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 甲斐という言葉があります。第一に来るのは、生き甲斐などといった、行動に対して結果などを求めるという意味です。どちらかというと精神の充足という方に重点が置かれているでしょう。一方で、山梨県とほぼ同じ地域の旧国名としても用いられていました。山と山の間の狭い土地を峡(カイ)と呼び、当て字として甲斐が使われたのだとか。山道の交わる地で、交(カ)い、という説もあるようですが。いずれにしても、あの地域が古くからカイと呼ばれていたのは間違いないようです。なんで同じ字なんだろうと不思議に思いましたが、適当な文字を当てるのが大好きな日本人らしい理由だったようです。そう考えると、夜露死苦などはネタ的に扱われますが、日本の伝統を受け継いだものという解釈も可能でしょう。今あるカタカナ語だって、百年、千年の後には音そのままで漢語っぽいものになるやも知れません。タバコとか、ポルトガル語に近い発音の言葉ですしね。

(・ω・) やっぱり日本人って、すげー適当な民族だと思うんだよ

【電気メスは邪道と言うんだから致し方ない】
マ:病院に薬剤や備品を納入させようと色んな業者が来るやん。
  このセンセの場合、格がちゃうねんで。
メ:まあ、メスの切れ味や扱い易さを競わせる為に、
 鍛冶師を集めてコンペするのは、他に例がないかも。
則:良き道具は良き使い手を選ぶ。
  真に技術を持った者同士が通じ合うのは至極自然の流れじゃろうて。


【旅客機だって離着陸は人間頼みのままだしな】
マ:腹腔鏡とか通り越して、人工知能が手術するとまでゆわれとる時代に、
 ホンマ頑固一徹な御人やで。
則:人が命を預けられる相手は人だけであろう。
  どれだけ技術が進もうとも、その基本が変わることはあるまい。
メ:言葉だけ切り取ったら、本当に立派な先生だよね。
マ:摘出手術の達人だけにっちゅうことかいな。


【属性は増やしすぎると相殺し合うという研究報告もある】
玄:メガネナースに、需要はあるでしょうか。
マ:日本っちゅう国は、どないにニッチなもんでも僅かには受け入れ先があるらしいで。
メ:その返しは、根本的に間違っているような。
玄:言い方を変えましょう。個性の塊のような御二方に対抗すべく色々と模索中なのですが、
 メガネは選択肢として有りでしょうか。
マ:こないゆうたらなんやけど、あんさん、調理凝りすぎて素材台無しにするタイプやろ。


【語感だけなら九十点くらい取れる】
メ:制服は変えようがないから、他でお洒落するしかないって話なら分かるけど。
マ:清潔感ゆう、面倒な縛りがあるさかいな。思うてるより選択肢は狭いで。
玄:ニーソックスとか、どうですかね。
メ:膝下スカートなのに?
マ:ニーソナース言いたいだけちゃうんかと、ちょっと勘繰りたくなったで。

 人工知能が手術をするというのはマジらしいですが、制御というか、大まかな指示は人間が出すと思いたいです。
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 日本や中国の暦で、年数を表すのに用いられるのが元号です。今の、中華人民共和国になってからは断絶中の様ですけど。たまに長いのも紛れたりしますが、漢字二文字というのが一般的です。推察するに、読みやすさと使い勝手が折り合うという単純な理由だと思われます。西晋時代に使われたとされる天賜礼盛国慶とか、毎回口にするのは面倒くさい感じがあります。かといって一文字だとネタがすぐに尽きそうですし、本来の目的である何かしらの意味を籠めるという部分で薄っぺらくなります。なので、今後、よっぽどのことがない限り、元号は二文字という伝統が受け継がれていくのでしょう。今上天皇の退位日程が具体的に決まりつつある今、次の元号は何かと話題になります。しかし、これで誰が一番やきもきするかと言われれば、カレンダー屋らしいというのがなんとも言えません。コンピューターは西暦制御ですし、私達庶民にとっては平成三十一年と○○元年が同じ年というので何か面倒くさいくらいのものです。ああ、でも公的な書類に生年月日なんかを記載する時は元号を使いましたね。あれを全部作り直さなきゃいけないって話になると、利権の匂いがしてきました。西暦に統一すればいいんじゃないのという気もしてきますが、それはそれで文化の放棄ですし、悩ましい面があります。それにしても、昭和が既に過去の象徴みたいな扱いだというのに、平成も終わってしまったらどうなってしまうのでしょうか。大正くらいのポジションになると思うと、空恐ろしいものがあります。とはいえ、平成という時代を総括した時、何があったかと言われると考え込んでしまいますが。空白の十年が二十年になり、もしや平成三十年丸ごと呼ばれてしまうのか。数十年後に振り返ることになるのでしょうね。

