2021
涙金と呼ばれるものがあります。ナミダキンと読みます。ナミダガネでも間違いでは無いようです。人に与える金銭の内、同情などが理由のものを指します。関係を終える手切れの意味も含まれており、大した額ではないことが多いようです。こういったものに相場があるのかについては疑問が残りますが、受け取る側が納得してなければ、それは端金なのでしょう。賠償金や慰謝料を争った裁判で、似たような事例でも日本と諸外国では文字通り桁が違うってことも良くありますし、精神的なものを数値化することの難しさを感じます。逆に焼け太りのように、被害額より見舞金や保険金の方が多くて儲かるパターンもあります。銭で全ての片を付けるのは誤りのようでいて、これ以上に分かりやすい誠意も無い訳でして。払う側はそれで終えようとしてるんですから、最大限に貰えるよう交渉するのが正解な気もします。
(・ω・) なお正当な要求でもゴネてると思われることもある模様
【裁量権を与えるだけで解決する問題ではあるけど】
黄:そういや、こいつが霊獣化したら白虎として迎えるって話もあったんだよぉ。
白:多分だけど、私の席に座るより、現状の方が社会貢献になる。
朱:保身での発言ではなく、本心であろうことが切ないです~。
猫:ぐるみゃー。
朱:『仕事なんてのは自分で生み出すから楽しいんだよ』って言ってます~。
黄:この意識を持ってる時点で、
白虎なんかより格上であろうことが何とも言えない気分になるんだよぉ。
【適当な名誉職を用意して捨扶持はくれるんじゃないかな】
黄:貴族社会も長く続くと疲弊して、
資本家が実質的な支配者になるってのはあるんだよぉ。
白:青龍が居るから維持できてるみたいなもんで、
その内に四神も金持ちに取り込まれるんじゃ。
朱:その時は朱雀を辞めて、雇ってもらうことにします~。
黄:プライドの欠片もねーんだよぉ。
白:この猫、飼い主だからってコネ採用とかしてくれるのかなぁ。
【久々に会ったら微妙な空気感で無言のまま時が過ぎるのは辛い】
猫:がーにぃあ。
朱:『悪くない案が集まったから、幹部会で検討させてもらう』ですって~。
黄:猫幹部という言葉の響きが凄いんだよぉ。
白:近所の猫が集まったら会議してるって言うけど、
そんな高度な内容だとは知らなかった。
朱:白虎さん一家が集結しても、肉談義しかしませんのに~。
黄:家族で盛り上がれる話題があるのは良いことだと、
敢えて本質を外した意見を言ってみようと思うんだよぉ。
【返す返すも立場としては決断する側のはずなのですが】
猫:ぐるにゃーご。
朱:『今後も何か思い付いたら、ドシドシ提言してくれ』だそうです~。
白:小遣い稼ぎくらいにはなるかも。
黄:アイディアを出すのは素人でも出来るけど、
商売まで持っていくのは大変だし、良い関係ではあるんだよぉ。
朱:取捨選択して形にするのが上の役目らしいですね~。
黄:現場の見解を無視してグダグダにするケースも多いらしいけど、
それよりも朱雀の他人事っぷりが気になってしょうがないんだよぉ。
飼い猫の空き時間を有効活用とかいう、バイト募集の広告みたいな話でした。狩りの必要がなく、飼い主と遊ぶのも日に数時間程度と考えると、それなりに労働できないこともないのです。あいつらにそんなやる気があるのかと問われると、無いだろうなぁとしか言いようがありませんけども。
PR
2021
破竹という言葉があります。ハチクと読みます。主に破竹の勢いや破竹の快進撃の様に、もはや誰にも止められないほどに加速が付いた状態を意味します。これは中国の故事に由来する用法です。後に三国志とも呼ばれる時代の末期、魏は既に司馬一族の簒奪に依って普となっており、蜀も消滅した頃のお話です。杜預(トヨ)という将軍が残った呉を平定すべく進軍していました。しかし季節は夏になろうとしています。暑さ、長雨、疫病などの懸念から、引き返して時期を待つべきという進言がされました。しかし杜預は『竹は節があってそのままでは割りにくいが切れ込みを幾つか入れればスパッと裂ける。今の我らもそれに似ていて機を逃さず一気に決めるべきだ』的なことを言って侵攻を続けます。結果、戦果を上げ続け、呉は降伏します。ここに三国時代は完全なる終焉を迎えました。杜預は同時に、竹が破れるかの如く物事が順調に進む様子を表した言葉でも名を残した訳です。まあ、この十年後くらいに八王の乱と呼ばれる大乱が勃発し、統一王朝と呼べるものは数十年しか保たなかったようですが。破竹でもぎ取った天下が、竹が割れる様に分断されるとは、皮肉な話じゃありませんか。
