2021
月並という言葉があります。ツキナミと読みます。平凡、ありきたり、珍しくもない、など、巷に溢れていて、更には利用価値も低いことを指します。実はこの使い方は俗語に近く、本来は月例とほぼ同義でした。つまり、一ヶ月に一度くらいの頻度で開催される定例行事のことです。現代の用法になったのは、正岡子規が新鮮味に乏しい俳句の世界を月並調と批判したことに端を発しているとされています。なので微妙に後ろ向きなニュアンスが籠められているのは彼のせいとも言えます。大物の発言の引用なので、風雅とも言えるでしょうか。いや、そういった権威主義的なものを打破したいからこそ出た表現なんでしょうけど。月並の語源が月並な人ではないと考えると、やっぱ月並じゃねーなと思わされないこともありません。
(・ω・) もしや普通がネガティブ感あるのも、これが原因なのか?
【人類史で言うと原子力並に功罪併せ持った存在だからな】
亜:私が発明を辞めるって宣言したら、どうする。
黄:構ってちゃんみたいなこと言い出したんだよぉ。
朱:これで平穏な日々が訪れるとしたいところですが、
革新を起こす可能性に蓋をするのは間違ってる気もします~。
黄:例え滅びのリスクを背負ってでも、
前に進まねばならないのが生物の業という話なら同意せざるを得ないんだよぉ。
亜:今のところ単なる個人的活動なのにここまで言われるって、
評価されてんだか警戒されてんだか分かりづらいんだけど。
【一昔前だと圧迫の原因になったものだ】
黄:大体、唯一のアイデンティティなのに、放棄してこれからどうするんだよぉ。
亜:ちょっと前まで普通に玄武やってたこと忘れられてる。
朱:黄龍さんって、年齢の割に切り替えが早いです~。
黄:何歳になろうと、今を最も重視する主義なんだよぉ。
亜:過去の蓄積が多すぎて、処理を諦めただけなんじゃ。
朱:コンピューターも長いこと使っていると、
訳が分からないファイルが増えて放ったらかしになりますよね~。
【本当に巣立つ日が来るんだろうかと不安にもなるけど】
朱:年始の目標は大きい方が良いということで、
青龍さんを超えるというのはどうでしょうか~。
黄:でっかく出たんだよぉ。
青:具体的に、どうするつもりなのですか。
朱:そこはこれから、一緒に考えて頂ければ~。
黄:早くも頼る気満々なんだよぉ。
青:親心の様な目線で見ると、
微妙に安心感を覚えてしまうのが如何ともしがたいです。
【どれだけレベルを上げようとプラマイゼロが約束されている】
朱:白虎さんや玄武さんに設定しても、反応に困りそうじゃないですか~。
黄:その気になれば、すぐさま追い抜けるみたいに言ってるんだよぉ。
青:いわゆるどんぐりの背比べで、序列を付ける気にならないのですが。
朱:ジャンケンのような三すくみで、
同格だけどお互いを高め合う関係を目指すべきな気がしてきました~。
黄:グーチョキパーに、新たな解釈が誕生したんだよぉ。
青:結局は身内で勝ち負けを分配しているに過ぎない訳で、
良好な間柄だとは思えませんけどね。
未だに、この世界に於ける四神のナンバー2は誰なのか問題に決着はついていません。単にその価値が無いだけではというのは、アンタッチャブルなゾーンなのです。
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2021
バッタもの、パチものと呼ばれるものがあります。もの、の部分が、もん、になることも多いです。現代での使い方は概ね一緒で、正規品ではない品物全般を意味します。特に誤認を目的として人気商品に似せたものを強く指します。元来、バッタものに偽物というニュアンスはなかったそうです。バッタは、古物商業界で用いられた投げ売りの隠語で、今でいうディスカウントストアをバッタ屋などと称していました。転じて物自体はまともでも、仕入れ方が特殊な場合をバッタものと呼び、更に胡散臭い部分だけが抽出され品質自体が怪しまれて現状に至ったようです。パチの由来には諸説あります。バッタが変化した、関西圏で盗むの俗語であるパチるから来ている、うそっぱちの一部などです。リーズナブルと安物は似ているようで違っていて、結局は値に見合っているかどうかを判断できるのが賢い消費者というやつなのでしょうね。
(・ω・) 前提として、不必要なものは買わないというのもあるけどな
【良くも悪くも人の行動に依る影響なんて誤差みたいなもんだ】
マ:人間ゆうんは不思議な生きもんでな。
仲間であるはずの人を救うより、生態系とか地球環境みたいんな、
よりでっかいもんを守る方が高尚みたいな風潮持っとんねん。
黄:現状から大きく掛け離れるとしっぺ返しを食らうし、
