アンチテーゼという言葉があります。ドイツ語のantitheseを直輸入したものです。特定の主張や理屈に対しての、明確な反論を指します。テーゼは哲学用語で定立と訳され、肯定的命題を構築することといった意味になるそうです。学問の世界では、何らかの理論が提唱されたら多方面から検証し、否定する材料がなくなったところで定説になります。中には真っ向から対立するものもある訳です。これがアンチテーゼにカテゴライズされます。重要なのは、あくまで一定の支持を得られるテーゼがあって、初めて成立する概念ということです。やたらめったに否定するだけでは、そう呼ぶことは出来ません。宿主が居るからこそ生存可能な寄生虫に近いとさえ言えます。なのでアンチテーゼを自称する時は、敬意を払うことが前提です。響きが良いから、或いは自分を守る為に使いたくなってしまう言い回しですが、相手ありきというのを忘れてはいけませんね。 (・ω・) アンチテーゼが主流になったら、逆にアンチテーゼされる立場になるという事実 【比喩抜きで生き残りを強いられる道場なのかも】 メ:『私は弟子を取るつもりはない』と冷たくあしらいたい。 朱:気付いたら師弟同然になってるやつです~。 黄:自分を高く見せる為に勿体付けるのは定石なんだよぉ。 朱:たしかに、『じゃあこの入門申請書に記入してね』、 なんて言い出すお師匠様は凄さを感じません~。 メ:逆にどんなのでも受け入れるけど、 皆伝まで行けるのは極一部だったら有りなんじゃない。 【データキャラは雑魚という刷り込みが諸悪の根源】 メ:『ふん、最近の若いのは軟弱だな』って、 これといった根拠が無い若者批判も悪くない。 朱:数名しか相手をしていないのに一般論へ拡張するのは、 視野が狭くなった老人にありがちです~。 黄:せめて数百人を年代別に数値化してもらわないと、 統計的に信用できないってのは分かるんだよぉ。 メ:だけどそれを語られても箔が落ちそうなのはなんでだろう。 【それこそ主君や親友を庇ってとかじゃないと割に合わない】 メ:『貴様一人に良い格好はさせられないぜ』って、 敵の追撃を防ぐ役回りを引き受けるのは定番。 朱:しんがりは大事です~。 黄:現実では危険極まりないけど、 物語だとなんやかんや生き残ることが多いんだよぉ。 メ:少し盛り上げたいだけの場面だし、 本当に殺しちゃったら、後になって困るんじゃないかな。 【引き分け展開は一度やってしまうと歯止めがきかなくなる】 朱:追手が強ければ強いほど死なない気がしてなりません~。 黄:掃討戦はボーナスタイムだし、格落ちするだけなんだよぉ。 メ:弱い者イジメは印象良くないよね。 朱:奮闘に敬意を払って見逃してやるパターンは割とあります~。 メ:『強くなってまた掛かってこい』なら書いてある。 黄:リベンジマッチが期待される関係性だけど、 恩義でトドメを刺せなくて、結局は無勝負になりそうなんだよぉ。 勝負系作品の面白さは、師匠の偉大さに依って決まると言っても過言では無い気がしてなりません。例外はありますが、大半の名作に居ることからも伺えます。強すぎて弟子が要らないだろとなりがちなので、あの手この手で弱体化や退場を試みられたり、精神的支柱ということにされる枠でもあるんですけどね。 PR 炭疽菌と呼ばれるものがあります。タンソキンと読みます。炭疽という疾病を引き起こす細菌として知られています。疽は腫れ物を意味し、症状の一つに黒いカサブタのようなものが出来ることからこの和訳となったようです。世には様々な病気がありますが、その一因が細菌であるという事実を初めて証明したのが炭疽菌でした。同時に毒性を弱めて注入することで抗体を作る、細菌ワクチンを誕生させてもいます。なので近代の西洋医学にとって重要な存在であると認識されています。炭疽菌は地中など栄養が足りない場所では芽胞という省エネモードに入ってやり過ごします。それを口にした恒温動物の内部で増殖して更には人間へ、というのが主な感染経路のようです。原因がハッキリしてからは抗生物質の投与など治療法も確立され、被害は減っています。一方で、敢えて危険性を増した改良を行い、バイオテロに用いることでも名が通っています。