2011
ここ数日、雨の影響ですっかり涼しいですけど、みなさん、体調を崩されたりしていないでしょうか。このまま秋になれば良いのになぁとは思ってたりもしますが。いいじゃないか。もう八月下旬なんだし、そんな暑くなくたって。まあ、奴らは虎視眈々と逆襲を狙ってますからね。慌てて夏服を片付けることの無いように。
( ・ω・) お前は誰と戦ってるんだと言われると、私にもちょっと分からない
「大した、執念で」
この状況で軽口を言えるのは、胆力なのか、頭の線が足りないだけなのか、僕にはちょっと良く分からない。
「ま、そのことについては私にも色々と思うことがあってね」
そう言うと、クリスさんは剣をひいて、腰の鞘へと収めてしまう。
「あ、あれ?」
あんまりにもあっさりと引っ込められたもんで、こっちとしても呆気に取られちゃったよ。
「えっと、そもそも、何で剣をつきつけてきた訳?」
本気で斬ってくるとはあんま考えてなかったけど、金属刃の冷たさと、本気の目は、僕の魂を揺さぶるには充分だった。
「何となく、かしら」
「……」
凄い理由も、あったもんだと思う。
「よくよく考えてみたら、あなた達に、私の手助けをしなきゃならない義理も無い訳だしね。そりゃ、こっちとしたら何が何でも聞きたい気持ちもあるんだけど、そっちにはそっちの事情があるんだし、実際のところ、こんなことする必要も無かったとも思ってるわ」
「そういうのは、もう少し考えてから行動していただければ幸いかと存じます」
僕が言っていいことなのかは知らないけどさ。
「ずっとね、考えてはいたのよ。ヤマタノオロチを殺すことが、本当に仇討ちになるのか、ってね」
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