2019
かまくらと呼ばれるものがあります。地名としての鎌倉ではなく、雪を盛って空洞を掘り、中で風雪を凌ぐ方です。関東の様に、たまにしか雪が積もらない地域の子供にとっては一種の憧れの存在であるといえましょう。私の近辺だけかも知れませんが。しかしこのかまくらという名称は全国区ですが、秋田のお祭りが由来ということはどれだけ知られているのでしょう。なんでも内部に祭壇を設けて、水神様を祀るものなのだとか。東北や北陸が米どころなのは、雪解け水が豊富というのが一因なので納得出来る話です。すっかり平仮名で定着していますが、語源は竈(カマド)の蔵だの、神のおわす場所で神座(カミクラ)だの諸説あるようです。かまくらはおろか、泥だらけの雪だるますら数年に一度くらいしか作れない身としては、ある意味において神聖極まりないものの気もしてきました。
(・ω・) こっちの猫が雪でやたらとテンション上がるのも似たようなもんだよね
【フィジカルコンタクトが何処まで許されるのかで有利不利が変わるな】
朱:サッカーみたいなのをやってますね~。
黄:人間界から輸入されたもので、ルールはほとんど一緒なんだよぉ。
玄:あのシンプルな構造は、聖獣達にも受けが良かった訳ですか。
朱:ですけど、腕と手が異様なまでに器用な人類だからこそ、
使用禁止の意味がある気がしないでもないんですけど~。
玄:頭と角をうまいこと使って突進する水牛聖獣を見ていると、
とてもほぼ同じ種目とは思えないのですが。
【これには監督のヘルも頭を抱えている模様】
玄:キーパーに熊のような大型動物を配置するチームと、
ネコ科のように動体視力と反射神経に優れた方を選ぶ二パターンが多いみたいですね。
フ:グルァァァ!!
朱:両方を兼ね備えたフェンリルさんは、相当の資質ですね~。
フ:ガルァ!!
黄:根本的な問題としてルールを理解してなさそうだし、
ボールを持っていたら敵味方関係なく吹っ飛ばす地雷的存在ではあるんだよぉ。
【三次元フェイントとか浪漫はあっても何してるのか分からなさそう】
朱:バスケットボールっぽいのは無いんでしょうか~。
黄:空を飛べるのがチラホラ居るのに、空中戦をどう盛り上げろと言うんだよぉ。
玄:むしろ着地禁止にすれば、飛行系限定で成立します。
朱:原形を留めてませんね~。
黄:でもちょっと面白そうだから、実行委員会に投書しておくんだよぉ。
玄:こうやって、我々は我々で競技を独自進化させていく訳ですか。
【それのせいで広まらない未来しか見えないじゃないか】
黄:スポーツとして成り立つかどうか、
エキシビジョンでやってみるという返答がきたんだよぉ。
玄:フットワークが軽すぎませんか。
朱:人数的には大きな学校の体育祭みたいな規模ですから~。
黄:定着したら何か報奨を用意するって話なんだよぉ。
玄:でしたら名称に玄武を入れて欲しいと伝えてください。
つくづく、スポーツというやつは人間が基準で作られているんだなと、当たり前のことを考え直させられる次第であります。
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2019
御政道を批判するという言い回しがあります。御政道は、ゴセイドウと読むのが一般的です。官憲が取り締まったり禁止することも意味しますが、この場合の政道は文字通り政の道で、政治そのものを指します。つまるところ、現代日本語でいうところの反政府的発言や、政権への反発に相当する表現な訳です。時代劇めいていて使われることが減っていますが、語感的には中々いいと思うんですよ。一昔前じゃあるまいし、権力者に楯突いたところで捕まる訳でもないので、批判すべきところはすべきです。もちろん、全く根拠の無い妄言を垂れ流したり、暴力的行為に訴えるのは御法度ですが。なぜだか現代人は反政府だとか、反権力だとか、風情の無い言葉を選択している気がしています。御政道批判という使い方だと、木っ端役人が無辜の民を虐げているような印象もあるので、弱者気取りの層こそ積極的に用いるという選択肢がある気がしませんか。
(・ω・) ってか反政府には、犯罪も辞さないの意が籠められすぎてやいないだろうか
【枠に囚われない生き方を実践する野良猫の鑑】
白:うにゃー!