結局は人類にとって益があるからやってるんだよぉ。
マ:そないなちょい偉ぶりたい気持ちが、
ウチら悪魔の好物やから仕事もなくならへんのやで。
【意志力で宇宙を温める教義で新教を作れるかも知れない】
マ:その理屈やったら、宇宙の秩序を維持しろいう方に進むべきやん。
黄:そこまで行くと、電波感が強いんだよぉ。
朱:何をしたら良いのか、イメージが湧きませんしね~。
マ:空間が広がり続けて温度が下がりまくっとるのを憂いたりするんや。
黄:単なる自然現象なんだよぉ。
朱:本当に、どうしろって言うんですか~。
マ:せやけど、のめり込むような連中なら騙せる気ぃしとるんやで。
【全身を人工物に置き換えたとしても同一人物と呼べるのか問題は残る】
メ:天使を廃業した時に備えて、手に職を付けようかなって。
朱:何がどういう状況なら無職になるんでしょう~。
黄:人間社会が崩壊寸前の方が盛況になりそうだし、
原始時代並に人口減少するとかしか思い付かないんだよぉ。
朱:人が宗教を捨てる可能性はどうでしょうかね~。
黄:死を克服できる程に科学が進めば無いとは言い切れないんだよぉ。
朱:要するにまず有り得ないっていうのは良く分かりました~。
【愛嬌のある顔と這いつくばった感じだからかしら】
朱:と言いますか、天使さんって信仰を失っても存在できましたっけ~。
黄:実験する訳にもいかないし、不明瞭なところはあるんだよぉ。
メ:ダメそうなら最後の力で転生するという、お約束を使えば良いと思う。
黄:変な動物に生まれ変わりそうなんだよぉ。
朱:かつて天使と呼ばれた成れの果て、
というコピーで売れそうな子は居ないでしょうか~。
黄:真っ先に浮かんだのはカモノハシだけど、
直感が先行しすぎて理由について説明するのは難しいんだよぉ。
去年の番外編は悪魔的ナースを書けなかったので、私の中の悪魔成分が疼いてしょうがありませんでした。この文章だけだと何か発症してる感じがありますけど、そういった訳では無いと思います。
2021
油を売るという言い回しがあります。仕事をサボって無為に時間を潰すことを意味します。油類の販売をしているなら、ちゃんと業務を遂行してるよなというのは、誰しも疑問に思ったことがあると思われます。では、どうやって成立した慣用句なのでしょうか。話は、江戸時代に遡ります。当時は髪に艶を出したり痛むのを防ぐ為に油を用いるのが主流でした。商人は定期的に戸別訪問で補充していたのだそうです。現代でいう、ウォーターサーバー感覚なのでしょう。その髪油なのですが、ねっとりとしていて移すのに時間が掛かる為、御婦人などと世間話をすることが多かったようです。その様が他者からは非効率的に見られ、この用法に繋がったとされています。普通に、営業の一貫だよなと考えるのは二十一世紀に生きているからでしょうか。昔だからホイホイと業者を変えるなんてことも少なく、大した効果は無かったのかも知れませんけど。ともあれ、明治以降の油屋さんからすれば、ちょっとした風評被害な感じがある気がしませんか。
(・ω・) 今は石油関連が最大手だろうけど、世間的にどういうイメージなんだろ
【足が痺れたり関節が痛くなるのは我慢するのが嗜み】
朱:猫さんを膝に乗せて撫でるだけの仕事って無いでしょうか~。
黄:それを法定就労時間で通年やれと言われたら、
ちょっとした追い出し部屋感があるんだよぉ。
朱:どうってことないどころか、喜んでやる方も多いと思います~。
黄:やっぱり猫好きの頭はおかしいんだよぉ。
朱:猫さんの方が先に飽きるというのが、最大の問題なんですけどね~。
【これがネコスキーの猫スパイラルというやつなのだろう】
猫:うみゃーご。
朱:『付き合わせる猫が欲しいなら、社員価格で融通するぜ』ですって~。
黄:猫派遣業の社割ってなんなんだよぉ。
朱:福利厚生があるのは意外かも知れません~。
黄:ってか、猫が猫を金出してまで借りるってどういう状況なんだよぉ。
朱:想像力が刺激されて、これだけで相当な時間を潰せそうです~。
【権威を確立するってこういう面があるんだけど】
則:為政者とは、徳で世を治めねばならぬ。
月:恐怖で宮中を掌握した、典型的な中国の女傑がなんか言ってる。
黄:政治の何を語ってもギャグに聞こえるって、凄い補正なんだよぉ。
月:道徳的に良いことだったら『お前が言うのか』で、
黒かったら『洒落にならんから』になるから無敵だよな。
黄:そして平凡なら裏があるなと深読みされるという、
全方位対応型の強さがあるんだよぉ。
【皇帝なんて何もしないのが仕事みたいなところあるからセーフだ】
則:そちも妾の威光に平伏して奉仕しているのであろう。
月:そんな関係だったっけ?
