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2020

0610

 エコーチェンバーという言葉があります。日本語に訳すと残響室になります。反響音を敢えて強調するという目的で建てられた、実験的な部屋を指します。入ったことはありませんが、音源を止めても、わわわわわーんと山彦が延々と聞こえてくるのでしょう。これから転じて、エコーチェンバー現象、ないしはエコーチェンバー化という用語も誕生しました。狭いコミュニティで似たような意見を延々と聞いていると、それが絶対の真理であるかのように錯覚してしまうことを意味します。大抵は誤った、或いは偏った見解なのに、というニュアンスが籠められるようです。宗教や政治、趣味の世界なんかで起こりやすそうな匂いがします。人は信じたいものだけ信じるとは良くある言い回しです。一方で、偏り無く物事を見られると自称する人間が信用に値するかと言われると怪しい訳でして。結局は、実害が無い程度の殻に籠もるくらいが平和なのかも知れません。

(・ω・) それがどれくらいの大きさなのかというのは一つの問題だ

【気には掛けているもののどうにか出来る気配は無い】
青:では、判決を言い渡します。
白:早くない?
青:正直、無駄な時間以外の表現を思い付きません。
朱:結論が変わるかと言われると、かなり厳しいですしね~。
セ:そこを何とかするのが、貴女の立場なのでは。
朱:この状況を打破できるほどの弁舌があるなら、
 副業で稼いで、多大な借金を何とかしてますよ~。


【近いことはちょくちょく口にしてる気もするけど】
黄:いや、ここは人格を否定する程に追い込んで、
 再就職する気が起きないくらい叩きのめしておけば、
 後の憂いが減るんだよぉ。
青:一理あります。
黒:鬼畜か!
白:ともあれ、龍族に同族意識が無いってのは理解した。
玄:むしろ面汚しめと、直接言わないのが優しさなのやも知れません。


【小賢しいと裏目に出る確率の方が高そう】
青:そういえば証人を呼んであると聞いてますが。
セ:私達が如何に高潔な精神性を持ち合わせているか、
 第三者視点で述べてくれる方を用意しました。
玄:こういうのを、ヤラセとか仕込みと言うのではありませんか。
黄:印象で左右されることもあるから、台本と演出次第なところはあるんだよぉ。
白:相手が青龍じゃなきゃって、但し書きは付くんだろうけどね。


【マモンから提案したんだろうなというのは想像に難くない】
マ:こいつらホンマしょーもない連中やで。
  目先の小銭拾うことしか考えられへん、正真正銘の小悪党や。
黒:貴様! 打ち合わせと違うではないか!
黄:むしろ、なんで悪魔を信じたのかを問いたいんだよぉ。
玄:ある意味で純粋な方達なのでしょう。
青:少なくとも、国事に関わらせるには不適格な性質です。

 人工知能に裁判をさせるべきという意見があります。しかし人間が裁くのとどっちがマシかと言われると微妙なところがあります。青龍裁判長は、そういった問題に一石を投じる存在なのかも知れません。
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2020

0607

 江戸の敵を長崎で討つ、という言い回しがあります。この場合の敵は、テキではなくカタキです。文字通り、江戸で受けた屈辱や恨みの類を、遠く離れた長崎の地で果たすという文言です。これだけを聞くと、地の果てまででも追い詰めて本懐を遂げる的に解釈してしまいますが、元々の使い方ではありません。由来は諸説ありますが、大坂の見世物師の話というのが有力なようです。彼は竹細工系が売りで、江戸に遠征をして成功しました。しかし同じ頃、大坂で長崎出身の同業がギヤマン細工を披露してシェアを大幅に奪われたのだそうです。つまり、江戸が大坂に負けた屈辱を長崎が晴らした、という意味で、江戸の敵を長崎『が』討つ、が本来の形だとする説が推されています。この逸話から、筋違いの論理で仕返しをしたり、或いは復讐を果たした気分に浸ったりすることが元来の使用法です。こうなると、土地としての長崎が関係無いじゃんという気もしてきます。『が』が『で』に変質してしまったことで誤用を促進してるのは間違いありません。これに関しては間違って憶えていても、俺は悪くねぇと居直っても良いのやも知れませんね。