玄:短距離部門で白虎さんが出場してますね。
黄:本業以外は熱心なんだよぉ。
朱:チーター聖獣さんとどちらが速いのかという永遠の謎に、
一つの解答が出るのではないでしょうか~。
玄:そうこう言っている間に、コースアウトで失格になったみたいですけど。
【いつも通りダメなところだけ学習機能がマックスに】
朱:画面越しでも、白虎さんのやりきった感が伝わってきますね~。
黄:全力疾走したことに満足して、結果はどうでもいいと思ってるに違いないんだよぉ。
玄:アスリートの究極形と言っても差し支えないのでは無いですか。
朱:肉体の限界に挑むことが本道で、メダルどうこうっていうのはおまけですから~。
黄:四神という権威にしがみついてるのが言うと、綺麗事が過ぎるんだよぉ。
玄:自分のことはさておいて他人には理想を求めるのが、標準的な一市民だと聞いています。
【初日から最終日まで中継される目玉競技らしい】
玄:長距離部門に麒麟さんが出ていますよ。
黄:すげーチャンネルを変えたい気分なんだよぉ。
朱:そういう黄龍さんの正直なところ、嫌いじゃないです~。
黄:ボロ負けしてるところを嘲笑いたいけど、スタミナだけは無尽蔵だから困るんだよぉ。
玄:ところでこのユーラシア大陸一周レースというのは、どれくらいで決着するのでしょう。
【北国と南国じゃ味わいが違うとか通ぶったことを言えるようになりそう】
玄:普通のマラソンと違って、差が付くと同画面に収まることすら珍しいので、
どういう風に盛り上がれば良いのか分からないのですが。
朱:各国の、自然豊かな風景を眺めるのが主目的なんじゃないでしょうか~。
黄:ずっと海岸なんで変化に乏しいんだよぉ。
玄:一周というルールでは致し方ないです。
朱:このちょっとした構造欠陥に、誰か一人くらい気付かなかったんですかね~。
そういや一年後くらいに東京五輪が開かれますが、盛り上がり的に大丈夫なのかが凄いことになってる気がしてなりません。
2019
鎬を削るという表現があります。鎬はシノギと読みます。近い実力の持ち主と激しく争うことを意味します。この場合の鎬は日本刀の刃と峰の間に当たる、ちょっと膨らんだ部分を指します。ここが削れてしまうほどに至近距離で切り結ぶことから誕生した言葉のようです。他にも鍔迫り合いなんてものがある辺り、日本人は日本刀での戦いが昔から好きなのでしょう。弓矢の部位を使った慣用句はパッと思い付きませんし。鉄砲になると火蓋や引き金という聞き慣れたものが出てくる辺り、現代文化の根幹は江戸時代に成立したものが多いことを匂わせてくれます。歴史があることに価値はありますが、深さもまた大事であると思わされる次第です。
(・ω・) 凄いブームを巻き起こしても数年で廃れるものは浅い扱いになるのかね
【言葉が無ければ分かり合えないが百万語を尽くしても分かり合える気がしない】
玄:スポーツ観戦を趣味としたいのですが。
黄:シュールなことを言い出したんだよぉ。
朱:ああいうのって人間がぶつかり合うから面白い訳ですし、
人工知能である玄武さんに分かるんでしょうか~。
黄:生物の戦いの機微を理解しようとする行為なのかも知れないんだよぉ。
朱:処理が終わったら猿真似をして、生き物を駆逐しようとするんですね~。
玄:いつものこととはいえ、一言からよくもそれだけ勝手な解釈を広げられますよね。
【なんか負けた気分になるのは非生物であろうと同じらしい】
玄:私達が能力を競うのであれば、パーツを組み替えたり、
プログラムを改めてみるなどの手段が考えられます。
鍛錬に依る成果で勝負するというのは未知の領域で何かの参考になるかなと。
黄:新しいような、そうでもないような動機なんだよぉ。
朱:試行を重ねることで最適化するという意味では似てるんじゃないですかね~。
黄:という意見もあるんだよぉ。
玄:少しだけ納得しかけましたが、朱雀さんが言うことですので反発したい自分が居ます。
【そもそも御都合主義が過ぎる部分から切り込まないと】