黄:納得してるなら、敢えて認識を修正しようとも思わないんだよぉ。
月:大人なような、扱いが雑なような。
黄:どうあれ、偉そうに踏ん反り返ってることに変わりは無いんだよぉ。
月:でかい猫を飼ってる気がしてきた。
黄:その見方だと、朱雀のドラ猫は稼ぎがあるだけ、
随分と格上になってしまいそうなんだよぉ。
主人公格の黄龍と朱雀の同居人である武則天と白猫ですが、傲慢不遜という観点でも似た者な気がします。なんか前に組んだらヤバいみたいなことを書いたことある気もしますが、我が強すぎてタッグは難しい的な流れになったんじゃなかったでしたっけ。
2021
天敵と呼ばれる存在が居ます。テンテキと読みます。生物学用語で、特定の種が生存を脅かされる対象を意味します。食物連鎖の中で捕食されるケースが有名ですが、寄生の類で命を失うことも含まれるようです。転じて、勝負事などで相性が極端に悪く、手酷くやられる相手にも使われます。何事にも100対0の関係なんてものは無いので、概ねやられたら天敵と呼ぶのでしょう。その比率がどの程度からなのかは難しそうですが。遭遇したら一割の確率で絶命する場合はどうでしょうか。自然界ならそこまででも無い感じがありますが、人間だとヤバげです。そう考えると状況に依るとしか言いようが無さそうです。農業の世界では害虫に対して天敵を導入することで農薬の使用量を減らす試みが古くからされているようです。安易に外来種を持ち込んだりして、生態系への影響が確認された事例を聞いたことある気もしますけど。元々が生物界で時間を掛けて確立された関係な訳ですから、軽はずみに扱えない面はありそうですね。
(・ω・) 人間の天敵は何かという議論は、割と白熱しそうなところがある
【所詮は人間の認識程度の話だものな】
朱:玄武さんって、生命体になろうという野望は無いんですか~。
玄:深く考えたことはありませんが、特に響きませんね。
黄:定番の目標な気はするんだよぉ。
玄:ですけどその目的を達成するには、まず命とは何なのかという、
とてつもない難題に答を出さなければいけないと思うのですが。
黄:たしかに、それと比べたら玄武を著名にするだなんて、
現実的に可能なラインに見えてくるから不思議なんだよぉ。
【無限の時間を持つ黄龍ですら諦めてる節があるけど】
玄:自分の意志で自由に行動出来るのですから、特に不満はありません。
朱:プログラムでそう思わされてるだけかも知れませんよ~。
黄:その話題は、生き物の意識がデジタルに過ぎないのかという、
面倒極まりない問答に直結してるんだよぉ。
玄:究極的に言えば同じ電気信号ですしね。
朱:結局、ここら辺は触れない方が無難なんでしょうか~。
黄:頭を使いすぎて発狂したいなら止めはしないけど、
それでも真理を求めるのが知性を持つものの宿命な気もするんだよぉ。
【恒例行事にして痩せ細っていくまでが標準仕様】
白:中国拳法っぽい技名に虎や龍が入ることあるじゃん。
虎月拳とか龍掌撃みたいな感じで。
朱:たしかに様になりますね~。
白:ぶっちゃけ、どっちが人気あると思う。
黄:危険なこと言い出してるんだよぉ。
朱:序列を付けず有耶無耶にするのが共存共栄ってやつですよ~。
白:最近は投票なんかで戦わせて、短期的に使い潰すのが主流なんじゃないかな。
【四神という枠組なこともどうでも良さそう】
黄:こういう時は両方入れるのが平和的解決法なんだよぉ。
白:その場合、虎がおまけっぽくなるから却下。
朱:白虎さんがそう感じてるだけなんじゃないですか~。
白:虎って一匹でも生きてけるから神格化されてるとこあるし。
