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 梟雄という言葉があります。キョウユウと読みます。残忍で強い人を意味するようです。読んで字の如く、オスのフクロウな訳です。歴史もので使う場合は、大抵が裏切り者という意味も追加されます。どうも中国では、フクロウが親を殺して食う、不孝な生き物であると信じられていたことが由来となっているようです。愛嬌のある見た目の割に獰猛なところから付いたと予想をしたのですが、考えてみれば梟雄に外見は優しそう的なイメージはありませんね。見るからに悪党で、躊躇なくえげつないことをする人に使われることが多い気がします。同時に能力が高くないとそんなこと出来ない訳で、半分くらい褒めてるとも言える称号です。死後にそう呼ばれたい人がどれだけ居るかと言われると怪しいものがありますが。逆にどんなものだったら嬉しいのかという問いは、人生観が出てきそうですけどね。

(・ω・) 私はカッコつけて、隠者とか入れてみたい気もするな

【家を滅ぼした無能でも義理に殉じたならセーフ扱いだからな】
茜:私達が物語として扱われるくらい先の時代、
 人気者として扱われる自信が無いんだけど。
千:若気の至りで実家から飛び出して、何となくで軍師を始めて、 
 思い付きで裏切って独立して、その勢いで小国を維持してるんですよね。
麗:ここまでぶっ飛んでいますと、少数の濃い支持者が付きそうですが。
茜:うまいこと修正して、義士として王道を歩む感じに出来ないかしら。


【前半生が分からないなら好き放題に盛ればいいじゃない】
麗:では、語り部上がりの私が、良い感じに捏造しましょう。
千:はっきりと捏造って言っちゃったよ。
茜:どのくらい原型が残るかが楽しみなくらいだね。
麗:話を継ぎ接ぎした結果、色々と辻褄が合わなくなることならあります。
千:結構な数の人物が生没年不詳ってことがある訳だけど。
茜:そういうのを有耶無耶にする為って理由なら納得いくかも。


【ネットの情報拡散時代でどう変質するかは見ものだな】
麗:出奔した際は、如何にその家が理不尽であるかを宣伝するかが大事です。
千:不自然な代替わりをするところも、
 先代がこれでもかってくらい悪行働いてることになってるよね。
茜:つまり、岬ちゃんや公康君の悪口を言いふらせば良いの?
千:噛み砕いて言うと、物凄く情けない作戦なところがあるような。
麗:この手の遣り取りは、時代を問わず一定の効果を期待できるものですよ。


【普通それだと長生きは出来ないはずなんですけどね】
麗:いずれにしましても、善玉悪玉どちらに振れるかは、
 作家の気分次第なところは否めません。
茜:歴史家じゃないところが、業の深い話だよね。
千:僕が書くと仮定しても、盛り上がるかどうかを優先する気がする。
麗:少なくても個性派であることに間違いはありませんから、
 とにかく目立つ逸話を残しておけば埋もれることはないかと。
茜:結局、今まで通り勝手気ままに生きろってことなのね。

 大事なのは史実よりエンターテイメント性だと言い切れるようにならないと、歴史ものに手を出してはいけないのかも知れませんよね。
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 羽子板と呼ばれるものがあります。最近の子供がやってるところを見掛けた記憶が無いのですが、一昔前まで正月遊びの定番でした。というか、アニメ、マンガの世界でしかやってないのではという気がするくらい、古いものの気もしますが。そのルールは、ヘラを大きくしたような木の板で羽子と呼ばれるムクロジの球に羽根を数本付けたものを互いに打ち合い、落とした方が負けというものです。そして勝者は敗者に、顔に墨を塗りたくる権利が与えられます。基本的には女の子のもので、振袖姿で遊ばせることで正月を演出できるものでした。返す返すも、現代で使えるものなのかは分かりかねますが。羽子板には邪気を祓う力があり、縁起物やインテリアとしての価値は残っているようです。つまりゲームとしてのあのラリーは悪いものを押し付けあってるんじゃないかという気がしてきますが、割とそういうものなのかも知れませんよね。

(・ω・) 世の不幸に絶対量があるのなら、少数に割を食わせるのが正義という考え方もある?

