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 今、気付いたこと! よくよく考えてみればアレクって、ドラクエ的に考えると、職業は勇者っていうよりは、魔法剣士ですよね。でも、ドラクエ界の魔法剣士といえば、2のサマルとか、6のアレとかですか。7以降は知りませんが。うん、ぶっちゃけた話、微妙極まりないよね!

( ・ω・) 名前だけは格好いい。うん、名前だけは本当に

「ひょっとして、クレインとリオール君を連れ去ったのって」
「あの男。魔王直属部隊、『紅蓮』隊長、エビルマージ」
「エビルマージ……あれが、高位モンスター」
 その存在を耳にしてはいたものの、ヤマタノオロチを除けば、目にしたことは無かった。生まれながらにして、天才と呼ばれる人間の更に上を行く存在――魔法研究者の端くれとしては興味が湧くけど、敵として相まみえるのには覚悟が必要だ。
『ふむ、しかし困ったね』
 エビルマージは、何やら自問自答を始めた。
『たしかに、ここに勇者アレクが居たこと自体は僥倖を言えよう。だが、捕える手立てはどうする。先程と違い、ここには火力で押すことしかできないアホしか居ないではないか。万に一つでも殺してしまっては、バラモス様に申し訳が立たない』
『アホとかひでーでゲスで、たいちょー』
『燃やす? 燃やす? 燃やしちゃう?』
『炎とは熱と光の混合物! 即ち、力の代名詞とさえ言えましょう!』
 何だ、こいつら。僕が今まで見てきたモンスターとは、何かが違う。
「そんなことより、ジョンさん――ここの家の人達はどうした!? 人質にでもしようって魂胆なのか?」
『家の人?』
 その声は意外にも、想定の外側から投げ掛けられたかの様だった。

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