2010
ここのところ、大気の状態が不安定なのか、台風の影響なのか、雨が降り続けている印象です。まあ、夏は長いですからね。暑さの中休みだと思えば良いんじゃないでしょうか。お湿りも必要ですし。
( ・ω・) 中途半端な暑さだと、むしろ身体が冷やしすぎて体調を崩す体質に
「お帰り……なさいませ」
ハン・バークに戻ってきて早々だけど、何処から突っ込みを入れたものかなぁ。
「何でジュリが、三つ指立ててお出迎えしてる訳?」
疑念を抱くを通り越して、理解に苦しむ域だと思う。
「その件については、俺が説明しよう」
『あ、髭面父親失格人間』って言おうかと思った。だけど客観的に考えればうちの父さんも大概、父親としてどうかと思う部分がある訳で。やっぱり、人様の家庭の事情に首を突っ込んじゃダメだよね。
「俺達はめげずに、スピルのところに直談判に行ったんだ。だけど、あの分からんちんの野郎め、けんもほろろに追い返しやがって」
しかし、随分、古臭い言葉を使うものだと、変なところに感心しちゃったよ。
「こうなったら背に腹はかえられねぇ。いっそ、お前らの方について必要なパーツの確保しようとした訳だ」
しかし、何でこう、自分で何とかするって発想が無いんだろうか。これが大人かと思ったけど、ちゃんと自力で頑張ってる大人も多いことだし、打ち消しておいた。
「それで、ジュリとの関係は?」
結局、質問には一切、答えてもらって無い様な。
「手土産、だ」
「……」
まさか、同じ言語を喋る人と相対するのに、通訳を欲することになるとは思わなかったなぁ。普段から、アクアさん辺りを相手に欲しがってる気もするけど。
「友好的な交渉を望むのであれば、貢物くらいは用意するだろう。そして、男であらば、誰でもお淑やかな女性の出迎えを喜ぶものだ」
ダメだ。これは言語は通じるのに、会話は成立しない典型だ。