2010
良く、遅刻しそうな学生がトーストを口に咥えて走ってるシーンがあるじゃないですか。でも、よっぽど心肺機能を鍛えていない限り、口を半分塞ぐって自殺行為ですよね。何がキツいって、酸素が足りなくなるのがキツい訳で。
( ・ω・) 以上、寝坊して無駄なダッシュをしてしまった者の戯言でした
「だが、商人の戦いというのは、食うか食われるかの、戦争なのだよ。主君が功をなして下も引き上げられるのと同様に、私が商売を広げると、部下達も又、その恩恵を受ける。無論、夢破れて屍が転がることがあるやも知れぬが、それが戦争というものではないかね」
は、把握しました。
もしかして僕達に気を遣ってこんなことを始めたんじゃないかとも少しは思ったんだけど、この人は根っからの商人だ。僕達はあくまで切っ掛けに過ぎない。
「にしても、それって相当、時間掛かりますよね」
とりあえず、思考を作戦そのものに戻して冷静に考えてみる。大洋越しにお金を媒介して侵食しようっていう話なんだから、数日やそこらでどうこう出来る話じゃない。
「ええ、少なく見積もっても数カ月はね」
「ってことは、僕達は旅を続けて良いんでしょうか」
正直、専門じゃない僕達がここに長々と居ても出来ることは少ない。もし、特に目的のない旅だったら、後学の為に雑務くらい手伝ったかもしれないけど、明確にやらなければならないことがある訳で。数カ月の時は、余りに長すぎる。
「それでも構わないがね。折角だから、船をこちらに呼び寄せ、その間は少し休養に充てたらどうかね」
「いえ、とりあえずは一回戻ります。やり残したこともあるので」
兄さんの剣も置き去りだし、ジョージさんや何かに報告もしなければならない。そりゃ、一年以上も旅してるんだから、少しのんびりしたいって願望が、無い訳じゃないけどさ。
「そうかね。では、私達は私達で動き出させて貰うよ」
「お願いします」
武器は武器屋と言うけれど、物事は専門家に任せるべきなのかな。勇者って、ひょっとしたら架け橋なのかなと、ちょっとだけ思ってみたりした。