2017
人間は、有性生殖を行う多細胞生物です。故に、環境が激変した際に一部でも生き残れるよう、多様性を求められています。オンリーワンや個性といった言葉で、なにがしか他人とは違う部分を強調することに優越感を覚えることがありましょうが、そういった本能の一部なのでしょう。一方で、人間は同サイズの動物と比較すると、あまりに貧弱な為、集団生活を余儀なくされています。その為に、規律を乱す存在は排斥しようとする傾向があります。二十世紀最大の対立である、共産主義経済と自由主義経済は、この二つのせめぎ合いから生まれたと言ってもいいのでしょう。結局のところ、どちらも内包しているのが人間という種族なんですから、偏りすぎては行き詰まるという、しょうもない結論に至った訳です。ひょっとして前世紀の人ってアホなのかと思ってしまいますが、私達も百年後には全否定される常識を抱えていることでしょうから、そう強くも言えません。程々に定石を疑い、かつ伝統の価値を鑑みてみる。こちらも、バランス感覚が大事な気がします。
(・ω・) しかし極振りが刺激的で中毒性があるのも、また事実なのが厄介だ
【牧歌的な光景が一瞬でホラー展開に】
朱:ふに~。
猫:うなうにゃうにゃ。
黄:こうして、猫じゃらし的な遊具で戯れてるところを見ると、
普通の猫っぽいんだよぉ。
白:問題は、あれが朱雀の羽を使って作られたものだってことだけど。
黄:朱雀の異様な生態を知る者ならば、催眠効果でもあるのではと、
余計な勘繰りをしてしまうのが悲しい話なんだよぉ。
【砂漠出身の本能には抗えないのさ】
白:猫って温かいものが好きだし、熱に反応してる可能性も考えられるかな。
黄:そもそもの話として、朱雀に拾われたのは温度目的なのかも知れないんだよぉ。
朱:私の温かさに惹かれた訳ですね~。
黄:物は言いようなんだよぉ。
白:冬場の朱雀ストーブは、燃料費的にも遠赤外線的にも欠かせないし、
ネコ科ホイホイと化すのはしょうがない面もある気がしてきた。
【難易度アルティメットなゲームでも可】
猫:なーご。
朱:『つまりこいつの増産体制に入れば、世界中の猫がひれ伏す訳だな』だそうです~。
白:前々から思ってたけど、朱雀のこと、一欠片として飼い主だと思ってないよね。
黄:飼い猫の何割かは、餌供給装置としてしか認識してないんだよぉ。
朱:難攻不落な子ほど、陥落しがいがあるじゃないですか~。
黄:なんか恋愛の達人みたいなこと言い出したけど、
どれかというと一万ピースのジグソーパズルな気がするんだよぉ。
【分裂した時の人格ってどうなってたんだろうな】
白:朱雀を一家に一台配備した時、どれだけの熱量が発生するのかは気になるかも。
黄:正直、時空の歪みが臨界点に達して、ブラックホールが生成されたり、
異空間や過去への穴が開いたりしそうな予感があるんだよぉ。
猫:まーにぃ。
朱:『この宇宙には、早すぎた存在なのかも知れねぇな』ですって~。
黄:そもそも、どうやって増やすんだって話が抜け落ちてるけど、
何かの拍子で倍々ゲームを始めてもおかしくないのが厄介なんだよぉ。
このドラ猫が共通語を喋れないせいで朱雀が通訳してる訳ですが、今更ながら行数が無駄に増えてる気がしてきました。これも個性だからという逃げ口上で、深く考えないでおきます。
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2017
フィルターをかけるという言い回しがあります。フィルターは、特定の物質を網目構造や吸着力などで除去する能力を持っています。大体の場合、悪影響を与えるものを取り除く場合に使われるため、選別することを意味するふるいにかけるとは、似て非なるものです。しかし面白いもので、比喩として使われる場合には、どちらの意味も混在してしまう傾向があります。偏ったものの見方をする色眼鏡をかけるといった意味合いも含まれているでしょうか。とにもかくにも、発信側の発言を、独自の解釈を加えて受け止めること全般に用いられるようです。極端な話をすれば、人の意見なんて誰かを介せば多少なりとも捻じ曲がってしまう訳ですからね。その度合が一定を超えた時に、こういった表現を使うことになるのでしょう。考えてみれば今の世の中、誰かの偏りまくった見解を更に個人が自由に受け止める大フィルター時代とも言えるでしょう。中途半端に政府やマスコミが偏向した情報を鵜呑みにしていた頃とどっちがマシかについては、分からないような気がしてきました。