(・ω・) 皇帝が老害化するのは、世界中の様式美みたいなところがある
【一度シェアをグラフで提示して欲しいな】
玄:普通に、小動物系の害獣退治ではいけないんですか。
黄:人間が猫と付き合う大きな理由の一つなんだよぉ。
猫:にぃみゃー。
朱:『そんなありきたりな発想に商機なんて無いんだよ』だそうですが~。
黄:確かにそういったベタなのは、大手が真似して旨味がなくなるんだよぉ。
玄:この方が最も猫を動かせると思っていたのですが、
世界というのは広いんですね。
【バレた時の面倒さがキーポイントなのかも知れない】
玄:では猫に小型カメラを取り付け徘徊させ、
自然な形で監視するというのはどうでしょう。
黄:地味にエグいことを提案してきやがったんだよぉ。
朱:猫さんが歩いていても、大して警戒されませんものね~。
猫:なーぐる。
朱:『コンプライアンスがうるさいのに無茶を言うな』ですって~。
黄:立派なようでいて悪魔に雇われるのは許容してる訳で、
倫理観がどうなってるのかサッパリ分からないんだよぉ。
【今の部下三匹が特異なだけって見方もあるけど】
青:大きな猫を継続的に養ってますが、未だにどう扱うのが正解か分かりません。
白:うにゃ?
朱:言うなれば青龍さんは猫さん使いのベテランですね~。
黄:結局は使いこなせてない訳だし、エキスパートとは言い難いんだよぉ。
猫:みゃーにゃー。
朱:『その件に限れば俺の方が上だな』と言ってます~。
黄:実務に関しては地球上でもトップクラスの青龍だけど、
人材の運用は大したこと無いから威張れる話じゃねーんだよぉ。
【三代目くらいで気付いておけばこんな惨事にはならなかったはず】
黄:先代白虎も裏切りがあって誅殺してるし、自由が過ぎるんだよぉ。
朱:どなたが最初に虎さんを四神にしようって言ったんですか~。
黄:登用担当は青龍なんだよぉ。
青:まさかここまで奔放な生き物だとは思いませんでした。
白:昔から人事能力が今一つなのは分かった。
黄:何千年も起用し続けてるのはどうかと思うけど、
ここまで来ると伝統がのしかかって辞められないのも分かるんだよぉ。
百年くらい前に先代白虎が、彼なりの信念のもと悪行を働いて青龍に断罪されたという、三年に一度くらい触れられる設定があります。今にして思うと、どうして青龍に勝てると思ったのかが疑問ですが、若さ故の錯誤かも知れません。それでも下手すりゃ千年近くは生きてるはずなのですが、所詮はネコ科ですから。
2021
ギャランティという言葉があります。英語のguarantee、もしくはguarantyを直輸入したものです。日本語としてはギャラと省略した形の方が通りが良いでしょう。本来の意味は、保証です。その範囲は担保や品質のそれなど、広範囲に及びます。日本では、請負的な業務の報酬というニュアンスが強く、それ以外では使われないほどです。対価として支払われるものという見方をすれば、一種の保証と解釈することも出来るでしょう。この国以外でそんな使い方をしてる場所は無いらしいですけど。元は芸能用語だったようですが、今となってはフリーランスに近ければ、その職種は問わなくなってきています。或いは単発の仕事でも許容範囲っぽいです。逆に固定給や継続的な依頼は適用外な感じがあります。芸能人との契約が期間辺りで成立することに基づいているとすれば理屈は通ります。明日の生活すら危うい世界で、保証の名を冠する給金を貰うというのも、冷静に考えたら残酷な話のようにも思えますね。
(・ω・) イベント自粛の流れで、色々と大変だとは聞く訳でして
【そっちの方が見破るの簡単って説もある】
月:猫も健康を気にする時代だからな。
同じ柄の太いのと痩せたのを用意して、
ダイエット食の使用前使用後画像に使うとかどうだ。