【イラッときて褒めたくなくなる気持ちは分からんでもない】
岬:有能な人材を、石高の何割か与えて召し抱えるって燃える逸話ですよね。
結:誠意を見せるという意味で、これほど分かりやすいものはない訳で。
海:なんか良く分からない茶器でお茶を濁されるのは、もうお腹一杯です。
舞:茶だけに、腹もタプタプになるってものでさぁ。
岬:そういうこと言ってるから評価が上がらないという説は、
 気付かなかったことにしておきますね。


【あくまでも人の価値を正確に見抜けることが前提だけど】
綾:本当に必要な方でしたら、私以上に支払う用意はありますわ。
空:ほぉ、それは良いことを聞いた。
綾:身内贔屓と言われるのは嫌ですから、厳しく査定しますわよ。
海:血は水より濃いという、時代の定説とはなんだったのか。
結:単に、個人的な感情で重用したくないんだろうなとは思うのだが。
舞:乱世で実力主義は有能らしいから、良いということにしておこう。


【会わないといけない人が増えると想像するだけで憂鬱だ】
綾:荒れた世では、人物の観察眼が平時以上に重要になりますわ。
岬:どれだけ地盤を固めようとも、
 付き従う相手を見誤ったら一発で沈みますからねぇ。
綾:ここで、そういった世渡りは面倒だから、
 いっそ天下を獲ると言い出すのがいつもの流れでしたわね。
岬:実はそっちの方が手間暇掛かるということくらい、
 流石の私も薄々は気付いてますよ。


【怠惰の欲求に勝てない生き物って人間だけじゃないと思うんだ】
結:そこは一柳殿に全て任せるというのこそがいつもの流れであろうに。
綾:せめて有能な秘書官を何名か用意してもらわないと、
 これ以上の土地の管理はままなりませんわ。
岬:出来ないとは言わないんですね。
綾:主君の望みを出来る限り叶えるのが、私の務めですもの。
舞:一見、良い話のように聞こえるのだけれど。
海:御館様の希望は、一生ゴロゴロして過ごしたいでござるからなぁ。

 民主主義社会でも、どうしようもないトップを選んでしまうと大打撃なのですが、即座に国が滅ぶという訳でもないので印象は薄まりがちです。まあ、ガチで国がヤバイ時は悠長に選挙やってる場合じゃないという気もするので何とも言えませんけど。

 アルキメデスの原理と呼ばれるものがあります。固体を液体に放り込んだ時、固体は押しのけた液体と同重量の浮力を得るというやつです。これは純金製と謳われた王冠に不純物が混ざっているのではという疑惑が掛けられ、傷付けることなく調べる方法は無いかと問われて導いた理論と言われています。仮に金以外の銀などが使われていれば比重は下がり、同重量の純金と比べて体積が増えることになります。空気中で天秤に掛けて釣り合っていても、水に浸せば差分の浮力で均衡が崩れるという訳です。アルキメデスは偉大な科学者で、他にも数々の業績を残しています。テコの原理もその一つでしょう。しかしアルキメデスの名を冠して一般に通用するのは、この理論なのです。偉人の功績なんてものは他人が勝手に評価するもので、アルキメデス本人はもっとすげーって思ってる発見があったのかも知れないと想像すると、ちょっと考えさせられるものがありますよね。

(・ω・) 創作に於ける代表作も、似たようなところあるよな

【軽いノリでバカな返答をしてもらいたかっただけなのに】
公:未来の人間が飛ばされてきて、有用な知識や技術を与えてくれないだろうか。
遊:茜の教育の賜物か、他人頼みの根性が抜けきってないな。
莉:そういう人を使いこなすのって、かなりの人徳が必要なんじゃないの。
遊:何処に行こうと、最高の待遇が約束されてる訳だからな。
莉:暗殺とか拉致に気を配らないといけないし、うちで面倒見きれるかと言われるとねぇ。
公:与太話を本気で否定される、俺の人徳について疑問を抱いてしまったよ。