(・ω・) それまで生きていられるかまでは、正直、自信がない

【この病院の医者だし一筋縄では行かなそう】
マ:看護学校の同期会って、罠や思うねん。
  無理矢理スケジュール空けて出ようもんなら、
 『楽な職場でいいよねぇ』って煽られるんが目に見えとる思わんか。
玄:その発言をした方も出席してますよね。
メ:働き過ぎで被害妄想が深刻化する症例として、
 心療内科の先生に紹介したら喜ばれそうだよね。


【何回連続で欠席したら連絡が無くなるかのチキンレース】
マ:あんさんところにも来たやろ。どないするん。
メ:シフト的に、とても出られないって分かってて聞いてるよね。
玄:実は届いていなかったとしたら、最高に面白かったのですが。
マ:世の中、事務的な手違いはなくならへんもんやし、しゃーないで。
メ:そういうことにしておかないと精神的に耐えられないから、
 逃避もやむなしって感じはする。


【病院側も責任を転嫁できて完全にウィンウィン】
マ:宗教上の理由で、飯やなんや入院事情に制約ある患者おるやん。
メ:諸外国に比べると、日本はかなり緩い方だけどね。
マ:あれ悪用して、食いたい放題飲みたい放題せなあかん宗教作られたら、
 どないして対応したらええんやろな。
メ:そんなの関係なく、好き勝手やって寿命縮めてる患者さんはいくらでも居る訳だけど。
マ:考え方ひっくり返して、そういう連中を入信させたら丸く収まる気ぃしてきたで。


【悪徳を煽る時はやたらと生き生きしてるな】
マ:具体的な名前はどないしたらええんやろ。
メ:シンプルに、放蕩教とかでいいんじゃない。
マ:戒律は、欲望垂れ流して生きなあかんことや。自戒や自制なんてもってのほかやで。
メ:信仰の自由とか関係なく、刑法に触れて捕まりそうだよね。
マ:所詮、人に認められた権利なんちゅうもんは、
 籠の中のちっぽけなもんやって話なんやろなぁ。

 すげー今更ながら、マモンとメタトロンが看護学校の同期という設定が出てきました。年齢は近いんだろうなぁと思ってましたが、具体的に何歳なのかとか、ナース歴が何年なのかという数字については、多分永遠に闇の中です。

 月読教授の世界に於いて、朱雀は大学生です。一方で、悪魔的ナースでは小学生なのです。どちらも、たまにしか出てきませんけど。これらは、私がなんとはなしに設定を決めました。悪魔的ナースで医師が武則天で、新入りナースが玄武なのも、本当、なんとなくです。このように、初期に骨組みがある程度固まってしまうと、そこから大幅に動かそうとはあんまし思わないものです。これらの作品は、日常系というか単発コメディな訳ですし、その傾向は顕著です。こういった視点で考えてみると、世に言う有名キャラクターに分類される方も、必然ではなく偶然で生まれたのではないかと思う訳です。作者が狙って推したキャラより、軽い気持ちで出した脇役が主役級の人気を獲得してしまうことはよくあります。これが、本当にたまたまなのか、神の見えざる手的なものなのかについては、勘繰ってしまう部分がありますが。芸術も最高峰クラスになれば人智を超えた何かに動かされるとも言います。創作とは、そういった形容し難い何者かにアクセスを試みる行為、と言われるとそんな気もします。割と長年やってますが、論理で面白いものを書ける気が全くしませんもの。

(・ω・) そういや朱雀的妹物語では中学生だった気がしないでもない

【ツッコミにだって定法というものがあるのだよ】
月:あまり使ってない旧研究棟に幽霊が出るという話を聞いた。
黄:どれだけ時代が移り変わろうと、その手の噂は絶えないものなんだよぉ。
月:生け捕りにして見世物にしたら学内での人気が上がらないだろうか。
黄:イロモノの度合いが増すだけだと思うんだよぉ。
月:まず、幽霊を生け捕りってなんやねんとツッコんで欲しかった。


