2021
大潮と呼ばれる現象があります。オオシオと読むのが一般的です。海水は太陽と月の重力の影響で、上がったり下がったりを繰り返しています。近い分、月の比率が大きいです。月が水平線近くにある時は横に引っ張られるので水位は下がります。これを干潮(ヒシオまたはカンチョウ)と言います。逆に真上と真下の際に上がり、満潮(ミチシオまたはマンチョウ)と呼びます。二つを合わせて干満(カンマン)または潮汐(チョウセキ)と称します。大潮は、太陽、地球、月がほぼ一直線に並ぶ、つまりは満月と新月の近くで起こります。太陽と月が同方向、ないしは双方向に吸い上げることで海面は最大にまで上昇し、そして下降もします。逆に直角に近い時、差は最小となり、小潮(コシオ)という名が冠せられます。海に馴染みのある生活を送っている方なら感覚的に知っていることでしょうが、月が原因であると初めて提言したのは古代ギリシャのピュテアスという人なのだそうです。やっぱり当時の文化やべーなと思わされると同時に、中世ヨーロッパの科学水準の低さや、今のギリシャとの差はどうなってんだと何度と無く思ってしまう訳ですよ。
(・ω・) 世界全体で超退行する未来があるのかもなぁ
【完全燃焼したので新たにハマることも無いらしい】
朱:黄龍さん秘蔵の宝具とかで、簡単にレベルアップ出来ないでしょうか~。
白:最初の町に凄い装備が隠されてるってのは定番らしいね。
黄:二階の物置と化してる部屋を漁るのは自由だけど、
呪われたりしても責任は負わないんだよぉ。
白:その言い回しもゲームっぽい。
朱:流石は元ネトゲ廃人だと、ちょっと感心してしまいます~。
【こうやって不適格者が消えていくのが自然界なのさ】
朱:逆に世界全体を冷やすアイテムなんかがあれば、
相対的に私の価値が高まりませんかね~。
黄:普通にヤベーこと言い出してるんだよぉ。
白:氷河期って恒温動物が大型化しやすいんだっけ。
黄:同じ種なら、体温保持の為にでかくなるとは言われてるんだよぉ。
白:狩りは楽しそうだけど、寒いのは嫌だなぁ。
黄:それ以前に植物が育ちにくいから餌の総量が減る訳で、
白虎ファミリーみたいに燃費が悪いのは絶滅待ったなしなんだよぉ。
【才気ある猫が本気で訓練したら百メートル何秒で走るんだろう】
白:朱雀が敬愛する忍者は、麻みたいな成長の早い植物を植えて、
日々飛び越えることで跳躍力を鍛えたという。
朱:何の話でしょう~。
黄:高い目標をクリアするには、
少しずつ難易度を上げて努力するのが正道って言いたいんだと思うんだよぉ。
朱:大体のことを才能でこなすネコ科の白虎さんに言われても、
説得力を感じないんですが、どうしたら良いんでしょうか~。
【伝説の万年雪とか少し盛っておけば形になるんじゃない】
白:だから、いきなり龍族を焼き殺すみたいな無茶は置いておいて、
氷を溶かす速度を一秒でも縮めるみたいに身近なところからやってみるとか。
朱:大きさにも依りますけど、たまに霜焼けするんですよね~。
黄:むしろ氷が朱雀に勝ちそうなんだよぉ。
白:一進一退で、全く成長しない気がしてきた。
黄:仮にも四神のライバルが家庭用の冷凍庫で作られてるとか、
権威に関わりそうで表には出したくないんだよぉ。
科学技術の発展は神様や妖怪の仕事を少しずつ奪っていますが、当代の朱雀が元祖だったら、そもそも祭り上げられなかったんだろうなとも思ってしまいます。
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2021
モンタージュという言葉があります。フランス語のmontageを輸入したものです。本来は、構成、構築、組み立てといった意味合いになります。ここから、不連続なフィルムを繋いで表現する、映画の技法を指すようになりました。更には、フォトモンタージュ、フォトコラージュといった、写真などを加工すること、ないしは加工された画像も意味します。この単語から、かつて警察が容疑者を捜索する為に、似た顔のパーツを継ぎ接ぎして公開したモンタージュ写真を連想される方も居るかと思われます。いつから使われなくなったのかは知りませんが、個人的には古い作品でしか目にした記憶がありません。なんでも、人は他人の顔をパーツごとに憶えていると言うよりは、全体の雰囲気で認識している部分が強いらしく、そこを強調した似顔絵の方が紛れが少ないんだそうです。日本で手配書に人相書きが公式に用いられたのは江戸中期のことらしいですが、アナログだからといって侮るなかれといったところでしょうか。
