2010
先日の話になりますが、イオンが、『節分は年に四回ある。だから立秋にも恵方巻きを食おうぜー』という企画を展開しました。あれ、三ヶ月くらい前、ブログで立夏の扱いの悪さをネタにしたような。立春>立秋>立冬>立夏的に。ちくしょうめ、パクリやがったな。
( ・ω・) しかし結局、立秋はそれなりに優遇されてるのが釈然としない
恐ろしい、お金の世界は、本当に恐ろしい。
「ちなみにですが、勝算はどれくらいに?」
単純計算すると、相手資産の五割強も持っていれば食い散らかすことが出来ることになっちゃうけど、相手も馬鹿じゃない。防衛措置を取ってくるだろうし、下手をすれば泥沼の喰い合いだ。そこを見計らって第三者が狙ってくることもあるとすれば、同程度の資産を持っていると言っても、楽観は出来ないんじゃなかろうか。
「甘く見積もって、四六で不利といったところでしょうか」
「……」
け、ケホッ。お茶が喉のあらぬ方向に入ったよ。
「は、八割くらいの勝算が無いと、商人ってのは動かないと思ってたから驚きました」
「その認識も、それ程は間違っていない。けれども、前に言ったでしょう。商人という生き物は、ここぞという勝負どころでは、全財産を投げ打ってでも、更に資産を増やす道を選ぶ、と」
「こんな可愛い奥さんが居るのに、ですか?」
もちろん、従業員の生活もクワットさんの双肩に掛かっている訳で、軽々に動くことは出来ないはずなんだけど。
「私は~、旦那様が居れば、どんな生活でも平気ですから~」
さりげなく、この奥さんが最強なのかも知れないと、ちょっとだけ思った。
「アレク君。商道に入って日の浅い君が、そんなことを言うのは分からないでもない」
え、いつの間に、僕が商道に入ったことになったんですか。そう言えばクワットさん達の子供って見たことも聞いたことも無いですけど、まさか僕を後継者候補になんかしてませんよね。