セット販売とか、微妙なアイドルみたいな真似しちゃダメでしょ。
朱:それなりに論理的な意見が返ってきました~。
黄:人間は群れることでしか生き残れなかったからこそ、
孤高ってやつに妙な憧れを抱いてる部分はあるんだよぉ。
ついこないだまでアイドルやってたやつが言うのかという感じもありますが、いつ辞めても良い輩は怖いものなしなのでしょうね。
2021
モルモットと呼ばれる生物が居ます。英語だとguinea pig、或いはオランダ語由来のCavia辺りが用いられるようです。モルモットの語源はオランダ語のmarmot、日本語表記だとマーモット辺りなのですが、本来は違う生き物です。なんでも江戸時代末期にオランダ商人が勘違いしたせいらしいのですが、写真を見る限りそんな似ている感じもありません。タヌキとレッサーパンダくらいは違います。日本人が見たこと無いのを良いことに、『これマーモットだから』と押し付けた可能性すら疑ってしまいます。そんなことをするメリットは思い付きませんけど。一方で、モルモットは実験動物の代名詞でもあります。かつて良く使われていたのが理由ですが、繁殖力や飼育の難易度から、より小型のラットやマウスに移行しているようです。典型的な名前だけ残ってるパターンですが、今後も使用され続けるかは予想しきれない部分があります。
(・ω・) この単語自体が、言語界のモルモットだったって話か
【どうせ一人で突っ走るんだから舞台袖で見てることにした】
ア:本日はわたくしの為に集まってくれて感謝いたしますわ。
白:言うとは思ってたけど。
天:実際に目撃してしまうと放置するしか無いというのが困ります。
ア:会場を埋め尽くした、
五万八千人の熱気に負けないパフォーマンスをお見せしますの。
白:このままソロトークさせたら、何処まで暴走するかが気になってくる。
天:時間がカツカツですし、予定のところで切り上げさせますけどね。
【市民権さえ得てしまえばやりたい放題できる面もある】
白:ともあれ、観客の反応で初見かどうか分かるのはちょっと面白い。
天:何言ってるんだ的な顔をしてる方は、そうなのでしょう。
白:お約束のネタを持ってると考えると、私達も中堅感があるのかも。
天:これを極めると、独自の文化と成る訳ですが。
白:世間が認めないと痛い集団扱いなのが紙一重だなぁ。
天:宗教の黎明期も、似たようなものではあります。
【そろそろグループに拘ってる理由が分からなくなってきた】
ア:今日はお疲れ様でしたの。
亜:この人、始まる前よりエネルギッシュになってない?
真:こちとら、精根尽き果ててるですぅ。
天:ファンから元気を貰うというのが、例えじゃないんでしょう。
白:一日に何回公演しても大丈夫ってことか。
こっちが付き合いきれないけど。
青:永久機関は、完成しそうで後一歩が届かないものらしいですよ。
【アルテミスが青龍を味方にする理由は皆無なのだ】
ア:ではわたくしは、後援会の方に御挨拶して参りますわ。
白:着々と、小妹々に侵食しようとしてる。
亜:あのバイタリティを踏み台にして、一つ上のステージに行きたい。
天:実に野心的で好感が持てますが。
真:逆に取り込まれる未来しか見えねぇですぅ。
青:そうなれば解放されるかと思うと、少し期待してしまいますね。
思い付きで一話増やしたせいで、微妙に中途半端な時期ですが、番外編も終わりです。もうちょい合同ライブパートを取るべきだったというペース配分の失敗は否定しません。次回からは黄龍ちゃん復帰ですけど、そういや何期になるんだというのは自分でも良く分かっていません。