2019
グレるという俗語があります。一般には、若者が社会的規範から外れて、いわゆる不良になってしまうことを意味します。なので、中年、壮年が悪ぶる場合が含まれるかは微妙なところがあります。意外にも歴史のある言葉で、少なくても江戸時代には存在していたようです。日本人は古くからハマグリという貝が同一個体の上下でないと上手く嵌まらない特性を活かし、神経衰弱的にペアを当てる貝合せというゲームをしていました。そこから派生して、噛み合わないことをグリハマとひっくり返して表現するようになります。更にそこから変化してグレハマとなり、動詞化していって、省略された結果がグレるなのだそうです。若いチンピラ集団を愚連隊などと呼ぶこともありますが、グレるが先にあって、愚連は当て字というのが通説なのだとか。愚か者が連なると、良く出来た熟語っぽさがあるので勘違いしてしまいそうになります。新語、造語のセンスって大事だよなと思い知らされる次第です。
(・ω・) グレの音のグレっぷりが、また秀逸な気がする
【生活に困らないならアホの子が一番幸せだって結論出てる】
ア:姉妹というのは、それだけで素晴らしいものですわ。
白:言葉を額面通り受け取れなくなってる自分が居る。
兄、妹とか姉、弟だったら絶対こんなこと言い出さないし。
天:結局、格言や名台詞なんてものは、
誰が言うのかが大事だというのを痛感させられます。
白:空気が読めなきゃこんな機微に悩まなくて良い気がする辺り、
何事も良し悪しなところあるよねぇ。
【その手のことに関して白虎はプロみたいなもんだからな】
真:姉様、こいつらマジでヤバそうですぅ。
亜:そうじゃないかって気付きつつあるけど、逃げるには手遅れな気がしてる。
真:諦めが良すぎですぅ。
天:そろそろ、許してあげたらどうでしょうか。
ア:別に拘束しているつもりはありませんわよ。
白:蛇に睨まれた蛙って言うか、
小動物がネコ科の猛獣に狙いを定められて右往左往してる感じが出てるよね。
【十歳にしてそんな未来予想図が描かれるのもどうなんだ】
青:話が済んだのでしたら、私は帰りたいのですが。
白:あ、ようやく喋った。
天:幼馴染みに厄介な方が居ると大変ですね。
青:もう慣れました。
ア:物凄く冷めた表情が似合う子ですわ。
白:将来、仕事はとてつもなく出来るけど夢とかは無い、
そういった感じの大人になりそうな気がしてならない。
【最終回近くで連合ユニットを組む大団円展開が待ってるぜ】
ア:ともあれ、今後いつでも来校をお待ちしておりますわ。
亜:釘を刺しに来たのに、逆に懐柔されそうになってる気がする。
青:だから策もなく突撃するのは辞めておくべきと言ったのです。
亜:私から思い付きを取ったら、何も残らない自信があるわ。
白:良い意味かはともかくとして、仲良くなれそうな気がしてきた。
天:アルテミスさんと白虎さんは共に直情型で、
本能に対して真っ直ぐな生き様ですものね。
白虎的に、元の世界で上司の青龍が年下で女装アイドルやってるってのはどういう感じなのでしょう。私だったら記憶の混線が起こっても、気付かなかった振りをするでしょうね。
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2019
元の木阿弥という言葉があります。なんやかんやしている内に初期状態よりはマシになったものの、最終的には最初と大差ない具合に落ち着くことを意味します。木阿弥は、人名という説が最も有力なようです。戦国時代、大和郡山の城主である筒井順昭が病死したものの、後継ぎである順慶はまだ幼く、政務を執るには不都合が多くありました。そこで重臣達は順昭の遺言に則って死を隠し、盲目の木阿弥を替え玉として用いたのだそうです。時が経ち、順慶は立派な青年になりました。そこで初めて順昭の死を公表し、木阿弥は用済みとなります。偽物とはいえ、一応は城主だったのに、単なる一人の盲人に戻ってしまった様から出来た言い回しとされています。元の木阿弥というと、途中でグダグダやった分だけ時間と労力の無駄というニュアンスが含まれている感じがあります。しかし時代が時代だけに、秘密を知る者は生かしておけぬ、とならなかっただけでも充分じゃないかという気もします。木阿弥が多少なりとも良い思いをしたのかとか、坊主なのでそういった俗事には興味がない可能性があるとか、ドラマが介入する余地はありそうですよね。
