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2021

1105

 シルエットという単語があります。フランス語の、silhouetteに由来するものです。意味としては、主要な輪郭の中を黒く塗り潰した写真や絵の類が第一に来ます。狭義では、横顔の肖像画を強く意味します。光を当てて投影された暗部、いわゆる影絵に対して用いることもあります。語源はなんと、個人の名前です。18世紀のフランスで財政担当大臣であった、エティエンヌ・ド・シルエット氏が元とされています。戦争に依る財政難もあって、彼は倹約政策を推し進めました。その一つに、絵画は安上がりな切り絵を主流にしろ、なんなら絵の具も金が掛かるから黒一色で、というのがあったとされています。これが脚色されたものなのかは定かでありませんが、シルエットという言葉がお手頃価格というニュアンスでも使われたのは事実なようです。ちなみにシルエット氏は当然の如く特権階級に嫌われ、僅か8ヶ月で退任を余儀なくされたのだとか。そんな短い間に歴史に名を残すなんて逆に凄いとも言えますが、改革の難しさも感じ入ってしまいます。後に、シルエット氏こそ形だけで中身の無い人物という評も出てきたようですが、体制に依存する貴族達もどうなんだろうと思わなくもありませんよ。

(・ω・) 所詮、浮世など陽炎のように実体が乏しいものじゃ

【通してみるとメリハリよりツギハギ感が勝りかねないし】
玄:予告状の、第二弾が届きました。
マ:一回で終わりちゃうんか!
玄:まとめれば良い要件を分割するのは、
 仕事が出来ない証拠とも言いますけど。
マ:もったいつけるんが、ええ引きになることもあるで。
玄:それで冷めて興味を失うパターンもありますから、
 使い所が難しそうではあります。


【警察が暇に越したことは無い理論に通じるものがある】
玄:要約すると、三日後の正午、美術館のティアラを盗むんだそうです。
マ:最初からそう言いや。
玄:こうやって食い付いている時点で、術中という感じもするんですが。
マ:中途半端にお預けされてもた犬の気持ちやで。
玄:探偵って、犯罪者かそれに準ずる存在が居ないと成り立ちませんから、
 どちらが主従の主であるかは明確な気もしますけどね。


【元が悪魔だからその手のことには詳しいぞ】
マ:問題は、これがどんだけバラ撒かれてるかやな。
玄:私達のところに来ていることを考えると、
 近隣の探偵と名が付く事務所全てと考えるのが妥当では。
マ:開業数ヶ月で実績ゼロやし、
 ランキング形式やったら最下層どころか論外扱いされるで。
玄:そういう風に考えると、悪事を働く方が意外にマメだという、
 マモンさんの理屈を裏付けるものとも言えます。


【それで信用して貰えるかはまた別の話なんだけど】
マ:書いたやつに繋がるヒントみたいなんはあらへんのかい。
玄:それを洞察するのが探偵の見せ場では。
マ:多分やけど、自己顕示欲が強いナルシストやな。
  もしくは、怪盗とはこうあるべきやいう固定観念に囚われてるで。
  後先考えずに行動するタイプなパターンも有り得るかもなぁ。
玄:可能性を潰していくのはズルくありませんか。
マ:結果が出てから当たったとこだけ強調するんは、誰もがやっとることや。

 元々、このエピソードは1話の後半で収めるつもりでした。しかし収集が付かなくなってきたので2話丸々ということになりそうなのですが、これはこれでどうなることやら感がマシマシですよ。
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2021

1103

 大鉈を振るうという言い回しがあります。頭の二字熟語はオオナタと読みます。文字通り、でっかい鉈、つまりは刃物のことです。鉈に定義があるのかは曖昧ですが、ある程度の大きさは必要なようです。そして重さで叩き切る部分も重要な感じがあります。小刀と斧の中間くらいという認識で良いんでしょうか。形状で分類するという意見もありますが、ものに依っては手斧との区別が難しいともされています。鉈の主な用途は、薪を割ったり、枝木を切り落としたりで、山での必需品みたいなところがあります。筋骨隆々な大男が振り回して原生林を切り開く様は、それだけで絵になります。冒頭の慣用句はその姿に掛けたのか、スッパリと不必要なものは切り捨てる、といった意味です。鉈を振るうとも言うそうですが、使用頻度は大鉈の方が上の気がします。どうも大の部分は強調の要素が多めで、物理的なサイズは関係ない雰囲気があります。いずれにしても、誰かの都合で要らないもの扱いされる辺りに、人のエゴが垣間見えます。とはいえ、掃除をしなければ部屋は汚いままですし、老廃物などを排出しないと健康に悪影響があります。逆に全てを救おうなどと考える方が、よっぽど自分本位なのかも知れません。

