2020
真打という言葉があります。シンウチと読みます。寄席の演者、つまり落語家や講談師の身分は前座、二ツ目、真打の三段階で上がっていきます。真打はトリを飾ったり、弟子をとることが許される、言うなれば免許皆伝みたいな最高峰の称号です。順調に行っても入門から十五年程掛かります。また一生が修行の職種の為、あくまで一人前の証と捉える方も少なくないようです。転じて、後半になって登場する大物などを真打と呼んだりもします。強キャラが出し惜しみされるのは、伝統的な演出という見方も出来そうです。語源は諸説あります。江戸時代の話ですので、照明には蝋燭が用いられていました。最後の演目を終えると火を消す為、蝋燭の芯を打つ人で芯打となり、字が変化して真打となったというのが最も有力なようです。現代のエンターテナーもランクらしきものはありますが、見てる方には分かりづらいので作ってくれても良い気はします。まあ、一瞬で消費されるタイプも多いので、上がったら落ちることの無い制度は不都合があるのかも知れませんけどね。
(・ω・) そもそも統一組織が無いから無理な話か
【分かっていて止めないって共犯みたいなものなのでは】
ア:ところで、わたくしとしてはこの系列校も狙いたいんですの。
白:あー、そうだねー。
天:原点にして最終目標なのですから、当然の流れとも言えます。
亜:何の話してるのさ。
白:アルテミスって、世界中の女性と親しくなるのが夢らしい。
天:考えてみれば一貫校など釣り堀のようなもので、
狩場としておあつらえ向きすぎる気がしてきました。
【それが何語なのかについては永遠の謎になりそう】
ア:橋頭堡として、小妹々を虜にしたいところですわ。
亜:教頭先生がなんだって。
青:キョウトウホ。足掛かりとして敵地に築く拠点のことです。
白:小学生の語彙力じゃない。
ア:白虎さんも大概ですわよね。
天:第一言語が別にあるにも関わらず、
国語と英語の試験で苦労してるのを見たことがありません。
【私利私欲以上にやる気になるものなんて少ないからしょうがない】
亜:つまるところ、私達を釣り針に付ける餌にしたいと。
ア:そういう解釈も可能ですの。
白:常に本音でぶつかる、真っ向勝負が信条のリーダーです。
真:その言葉だけなら、熱血系に聞こえるですぅ。
天:目的の為に考え得る全てを注ぎ込む、エネルギッシュな方ではあります。
青:何事も一つが違うだけで台無しになる恐れがあるものですね。
【テーマが無駄に大きくなってる気がしてならない】
青:どうあれ、私は守備範囲外なようで一安心です。
白:女装美少年が対象にならないのは意外なような、必然のような。
天:何処までを女性として扱うかというのは、
色々な意味で触れてはいけない領域だと思っています。
白:好奇心的にはラインを見極めたいけど、実際にやったら人として終わりそう。
天:学術的探究心と倫理観のせめぎ合いは、永遠の課題ですね。
アルテミスは直感で生物学的な男女を見分けられるようですが、精神的な部分についてはどうなんでしょうね。まあ、真面目にやると中編くらいは書けそうな規模の話ではあるのですけど。
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カタルシスという言葉があります。ギリシャ語のkatharsisをカタカナ語化したもので、本来の意味は精神的な浄化になります。様々な業界で使用されることがありますが、現代日本ではアリストテレスが演劇用語として使ったものが軸となって継承されています。その内容は、悲劇に没入することで日常で溜まった鬱屈が霧散すること、らしいです。何故か今は少しズレて、沈んだ展開から解放された結果としての爽快感みたいな方が多い気もしますけど。とはいえ原義からすれば、心が晴れやかになりさえすれば細かい経緯は気にしなくて良いのかも知れません。実際、単純にスカッとすれば、使用する局面は関係ない雰囲気さえあります。となると、カタルシスという単語を使う必要はあるのかという話にはなります。日本人は気取ってカタカナ語を使いたがる生き物ではあるのですが、適当な和訳があるのかと言われると少し悩みます。端的な熟語がこれといって無い気がするのは、つまるところストレス発散が苦手な国民性を表しているのかも知れませんね。