(・ω・) 武田信玄も隠せって言ったのにバレバレだったのは何でだろう
【片瀬亜沙こと先代玄武が年齢詐称するのは仕様みたいなものだ】
ア:と言いますか、もう一つ聞きたいことがありますわ。
あなた、本当に十歳以下ですの。
白:見た感じはそんなもんだけど。
天:この年頃の子は個人差が大きいのは事実ですが、
よもや幼い見た目なのを良いことに鯖を読むということも無いでしょう。
亜:……。
白:分かりやすく目を逸らして冷や汗かいてるけど。
天:アルテミスさんの直感が怖すぎて、それ自体はどうでも良い気がします。
【完璧超人より隙を見せるくらいの方がモテるんじゃないか的な】
白:で、本当のとこはいくつなの。
亜:じゅ、十三。
天:中学生が小学生を引き連れて粋がっていると表現すると、
残念な感じが強調されますね。
白:方向性は違うけど、うちも大概なんじゃないかな。
ア:問題は、わたくしの二歳下というのが倫理的に許されるかですわ。
天:自らダメさ加減をアピールするというのも、
魂胆が分かりづらくて困ります。
【エルフ系の長命種で成長に十倍くらい掛かるとかさ】
天:小四より下の女の子というのを売り文句にしていながら、
一人は男子で、一人は中学生というのも中々のものがあります。
白:これが偽装表示ってやつかぁ。
亜:果汁三十パーセントだって、立派なジュースだし。
天:つまり残る一人はちゃんとしているのですね。
白:ここまで来たら実は人間じゃない展開になっても驚きゃしなかったけど。
【白虎も似たような立場というのは忘れがち】
?:まったくもって、困った姉ですぅ。
亜:妹の真武が可愛すぎてしょうがないから始めた訳よ。
天:姉バカでしたか。
白:なんか知らないけど、それを天照が言うのはどうなんだろうって気がする。
天:私、一人っ子ですが。
白:双子の妹を溺愛しすぎて煙たがられてる印象だけど。
天:そこまで具体的に述べられても、どう反応したら良いか判断しかねます。
アルテミスも亜沙も『あ』を変換したものが頭文字なので、微妙に面倒くさいのです。
2019
びっこを引く、という言い回しがあります。怪我などの要因で片足を引き摺るようにして歩く様を意味します。差別用語的なニュアンスが含まれているとされていて、最近では耳にする機会が減りました。びっこは、漢字で跛と書きます。アシナエ、チンバとも読むようです。語意はほぼ同じで、スムーズに足を動かすことが出来ない状態になります。語源は諸説あるようですが、(足を)引く子、が有力なようです。或いは片足に重心を預けられない為にジャンプするように歩くところから、飛びっ子が縮まったものというのもあります。差別語全般に言えることですが、見下したり、軽んじたりする使い方をする人が多いのが悪いのです。将来的には、代替で使っているものがそういった位置に収まり、いたちごっこになることでしょう。なんか正義の戦士が死闘を繰り返している内に闇に染まっていくかのような感じがありますね。天使も、最前線で戦ってるのは悪魔落ちしやすいらしいですし。ハラスメント問題もそうですが、人と人とのやり取りでどう受け止めるかなんて永遠に解決なんてしません。上っ面だけ整えて上等な人間を気取るような真似だけは避けていきたいものです。
(・ω・) その生き方が出来れば楽ってのも一つの真理だけどさ
【態度のでかさが百から百一になっても誤差じゃなかろうか的な】
天:それで、御用件はなんなのでしょう。
亜:あんた達、こないだちょっと受けたくらいで調子乗ってるそうじゃない。
白:乗ってたっけ。
天:甘く見ないでください。うちのリーダーであるアルテミスさんは、
アイドルを始める前から自信過剰でしたから大して変わっていません。
白:返答として、何一つ正しい部分が無い気がする。
亜:私も、会話が成り立ってるか真面目に考えちゃったわ。
【これが通常営業であることを彼女はまだ知らない】