無差別な上に後の影響が不明瞭な為、生物兵器は国際条約で禁止されています。しかし安価に実用化できることもあり、各国がどれほど保有しているかは不透明なままです。人類を苦しめてきた対象に抗う術を武器とする。人の業とは、何処までも深く、後ろ暗いものなのかも知れません。 (・ω・) 刃物で傷付けるのは、結局のところ人とは良く言ったものだ 【西部劇だとしても普通に警戒されそうですが】 メ:他には、『一番安い部屋を頼む』ってのもある。 朱:貧乏な旅人さんです~。 黄:ボロ宿ならどれでも大差ないだろうに、 少しでも出費を抑えたい懐事情が滲み出てるんだよぉ。 メ:風体も大事で、着古した装束の上に破れたマントだと尚いい。 黄:設定が現代だと不審者として通報されそうな、 ギリギリを攻めたシチュエーションと言えるんだよぉ。 【教義的に相性が良いとは言い難い学説だからね】 メ:扱いが粗雑になるかどうかで、店主の人間性も分かる。 朱:こうして見ると、お約束って情報を凝縮するのに向いてます~。 黄:使い古されてるってのは、 選別を生き残ってきたということでもあるんだよぉ。 メ:生物の淘汰と一緒。 黄:もしや天使が進化を語るというのが笑いどころなのではと、 無駄な深読みをしてしまったんだよぉ。 【そっちの方が同情的になるのも少なからず居そう】 メ:『ま、待ってくれ。俺には子供が三人居るんだ』は捨てがたい。 黄:残された子が不憫ってのは分かるけど、 悪党に育てられるのも幸福とは言えないんだよぉ。 メ:思ったんだけど、土壇場で新情報を出すのは、 作劇的に許されないラインを越えてる気がする。 黄:演出に必要な小道具的設定に過ぎないと考えれば、 別に飼い猫の類でも問題ないのかも知れないんだよぉ。 【そしてあそこで死んでおけばなと言われてしまうのだ】 朱:この手の命乞いは、後の展開が予想しきれません~。 黄:許されるかは、それまでの行いに掛かってるんだよぉ。 メ:改心の余地もあるけど、キャラクターとして魅力的かが最も重要。 朱:作者の都合が見え隠れするというやつです~。 黄:悪に限らず突き抜けた性格をしてるのは人気が出がちだし、 はいそうですかと切り捨てられない悲しみがあるんだよぉ。 助命嘆願にも、同情を誘う系、死にたくねぇ系、逆ギレ高圧系、など様々なパターンがあります。創作で生き残れるかは紙一重なところがあるのですが、それでも最善を選択する努力は惜しむべきでは無いのかも知れません。 弁当と呼ばれる存在があります。御存知の通り、ベントウと読みます。携帯型の食事を総称するものです。おにぎりを笹の葉で包んだ簡素なものから、高級料理を重箱に詰め込んだものまで、広い範囲に適用されます。遡ると、中国の故事に由来する便当という単語に行き着くとのことです。これには便利、好都合という意味があります。何処でも食べられるお手軽さから名付けられたのでしょう。そこから字が変化したというのが、最も有名な説になります。本拠地に食料を溜め込む動物はたくさん居ますが、離れて活動する用に持ち歩くのは、もしかしたら人間だけかも知れません。世には想像を絶する生態を持つ連中も居るので、探せば見付かりそうな気もしますけど。蛇とか自分の体重ほどもある獲物を丸呑みにして数ヶ月掛けて消化することもあるらしいですけど、これも弁当に含まれるんでしょうか。肉体労働だと、一日に二食はしないと活動が難しい人間だからこそ成立する概念なのかも知れません。それと単なる栄養補給ではなく、少しでも美味しくという欲望も詰まっているんでしょうね。 (・ω・) カロリーバー的なのを齧るだけの人も少なからず居るけどさ 【茶を飲みながらボケーッとしてる印象しか無いのに】 メ:消滅するまでに一度は言ってみたいセリフの覚え書きが、 相当な量になってきた。 黄:この熾天使様は、何をしてるんだよぉ。 朱:仕事をせっつかれることがなく暇を持て余していれば、 意味が分からない趣味に走るのは仕方ない気もします~。 メ:黄龍も同類だよね。 黄:生憎と家事や家庭菜園、それにあんたらの相手をしなきゃならんから、 迷走しまくる程の時間は取れないってのが現実なんだよぉ。 