【たった四百年後に実現するとか思いもしなかっただろうな】
公:具体的に、何の専門家だったら一番役に立つと思う?
遊:火縄銃を弾込めとか無しに連射可能にする改造施せるやつが欲しい。
公:戦の概念をぶっ壊す気満々だな。
遊:大筒を強化させて、ここから隣の国の城を砲撃できるようなのでも良いぞ。
公:そこまで広げるなら明国だとか、
 いっそ南蛮まで届けと言っちゃった方が話としては面白いな。


【遊那も粋がってるだけで言葉通りに行動できるかと言われると】
莉:私は医術とか薬に詳しい人かなぁ。流行り病とか軽視できない被害が出るし。
遊:そして一連の技術を他国に高く売りつける、というか脅迫材料にするんだな。
莉:発想が、実に乱世だなぁ。
遊:そんな強力な手札を持って、無償で施すやつは為政者に向いてないだろ。
  最低でも恩は売っておけ。
公:言ってることは間違ってないと思うんだが、
 心情的に肯定しづらい俺は大名適性が乏しいのでは無いのだろうか。


【試しに一つくらい人工知能に任せる国が出てきても良いと思う】
公:俺としては、難しい状況に陥った時、正しい判断をしてくれるものが欲しい。
莉:有能な参謀ってこと?
公:じゃなくて、カラクリ仕掛けで自動的に模範解答を導いてくれる的な。
遊:そんなものが出来たら、主君が不要になる訳だが。
莉:いつも穏便に隠居したいって言ってるし、その類なんじゃないかな。
公:それで運営される国が天下獲っちゃったりしたら、
 痛快なのか、人の価値について悩むべきなのか、どっちなんだろうな。

 戦国時代にスペシャリストがトリップする話は溢れかえっていますし、逆に戦国武将が現代で大暴れする話もチラホラあった気がします。他の時代は使わんのかと言われますが、私にそれを言う資格は無い気がしてなりませんa

 ジュニアという言葉があります。英語のjuniorをカタカナ語化したもので、本来は年少者や若者を意味します。日本語で使う場合は、誰かの二世や息子ということも多いでしょう。これは英語圏で父親と同名の息子を区別する為、姓名の後にジュニアを付けるところから来ています。そして父親が逝去すると消えるものらしいです。若旦那が大旦那になるみたいなものかと言われると、納得できるような気がします。或いは家督や名跡を受け継いで名前も一新するみたいな。大スキピオ小スキピオなんてのも居ましたし、割と普遍性のあるシステムなのかも知れません。家長を男子が継いでいた頃の名残なので、これに相当する女性用の言葉は無いようです。紛らわしいので、いずれ消えそうな感じもあります。それとも、男女同権主義者のゴリ押しで、女性でも使えるものが開発されたりするのでしょうか。もっと他に労力を使うところがあるだろうと言いたいですが、仕事をした振りをしたがる方は何の業界でも居るので致し方ないのやも知れませんね。

(・ω・) 父親が優秀だけど息子はもっと優秀な場合、ジュニア扱いはされないよね

【戦国風サバイバルゲームって火縄銃の扱いどうするんだろう】
茜:合戦界隈では、コツコツ勝利を積み重ねようと、
 一回の大敗で全て失うことがあるのよ。
千:理不尽っちゃ理不尽だけど、命は一つしかないからしょうがないのかな。
麗:残機制にすれば紛れが減って、強者が生き残る確率が上がるという話でしょうか。
千:この人は何を言ってるんだろう。
茜:未来の世界で演習じゃない、
 模擬的な合戦を遊戯として楽しむような時代が来るのかもね。


【時代が時代なら共産革命の中心人物になりそう】
麗:最終防衛線という表現は耳にしますが、うちの場合は最前線とほぼ同義ですよね。
千:個性的な国だと思う。
茜:この緊張感が、絶対に負けられないという強固な意志になってるんじゃないかな。
千:いつも崖っぷちなのに裏切り者が出ないことが何よりも恐ろしい。
麗:極限まで追い詰められた奴隷は逃亡するという選択肢すら失うそうですから、
 その類型だと推察します。


【茜はルールが有るのと無いのではどっちが強いんだろう】
茜:密貿易で稼ぎたいんだけど。
麗:普通の交易ではダメなんでしょうか。
千:幕府が機能してないんだから、禁制の品なんて無いようなものなんじゃないの。
茜:やってはいけないことだから、やりたくなるんじゃない。
千:人として越えてはいけない線を平然と跨いでる現状は良いんですかと、
 言ってしまうべきか悩むなぁ。