(・ω・) 確実なのは、時代の流れを逆行させることはできないということだけだ
【どうやって手にしたかの経緯は不明のまま】
猫:なーご。
朱:なんでも、裏山に猫の王国を作る予定らしいですよ~。
黄:あそこはうちの地所だと、何度言えば分かるんだよぉ。
猫:まーお。
朱:『ケチケチすんじゃねぇ。
どうせあくどいことして掠め取ったんだろ』と言ってますが~。
黄:あんたが横取りしようとしてるのはいいのかよと言いかけたけど、
個人から国家に至るまで、土地の争いなんてそんなものだったんだよぉ。
【始皇帝とか秀吉辺りが有名所】
猫:なーな。
朱:『国に必要なものは国民と土地、そして権力を裏付ける権威だ』だそうです~。
黄:ドラ猫のくせに、まともなこと言ってんだよぉ。
猫:うなーご。
朱:『俺様程のカリスマとなれば、土地さえあれば民衆がついてくるがな』ですって~。
黄:残念ながら、個人の能力で作られた部分が大きい国家は代替わりで衰退し、
あとは萎む一方なのが歴史の定番なんだよぉ。
【むしろ攻撃と速度に特化してる印象すらある】
猫:うみゃあ。
朱:『つまりトップが変わろうとも、
滞りなく政務が執り行われる官僚体制の確立が重要なのか』と言ってます~。
黄:何か小賢しいこと言ってるけど、猫の国の話だったよな、なんだよぉ。
朱:猫さんに事務仕事ができるんですかね~?
黄:四神にもでかい野良猫が居た気がするけど、
全力で肉体労働寄りだから、やっぱり難しそうなんだよぉ。
【軽いノリで作れるものじゃないのは分かった】
猫:ふるにゃー。
朱:『基礎教育に、高等教育まで完備しなきゃならねぇな。
道のりは険しいぜ』らしいです~。
黄:ここらまできても諦めない辺り、謎の執念を感じるんだよぉ。
朱:国を興すのって大変なんですね~。
黄:一応は国家の重鎮である朱雀の口から出ていいものなのかとは思うけど、
枠組みを引き継いだだけだと考えると、こんなもんな気もするんだよぉ。
たまに血迷ったかのように書かれるドラ猫編ですが、ネタがもつかどうかについては深く考えないでいきたいです。
2017
BPOと呼ばれる組織があります。放送倫理・番組向上機構の、英字での頭文字を抜き取ったものです。主な目的は、地上波に於いて節度ある放送をする為の外部機関といったところでしょうか。資金や役員を出しているのがNHKや民放各社関係なので、下手な天下り団体程度にズブズブっぽいのは余談としまして。ここのところ、あまり地上波の番組を見ていないのでなんとも言えないところもあるのですが、以前よりどうでもいい部分でBPOに訴える傾向が強まったと耳にします。やれ下劣だの、やれ品位に欠けるだの。テレビ文化自体、大衆の直情的な部分に迎合することで発展してきた面があるはずなので、本質を否定している気もしますが。しかし、NHKはともかくとして、民放各社は基本的に無料で見られるのに、そこまで厳格な話をしなければならないというのもよく分かりません。テレビが娯楽の王様だった時代ならいざ知らず、他にもっと楽しいことがあれば見ないだけなんですから、テレビ局側には好きに作る権利があります。それで経営が左前になっても知ったこっちゃありませんけど。この多チャンネル時代、その品行方正で上品な有料チャンネルしか映らないようにテレビを設定すればいいんじゃないですかね。現代でタダのものに文句を付けるというのも、筋違いな面がある気がします。金を落とさない層ほど声が大きいのは、何もこの話に限ったことではありませんけどね。
(・ω・) もう地上波自体辞めるのが、ある意味一番公平で公正な気すらするよ
【心なんか電気信号と言い切る傲慢さが肝要】
亜:色んな意見が出てきたのに、恋愛絡みのが無かったことが不満なんだけど。
黄:むしろ、それを機械工学でなんとか出来る方に問題があるんだよぉ。
朱:またしても埋めて無かったことにしないといけませんよね~。
玄:人工的に作られた感情が本物であるかどうかなんて、実に文学的ですね。
黄:なんか物凄く引っ掛かる部分があった気がしないでもないけど、
これを敢えて無視できるかどうかが一流と二流の境目なんだよぉ。
【褒め殺しはなんだかんだ言って褒めてると思うんだ】
亜:いや、脈がない相手に恋愛感情を発生させるのはまずいと思うけど、
ちっちゃな種みたいなのを発芽させて育てるならセーフな気がしない?