黄:発想が、常に詐欺的なんだよぉ。
朱:猫ソムリエが、別猫だって看破しそうですけど~。
月:画質を微妙に荒くするとか、逃げ道は用意しておく。
黄:だったら最初から加工で良いんじゃないかと、
言ってしまっては話が広がらない気もするんだよぉ。
【どっちも本物だから的が増えてるだけなんですけどね】
月:似たやつって話なら、影武者需要は無いだろうか。
黄:何に命を狙われてるんだよぉ。
月:いや、そんな危険なのじゃなくてアリバイ作りとか。
黄:充分に胡散臭いんだよぉ。
朱:分身の術ごっこをして遊ぶのは楽しそうです~。
黄:それを実際に分裂したことがある朱雀が言うのもどうなんだよぉ。
【単に働いてないことへの罪悪感にしか見えないけど】
猫:なーぎゃ。
朱:『ペット業に疲れた時のバカンス用に、
一時的な代わりを用意することならある』と言ってます~。
月:代車じゃないんだから。
黄:それ以前に、飼い猫が疲弊するってなんなんだよぉ。
朱:『ニートだからって楽じゃねーんだよ』とか言い出しますし、
心労は本人にしか分からないんでしょう~。
【公的に指紋や遺伝子なんかで確認する時代は来るんだろうか】
朱:あまりにそっくりすぎると、見分けが付かなくなりそうですけど~。
月:猫ってあれで性格に幅があるし、飼い主なら余裕だろ。
黄:愛情をテストするみたいになってるんだよぉ。
猫:うるにぃや。
朱:『個体識別用の印くらい入れてるに決まってるだろ。
大事な身柄だぞ』ですって~。
黄:そう考えると人間なんて証明書と自己申告くらいしか本人認証できないし、
雑に管理されてると疑いたくなるんだよぉ。
ペットが亡くなったらクローンを作ってまた飼うという商売が出来るとかありましたけど、どうなったんでしょうね。遺伝子が同じなだけの別個体だとか、一期一会の精神だとかは、理解してないのか、する気がないのかは謎なところではあります。
2021
三行半という言葉があります。ミクダリハンと読みます。元は江戸時代、夫から妻や、その家族に向けて渡される離縁状を意味しました。文章の列という使い方での行に換算して、三つと半分くらいに収まることから名付けられたとされています。内容は離婚の確認と、再婚の許可です。夫側の都合で別れることになったので嫁さんは悪くないですよというのが書かれていたのだとか。これは庶民の慣習で、武士階級は別の手続きがされていたようです。転じて、関係を断つこと全般に用いられるようになります。用法としては、三行半を突きつける、或いは三行半を叩きつける、辺りが一般的です。書状であったことを考えると、三行半を言い渡す、なんかは少しズレている感じがあります。なんにしても、かなり強めの拒否表現ですので、手渡されることのない人生の方が平穏であることは間違いなさげです。
(・ω・) 見栄で、こっちから三行半したと言い張る人も居るよね
【天使と悪魔がズブズブなのが見え隠れするからじゃ】
マ:せやったら、悪魔の使い魔になるいうんはどないや。
朱:黒猫さんとか、毛色の濃い方しか仕事が無さそうですけど~。
マ:白地が多いんはイメージに合わへんな。
メ:そっちは、天使サイドで働いてもらう。
朱:それは良い提案ですね~。
黄:対象が増えて実に素晴らしい申し出のはずなのに、
何故か腑に落ちないのが不思議なんだよぉ。
【こいつらを超える巨大な何かが襲ってきたら共闘するレベル】
猫:みゃーご。
朱:『双方で待遇に格差はねーだろうな。
うちは情報共有してるから、揉めるのは御免だぜ』と仰ってますね~。
黄:ますます談合っぽくなってるんだよぉ。
マ:血みどろの抗争始めてもたら共倒れになるからしゃーないで。
メ:第三者に掻っ攫われるくらいなら、適当なところで折り合わせる。
黄:天使と悪魔が対立して長いけど、
いつになっても決着しない理由をまざまざと見せ付けられたんだよぉ。
【紐的なものがあったらとりあえず飛び掛かるを忘れてるぞ】
亜:そりゃ、猫の手も借りたいくらい忙しいけどさ。
猫ってボルト留めとか出来たっけ。
黄:何、普通に助手として雇おうとしてるんだよぉ。
朱:適性を無視するにも程がありますよ~。
