:たしかに、悪魔に対して悪魔って呼んで何が悪いんだって話はありますよね~。
マ:あんたら、人間に対して『おう、人間』って声掛けるんかいな。
則:ほむ。
黄:地縛霊もどきが、何か食い付いたんだよぉ。
朱:『元皇帝の現居候』では、ちょっと長すぎますよね~。
黄:今更だけど、皇帝から居候ってとんでもない落差だよなと、
 肩書の変遷の方が気になってしまったんだよぉ。


【最大の問題は扱うのも所詮は人ということ】
則:大事なのは、心の有り様、そしてこれから何を成そうとするかじゃ。
  双肩に掛かる文字を重荷ととるかどうかは、人それぞれやも知れぬがの。
黄:凄いんだか、凄くないんだか分からない御仁なんだよぉ。
マ:少なくとも、タダモンやないっちゅうんは伝わってくるで。
朱:それは、いい意味でですか~?
マ:嬢ちゃん。爆弾かてな、キチンと使えば、鉱山や解体現場なんかで役立つねんで。
朱:とりあえず、危険物扱いという評価は理解しました~。


【子犬を拾ったつもりがグリフォンに育ったみたいな】
黄:用法用量を守って正しく使えば、何も怖いことはないんだよぉ。
朱:今度は、処方薬ですか~。
則:そなたら、妾をなんじゃと思うておる。
朱:一説に依りますと、表で何かしでかさない為に、
 黄龍さんが飼い殺してるのだとか~。
黄:それはそれで極端な解釈だけど、もしやらかした場合、
 監督責任を青龍辺りに問われそうなのは事実なんだよぉ。

 何となく、ものの勢いでマモンと武則天を絡ませてみようかと思いましたが、案外、面白い化学反応を示すかも知れません。黄龍ちゃんの九割以上は、ノープランが生み出す無軌道さで構築されています。

 テニスの大会は、大体がトーナメント方式です。少なくても、世界四大大会であるウィンブルドン、全米オープン、全豪オープン、全仏オープンの全てがそうです。そんなに頻繁にチェックしている訳ではありませんが、他の大会でも、いつも勝ち抜き戦が行われている印象です。一つくらい、レベルの近い選手達が集まって行われるリーグ戦のようなものがあってもいい気がするのですが、何故こうなのでしょうか。思うに、テニスは個人で賞金とスポンサーを獲得する為に転戦するのが基本の競技なので、怪我などの欠場リスクを考えたら、不向きなのでしょう。同じく個人競技ではありますが、多数のメンバーが集ってのストローク勝負が基本となっているゴルフとは事情が違います。何しろテニスは、シングルスにせよダブルスにせよ、明確な相手があることが前提となっていますから。それに、トーナメントは消化試合が発生しないので、大会的に盛り上がるというのもありそうです。とまあ、適当に推察してみましたが、実情と合致しているかは知ったこっちゃありません。物書きなんて生き物は、それっぽい理屈でゴリ押し出来ればいいんだよ派なので、リアル路線やノンフィクションの類はあまり合いそうも無いのです。

(・ω・) その場が楽しければいいって、色んな先達が言ってたよ!

【特定の時期にだけ詳しい歴史ファンみたいなものだ】
月:専門知識の虫食いっぷりはアレだな。
  個人、ないしはそれに近い環境で勉強すると、
 どうしても好きな方に偏ってしまう、学問の落とし穴に由来するものだと思う。
朱:大学に、学部学科を作ればいいんですかね~。
黄:しょうもない研究をしてる教授なら、現状、いくらでも居るんだよぉ。
玄:先生方は先生方で、専門バカと揶揄されてしまう方が多いのが、ままなりませんよね。


【母親が機械工学一点特化なのは何の皮肉だろう】
月:ぶっちゃけ、全方位に完全な教養とか、無理じゃん。
朱:じゃん、と言われましても~。
黄:万能の天才ダ・ヴィンチの時代から見ると、
 細分化しすぎて一つのジャンルに一生を費やしても足りないんだよぉ。
玄:寿命が無限に近い方に言われましても、どう反応していいものか分からないのですが。
黄:むしろ単純な記憶力なら超高性能な玄武の方が、
 我々生命体には不可能な広範囲的学問を修められる気がしてるんだよぉ。


【これだから朱雀計算説なんて飛び出すんだよ】
玄:と言われましても、やる気は全くありませんよ?
朱:有名になれるチャンスでしたのに、残念ですね~。
玄:まずは、何から取り組めばいいでしょうか。
黄:何でうまいこと操縦してるんだよぉ。
月:うむ、この目先のことしか考えない生き様。流石は私の一番弟子といったところだ。
黄:そしてこっちはこっちで、
 果てしなくどうでもいい方向で師弟の絆を深めやがってるんだよぉ。