(・ω・) 今だと、リストラやコストカットで使いがちな表現である

【四神としての玄武もそういったところがあるもの】
玄:怪盗からの予告状が届いているのですが。
マ:何処のガキのイタズラや。
  ハロウィンと四月バカは年中やっとるもんちゃうで。
玄:随分とやさぐれてますね。
マ:そないな華々しい話を、ウチらに持ち込む訳ないやろ。
玄:仕事が無さすぎるせいで卑屈になってしまっていますが、
 何故だか気持ちが分かってしまいます。


【何しろ助手なのにどれ程の実力か知らないからな】
玄:良質な紙で作られた封筒に、小洒落た文様と封蝋。
  冗談の類にしては手が込んでいる気もしますが。
マ:詐欺師ゆうんは、そういった手間を惜しまんもんや。
玄:探偵でしたら、この一通から組織壊滅までしてみせたらどうです。
マ:伝説作りとしてはおもろそうやな。
玄:出来るものならという、嫌味的なニュアンスも含まれているんですけどね。


【しかしそれも見切られているという無限ループが発生しがち】
マ:しゃーない、やることあらへんし読んでみてや。
玄:『過去を暴くことにのみ執着し、創造することを知らぬ者達に告ぐ。
  我が紡ぐ未来に抗いたくば掛かってくるが良い』だそうです。
マ:なんや、自意識過剰なやっちゃで。
玄:こんなものを送りつける理由は目立ちたいか、
 注目させて何かから目を逸らしたいくらいしか無いと思いますが。
マ:折角やから、挑発に乗る振りして罠に嵌める、
 基本戦術でも試してみたろかい。


【これで名が売れて仕事が入ってくる筋書きにすれば良いのか】
マ:ちゅうか、何するんかは書いてへんのかいな。
玄:それどころか、差出人すら不明です。
マ:目的が見えへんで。
玄:幾つか考えられますが、一つは本当に愉快犯であること。
  突飛なものでは、ここから真相に辿り着ける、
 優秀な探偵を求めているなんかはどうでしょう。
マ:なんやワクワクする展開やけど、
 予選落ちするその他大勢になりそうな予感しかせーへん。

 展開に困って風呂敷を広げ始める中堅作品みたいな話の流れになってますが、大丈夫でしょうか。きっと大丈夫だろうとは思いたいのですが、実際になんとかなるかとはあんまし関係が無いものなのです。

2021

1031

 テディベアという名で呼ばれる存在があります。英語表記だとteddy bearです。熊のぬいぐるみを総称したもので、商標の類ではありません。teddyは、アメリカ合衆国第26代大統領、セオドア=ルーズベルトの愛称にちなんだとされています。1902年の秋、彼は趣味である熊狩りへと出かけたのですが、その日は獲物に恵まれませんでした。そこで同行していたハンターが気を利かせて熊を追い詰め、最後の一発を大統領に任せるという接待を試みます。しかし傷付いた者を倒すのはスポーツマンシップに反すると拒否しました。これが翌日、『美談』として新聞に載り、それに乗じたメーカーが名を冠して販売したのが成り立ちとされています。百年以上前の話だからなのか、欧米系の文化との齟齬なのかは分かりませんが、首を傾げてしまう部分があるかも知れません。少なくても私は、良い話なんだろうかという感想です。生殺与奪を握った状態だからこそ見逃してやるなんて発想に至る訳で、実にアメリカ的であるという気もしてきます。殺らなければ殺られる状況なら、間違いなくぶっ放してたでしょうし。とはいえ、テディという音の可愛さが定着した理由の本質で、人物はあんま関係無いのかも知れません。物が売れる理由の何割かはネーミングですし、そこら辺のセンスを要求される仕事は無くならないんでしょうね。

(・ω・) それとも、人工知能が作っちゃう日が来るんだろうか

【危うさを感じて即日で逃げ出しました】
茜:こないだ、『そなたからは邪気を凝縮した禍々しさを感じる』、
 って風来坊に評されたんだけど。
千:初見で看破するって、中々の腕前なんじゃないかな。
麗:第一印象だけは良いですからね。
茜:『背後から黒いもやの様なものが漏れ出ていた』とも言ってたっけ。
麗:それが事実なら興味深いことこの上ありませんし、話をしたかったです。