(・ω・) モンタージュに和訳が無さげなせいで、使い勝手が悪いのはありそう
【あからさまな炎モンスターの弱点が火だったら怒って良いよね】
白:そういや伝承だと、火炎を食べるとかが定番なんじゃないかな。
朱:どういった理屈でエネルギーに変換しているという解釈なんでしょう~。
黄:朱雀が言うことじゃねーんだよぉ。
朱:それに口の中が焼け焦げそうですし~。
黄:耐性が足りないんだよぉ。
白:ステータス改善から手を付けないといけないとなると、道のりは長い。
【深海魚からしたら我々をグロテスクに感じる可能性はある】
白:燃料って話なら、石油や石炭を食べたら燃焼効率上がるとかありそう。
朱:私を蒸気機関車か何かと思ってませんかね~。
黄:朱雀は、核動力説が主流なんだよぉ。
白:らしいけど、それでこの程度の熱さっておかしくない。
黄:まともな生物っぽい外見を保っている以外、
常識的な部分を探す方が大変なのも朱雀なんだよぉ。
朱:逆に理に適った生態をしていながら、
見た目が凄まじいだけで異形と呼んでしまうのが人間さんではあります~。
【実際に有り得そうなのが悩ましいところだ】
黄:熱くなりたいんなら、単純に気合いを入れれば良い気もするんだよぉ。
朱:精神論だけに偏るのはダメですが、要素としては侮れませんよね~。
黄:脳内麻薬が出ると、体温が上昇するとかも聞いたことあるんだよぉ。
白:それって、せいぜい一、二度くらいの話だと思うんだけど。
朱:私でしたら数百度の変化があっても、全く不思議ではありません~。
【相槌を打ってくれる機械が欲しいというのも分かるな】
白:考えてみたら黄龍って変温だし、この手の相談されても困るんじゃ。
黄:残念ながら、大抵のことは雑に返答してるから、
実感があるとかどうでも良いんだよぉ。
朱:こういうのも聞き上手っていうんでしょうか~。
白:相手に不快感を与えてないなら良いんじゃないの。
黄:というより、うちに来る連中は一方的に語りたいのが多いから、
真面目に処理するだけ、色んな意味で無駄なんだよぉ。
ドラえもんの動力は、初期は食べたものをなんでも核エネルギーに変えるというものでしたが、いつしか削除されたらしく、今はどうなっているか良く分かりません。核エネルギーと一言に纏めますが、制御できるかだとか、安定的に原料が確保できるかの問題はあるものの、必ずしも放射性物質を出すとは限りません。臭いものに蓋文化は正しい知識を共有する上で一つの障害となっているのは間違いないんでしょうね。
2021
隗より始めよ、という故事があります。隗は日本語ではカイと読みます。中国は春秋戦国時代の賢者、郭隗(カクカイ)のことです。ことの背景を順に追っていくと、まず燕(エン)と斉(セイ)という二つの国がありました。斉は燕に侵攻する野心を持っており、燕王を言いくるめて国権を大臣に委ねさせる権謀を成功させます。しかし王の息子達が納得するはずもなく、国内は混乱状態に陥りました。そこに斉が援軍と称して乗り込み、そのまま国を奪ってしまうのでした。二年後、公子の一人であった職が斉への服従を条件に王位を継ぎ、昭王と号します。表面上は大人しくしていた昭王ですが、斉への復讐を誓っていました。しかしあらゆる力が不足していたことも自覚しており、人材を集める為にはどうしたら良いかと郭隗に相談します。その際の返答が、『私を丁重に扱いなさい。そうすれば私より優秀な者が待遇に惹かれてやってくるでしょう』的なことだったんだそうです。これを端的に表現したものが、隗より始めよ、です。昭王はその言葉を聞き入れ、宮殿を建てるなど厚遇しました。結果、猛将楽毅(ガッキ)を筆頭に、数多の将星が集結します。後に燕は連合軍を結成して斉に攻め入り、斉王を死に至らしめることで大願を成就しました。このことから転じて、何か大きなことをしようと思ったら、身近なことから手を付けるべき、という意味で引用されます。他国の軍を信用するやつはアホだの、優秀な人が欲しければ礼を失するなだの、敵国を内部分裂させての弱体化は何千年も続く基本戦略だの、様々な教訓が見え隠れしたりもします。昨今の政治家や官僚は広い視野で物を見るという概念すら置き去りにしているのか、選択する隗がトンチンカンなものばかりだという気がしてなりませんけど、皆さんはどうお考えですか。