(・ω・) 江戸と長崎がめっちゃ離れてるのも、一因なのではなかろうか

【一月くらいなら事情次第で何とかなるかも知れないけど】
青:では、要望を簡潔に述べてください。
黒:それについては単純明快だ。
  我々は五龍に所属していたが、明確に雇用期間を設定していた訳ではない。
  故に契約は未だ有効であり、当時と同等の待遇を要求する権利がある。
黄:道理が全く通ってないことも無いのが厄介なんだよぉ。
白:五千年と言わず、数年とか無断欠勤して、
 雇い続けてくれる会社があるかって言われると怪しいけどね。


【もう赤同士で組めば丸く収まる気すらしてきた】
赤:きかか。
朱:『そもそも働かせもせずに使えないと断ずるのは狭量に過ぎる』
 と主張しています~。
黄:そういや、どっかのドラ猫と同じで、
 赤龍を通訳できるのは朱雀だけだったんだよぉ。
白:サポート役として有能になるとは思わなかった。
黄:こうやって適当に配置した人材が回ってくれると楽なんだけど、
 実際はグダグダ極まりないことになってしまうんだよぉ。


【単独で営業が厳しそうな唯一の存在だからな】
青:反対意見があればどうぞ。
玄:聖獣というものは民衆の認知があってこそ成り立つものです。
  現時点で五龍のそれが四神に遠く及ばない以上、
 職責を解かれるのはやむを得ない措置と言えます。
白:不人気ってだけで、玄武自体はそこそこ知られてるから強気だね。
黄:あくまで四神のパーツとして認識されてるという、
 本人にとって残酷な真実からは目を背けておくんだよぉ。


【どこぞの肉より美味いと言われても白虎ファミリーにしか通じなさそう】
黄:それはそれとして、遠回しに批判されてる気分なんだよぉ。
白:黄龍も元五龍だもんねぇ。
黄:現実問題として、玄武より知名度が低いってのは危険水域なんだよぉ。
玄:さりげに、私を最低線に設定してませんか。
白:何かを考える時、分かりやすい物差しを使うと便利ってのは分かる。
黄:それが身近なものであれば感覚的にイメージしやすいけど、
 大抵の場合、失礼になるのは否定しないんだよぉ。

 多分ですが、日本の雇用法では無断欠勤が多いくらいでクビには出来ないと思います。まあ、この国でその手の法律はあんま守られてないというのが一番の問題なんですけどね。

2020

0605

 ガラムマサラという調味料があります。英語表記だと、garam masalaになります。元はヒンディー語で、インド料理に使われることが多いブレンド香辛料の一種です。ガラムは暑い、熱い、マサラは混ぜるという意味があります。これは香りを立てる為に、製造過程で熱を加えることに由来するのだとか。厳密な定義はありませんが、シナモン、クローブ、ナツメグの三種を主成分として、カルダモン、ペッパー、クミン、コリアンダーなどを配合することが多いようです。あちらの家庭で、それぞれ必要に応じて作るものらしく、その味は千差万別です。というかレシピが無い場合もあって、同じものを二度と作れないパターンも少なくないと聞いたことがあります。大らかな地域性が出ているのでしょう。要するにインド系のミックススパイスの総称ってことなのですが、何故か名前だけはやたらと有名です。香辛料の本場と言えるのは南アジアや南米といった赤道周辺なので、実態以上にありがたがってる部分もありそうです。

(・ω・) カレーと呼んでる食べ物が、日本とインドじゃかなり違うらしいね

【言葉が通じなくなっててもおかしくないくらいの時間だ】
青:私は、この三名は要らないと明言しているのですが。
玄:初手から、絶望的な大技を繰り出してきました。
白:裁判長がこれじゃ、公正な判決は期待できそうもないかな。
朱:気持ちの整理を付けることが目的みたいなところがありますし~。
黒:こいつら、ふざけんなってくらい仲が良いな。
黄:ただでさえ大して働いてなかったくせに、
 五千年の空白を埋められると思ってるのが不思議でしょうがないんだよぉ。


【これ一つ取ってもどれだけ青龍に依存してるかが分かる】
黄:あまりに哀れだから、弁護士として朱雀を付けたげるんだよぉ。
朱:赤龍さん以外に大した思い入れはありませんが、
 やるからにはそれなりに頑張ろうと思います~。
セ:嘘がつけない子というのが滲み出てますね。
黒:施しと見せかけて爆弾を送り込むとは卑劣な。
黄:腹芸が苦手なのは適性に欠ける気がするけど、
 白虎か玄武であっても似たようなものではあるんだよぉ。