【透明人間に落書きなら定番ネタなのに】
月:まあ私も、幽霊教授という二つ名を持ってるんですけどね。
黄:幽霊部員とかの延長線上という意味なら納得なんだよぉ。
月:籍はあっても実態は無いとか言われちゃ反論のしようがない。
黄:そこはもうちょっと頑張った方がいいんだよぉ。
月:粉飾は得意ジャンルだが、
 幽霊みたく触れもしないものに化粧を施すのは難易度が高すぎる。


【まるでラノベ主人公のような独白口調】
月:さて、今日は黄龍が休みということで、一人の時間が多い。
  普段は出来ないような羽目の外し方をしてみたいが、
 ああいうのは止めてくれる奴が居てこそのものだし。
  片付けないといけない仕事は明日に先送りするとして、
 とりあえずは溜まりに溜まった録画でも消化するか。
  いやぁ、一人を満喫できるって素敵なことだなぁと、
 涙目になりつつ言ってるなんてことは無いんだからな。


【状況認識の齟齬は如何なる時も如何ともし難い】
黄:何をどうしたら、一日でこんな堕落できるんだよぉ。
月:テンション上がったり下がったりを繰り返して訳が分からなくなった。
  次はもっと計画を立てて堕ちたいとは思っている。
黄:会話が根本的に成立してねーんだよぉ。
月:嗚呼、会話の成立する相手が居るって、素晴らしいことだなぁ。

 数行だけ書いてボツになることが割とあるのですが、一応とっておいてリサイクル出来ないかと後で試行錯誤します。そして年一くらいで供養という名のダストシュートをする訳ですが、今年の月読教授は多かった気がします。最初に広がらなかったら大体は面白くならないのですが、貧乏性なので致し方ありません。

 クインテットという言葉があります。音楽における五重奏のことで、転じて五人組を比喩的に表現する場合にも使われます。一人から順に、ソロ、デュオ、トリオ、カルテット、そしてクインテットと続きます。不思議なもので知名度があるのはここまでで、六人以降もセクステット、セプテット、オクテット、ノネット、デクテットとなるのはあまり知られていないのではないでしょうか。私も、気になって調べて知った口です。これらは基本的にイタリア語らしいのですが、欧米圏なら、大体通じるみたいです。私の浅薄な知識だと、クラシック音楽の本場はオーストリアだったと思うのですが、なんでドイツ語じゃないんですかね。元々、欧州圏の言語はラテン語から派生したと考えれば近い親戚のイタリア語って理屈も分からなくもありませんけど。しかし、ソロとか只の単独演奏ってだけの言葉なのに、ぼっち的な意味を含んでいる現状は、音楽業界からしてみれば迷惑極まりない話なのではないかと、ちょっと思わなくもありません。

(・ω・) 言語の変遷なんてのはそんなもんだと、居直る気持ちも大事だよ

【どこの学科にも一人くらいは居る気がする】
月:旧友に、舞台演劇に出ないかと誘われた。
黄:どれだけ暇だと思われてるんだよぉ。
月:給料制だが、スケジュールに関しては自由業と変わらんからな。
  講義やゼミだって、気が乗らなければサボっていい。
黄:それはあんたを含めて極少数だと言うべきなんだろうけど、
 実際の比率を計算してみると、無視できる程の小ささでも無いんだよぉ。


【人生で屈指に華々しい瞬間かも知れないし】
黄:で、何の役なんだよぉ。
月:感情を失ったアンドロイドらしい。
黄:どういう筋書きなのか、さっぱり分からないんだよぉ。
月:濁りきった瞳と、抑揚の無い喋り方がイメージにピッタリだから、
 余計な演技はしなくていいと言われた。
黄:褒められてるのかどうかの判断はさておき、
 少しでも人様の役に立つなら出るべきだとは言っておくんだよぉ。


【それこそ今の子は存在を知らない気もする】
月:山吹色のお菓子を貰ってみたい。
黄:賄賂用の小判のことをそう呼ぶと、最近の子は知らない気もするんだよぉ。
月:そう考えると、紙幣って風情が足りないよな。
  黄金色に輝く百万円札とか作ったらいいだろうに。
黄:発想が小学生なんだよぉ。
月:なお、昭和天皇在位六十年を記念した十万円金貨があることは、
 この際だから触れないでおく。