(・ω・) そもそも、国家観すら語れるか怪しい連中ばっかだよな
【宇宙が決めたルールなんて気にしないのが朱雀的ロックだから】
黄:そういや昔、朱雀で暖を取って、
白虎の髪に火が付いたことがあったんだよぉ。
白:こんな低温で意味分かんないよね。
黄:虫眼鏡で太陽光を集めて着火できるんだから、
電磁波が収束するとかしてたのかも知れないんだよぉ。
白:私の科学知識なんて大したことないけど、
物理的におかしいってことだけは何となく分かる。
【発動中に死んだりするとリスク管理の大事さを学べるかも】
朱:つまり、放熱を集中させることで、
温度を上げられる可能性があるってことじゃないでしょうか~。
黄:パワーを凝縮して一点突破する必殺技みたいなんだよぉ。
白:他の部位が低温になって、機能停止しそう。
朱:命懸けというのもまた、それっぽいです~。
黄:世の中、寿命だとか、生命力だとかを代償に強くなる作品は多いけど、
敵も同じことをしたら消耗戦になるだけではあるんだよぉ。
【愛の究極形なようでいて進化を間違えてないか感も凄い】
白:思ったんだけど、朱雀みたいな炎の鳥の群れが居るとして、
熱い方が魅力的とかあるのかな。
朱:孔雀さんの羽根みたいに言ってますね~。
黄:求愛行動は幅があるから、無いとは言い切れないんだよぉ。
白:近付くと限界点を超えて、お互い燃え尽きそうなところはある。
朱:文字通りお熱いカップルと、冷やかしてしまって良いんでしょうか~。
【分裂した時はパワーが半分になってたから問題なかったということにしよう】
黄:朱雀みたいな生き物が複数居たら、
干渉でどうなるのかはずっと気になってるんだよぉ。
白:私は、ブラックホールになって全てを飲み込むって信じてる。
朱:ラスボス感があります~。
黄:ドッペルゲンガーに出会ったら死ぬとか言うし、
もう一匹の朱雀が居たとしても、面会はさせない方が良さげなんだよぉ。
白:まず、この次元に存在してるかどうかが怪しいけどね。
朱雀を正しく解する為には、物理学を履修した上で、それを壊す覚悟が必要なのかも知れません。そこまでするメリットはあるのかと問われると、無言で顔を背けてしまいそうではあるのですけど。
2021
アジトという言葉があります。英語のagitating pointを省略したものです。現代語だと、誰かから隠れるようにして何かをする為の場所といった使われ方が多いでしょうか。反政府、反社会のイメージを持つ方も少なくないでしょうが、元々は労働闘争や左派系団体の拠点に対して用いるものだったようです。立場としては、間違いないと言えます。善悪については人間社会のややこしさが絡んでくるので触れませんけど。個人的には、怪盗だとか、レジスタンスだとか、非合法な活動をしている人達の秘密基地という印象ですね。ネット検索を掛けてみると、飲食店の屋号として用いている会社も多いようです。隠れ家的名店みたいな表現もありますが、そういった意図であると推察されます。自分で言うことなのかという部分に関しては、一考の余地がありますけど。一般論として、家族や組織から隔絶された空間に憧れを持つのは、男性の方が多いように思えます。アジトという単語にワクワク感があるかどうかを調査してみたら、より明確になるのやも知れません。
(・ω・) 色んな言葉や概念で、どっかの学者先生がやってそうだ
【結果が残らないと単なる愚か者として処理されますけどね】
朱:最終的には怒りで火山を噴火させるくらいになりたいんですが~。
白:設定された目標がとんでもない。
黄:大抵のことはコツコツと正しい努力をすれば成せるんだけど、
筋道が全く見えないんだよぉ。
白:人類に一トンのバーベルを持ち上げるのは無理みたいなもんで、
何事にも限度はあるから。
朱:不可能に挑むことを恐れていては、革新は起こせないらしいですよ~。
【怪奇現象は魑魅魍魎が元凶という原点回帰とも言える】
白:大体、朱雀が怒っても迫力ゼロなんだけど。
黄:それ以前に、玄人じゃないと差が分からないんだよぉ。
朱:表に出ない分のエネルギーが、
地下に潜ってマグマを刺激するとかはどうでしょう~。
黄:理屈になってないけど、らしいとも言えるんだよぉ。
白:言い換えると、地質学的に意味不明な活性化を確認できたら、
朱雀のせいにされるってことなんじゃないかな。
【炎は概念ですから的に抽象的な反論をしてきそう】
黄:とりあえず、現状で何を出来るか把握しておくんだよぉ。