黄:まあ、ちょうど世界聖獣スポーツ大会の開催期間だし、
テレビ中継でも見てみれば良いんだよぉ。
玄:人間と違って視聴者が限られているのに、採算が合うのですか。
黄:どうでも良すぎるツッコミが入ったんだよぉ。
朱:それを言ったら、この業界の大半のものが怪しくなりますよ~。
玄:なんだかアンタッチャブルな雰囲気を感じますので、
今の質問は無かったことにしてください。
【コウモリ聖獣にブラッドソムリエとか居たりするんだろうか】
朱:聖獣ごとに能力が違いすぎますし、競技として成立するんでしょうか~。
黄:こっちはこっちで、本質を突きやがったんだよぉ。
玄:逆に、得意分野でナンバーワンを狙えるので盛り上がりそうですが。
朱:吸血部門はコウモリさんかヒルさんかみたいな感じですかね~。
黄:そんなのはねーんだよぉ。
玄:言われてみると、虫を除くと血を吸う動物って意外に少ないものなんですね。
元々は朱雀がスポーツ観戦を趣味にしたいという取っ掛かりだったのですが、今年は玄武回が無かったことと機械がという絡め方に気付いたのでこうなりました。
2019
がらんどう、という言葉があります。大体の場合は中身が空っぽである状態を意味しますが、広いところに何も無いことも指すようです。語源は大まかに二つの説があります。一つは、ガラガラ、空、殻といった、無を連想させる言葉から変化したというものです。そしてもう一つは伽藍堂と呼ばれる、伽藍神を祀ってある堂は中に何も無いことからだそうです。伽藍という言葉は元はサンスクリット語で、大きな寺院という意味もあるようです。人をたくさん集めることの多い仏閣は、やたらスペースが広いことを考えると後者の方が関係ありそうな気もします。一方で、現代語でがらんどうを使うと本質的な意味で中身が無い的な雰囲気もあるので、建物だけは立派的な皮肉も感じてしまいます。
(・ω・) ギャランドゥと絡めようかと思ったけお、うまいこと繋がらなかったよ
【黙って見守るという概念が欠落してるのしか居ない気すらする】
朱:黄龍さんって、風邪とかひくんですか~。
黄:そりゃ生き物である以上、病気と無縁なんて有り得ないんだよぉ。
月:イメージ湧かねぇな。
黄:寝込んだら看病してくれるどころか、
追い打ちを掛けてくる同居人だから気を遣ってるんだよぉ。
則:ほむ。
朱:来客も自由奔放な方ばかりなのは、青龍さんの時に証明されてますしね~。
【まず真の姿が巨体過ぎて適量が不明なのでは】
朱:そもそも、龍族が病に伏した時ってどう扱ったら良いんでしょうか~。
月:母数が少ない上に生命力が凄いから、医術が確立してなさそう。
黄:言われてみれば、寝る以外の対策が思い付かないんだよぉ。
朱:野生生物的ですね~。
月:動物用の薬とか使ったら効きすぎて逆に身体に悪いんじゃないか。
黄:その、『色々実験したいなぁ』と言いたげな目をやめて欲しいんだよぉ。
【その枠は既に悪魔が居て入る余地が有りませんから】
月:精密検査したら未知の抗体とか出てくるかもな。
黄:人類の医学に貢献できるかも知れないけど、
それが全体の利益になるかは別の話なんだよぉ。
月:雑魚が無駄に長生きしたところで資源を食い潰すだけだと言いたいようだ。
黄:言い方一つでこっちが悪者なんだよぉ。
朱:表現って大事ですね~。
黄:もしやこいつ、悪意を撒き散らす邪神の類なんじゃないかとたまに思うけど、
それはそれで風格が足りなすぎる残念っぷりなんだよぉ。
【ここから更生したとして総合点で人並になるのに何年掛かるのだろう】
月:ともあれ、もしも黄龍が倒れたら謎の呪術で回復祈願はしてやるよ。
黄:余計なことしないのが一番嬉しいんだよぉ。
月:だからこそ、だ。
朱:小さな子が構って欲しくて色々しでかすのに似てますよね~。
黄:問題は、人格が固まる年齢をとっくに過ぎてるという事実なんだよぉ。
朱:根本的な話として本人に変わろうって意志が皆無ですから、
案じるだけ無駄なんですけどね~。