【まともな青春送ってこなかったことがバレてしまう】
月:金貨や銀貨をジャラジャラさせて、ファンタジーごっこをするのもいいな。
  『これじゃ多過ぎですぜ』『いいからとっときな』、
 ってやってくれる飲み屋とか出来ないだろうか。
黄:客層が限られそうなんだよぉ。
月:たしかに、一回やったら満足しそうだし、商売としては難しそうだ。
黄:どうしても諦めきれないというなら文化祭で出店するという手もあるけど、
 学生に混じって本気出す教授は、残念が過ぎるんだよぉ。

 役者には芸風の幅が狭い人も多いですが、それしか出来ないからなのか、求められているからなのかの話をすると長くなりそうです。

 ドーナツ状、という言葉があります。ドーナツと一言に言っても、団子状だったり、揚げパンに近いものなど色々あるのですが、何故かドーナッツ状と言えば、線に厚みのある輪のことを意味します。元々、あの形は熱ムラが出ないようにと作られたのは御存知かと思われますが、当時の日本人にとっては衝撃的だったのかも知れません。しかし逆に考えると、ドーナツの定義は一体どこにあるのでしょうか。小麦粉を練って油で揚げた甘味、と言いたいところですが、世の中にはノンフライドーナツというものすらあるようです。米粉でだって作ろうと思えば作れますし。作ったやつがドーナツと言えば、それはドーナツなんだよ理論で押し通すしかないのでしょうか。ドーナツとは一体なんなのか。某有名チェーン店に問い合わせてみたいところですが、只の面倒な客になりそうなのでぐっと堪える所存です。

(・ω・) そういやカレーの定義を聞いて威風堂々としてたオッサンキャラが居たな

【結果論とはいえ成功者に分類されてしまうのが恐ろしい】
月:学生に進路希望を聞いて、
 『学者だけは目指すなよ』と言うのが快感なことに気付いた。
黄:どうしてそう、最低な発想だけは他の追随を許さないんだよぉ。
月:希望者多い割に席は限られてる、なったとしても給料大したことない、
 ガチで研究しようと思ったら資金繰りで営業しないといけない、
 これ以上、具体的な説明が必要か?
黄:宝くじ並の幸運で教授職を確保した輩が言ってると思うと、
 嫌味に耐えかねてぶん殴ってしまう可能性すら感じるんだよぉ。


【あんな大人にだけはなりたくない典型例ではある】
月:大事なのは、学者になることそのものじゃない。
  学者になって何を成したか、だ。
黄:王道のはずの発言が、言うやつ次第で、
 こんなにも薄っぺらくなることに感動すら覚えるんだよぉ。
月:こういうのは、重要キャラが言うから映えるんだよな。
黄:何をどうしようと日陰者を脱却できない以上、
 学生達が参考にしてはいけない事実だけが残ってしまったんだよぉ。


【救助相手に名刺を渡しかねない勢い】
月:不良に絡まれてた女の子を助けた的な武勇伝が欲しい。
黄:いい年して、何ほざきやがってんだよぉ。
月:交通事故に遭いかけたお年寄を救ったと思ったら、
 実は富豪だった的な展開でもいい。
黄:随分と、即物的な妄想になってきたんだよぉ。
月:最終的に自分に益が無いと納得できない辺り、
 物語の主人公にはなれないなという自覚くらいはある。


【思春期に作った黒歴史ノートと大して変わらない】
月:このままでは、年を取った時に吹聴できるものが無いことに気付いた。
黄:既に手遅れと、優しく諭すべきなのか悩むんだよぉ。
月:まあ、ああいうのは大体、嘘八百だし、いざとなったら捏造すればいいか。
黄:老年一歩手前の頃に、ホラを吹く為のネタを纏めるなんて真似したら、
 寿命を待たずして死にたくなる気がしないでもないんだよぉ。

 個人の欲をある程度抑えられるような社会が理想だとは思っていますが、大半がそれを望んでも、一部が利用するだけなのが現実だと思っています。だったら欲なんてダダ漏れな方が健全なんじゃないかと、極端な考えすら肯定したくなる訳です。


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