亜:この町に、人気アイドルは二つも要らないって話をしに来たのよ。
白:地方アイドルって、一地域に一個って決まりでもあるの。
天:家電屋みたいなもので、適正より多いと共倒れにはなるでしょう。
白:最近はネット通販に押されて展示会場になってるって聞いたことあるけど。
天:アイドルも現場の強みを活かさないとすぐさま消えますし、
何処の業界も似たようなものです。
亜:ひょっとして相手にされてないかもだなんて考えてないんだからね。
【古来からそういう需要は一定以上にある訳で】
ア:……。
白:で、アルテミスはどうして脇の一人を見つめて黙り込んでるのさ。
ア:前々から気になっていたのですが、あなた男の子ですわよね。
亜:な、何を言っちゃってるかなぁ。
幼馴染みの青龍くんがあまりに中性的な美形だったもんだから、
嫌がるのを無視して巻き込んだなんてこと無いし。
白:全部説明してくれたんだけど。
天:クール、或いはアンニュイ系なのかと思っていましたが、
単にやる気が乏しかっただけなんですね。
【友情とかいう模範的解答を期待できるメンバーじゃない】
亜:ってか、声変わりもしてないのに何で分かったのよ。
ア:わたくし、女子センサーの精度の高さは自慢できる水準だと自負しておりますの。
白:誇れる部分を全く感じない。
天:こういう方ですので、お帰りになるのでしたら今の内とは言っておきます。
亜:あんた達は、何で普通に付き合ってんのさ。
白:強いて言うなら、慣れ。
天:長い人生、実に多数の人間と関わることになるでしょうし、
この手のも紛れ込むと考えれば良い経験かな、と。
女児ユニット(大嘘)がやりたくて登場させた節はあったりなかったりです。女子校教師青龍はどうしたという件に関しては、創作って生き物だからしょうがありません。
2019
パラダイムシフトという概念があります。パラダイムチェンジとも言います。今まで常識だと思われていたことが劇的に変化すること全般を意味します。元は自然科学で用いられていたものですが、何にでも適用していい感じに広がったようです。本来は、天動説が否定されただとか、宇宙は無から始まり未だに膨張しているだとか、驚天動地級のものに使うべきはずです。バブル崩壊なんかも、土地の値段は上がり続けるという共有幻想が崩れたという意味では範疇かも知れません。そう考えると、ビジネスなんかでちょっと新しいことをするくらいの場合に使用していいのかは疑問です。大体は、誰かが既にやった焼き直しか、マイナーチェンジに分類されるものでしょうし。携帯電話の普及くらい生活を一変させたなら良いでしょうけど。とはいえ、あくまで私個人の感覚なので、何処で線引きするのが一般的なのかについては検証が必要かも知れませんね。
(・ω・) カタカナ語をノリで使いたいやつには、良い単語なのかも
【通訳させたら意訳を入れまくって超訳扱いされそう】
白:なんか校門で、とりあえずを出せって仁王立ちしてるのが居るらしいんだけど。
ア:ひょっとして、トリ・アステールのことですの。
天:たしかに、一度で憶えるのは微妙に難しいユニット名ではありますが。
白:日本語もギリシャ語も母国語じゃない私が一発で認識してるのに。
ア:あなたの語学力は、異常の域ですわ。
天:本人の脳内は肉で満たされている辺りに、
やりたいことと出来ることは一致しないという悲喜劇が垣間見えますね。
【数ヶ月でステージに立てる水準に持ってこれただけで凄いよ】
白:あれって、祭りの時のお子様達じゃん。
ア:三人揃っていますわ。
?:良く来たわね、トリアエーズ。
天:完全に間違って記憶しているパターンのようです。
白:これはこれで私達の雑な雰囲気が出てて有りな気がする。
天:急場凌ぎに突貫工事、更には継ぎ接ぎだらけという、
やっつけ仕事のオンパレードですものね。
【アルテミスも日本語以外はダメなのです】
亜:改めて自己紹介させてもらうけど、私は片瀬亜沙。
小さな妹の繰り返しで、小妹々と書いてシャオメイメイのリーダーよ。
天:気にはなっていたのですが、中国読みなのですね。
亜:お祖母ちゃんが中国人で名付けてくれたのよ。