【玉砕した時は敬礼で送り出せば美談っぽくなるよ】
白:ところで、一応はトップの麒麟抜きで話を纏めて良いの。
青:人事権は私が全て握っているので問題ありません。
朱:青龍さんさえ口説き落とせばチャンスがあるってことですよ~。
セ:最終的にそうするつもりでしたし、過程が省けたとも言えます。
黄:現実的に可能かどうかについては触れないでおくんだよぉ。
玄:ヒマラヤ山脈を平地にする工事とどちらが楽かと問われて、
 本格的に悩む程度には難しそうです。


【ややこしく考えるよりは結果に繋がりそうである】
白:ってか全部ってことは、麒麟クビにして黄龍据えることも出来そう。
朱:黄龍さんもついでに売り込んだらどうですか~。
青:すげ替える際に生じる労力を上回るメリットがあるなら伺いましょう。
黄:こういうやつなんだよぉ。
玄:泣き落とし的に、情に訴えかける作戦が通用しそうも無いですね。
朱:どうやってアピールすれば良いのか何も思い付きませんが、
 私に得がある訳でも無いので気楽にやることにします~。

 何があれって、朱雀、白虎、玄武の三バカが黄龍の家に居るのに、青龍は働いてたっぽいってのが末期感を漂わせてくれます。

2020

0603

 眉唾という言葉があります。マユツバと読みます。文字通り、目の上にある眉毛と唾液の二つを組み合わせたものです。眉に唾をつける、眉に唾する、などとも表現します。意味は、騙されないように注意すること、です。眉唾物の略として用いる場合は、信用するに値しない物品や話ということになります。これは、狐や狸が人を化かすという迷信から来ています。かのケダモノ達は、人間に幻などを見せる際、眉毛が何本あるか数えるのだそうです。そしてその作業を終えた時に術が発動するのだとか。なので眉を濡らすことで勘定が難しくなり、防御策となる訳です。視力凄いなとか、なんでそんな条件にしたのとか、色々と言いたいことはあります。最近は眉を剃って整えたり、描き足してる方も多いですが、こういったケースはどうなるのかなとも思います。ちなみに動物が惑わしてくるという伝承の本場は中国と言われています。但し、狐だけで狸は含まれていません。あちらでは狐狸と表記して狐を指すのですが、伝来する過程でどっちも化かしてくるんじゃないかってことになったっぽいです。それだけ日本人にとって狸が身近な生き物だとも言えますが、えらい迷惑を被ったなという気がしないでも無いのです。

(・ω・) お稲荷さんの使いであるはずの狐も大概と言えば大概か

【白虎のは潔いっていうより何も考えてないだけなのでは】
黒:今、ここに宣言する。
  中国聖獣界が我々に行った不当なる扱いに対して断固たる決意で戦うと。
赤:けかか。
黄:なんか演説が始まったんだよぉ。
朱:どうして黄龍さんの家の庭先でやるんでしょうか~。
玄:私達の職場に乗り込むと不審者として拘束されるからではないですか。
白:ここなら関係者が居る確率高いし、いざって時は逃げ出せば済む訳だけど、
 そういう保険かけた生き様だから見向きもされてないんじゃないかな。


【朱雀は見た目が幼いから何となく許されてる部分があると思う】
黄:それで、道理に合わない処遇ってなんなんだよぉ。
セ:改めて考えたのです。五龍体制は四神のそれへと変わりましたが、
 私達の許可を全く取っていないということに。
黒:そんなものは無効であると考えるのが常識的な判断であろう。
白:年食ってる割に、えらく現代的な理屈を持ち出してきたんだけど。
玄:ずっと寝ていたせいで、精神は若いままなのやも知れません。
朱:子供心を忘れないと言えば聞こえは良いですが、
 社会人としては問題の方が多くなるやつですね~。


【玄武だってたまには人工知能っぽく理路整然と話すぞ】
玄:状況を整理しましょう。
  黒龍さん、赤龍さん、白龍さんの御三方はかつて五龍の一員でした。
白:で、長いこと意識を失って職務遂行が出来なくなったから、
 青龍が初代の白虎、朱雀、玄武をスカウトしてきた、と。
朱:それが五千年くらい続いた訳です~。
玄:本来の担当が戻ってきたら代行や代理が退くという論理は分かりますが、
 四神も青龍さん以外は代替わりしてますし、権利がややこしそうです。