【首尾一貫して真面目に聞く必要が無かった】
月:結局のところ、我々マニアという人種はだな。
  必要以上に干渉されると腹立たしいくせに、他人に持論を押し付けたい訳だ。
黄:さらっと、物凄く末期的な発言が飛び出した気がするんだよぉ。
朱:人間関係は、どこまで行っても難しいですね~。
黄:というよりは、こいつらが積極的に話をややこしくしているだけなんだから、
 こんがらがった釣り糸みたいに切り捨てるのが正解なのではなかろうか、なんだよぉ。

 人格破綻者というか、ダメ人間が多いこの作品ですが、月読は最底辺として描いているのかも知れません。自覚曖昧でこれかよと言われると、逆に凄いことのように思えてきました。

 日本には、まともな野党があまりに少ないと言われて久しいです。一時、民主党政権が誕生した時に、二大政党制がついに確立されたかのような報道が一部で成されましたが、現実はかくの如くです。では、何故日本では根付かないのでしょうか。
 二大政党制の本場がどこかは知りませんが、とりあえずの有名所はアメリカ合衆国です。どうもアメリカ人というのは是か非かの二元論で物を判断する方が多いらしく、政党事情が複雑になってしまうと頭の許容量を超えてしまうのだとか。私見ですけど。あと、南北戦争で、国内真っ二つの内乱を近年にやったことも、結構影響してるでしょう。一方、日本で大型野党である社会党が潰れて、色々あった後、野党第一党としての民主党が生まれた経緯は国民性でも、歴史的な背景もあまり関係なく、ほとんどが政局的な事情です。かつて自民党で居場所が無くなった小沢一郎氏が起死回生の為に党を割って出て細川政権を作ったものの長続きしませんでした。そこから文字通りの離合集散を何度も繰り返した末に、自公連立政権と巨大野党である民主党が誕生しただけで、定着する根拠は薄っぺらいのです。今も事実上の民主党である民進党が辛うじて野党第一党ですが、反自民票の行き場が無いだけで、ちょっとまともな政党が出てくれば露と消える存在でしょう。自民党が分裂する以外にそんな政党生まれる可能性あるのかという気もしてますが。冷静に、自分が有能な政治家であると仮定したら、何かを成す為には自民党に入るしかないじゃないですか。理念や理想だけでは、国に対する責任は果たせないと思うんですが、どうなんですかね。

(・ω・) 歴史的に見ても、二大勢力の対立という構図が日本人には合わないんだろうね

【コードレスホンと別物なくらいはなんとか】
朱:しかし思うんですけど~、マニアの方は微細な差をとにかく口にしますけど、
 素人目には違いが分からないんですよね~。
黄:拳銃なんて、リボルバーとオートだけ知っておけば充分なんだよぉ。
月:それは流石に、ざっくばらん過ぎやしないだろうか。
黄:あと、火縄銃とマスケット銃くらいは何とかなるんだよぉ。
月:スマホの機種差どころか、
 ガラケーとの違いすら分からないって御年配の意見を思い出した。


【この隔たりを埋めるのは並大抵のことではない】
黄:煙草も大量の銘柄が存在するけど、吸ってる連中が本当に差を理解してるのか、
 利き煙草をやらせたくてしょうがないんだよぉ。
月:その件に関しては、分からんでもない。
朱:自分が普段吸ってるのくらいは、なんとかなるんじゃないですか~?
黄:煙草で鼻が潰れてるのに、無理難題だと思うんだよぉ。
月:嫌煙家だとは、知らなんだ。
黄:別段、煙草自体には何の怨みもないけど、
 喫煙者の態度には色々と思うことがあるのが非喫煙者の本音だと思うんだよぉ。


【早い内に土下座できれば苦労はしない】
月:まあぶっちゃけ、私達その筋の者も、
 本当に違いが分かってるかと言われると、怪しい部分がある。
朱:ダメじゃないですか~。
月:大人はな。誤りを認めず突き進み、取り返しがつかなくなって立ち尽くす生き物なんだ。
朱:最初に思った以上にダメでした~。
黄:これが月読の真骨頂だと、胸を張って明言してしまっていいのか、
 ちょっと悩みたくはあるんだよぉ。


【所詮はアマチュアだというのがよく分かる一例】
月:だけど冷静になって考えてみようじゃないか。
  ソムリエが、本当にワインの情報だけで銘柄と年数を当ててるか疑わしいだろ?
玄:現代科学の解析技術をもってしても、産地くらいは何とかなるやも知れませんが、
 それ以上は不可能でしょうね。
黄:スペシャリスト舐めんな、なんだよぉ。
朱:なんでマニアの方は、こうやってプロの技術にイチャモンをつけたがるんでしょうね~。
黄:独学の偏った知識で一流になったと勘違いしてるから、
 他人が愚かしく思えて、許容するだけの器が持ててないんだよぉ。
月:的確すぎて、反論しようという気力すら湧かない!