【さりげに軍師とか参謀に向いてない人材なんじゃなかろうか】
麗:そもそも、中央が力を持ってる時に規制が強くなるのは、
 単に地方の財力が増すのを嫌うというだけで、倫理的な理由では無いそうです。
千:確実に儲かる商売は独占したいよね。
茜:結果が分かってる勝負って、楽しいとは思えないんだけど。
千:根本から、感性が相入れない気がする。
麗:万全を尽くしてなお僅かばかり負ける可能性を秘めていないと興奮しない、
 根っからの賭博師体質なんでしょうね。

 戦国時代で大成功を狙うならば、規制が緩かった頃に商人をするのが一番やも知れません。もちろん、治安が酷いものなので、色々とリスキーなことに変わりはありませんけど。

 皺寄せという言葉があります。文字通り、紙や服など平面的な素材の一部が折れ曲がって出来たたわみ、いわゆる皺を伸ばして元の状態に近付けることを言います。転じて、何かしらをする時に生じる矛盾や面倒事を、他の誰かに押し付けることを意味します。どのような技術を用いようと完全に新品に戻せる訳でもなく、少なからず歪みが生じてしまう実態から生まれたと言えましょう。大体の場合、立場が弱い人や団体が被ることになるので、良い意味で使われることは少ないです。しかし、人間社会など皺寄せで成り立ってるようなもんだろうと言われると、そんな気もする訳でして。理想主義者として敢然と立ち向かうべきか、必要悪として諦めるか、微妙な感じのする言葉ではあります。

(・ω・) ほら、大抵の人は皺を寄せる方の立ち位置に収まりたい訳だしさ

【仕事が出来る人はやらなくていいことをしないからな】
岬:小道具って、いいですよね。
結:優秀過ぎる主君というのは、得てして発想が先に行き過ぎているものらしい。
舞:それゆえ、解説役の腹心が居なくては成り立たないらしいのだが。
海:その点、うちは優秀なのが居て助かるな。
綾:流石に私もこれから汲み取るのは難儀ですわ。
岬:というより単に、解読を面倒がってるだけのように見えるんですけど。


【上司の無茶振りに何処まで付き合えるかで人間性が分かる】
岬:いや、軍師が意味もなく扇子を持ってたり、派手な飾り兜を被ったりと、
 ちょっとしたもので印象付けるのって楽かなと思いまして。
舞:正直なところ、安直な語尾に通じるものがあると言いますかにゃん。
海:個性と悪目立ちを履き違えてる節があるみょん。
綾:無駄な労力ですから、突っ込みませんわよ。
岬:むしろこういったものを全て拾うことこそが、
 一柳さんの見せ場なのではないですかね。


【事実上の無職らしい理屈だけが先走った物言いである】
岬:一夜城を作りたいんですが。
綾:攻め入る予定がある訳でもなし、なんの戦略的意味がありますの。
岬:言葉の響きに逆らい難い魅力があるんですよね。
綾:清々しいまでの本末転倒を聞きましたわ。
岬:大きな仕事というのは、まず最終形を想像することが大事で、
 実現性や、そこに至るまでの諸々は置いておくのが正しいらしいですよ。


【宝クジのリスクが小銭と考えると対価は相応とも言える】
綾:まともに考えたら、一晩で実用的な砦は作れないと理解できそうなものですの。
岬:夢の無い話ですよね。
綾:後世でどのように語られるかは知りませんが、
 乱世ほど現実を見据えなければならない時代はありませんわ。
岬:選択肢一つ間違えただけで一族郎党皆殺しとかありますからねぇ。
綾:低い身分から出世街道を歩む方が居ないとは言い切りませんが、
 同時にどれ程の屍が積み上げられたかも認識すべきですの。

 一夜城伝説、特に墨俣のそれは色々と言われていますが、やっぱりハッタリの部分が大きいのでしょう。そもそも急場凌ぎの砦であって、城と呼べる規模では無かったらしいので、せめて一夜砦と呼ぶべきらしいです。語呂は微妙ですが。


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