黄:天才の倫理観、やべーんだよぉ。
朱:賢すぎる人って、案外こんなものですよね~。
亜:これって、褒められてるの?
黄:プラスかマイナスかって話なら、一応、プラスに属するとは思うけど、
かなり大きなプラスとそれなりに大きなマイナスを足した結果なんだよぉ。
【ヒゲ面のオッサン達が愛を育むのか】
亜:プラスマイナスって言えば、
嫌いな相手をいつからか好きになるのはよくあることだし、ありだよね。
黄:転換点を人工的に作るのが問題だと、誰か説いてやるんだよぉ。
玄:ここは広い視野を持って、敵対勢力同士に使う展開をオススメしてみます。
黄:昨日まで泥沼の紛争を繰り広げてきた相手とラブラブになるとか、
平和なのかも知れないけど、何か別の反発力が生まれそうなんだよぉ。
【それはそうとまた朱雀が雰囲気名言を口走ってる】
朱:黄龍さんと麒麟さんで考えると分かりやすいですね~。
黄:成程、埋めて封印どころか、部品一つ一つを念入りにぶっ壊してやるんだよぉ。
朱:かくも愛とは、業が深いものなんですかね~。
玄:世界を一つにまとめる、最高のアイディアだと思ったのですが。
黄:要するに好き嫌いってのは磁石みたいなもんで、
どっちか一方に偏らせることは出来ない、表裏一体の産物なんだよぉ。
よく、作者以上に頭のいい人物は描けないと言いますが、クレイジー方面でふんわり天才っぽさを出すことは可能な気がします。先代玄武に関して成功してるかどうかは、作者たる私には分からないのがネックなんですけどね。
2017
日本の音楽室には、音楽史の偉人の肖像画が飾られているのが定番です。それ自体は、日本で教育を受けた人なら納得できるところだと思うのですが、改めて理由を考えるとよく分からない趣向です。並べられているのは、クラシック音楽と称される、二、三百年前に西洋で確立されたジャンルの巨匠です。しかし、音楽の授業でこれを重点的にやるかと言われると、必ずしもそうでは無いわけで。むしろ、あのやたらと陰影を強調した絵柄のせいで、怪談話の定番である印象が強いくらいです。音楽が無い文明など存在しないと言っていいくらいなのに、何故、彼らだけが優遇されるのでしょう。すごい人達には違いないんでしょうが、音楽の系譜に詳しいわけでもないので、どれほどの影響を与えたかも、よく分かりません。これにはきっと、旧文部省の派閥争いやらなにやらが絡んでいると思うんですよ。
(・ω・) 鍵盤ハーモニカとかも、学校以外ではあんま使わない謎楽器だよな
【発言をスルーしても空気が濁らないマシンが欲しい】
青:その日の業務を完遂させないと、帰宅できない装置は作れませんか。
黄:代わりに作業をしてもらうんじゃない辺りに、闇を感じるんだよぉ。
朱:檻に閉じ込めて仕事をさせればいいだけですよね~。
黄:こっちは、もっと酷いことを言い出したんだよぉ。
玄:多分、これが本当の籠の中の小鳥と言いたかったんですよ。
【働き蟻だって手を抜く現実があるからね】
亜:まあ、生き物相手ならともかく、
玄武ならプログラム弄るだけだから簡単だけど。
玄:なんて非人道的な処置を施そうとするんですか。断固反対します。
黄:世間では発達した人工知能が人間の仕事を奪うなんて言われてるけど、
それほどの領域に踏み込めば、サボるというシステムが作動するものなんだよぉ。
【一種の現実逃避であることは伏せておこう】
青:大して休まず働き続けることが、生物としてどころか、
機械として見ても異常だと言われた気がするのですが。
朱:もしかしたら、青龍さんが世界で唯一正常なのかも知れませんよ~。
黄:どっちにしろ、孤独な存在であることに変わりないんだよぉ。
玄:オンリーワンを突き詰めて孤高となる。
なんと素晴らしいことだと、言い切ってしまえばいいんです。
【人工知能ってだけで発言にフィルターが掛かりまくる】
亜:最近、力仕事の補助にパワードスーツみたいなの実用化されてきてるじゃん。