(・ω・) 現代人が純粋な悲劇を受け入れるかと言われると微妙ではある
【偶然とは意図よりも奥深い存在である】
天:ところで、気付いたことがあるので発言して良いでしょうか。
亜:はぁ。
天:小妹々って、分解すると小、妹、妹じゃないですか。
若い女性という解釈で妹が亜沙さんと真武さん、
小が小学生である青龍さんだとすれば、ダブルミーニングになります。
亜:まさかそこに気付くとは。
青:ちなみにたまたまで、良くこじつけたものだと感心しているところです。
【本編だと月読にしか発揮されてないけど】
白:その並びだと、青龍がリーダーになっちゃうような。
真:似たようなもんですぅ。
亜:妹が辛辣だけどめげない。
天:亜沙さんに兄か姉が居れば、妹が二人で更に強化できましたのに。
白:天照って、良く分からないところに執着するよね。
ア:こういった方が愛に走ると、情熱的になるものですの。
【この世界には黄龍が居ないから溢れがちである】
白:それにしても、この振り付けや楽曲に関する資料の山と来たら。
天:物腰や言動とは裏腹に、努力家であることが伺えます。
亜:何、勝手に漁ってんのよ。
白:友達の部屋に入ったら、やらねばならぬって聞いている。
真:こっちも、ボケ製造機しか居ないですぅ。
青:処理の許容量を超えた際の対処法が引き出しに無いのですが。
天:放ったらかすという選択肢を憶えると、
生きることが少しくらいは楽になるかも知れませんよ。
【振り切ったとんでもなさは一種の清々しさを与えてくれるからかしら】
ア:これは、実はわたくし達のファンで、
動画などを隠し持ってるパターンですわ。
亜:この人、ヤバい。
白:奇遇なことに、それに関しては同意見という。
天:ヤバいという俗語の適用範囲は広いですが、かなり近い意味と思われます。
青:返す返すも、なんであなた達はユニットを維持できるのでしょうね。
一応、この番外編の主人公はアルテミスのはずなのですが、出張ってくると危険な香りが漂ってくる不可思議な存在ではあります。白虎と天照が漫才してる状態が平和に見える辺り、色々と感覚が狂ってると思わなくもありません。
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糠喜び、という言葉があります。ヌカヨロコビと読みます。何か自分にとって好ましい事態が起こったと思って気分が良くなったものの、実は勘違いなどで大した利益にならなかった際に用います。糠は御存知の通り米糠で、玄米を精白した時に出る、茶色い外皮部分の総称です。糠漬けや飼料などの用途があります。細かく粉砕された状態で溜まるので、小さいとか、頼りないなどといった意味が加わるようになったのだとか。糠雨や糠星なんて言い回しもあるようです。あんまし馴染みはありませんけど。そこから転じて、一時の儚い高揚を糠喜びと称するようになりました。糠自体は栄養豊富で、日本人にとって貴重なビタミン、ミネラルの補給源でした。江戸後期辺りから白米を食べる人が多くなり、脚気が流行りだしたのは割と知られた話です。そう考えると糠に否定的なニュアンスを籠めるのは躊躇われるものがあります。まあ、脚気の主因がビタミンB1不足であるというのが定着したのは大正時代になってかららしいので無理からぬのでしょうか。そこら辺の顛末も医学界の闇深いところが垣間見えるのですが、現在進行系で似たようなことが起こってますしね。
(・ω・) 人とはどうあれ、間違いを認められない生き物なのだなぁ
【パフォーマンスだけではなく笑いまで要求されるのか】
亜:で、肝心なとこだけど、順番はどうするのさ。
天:やはりそこは拘るのですね。
白:アジア人は面子を重んじるらしいし。
亜:実力者は後ってのが、日本的常識だよ。
天:私の中では、オチ担当なのですが。
白:要求されるものが大きいって意味では同じだと思う。
亜:話が変な方向に行ってる気もするけど譲らないからね。
【儒教思想がベースの東アジアで強い考え方である】
白:一方で、年長者を立てるのが習わしとも聞いている。
私達が年上ってのも考慮に入れるべきなのかも。