 馬鹿舌の上に記憶力が怪しい私にとって、ソムリエという職業は異次元の存在にほかなりません。実は本人たちもノリで何とかしてると、たまに疑います。

 隕鉄というものがあります。隕石鉄とも言います。地球に降り注いでくる隕石の中で、鉄の含有量が多めのものをそう呼ぶようです。というより、岩石部分がポロポロ崩れ落ちて、鉄化合物だけが残ると表現した方が近しいのでしょうか。鉄の精錬方法をものすごく大雑把に言えば、鉄鉱石を高温で溶かして酸化物を除外しつつ濃縮する訳ですから、天然の溶鉱炉と言えるのかも知れません。
 さて、この隕鉄、歴史的に見れば人類が初めて手にした、まともな鉄の塊とも言えます。砂鉄も含有量という意味ではそこそこですが、あれを集めて何かしようとしたのは鉄鉱石より後っぽいので除外します。天から降り注いだ理解不能な物質は、古代の社会体系も相まって神聖視されたのは自然の流れと言えるでしょう。ファンタジー世界ではよく強武器の材料になるようですが、現実でも武器を作ってみるロマンチストは少なからず居たようです。それらは剣であれば隕星剣、刀であれば流星刀などと呼ばれているのだとか。なんとも、若人の琴線に触れるネーミングではないでしょうか。そういえば、ルパン三世の石川五ェ門の愛刀、斬鉄剣も流星刀という設定があるのだとか。まあ、あの刀に関しては、コロッコロ素性が変わるので、何が正解なのか、関係者でもよく分かってないっぽいですけど。

(・ω・) 設定なんて、流れ星のように儚く消えていくものってことだね

【日本なら相槌さえ打っておけば何とかなるじゃないか】
月:しかしなんだな。仮に本当に世界で一人しか興じていない趣味があるとして。
  それは本当に趣味と言えるのか問題があったな。
黄:何言ってんだこいつ、なんだよぉ。
朱:本日二度目です~。
黄:マモンに対する『この悪魔め』と同様に、ボタンを十個くらい用意して、
 特定の相手に対するツッコミを減らしたいんだよぉ。
月:ランダムで喋る人形と会話してるみたいな微妙な気分になるから、やめたまえ。


【人生と同じく発言もブレッブレ】
月:いや、言語もそうなんだが、他人が全く理解できないものを、
 果たして一つのカテゴリに分類していいのかとは思わないか。
黄:本人が満足なら、放っておいてやれなんだよぉ。
朱:オンリーワンも、突き詰めればロンリーワンってことですか~。
黄:では偉大なる構ってちゃんの月読さんに、
 このコメントに対する扱い方を伺ってみたいところなんだよぉ。
月:私も、『まあ朱雀の言うことだし』で終わらせるボタンが欲しくなってきました!


【過激な発言する人ってそれしかない訳だからね】
玄:成程、人は他人と関わりを持つことで人たりえると、師匠は言いたいのですね。
黄:そんな高尚なことを、なんだよぉ。
月:うむ、そういうことにしておこうではないか。
黄:威厳暴落を意に介さない大物なんだよぉ。
月:評価が落ちるということは、まだ最低限の興味を持たれてるということだからな。
黄:人はそれを炎上商法とか、ロウソクの最後の炎という訳だけど、
 最下層に近い月読だからこそ、逆に有効な気もしてきたんだよぉ。


【楽な道と書いて道楽とは大嘘だったのか】
朱:結局のところ、理解されないとしても、布教活動はすべきなんですかね~。
黄:好きでやってることなのに、余計な苦労を背負い込むのも本道から外れてるんだよぉ。
月:しかし、苦楽の両方を抱え込んでこそ、真の喜びを得られるのではなかろうか。
黄:趣味くらい、楽一辺倒でいいと思うんだよぉ。
玄:そうですよね。人生なんてどうせ、苦しいこと、嫌なことばっかりですもんね。
黄:それはそれで極端過ぎる見解だと、言ってしまってはいけない流れなのか、なんだよぉ。

 人は味覚にしろ、情報にしろ、単純な刺激に過敏に反応しますが、慣れるのも早いという難点を持っています。何事も程々にしないと鈍感になるというのは、どっちでも同じことなんでしょうね。


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