亜:物を掴めない、飽きっぽい、抜け毛が油に絡みつく、
って並べてみたら、向いてる部分が一つも無いかも。
黄:猿やカラス辺りはともかくとして、
猫が道具を使用した事例をあんま聞かないのも納得なんだよぉ。
【観察するだけなら猫カフェ辺りで充分な気もする】
猫:なーぎゃ。
朱:『障子の穴開けと柱の研磨を応用した技術なら任せとけ』ですって~。
亜:もはや、役に立たないことを隠そうともしてない。
黄:猫を飼う上で、これを許容できるかは重要なポイントなんだよぉ。
亜:別に同居したいって訳でも無いんだけどなぁ。
あ、でも猫の思考アルゴリズムは謎が多すぎて解明してみたいかも。
黄:理解し難い行動はちょいちょい見掛けるんだよぉ。
朱:実験動物扱いは、さすがに拒否されると思いますよ~。
腑に落ちないと書こうとしたら、ふにふに、と予測変換が出るのはどうなってるんだと思わなくもありません。お前が普段から書いてることだろと言われると、全くもってその通りではあるんですけどね。
2021
蒙古斑と呼ばれるものがあります。モウコハンと読みます。乳幼児の臀部から背中に掛けて発生する青あざの様なものの総称です。大半は幼児期を終えると自然に消失します。日本語で経験不足の若者を、ケツが青い、青二才などと表現するのはこれが由来とされています。語源は、かつてベルツという医師が、蒙古斑はモンゴロイド(黄色人種)特有のものだとしたことにあります。御存知の通り、蒙古とはモンゴルの異称です。実際、東アジアからアメリカ先住民などに良く見られ、コーカソイド(白色人種)ではレアです。ですがネグロイド(黒色人種)にも高確率で確認されるらしいので、時代的に知見不足だった名残とも言えるでしょう。極稀に成人しても残るケースもあるそうですが、身体的健康に直接の影響を及ぼすものではありません。しかし見た目が気になる場合は、治療を勧められることもあるようです。ともあれ、こういった事情を考えると西洋系ファンタジーでは関連語を使うのを躊躇いたくなりますが、その世界では白人っぽい人種にも出るんだよと言い切る寛容さも肝要です。
(・ω・) ちなみに当時の西洋人は、虐待の痕跡だと誤認したとか
【そう考えると貴族のサロン的な立ち位置の気すらしてくる】
朱:こういう時は、色々な方に聞いてみるのが良いんじゃないでしょうか~。
黄:ヒント集めは大事なんだよぉ。
猫:うにゃーご。
朱:『下手に借りを作るのは性に合わないから、
ちゃんと謝礼は支払うぜ』と主張してますが~。
黄:かつてここでの会話に金銭の遣り取りが発生したことがあったかと、
つい記憶の糸を手繰り寄せてしまったんだよぉ。
【誰もが自活できる程の収入を得られる訳でもないし】
白:話は分かったけど、そもそもそこらの猫が金を稼いでどうすんのさ。
猫:なーぎゃ。
朱:『良い飼い主に当たったんなら問題は無いが、
いざって時に独立できる気概を持つに越したことはない』だそうです~。
黄:家族の経済力に依存するのは危険みたいな話になってるんだよぉ。
白:正論なんだろうけど、そこいらは考えないことにしてる人も多いしなぁ。
【初期投資を抑えられてダメなら撤退もしやすい】
白:お約束なところで、サーカス的な興行とかどうだろ。
黄:運動神経が良い子にオススメなんだよぉ。
猫:みゃーぎゃー。
朱:『悪くは無いが、猫は小さくて見えづらいからな』ですって~。
黄:結局は動画のアップがメインになりそうなんだよぉ。
白:今の世の中、それが手っ取り早いってのは間違いない。
【四神が副業可能なら明日からでも実行しそう】
白:給料増えるなら、私がやりたいくらいだけど。
猫:なーぐぉ。
朱:『団長として雇ってやっても良いぜ』と提案してます~。
黄:まさかの引き抜きなんだよぉ。
朱:虎さんに率いられる猫さん軍団は、それだけで人気が出そうです~。
黄:絵面としてはカルガモの親子っぽくてあざといけど、
それだけに需要があるのは確かなんだよぉ。
白猫の鳴き声が同じ話の中では被らないようにしているのですが、日に日におざなりになってる気がしてなりません。大事なのは朱雀の意訳と言えばそれまでではあるんですけど、これで良いのかと思わなくも無いのです。