もう面倒だし、ああいうの被せて強制的に働かせたらどうかな。
黄:現代の奴隷船的発想なんだよぉ。
朱:次から次に恐ろしいことを言いますよね~。
玄:機械を働かせているのか、機械に働かされているのか分からなくなる。
先代なりに現代社会を風刺した、含蓄のある御言葉ではないでしょうか。
前にも書きましたが、人工知能にギャグやコメディの執筆なんてしばらくは出来ないと思うので、私のオンリーワンさ加減に与える影響は大してないと思うんですよ。
2017
究極の社会主義は、人工知能によってしか成り立たないと言われています。ここで人としての尊厳が損なわれるという意見が持ち上がるのですが、人間社会なんて、結局は誰かが支配するものなんだから、そこら辺はいいとしておきましょう。それより気に掛かるのは、仮にそんなシステムが確立されたとして、何がしかの不具合が生じた時、誰が責任を取るのかということです。SFみたいに都合よく、世界全部が滅ぶか、その寸前まで行くのならいいんですが、現実は大打撃を与えて中途半端に生き残ってしまうでしょう。この場合、プログラムを組んだ人が悪いのか、運用をしていた人が悪いのか。そもそもの意思決定部分を人工知能に任せてしまっているので、その決断力すら失ってしまっていそうです。通常の人間社会ならここで押し付け合いが発生するのですが、それすらも起こり得ない訳で。結局、責任を取るという仕事は、人間にしか出来ないのでしょう。問題は、その人間がちゃんと責任を取ってるかと言われると、かなり怪しい点ですが。完全にギャンブルになりますが、機械がやらかさないことを信じて託したくなる気持ちも分からんでもありません。
(・ω・) 要はこれを宗教と呼ぶんだろと言われると、否定できないな
【飽和したボケは打ち捨てられる資源と大差がない】
月:錯覚でもなんでもいいから、月が大きく見えるようには出来ないだろうか。
朱:太陽信仰に勝つには、物量で攻めるしか無いんですかね~。
黄:現実のサイズだから手頃に愛でる対象なんであって、
アニメみたいな巨大さで主張したらウザがられる気もするんだよぉ。
玄:夜もおちおち寝てられませんよね。
月:玄武ならシャットダウンすれば済むだろと言えない空気なのが辛い。
【フィールド効果とか得られたりするんだろうか】
亜:こう、月の周りにレンズの役割をする気体を散布するとかになるのかな。
黄:国家プロジェクトを通り越して、世界規模の大事業なんだよぉ。
朱:意味が無さすぎて、逆に意味がある気がする域ですよね~。
黄:つまり、月読の現状と掛かってる訳なんだよぉ。
月:よぉし、そのケンカ買ってやるから、本拠地である月まで来いや。
【少なくても月読は爆笑間違い無しである】
朱:ですけど月が大きくなったら、月読さんの顔も膨らむんじゃないですか~?
黄:中々、新機軸の解釈なんだよぉ。
月:つまり、太陽を小さくできれば、姉さんがとんでもない小顔に。
黄:地球生物を滅ぼす気か、なんだよぉ。
月:笑いの為には命を賭けるのが正しい芸人根性ではなかろうか。
黄:神様って芸人だったのかとか、命賭けてるのが本人以外じゃねーかとか、
相変わらず、たくさんのツッコミ所を用意してくれるんだよぉ。
【今日明日に死滅することは無さそうじゃない】
玄:仮に月の直径が二倍になったら、どのような違いが出るのでしょうか。
黄:満ち干きなどの自然への影響を考えるのが理科系、
芸術面での月の立ち位置がどうなるかを考えるのが文化系なんだよぉ。
朱:面白い御意見ですね~。
月:何も変わらないとか言い出すやつには、天罰をくれてやる。
黄:まあ、太陽ならともかく月じゃ直接的な被害は少なそうだし、
それが最大派閥になりそうな感じもあるんだよぉ。
野球界では月に向かって打てという豪快な指導法がありますが、二倍になったら結構当たるんじゃないかと思えそうです。