終わってみれば、黄龍という生き物の謎が深まっただけじゃなかろうかというのは考えてはいけないのです。
2019
ナルシストと呼ばれる性格があります。英語で書くとnarcissistで、カタカナ表記だとナルシシストとするのが近いっぽいですが、日本人には発音しづらいのかシを一つ略すことが多いようです。オランダ語基準という説もありますけど。人間、良くも悪くも自分を好きな部分があるものです。たまに己が嫌いで嫌いでしょうがないという人も居ますが、関心を持っている時点で自己愛の範疇でしょう。しかしそれがいきすぎて自身に見惚れてしまうほどの感情を抱く人をナルシストと称します。言葉としては、水面に映った自分に恋をしてしまったギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来します。これは生まれ持った彼の精神に問題がある訳ではなく、エコーという名の女神の求愛を断った為の呪いなのだそうです。そしてナルキッソスは寝食を忘れ、そのまま衰弱死するのだとか。そもそも、なんで振ったかと言えば、エコーはヘラの怒りを買ってオウム返ししか出来ない身体にされていたのです。自信家のナルキッソスは顔は良いけどつまらん女だなと相手にしなかったのだとか。そして何でヘラが激怒したかと言うと、浮気に熱心なゼウスがエコーを含む女神達のところに遊びにきていて、そこから逃したからです。原因を一つずつさかのぼっていくと、ナルキッソスとエコー、どっちに肩入れしていいのか分からなくなります。結局、諸悪の根源はゼウスじゃねという気もしてきますが、そんなのが最高神な辺りヤバイ神話な気がしてきました。
(・ω・) そしてエコーはアルテミスの侍女的な一人らしいしネタになりそうだな
【一時期パソコンとか使ってたけど気にしてはいけない】
月:そういや蛇って、ピット器官で赤外線感知が出来るらしいな。
黄:年中作動させてたら、朱雀が邪魔くさくてしょうがなくなるんだよぉ。
朱:ふに?
月:平均体温七十五度の、歩く熱源だからしょうがない。
黄:サーモグラフィーで撮影したら、画面が一色に塗り潰されるかも知れないんだよぉ。
朱:まあ私が近付くと、大抵の精密機器は謎の誤作動を起こすんですけどね~。
【ガラパゴス家電を作ってしまう日本の神様ってのもありそう】
朱:蛇さんって自分で体温を作る能力は低いけど、
他の熱には敏感ってことですよね~。
黄:哺乳類や鳥類みたいな恒温動物が繁栄したから発達した能力と言えるんだよぉ。
朱:同じ爬虫類や昆虫相手だと効果を期待できない訳ですか~。
月:特化型スキルってロマンがあるな。
黄:月読の場合、あまりにピーキーな設定にし過ぎて、
結局は何を相手にしても対応できない予感しかしないんだよぉ。
【暗号化されてるものだと雑音的に感じるんだろうか】
月:その技能を発展させれば、無線電波なんかをダイレクトに受信できるのではないか。
黄:静かに暮らしたいのに、わざわざやかましくしてどうするんだよぉ。
月:趣味は盗聴です、って言えるようになるぞ。
朱:まったくもって何の意味もありませんね~。
黄:月読の存在を否定するのはやめてあげるんだよぉ。
月:こっそり話題をすり替えて、個人を攻撃するのはやめたまえ。
【話題とはすなわち共通認識があって成立するものだし】
月:つまるところ、龍族を相手にする時はカイロなんかを用意して、
的を絞らせないようにするのが定石になる訳か。
朱:擬似的な分身の術ですね~。
黄:視覚メインにしてたら、すげー間抜けな絵面になるんだよぉ。
朱:そもそも、気配的なものを察知してたら無駄な努力になります~。
黄:月読浮上計画に似てるんだよぉ。
月:だからチョイチョイ私を弄るネタを挟むのを控えてくれ。
動物系異能バトルでおなじみのピット器官ですが、黄龍も多分持っているとは思われます。赤外線を見るのではなく感じるって、人間が熱さを感じる強化版でいいのか、ちょっと分かりかねますけどね。