【今更どう思われようと何かが変わる関係でもない】
千:まあ、付き合い長いと感覚が麻痺して程度が分からなくなるんだけど。
麗:今更ですが、どれほどの邪悪なんでしょう。
千:官位みたく、階級で示してくれれば分かりやすいのに。
麗:そういうのって、認定する側に眼力が無いと信頼に欠けるんですよね。
千:朝敵って言葉も、一括にされてて強弱が無いしなぁ。
茜:こんなことを本人の側で言える辺り、本当に染まってるのかも知れない。


【独り身は運命の相手と出会えてない的な理屈だ】
茜:でも悪いことばかりって訳でも無かったよ。
  『名君と巡り合えば、天下の補佐役となれる器でもある』らしいし。
千:公康は、違ったってことね。
麗:日の本はそれほど大きい島ではないそうですが、
 それでもたった二人が遭遇するには広すぎます。
千:結果として力を合わせたから歴史に名が残るだけで、
 他人のままな場合が殆どなんじゃないかって気もしてる。


【自分の感情が本当のものであるかは永遠に分からない】
千:その人、茜さんを倒すことが生きる目標になるんじゃないの。
茜:隠れた駿馬に活力を与えただなんて、私ってば何て素晴らしいのかしら。
麗:こういうことを平然と言える辺りも相当です。
千:どうあれ、稀有な資質の持ち主だと思う。
麗:私達はそこに惹かれて臣下を続けてるんでしょうね。
千:好意的な表現がされたけど、それすら誘導させられてるんじゃなかろうか。

 結局、何者が3勢力を訪問したのかは謎のままですが、真っ当な戦記物であればいずれ判明するタイプのエピソードなのでしょう。ええ、あくまで真っ当なという但し書きが付いてしまいます。

2021

1029

 質屋と呼ばれる店があります。シチヤと読みます。市場価値がある物品、いわゆる質草(シチグサ)を預けることで、相応の現金を受け取れます。リサイクルショップと違うのは買取では無いことです。利息を足して返済すれば、物も返してもらえます。しかし期限を過ぎてしまうと別の顧客や業者に売り捌かれてしまいます。これを質流れと称します。古い時代を舞台としたドラマで、生活費を工面するなどの目的で駆け込むシーンを見たことがある方は多いでしょう。質という漢字は、人質や言質のように、約束事の証拠的な意味もあります。現代日本は、社会的立場という漠然とした信用を担保にしてお金を借りることが可能です。ですが一昔前はそういうシステムが確立されていなかったので、具体的な保証を必要とした訳です。言い換えれば、今の人は意識こそしていないものの地位に縛られている面があるとも言えます。金融屋が、商売の匂いを嗅ぎ付けて形にしたっていう部分もありそうですけど。通貨が生活の基盤である以上、借金という考え方が消滅することは無いでしょう。結局は、借りるという行為のリスクと計画をキチンと把握して、身の丈に合わないことは控えるべきという話になるのですよ。

(・ω・) だけど皆が賢明になったら、経済は停滞するというのも事実だ

【せめて長女が居れば幾らか制御できるのだけど】
結:何やら最近、理屈っぽいのが家老殿と会談しているらしい。
舞:在野の知恵者ということだが。
海:我々と役回りが似ているし、先んじて潰しておくべきか。
岬:全く被らないというのは、指摘してあげるべきですかね。
結:こうやって、拾い上げてくれるのが増えるのは助かる気がする。
舞:我ら三姉妹だけだと、混沌が勝って落とし所がないからな。


【現代スポーツでさえマネーゲームや搦め手が付き物なのに】
岬:優秀な家臣が加わることは歓迎すべきです。
舞:本当に、そうだろうか。
海:今は家老殿で一本化しているから国内はまとまっているが。
結:同等の存在が現れたら派閥争いが起きかねない。
岬:切磋琢磨で技量を伸ばすのも素晴らしいことでしょう。
舞:御館様は、政を公明正大な競技会みたいなものと思ってる節がある。


【もはや現状維持なら万々歳ではと思えてきた】
海:そうなったら、勝ち馬を見極めるべきなのだろうが。
結:どちらが働きやすいかという部分も考慮せねばならぬ。
舞:やりにくい上司とか、生き地獄も良いところだからな。
岬:意外と考えてるんですね。
海:最良の決着は、勝者に高値で売り込むことではあるのだけど。
結:駆け引きに失敗して買い叩かれる未来しか見えないなぁ。