【月読という悪例のせいだとしか言えない部分がある】 メ:ノートと鉛筆さえあれば出来るから、財布にも優しい。 黄:金が無い訳でもあるまいに、経済観念がしっかりしてるんだよぉ。 朱:天使さんが銀行口座を持ってるとも思えませんから、 金の延べ棒とかで蓄財してるんでしょうか~。 黄:美術品なんかも偉そうで味があるんだよぉ。 メ:還元せず溜め込んでると、何故か決め付けられてるのが不思議。 【大ヒットしようもんなら戦績がおかしなことになる】 朱:具体的に何が書かれてるか伺っても良いでしょうか~。 メ:『私はもう、戦いから離れてるから』とか。 黄:かつての凄腕が復帰する時のやつなんだよぉ。 朱:続編で元相棒を引き摺り出そうって場合にも聞きます~。 黄:前作が平穏な生活を送った的な締めだと、モヤッとするんだよぉ。 メ:お金儲けの為に個人の権利がどうなっても良いっていうのは、 時代とかに関係なく、まあまあ起こること。 【充分な力があるのを確認する為にやらせた可能性もあるけど】 黄:現役よりブランク持ちの方が期待できる辺り、 育成能力に疑問が残るんだよぉ。 メ:そういう時の為に『おいおい、こんな年寄りなんざ必要ねぇ』と、 若手が突っかかるのも用意してある。 朱:軽く捻られてしまいます~。 黄:人格的な教育も失敗してる辺り、 その組織も長いことないなというのが透けて見えるんだよぉ。 誰だって一つくらい口にしておきたい文言があるんじゃないでしょうか。実際に披露する機会は無いかも知れませんが、温め続けることで人生が豊かになる可能性はあります。変な熟成をして拗らせてしまうこともあるっちゃあるんでしょうけど。 摂氏、華氏と呼ばれるものがあります。セッシ、カシと読むのが一般的です。どちらも、温度を示す指標です。日本人が日常的に使っているのは摂氏で、水が凍る温度を0、沸騰を100と定めました。自然科学の世界では絶対零度を起点とする絶対温度を使うこともありますが、1度の定義は摂氏と同様です。一方の華氏は、氷と塩を混ぜた寒剤を0、人間の体温ないしは血液の温度を96としました。これはこれでそれなりの理由があって設定されたらしいのですが、今なお現役の地域は限定されます。というかアメリカ合衆国と、小国が幾つかくらいのようです。なのでアメリカ文化に触れる機会があると華氏にも馴染みが出てくるのですが、疎遠だとピンと来ないものがあるでしょう。私も縁遠くなって久しいので、華氏で数字を言われても、気温として暑いんだか寒いんだかすら判断できません。ちなみに摂氏の名は、規定したアンデルス・セルシウスに由来します。セルシウス氏、略してセ氏、当て字で摂氏という訳です。じゃあ、華氏はカが付くんだなと思ってしまうでしょうが、こちらはガブリエル・ファーレンハイトです。ファーレンハイトを中国的に字当てすると華倫海特になるらしく、その頭文字を取ってとのことです。歴史的には華氏の方が先輩なので浸透したけれど、水の融点と沸点という科学的な数値に押し負けてマイノリティとなったというのが流れとして妥当なんでしょうね。 (・ω・) 冷静に考えて、体温で定義はねーわな 【使い潰されるかその価値すら無いかで二分されるという】 朱:黄龍さんは、全盛期並に忙殺され続けるのと、 今の生活が天寿まで終わらないなんかどうでしょうか~。 黄:なんでそんなに極端なんだよぉ。 月:そういう遊びだからな。 黄:勤務中は忙しいけど、定時で上がれるくらいが良いんだよぉ。 白:世の中の結構な人がそう思ってるけど、 両極に寄ってるってのが残念な真実らしいよ。 【大樹があるなら寄りかかるのは当然のこととも言える】 白:私達だって職務に集中したら、こんなとこでダベってられないし。 朱:本来の四神は激務と伺ってます~。 黄:何か世渡り上手に見えてきたんだよぉ。 月:青龍が居なければ成り立たない訳だが。 白:状況に応じて行動するのがプロってもんだから。 朱:カッコいい感じで言ってますが、 つまりは一本立ちしきれてないって話なんですよね~。 【忠義的に両方を差し出すのが正解までありえる】 則:下らぬ話をしておるのぉ。 得るにせよ失うにせよ、己の手で成さぬことに何の意味があるのじゃ。 白:ここに来て、正論っぽいのが飛び出してきた。 