私は日本生まれの日本育ちだから中国語は全然だけど。
白:物凄いデジャブ感があるんだけど。
天:これほどまでに類は友を呼ぶという言葉がしっくりくることも、
生涯で数えるほどなのでは無いでしょうか。
【あっちから乗り込んできたんだからセーフだよね的な】
亜:ちなみに意味は、可愛らしいお嬢さんくらいらしいわ。
白:自分で名乗るには、結構キツイ感じ出てる。
天:祖母が付けてくれたというのは、免罪符として強力です。
ア:小生意気で、子供らしさが出ていて良いと思いますの。
白:アルテミスが言うと、標的にされちゃった気がしてくるんだけど。
天:人生の先輩として、飛んで火に入る夏の虫、
或いは君子危うきに近寄らずを教えるべきやも知れません。
色々と考えてみた結果、件のリトルガール達を準レギュラー化することにしました。頭からではなく三日目からってどういうことなのという件に関しましては、決断が遅れたからとしか言いようがありません。
2019
蜻蛉返りという言葉があります。トンボガエリと読むのが一般的です。目的地に辿り着いたものの、用を済ませるなどしてすぐさま帰りだすことを意味します。これは蜻蛉が空中で回転しながら飛んでいることが由来となっています。元々は、人間が宙返りする様を表現したものらしいのですが、バク転やバク宙などが定着した為か廃れてしまいました。蜻蛉という昆虫は、幼虫時代はボウフラなどを食べてくれる為、益虫に分類されます。というか、成虫になっても虫をバリバリ食べるらしいです。農耕民族である日本人にとっては欠かせない存在と言えましょう。蜻蛉でトンボと発音する訳ですが、蜻単独でもオーケーなのだそうです。蛉がくっついた理由については良く分かりません。なんとなく見た目が良いだろという、彩りで添えたパセリみたいな理由な気すらしてきます。日本人の美意識として、漢字一つで何かを示すより二字熟語の方が収まりが良いというのは共感してもらえる部分があるのではないでしょうか。
(・ω・) 結局言葉ってのは、組み合わせが肝要だからな
【それが分かる外国人とか日本語マニアくらいだよ】
白:同級生から手書きのファンレター貰っちゃった。
天:今の子は、ほとんどデジタルツールですものね。
ア:高校生とは思えぬ、年寄りくさい発言がありましたの。
白:ところで、文法がおかしいのが気になってしょうがないんだけどどうしよう。
天:赤ペンで添削して返却したら伝説になれるかも知れません。
白:とめ、はね、はらいも雑だし、言葉はちゃんと使わないとダメだと思う。
【ギリシャ語にロシア語を混ぜて国籍不明感を増していく】
白:気持ちは普通に嬉しいから、常識的な返事はするけどね。
ア:意外に大人なところがありますの。
天:たまに暴走もしますが抑え役の面もありますし、
影のリーダーと呼びたい気分です。
白:じゃあ私は天照を真のリーダーって認識しよう。
ア:トリ・アステールのトロイカシステムと命名すれば、
語感だけは悪くない感じになりますわ。
【その二つにどういった違いがあるかを説明するのは難しい】
白:なんか音楽室に幽霊が出るって話聞いたんだけど。
天:声楽部期待の一年生が不慮の事故で亡くなったという噂はありますが。
ア:ちょっとスカウトしてみたいですわね。
白:事実かどうかすら曖昧な上、幽霊だって言ってるのに。
ア:わたくし、生きているかどうかは気にしませんわよ。
天:ここまで来ると大物を通り越して、
純粋にヤバい方なのではという疑念を抱かざるを得ません。
【薄々勘付いてる人の方が多いんじゃなかろうか】
白:たしかに、歌の専門家が不足してるっちゃ不足してるけど。
天:トレーニングもネットで調べた程度の、半ば自己流ですものね。
ア:音楽の先生が、楽器畑出身というのが悪いのですわ。
白:今更だけど、なんで学内で全て賄おうとしてるんだろう。
ア:そちらの方が、手作り感を出せると思いましたの。
天:中途半端にプロっぽさを出したら客が離れることはあるそうですが、
この内情を暴露しても似たような結果になりそうです。
再度使うかどうかも怪しかったトリ・アステールのユニット名が出てきて、一安心というところです。