【それとこれとは全く関係が無いとツッコんでやれ】
綾:『自ら動こうとしない主君には仕えられない』と旅立ちましたわ。
結:さもありなんとしか言いようが無い。
海:しかし、敵国で辣腕を発揮される可能性もあるよな。
舞:軟禁して飼い殺しにしなかったのは家老殿らしからぬ。
綾:賢者を遇するのは、徳をもって治める王者の責務ですの。
岬:私がこんなにも手厚く介護されているのは、
 賢いからだという衝撃の事実が判明してしまいました。

 若い頃から秀吉と仲が良かったという前田利家は、賤ヶ岳の戦いで柴田勝家を裏切り、後に五大老の一角となるまで出世します。彼の行動が打算と友情、どちらを優先したものかは永遠に分かりませんが、勝家が上司としてどうなんだろうっていうのはあったのかも知れませんね。

2021

1027

 ブランコという遊具があります。漢字で書くと鞦韆となり、シュウセンなどとも読みます。鞦、韆いずれもブランコを意味していて、読み方も時代で変わるという興味深い性質を持った熟語です。高い位置から吊るした紐や板などに乗ったり、しがみついたりして、揺れる状態を楽しむのが主目的です。頑丈な樹木と縄の類があれば作れるシンプルな構造ゆえか、世界中に古くから散見され、起源を確定するのは難しいようです。日本に入ってきたのは大陸からという線が濃厚なのですが、平安時代初頭にはあったらしいので、いつとなるとこれもまた不明瞭です。日本語でブランコと呼ばれるようになったのは江戸時代とされています。由来は、ぶらんぶらんしている様というのとポルトガル語のblanco(振動)の二説が有力視されていて、こちらも定説がありません。こうして見ると、存在を知らない方は極少数でしょうに、来歴に関しては謎に包まれすぎていないかという気がしてきます。身近だからといって素性に詳しいとは限らないというのは、人間関係でも起こりうることではありますよね。

(・ω・) 何事も、知ってるつもりというのが最も危ういのじゃ

【端から見たら痴話喧嘩的な感じすら出てしまう】
公:組織の命運は、二番手が握っているらしい。
莉:何に影響されての発言だろう。
遊:ここんとこ出入りしてる居士じゃないか。
  何でも仕えるべき主を探して放浪してるらしいが。
莉:元からの臣下として、苦言を呈するべきかな。
遊:そうしても良いんだが、
 嫉妬していると思われるのも癪だから様子見が無難だろう。


【それに耐えられる手首も凄い気がしてきた】
公:彼と出会って、俺は無学で不見識な男だと思い知らされた。
  過去の自分を恥じ、これからは師と仰いでいくことにする。
莉:人ってちょっと新しい価値観に触れると、こうなりがちだよね。
遊:怪しげな宗教に被れるのとなんら変わらん。
莉:平手打ちでもかまして、正気に戻そうか。
遊:衝撃という表現を選ぶなら似たようなものかも知れんが、
 首と胴がお別れするだろうし辞めておけ。


【半可通が最も偉ぶりたい時期だからしょうがない】
遊:とはいえ、本当に有能な可能性は否定しきれない部分もある。
莉:少なくても口は回るみたいだし、使い道はありそう。
遊:アホを拗らせた殿に代わって、値踏みしてやるとするか。
莉:頭脳担当が足りてないのは確かだしね。
公:俺も最初は、そういう風に斜めから見ていたものだ。
遊:その、無知を哀れむような態度も定番だが、
 実際にやられると若干の腹立たしさが湧いてくるな。


【君主の乙女な部分とか出来れば一生封印してくれ】
公:くすんくすん。
莉:なんで泣きじゃくってるの。
遊:『あの程度の言葉で心動かされる方に生涯を賭す価値は無い』と、
 あっさり見切られたらしい。
莉:事実なんだろうけど、言い方が酷い。
公:未練を残さない為、敢えて厳しくしてくれたんだ。
遊:信仰にしろ、恋愛にしろ、一つのことに固執すると視野が狭くなるが、
 その典型例を見せられても反応に困るというのはある。

 ゲームなら良く在野に有能な人材が転がってて簡単に拾えますけど、リアルだとどうなんでしょうね。まあ、ステータスが見えない世界で使えるかどうかを見極めるなんて、それこそ一筋縄じゃいかない難易度なんですけど。
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