【青龍の心労が無尽蔵に膨れ上がるシステムだな】
黄:だったら、裁判的なものでケリをつければいいんだよぉ。
白:とてつもなく無責任な発案が聞こえた気がする。
玄:現場を離れてる身としては、どうなろうと興味はないってことでしょう。
朱:少なくても暇は潰せるというのはありそうです~。
黄:でも、こじれたら面倒だから青龍を呼んでおくことにするんだよぉ。
白:ある意味で、この適当さが上に立つものの資質って気がしないでもない。

 という訳で、昔、黄龍と青龍の同僚だったオッサントリオのお話です。青龍はともかく、黄龍の方が確実に年上だろうに、何故かダメな中年共めという感じで扱ってるのが実にらしいと思うのですよ。

2020

0531

 ピラミッド型と呼ばれる構造があります。下に行くほど構成する要素が増える組織や集団などに用いられる表現です。図示する際は二次元であることが多いので、底辺が下部に描かれる二等辺三角形であることが殆どです。しかし当然のことながら本来のピラミッドは四角錐に近い立体です。別物であるような気もするんですが、どうなんでしょうね。下膨れになっているという部分が重要だと言われるとそうなんですけど。ちなみに、金字塔という偉大な業績を称える意味で使われる言葉がありますが、これはピラミッドのことらしいのです。金の字が、それっぽい形をしてるじゃないですか。ゴールドとは何の関係も無いのかとも思わされますが、ダブルミーニングというか、華々しくてちょうど良いくらいの感覚で作られた可能性は否定できません。一方で、ピラミッドって言うほど塔かという気もしないでもありません。じゃあなんなのさと問われたら返答に詰まり、塔で良いかなと思ってしまう辺りが弱腰です。

(・ω・) ピラミッドを打ち立てるじゃ微妙に伝わらん辺り言葉って凄いな

【表現ってのはそういった面もあるからしょうがない】
玄:王道エンタメといえば、スポーツ物は外せません。
朱:青春、熱血、友情、対決と、売れる要素がてんこ盛りです~。
黄:過当競争な上、鉱脈も掘り尽くされた感はあるけど、
 まだまだ最前線のジャンルなんだよぉ。
玄:これも新しい視点を入れようとしてやらかしがちではありますが。
黄:無難な作りを求められているはずなのに、
 クリエイターの新規開拓根性は業が深いんだよぉ。
玄:はっきりと、自己顕示欲と言い換えても構わないんでしょうけどね。


【最近はそこそこの強豪でレギュラーを目指すのも多いぞ】
朱:ともあれ部活を立ち上げる為、メンバーを集める所からでしょうか~。
玄:良い感じに担当がバラけて一チーム分になるのはどういったことなんでしょう。
朱:話の都合って言って欲しいんですかね~。
黄:キャッチャーやキーパーが多い導入だとして、
 ポジション変更で話を作れそうな感じはあるんだよぉ。
朱:詳しい方でないと分からない訳ですし、入り口としてダメそうです~。
玄:殆ど記憶に無いということは、挑んだ方すら稀少ということになりますか。


【日本一や世界を目指す訳でもなく延々と野試合をするのか】
玄:何より大きいのは、大会が幾らでもあるってことだと思うんですよ。
朱:勝負する理由を考えるのって、回数を重ねると面倒になりそうですものね~。
黄:トーナメント表一つで因縁を消化できるって、
 考えてみれば画期的なシステムな気がしてきたんだよぉ。
玄:バトルものだとネタに詰まっただの、安直だの言われがちですけど。
朱:逆に個人的事情だけで戦い続けるスポーツ作品って無いんでしょうか~。
黄:逆張りここに極まれりって感じだけど、
 たまにこういった発想から名作が生まれるから侮れないんだよぉ。


【スポーツを題材に選ぶメリットを敢えて潰しに掛かる所存】
朱:これを玄武さんに応用するとしたら、どうなるんでしょう~。
黄:アンドロイドが有名競技に殴り込んで倒しまくる筋書きとかどうなんだよぉ。
玄:完全に悪役じゃないですか。
朱:その中で、たった一つだけ勝利できなかったものにのめり込む出だしですね~。
玄:ありがちではありますけど、負けた理由に説得力を持たせるのが難しそうです。
黄:扱いを間違えると他の種目にケンカを売るも同然だから、
 シビア過ぎる綱渡りを要求されるんだよぉ。

 野球漫画の有名作にドカベンがありますが、中学編はメンバーを集め、高一は強豪校でのレギュラー奪取が目的となり、夏大会が終わったら部が崩壊寸前になってまたメンバーを集めるという目まぐるしい展開だった記憶があります。いつの時代も、この二パターンが主軸になりがちなんでしょうね。
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