白:お湯を沸かすには、ちょっと足りないんだっけ。
朱:せいぜい熱めのお風呂くらいにしかなりません~。
黄:改めて考えると、よく炎の聖獣づらしてられるんだよぉ。
白:偽装表示で訴えたら、結論が出るまでかなり掛かりそう。
黄:曲がりなりにも二十七代やってきた実績を重視するのか、
或いは現状を優先するかで、見解が割れそうではあるんだよぉ。
【どうしてそうも無謀な路線ばかり選択するのだろうか】
朱:お母さんが自分の熱でお茶を淹れていたと聞いているので、
憧れがあるんですよね~。
黄:そういや朱雀印を飲めなくなって久しいんだよぉ。
白:先代朱雀苦手だったし、猫舌だからどうでもいい。
黄:手の平で踊らされる感じが落ち着かなかったらしいんだよぉ。
朱:魔性の女みたいな言い方ですが、
それもまた私が成りたい私というやつです~。
記憶がたしかなら、先代朱雀が最後に登場したのは黄龍が口寄せで招いた回です。北京オリンピックとか言ってた気がするので十年以上は前でしょう。そもそも朱雀の転生って、先代以前の魂がリサイクルされてるのか、成仏してるのか、体内に溜まっているのかが未確定なので、今更ながら扱いにくい部分がありますのよ。
2021
しゃっくりと呼ばれる生理現象があります。吃逆と書いて、キツギャクと読む医学用語もあります。呼吸筋、特に横隔膜が痙攣することで通常とは違う形で空気が吸い込まれ、声帯が刺激されて音が出る事象を総称したものです。元々は胎児時代の、異物を吐き出す反応の名残とも言われています。ですが出生後は特に役割が無く、成熟とともに発症しにくくなるのだそうです。言われてみれば、もう何年もしゃっくりを起こした記憶がありません。基本的に身体への影響は大したものではなく、放っておけば治ります。短ければ数十分、長くても数時間くらいという方も多いでしょう。医学的には二日以内に治まれば急性で、それ以上だと持続性になるんだそうです。後者の場合は疾患のシグナルである可能性があるので、気になるようでしたら病院へ行くべきかも知れません。世には数十年続いたという猛者も居るんだそうですが、むしろ出なくなった時の違和感がとんでもないものになりそうですよね。
(・ω・) 日常とは、当然ながら人それぞれ違うものなのだ
【トーナメント形式ならクジ運次第で有り得ないとは言い切れない】
朱:私は二十八代目の朱雀ですが、
その中で何位くらいに位置してるんでしょうか~。
白:よくそんな怖いこと聞けるなぁ。
黄:下が居れば言い訳になるし、
最下位だったら上がり目しか無いという、最強の布陣なんだよぉ。
朱:どうあっても上半分には入らないみたいな言い方ですが、
何かの間違いがあるかも知れないじゃないですか~。
【まるで現在進行系で重責を担ってるみたいな言い方だ】
白:過半数が今の朱雀未満だったら、四神制度自体が廃止されてると思う。
黄:言いにくいことを、ハッキリ言いやがったんだよぉ。
朱:その場合、私の御先祖様はどうなってたんでしょう~。
白:野生に帰すとかかな。
黄:最後まで責任を持って欲しいんだよぉ。
朱:飼い殺しで閑職にでも追いやられていたら、私も楽が出来ましたのに~。
【自然が一番という原理主義者が文句を言ってきそうだけど】
朱:炎の聖獣として、せめて火力くらいは普通になりたいんです~。
白:セルフ焼き鳥にならないのが不思議でしょうがない。
黄:この朱雀ですらタンパク質の凝固温度は超えてるんだから、
真面目に考えてもしょうがないんだよぉ。
朱:私が卵を温めると、温泉卵になるかどうかってところなんですよね~。
白:便利なようで、切ない話かも知んない。
黄:最近は孵卵器という、雛まで育てる機械もあるし、
体温に拘る必要はないという慰めをしておくんだよぉ。
【現代なら発電所で活躍してもらう道もあったな】
白:で、標準的な朱雀が発する熱ってどんなもんなの。
黄:たしか一匹、とんでもなく熱いやつが居たから、
割り算しても鉛くらい溶かせると思うんだよぉ。
朱:統計の罠を見ました~。
白:大富豪が紛れ込んでたら、平均年収がかなり上がっちゃうやつか。
黄:悪いやつじゃ無かったけど、近くに居るだけで火傷するから、
隔離施設で仕事してた記憶しか残ってないんだよぉ。
という訳で、朱雀の熱量向上委員会的なお話が始まります。摂氏や華氏なんかが無い時代の温度って、冷たい、温い、熱いくらいしか無いんじゃないかという気もしますが、そこら辺はどうなんでしょうね。