亜:この人、今年からの留学生じゃなかったっけ。
天:ああ、そういえば。
ア:もう慣れっこですので、感じなくなりましたわ。
青:適応とは、恐ろしいものです。
真:青龍が言うと、軽い自嘲に聞こえるですぅ。
【指示が的確なら働き蟻には悪くないタイプだぞ】
白:勝敗に多少なりとも影響するだろうってのがねぇ。
天:クジか何かで決めるというのが穏当なのでは。
青:構成的には、その為のゲームを用意するところですか。
白:小妹々ってひょっとして、仕切りも青龍がやってんの。
天:うちと違って、亜沙さんは名ばかりリーダーなのではないですか。
亜:上に立つ者は、些事に手を煩わせる必要が無いから。
白:ある意味で大物なのかも知れないけど、上司には欲しくない。
【綿密に張り巡らせた伏線を最後の最後で粉砕したいのが人の性】
ア:交互に披露して、トリは一緒にやるというのでどうですの。
白:準備期間無いのに、難しいこと言い出した。
天:それは共通の巨大な敵が現れた時に取っておくべきでは。
亜:あんたらと手を組むなんて御免だわ。
真:見事な前振りですぅ。
青:むしろここまで丁寧にお膳立てしたら、
逆に何も無いのではと思ってしまうほどです。
トリ・アステールだけだと白虎がツッコミという恐ろしい体制になりますが、青龍が居ると幅が少し出来ます。男子小学生に更に負担を掛ける所業もどうかと思いますが、本編での中国聖獣界は彼一人でもってるようなものなので、反映されてるってことでしょう。
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蝋燭と呼ばれるものがあります。ロウソクと読みます。蝋を成形し、中心に太めの糸を通すことで完成するシンプルな照明です。蝋とは、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルの内、常温では固体なものの低音で溶融する物質全般を指します。原料も、植物、動物、鉱物、石油など幅広く、世界中で長い歴史があるようです。蝋そのものは火を近付けたくらいでは燃え出しません。しかし芯があることで融解、気化が少しづつ進み、ゆっくりとした速度で燃焼していくという、良く出来た仕組みになっています。最近は明るくする為というより、何かしらの演出やアロマテラピーでの消費の方が多いのではないでしょうか。電気が不要ということで非常用に備蓄してる御家庭もあるはずですが。人類の英知は火を扱うことから始まったという説もあるくらいですから、お手軽に使える蝋燭が愛され続けてきたのは必然のことなのやも知れません。もちろん、火事の危険は常についてくるのでくれぐれも取り扱いは慎重に。
(・ω・) 今更だけど誰でも使えるって、地味にヤベーことだよな
【細かく見たらアウトっぽいところがチラホラあるのですけど】
亜:で、何しに来たのさ。
ア:顔を見たかったではダメですの。
白:恋人みたいなこと言い出してる。
天:分類するならストーカーなのですが、
アルテミスさんに道義を説くのは無意味でしょう。
白:社会通念なんか、世の都合で作られただけって言い切るし。
天:それでいて法律に抵触しないギリギリを攻めるものですから、
タチが悪いことこの上ありません。
【仮にもアイドルなんだから騙す側に回らないと】
ア:実は、合同ライブのお誘いに来たのですわ。
亜:私達のファンを奪おうって魂胆ね。
白:考え方が後ろ向きだ。
青:客層が被っていないのですから、こちらが伸ばす好機とも言えるでしょう。
亜:たしかに、そういう見方もあるか。
白:そして簡単に言いくるめられてる。
天:宗教や詐欺の類に引っ掛かりそうなタイプで、少し心配になります。
【どんな道筋を辿ろうと青龍はこの境地に達すると思う】
ア:会場は公民館を考えてますの。
亜:もっと大きい箱抑えてよ。費用はそっち持ちで。
白:交渉する気あるんだろうか。
青:相手の出方を見ない内にこちらの手札を晒すのは愚策ですから。
天:今更ですが、あなた小学生ですよね。
青:七面倒なことを言い出す幼馴染みを持てば、
誰だって若くして老練もしてきますよ。
白:絶対に嘘だと言いたいけど、この子に関しては正解な気がしてならない。