月:この手のゲームに付き合うタイプではないよな。 黄:どちらかというと暇潰しに適当な家臣の嫁と子供を連れてきて、 『好きな方だけ助けてやろう』と言い出しかねないのが厄介なんだよぉ。 【右折か左折程度の自由は許してやらんでもない】 則:何を言うておる。そのようなこと、政敵にしかせぬわ。 朱:これはどう反応するべきなんでしょう~。 黄:スルーとツッコミ、どっちを選んでも後が面倒そうなんだよぉ。 月:ナチュラルに選択を強いる、権力者の鑑だ。 朱:結局のところ、自分より偉い何者かが作った道を、 歩かせて貰っているのが世界の真理なんですね~。 話題としての究極の二択は、小学校高学年から中学生くらいまでが一番盛り上がるんでしょうかね。方向性を調整することでどんなコミュニティでも通用する感じがありますので、シルバー川柳が如く、年配者向けのも開発してみてはどうでしょう。 二進も三進もいかないという慣用句があります。二字熟語はそれぞれ、にっち、さっち、と読みます。元々はニシン、サンシンとそのままだったようですが、発音しづらかったのか変化したとされています。物事が行き詰まって、どうにもならない様を意味します。二進とは、2を2で割ること、三進は、3を3で割ることです。どちらも綺麗に割り切れて1となるのでスッキリします。逆にこれが出来ない状態は噛み合っていない感じがあります。銭勘定が要の商売で計算違いが起こるということは、経営がうまくいってないと解釈できます。そこから更に転じて、手詰まり全般を指すようになった訳です。ともあれ危機的な状況なのですが、響きに緊迫感が足りない辺り、ミスマッチの良さを感じたりもします。このまま、よっち、ごっち、ろっちと数を増やしていけば、ゆるキャラ的な展開も可能な気がしてくることでしょう。まあ、どいつもこいつも、結局は1という解答なのが少し怖いところでもあるんですけどね。 (・ω・) 別人格に見せかけて、実は全員いっちの影に過ぎないんだ 【半分くらい霊獣化してるので影響は少ない】 月:ドラ猫は、鰹節とマタタビのどっちかを山盛りで貰えるとか。 猫:なーご。 朱:『猫専用じゃない鰹節はミネラルが過剰だし、 マタタビも中枢神経への害が懸念されるから程々にしとけ』ですって~。 黄:健康に留意できる猫は珍しいんだよぉ。 白:偉そうに言ってるけど丸々と育っちゃったもんだから説得力は乏しい。 【大多数の一般人は嫉妬が先立つんだろうとは思う】 猫:うにゃー。 朱:『どうせなら猫が人類を支配するか、 苦労する野良猫が居なくなる的なのを用意しとけ』と言ってます~。 月:話の規模がでかいな。 白:自分の欲を優先させるのは凡人ってことで良いの。 黄:その俗物根性が役に立つこともあるから適材適所の方が近いけど、 真似が難しいから畏敬の念を抱くのも間違っちゃいないんだよぉ。 【逆に幸福を当然の権利と思ってしまうパターンもある】 白:朱雀は、借金がなくなる、身体の安全保証、 四神の重責から解放される、肉体的に成長する――。 黄:二つで収まってねーんだよぉ。 朱:こうして見ると、私って大変な身の上なんですね~。 月:他人事感が凄まじい。 黄:意識が誕生した時からこの状態だけど生活はできてるから、 そういうものだと割り切ってしまうタイプも居るんだよぉ。 【これでかとツッコみたくなる衝動を抑えきれない】 朱:その中なら、大人の見た目になってみたいです~。 月:庇護欲が掻き立てられなくなりそうではある。 黄:赤ん坊や子猫は、小さくて弱々しいから愛される部分があるんだよぉ。 朱:精神的にも自立すれば問題ありません~。 白:内面が成熟した朱雀とか、外見以上に想像できない。 黄:それに関しては月読と白虎も似たようなもんだから、 既に完成しているとして目を逸らすしかないんだよぉ。 良くも悪くも、人間は現状維持と脱却のせめぎあいで成立している部分がある生き物です。長い目で見れば変わらないなんてこと有り得ないのですが、それでも求めてしまう部分があるのは、興味深いところじゃないでしょうか。 |
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