【こんな人間だらけの世界は正しいと言えるんだろうか】
亜:単に一緒にやるだけじゃつまらないし、勝負って形にしない。
終わった後に票を多く集めた方が勝ちってやつ。
白:学校とか関係なく、こういう展開になる訳か。
天:分かりやすいですし、話題性もありますから悪い話では無いですよ。
ア:完膚なきまでに叩きのめして、再起不能にするのは心が痛みますわ。
白:何処からこの無尽蔵の自信が出てくるんだろう。
天:メカニズムを解明できれば、
内気や気弱で悩む方が居なくなるのではと思ってしまう程です。
小妹々を入力する際、しょういもうとくりかえし、を繰り返さないといけないことが地味に面倒です。単語登録しろやという御意見に関しては、まったくもってその通りなのですが、何故か今までのやり方では出来ません。方法を調べることに致します。
2020
鉢巻という言葉があります。ハチマキと読みます。額から後頭部に掛けて紐状の布や手拭いなどを巻く行為、又はその装飾品を意味します。もはや昭和の光景と言えなくもないですが、勉強や運動をする際に気合を入れる小道具として用いられていました。まあフィクションではちょいちょい見ましたけど、実際にやってる人がそんなたくさん居たかと言われると微妙な記憶があります。現代では和的なものということで、国際大会に出場する日本人選手が着けていることがあるようです。歴史的には烏帽子がズレ落ちるのを防ぐ為に武士が巻いていたものの名残とされています。要するに、ベルトとかゴム紐の御先祖様です。キチッと固めてキリッとするということなのでしょう。語源としては、円形で深めの碗を鉢と呼び、その形が頭蓋骨に似ていることから同じ呼称となったという説が有力です。頭のことを鉢と言う人は少ないですが、鉢巻ならまあまあ通じる辺り、言葉の系譜というのは興味深いものがありますね。
(・ω・) 今、鉢って言ったら植木鉢辺りがメインだよなぁ
【本来は男子小学生が最も苦手とする分野では無かろうか】
亜:それじゃ、第七十六回、打倒トリアセチン会議を始めるわ。
真:面倒だから、もうツッコミを入れたくないですぅ。
青:これだけの回数を重ねて、何一つ建設的な結論を得られてませんよね。
それと、いい加減トリ・アステールの名を憶えてあげたらどうですか。
真:良く律儀に拾ってあげるものですぅ。
青:性分なんですよ。
亜:今後も、小妹々の御意見番として、細かな部分の指摘を頼むわよ。
【この世界では亜沙さんの方が年上のはずなのですが】
亜:情報に依ると、彼女達は十代女子を中心に人気を伸ばしてるわ。
青:小妹々の主要支持層は御年配、
ないしは私達と同年代なので競合相手とは言えないのでは無いですか。
真:下手な大人より冷静な分析しやがるですぅ。
亜:住み分けって言葉嫌いなのよ。世の中、一番かそれ以外かでしょ。
真:そしてこっちは、そこらの子供よりも駄々っ子してるですぅ。
【敵にすると恐ろしいが味方でもやっぱり背筋が寒い】
ア:お邪魔しますの。
白:旧校舎を根城にするローカルグループって、実在したんだ。
天:そもそも別の場所に新校舎を建設できる土地を持った学校が少ないですし。
亜:教えてもないのに、なんでこいつらがここに居るの。
青:名を売る稼業なのですから、調べるのは簡単だと思いますが。
真:情報保護もへったくれもねえですぅ。
白:仮に本物の芸能人並に秘匿しても、
アルテミスなら見付け出すってのは教えてあげるべきなんだろうか。
【片方が男だったらどうなるんだとは問い質したくない】
天:私達の系列と何かと張り合ってる一貫校の生徒だったんですね。
青:この規模の都市に二つもあるというのが凄い話ですけど。
白:これはアレだね。理事長同士がヒートアップして、
トリ・アステールと小妹々で代理戦争させるやつになると見た。
天:そんなお約束なことがと否定しきれないものを感じます。
ア:二人共女性ですので、その時はわたくしが矛を収めさせますの。
当初は、小妹々だけで一話やろうとかトチ狂ったことも考えていたのですが、さすがにもたんなということで乱入させました。そして例に依って、亜沙なのか、亜紗なのか自信が無くなる私が居ますよ、と。