2011
民主党代表選まであと一週間なのだそうですが、あいつら、ちゃんと政策論争やってんのか。まあ、政策に対する信念なんて、変な方向にしかない連中ですので、やってないことは知ってますが。今更ですけど、こんな滑稽な話も無いですよね。党内の政策論争をする為の代表選が、数合わせの力比べになっているという。それは自民党も同じな訳ですが。
政党政治じゃないと民主主義は機能しないけど、政党政治のせいで民主主義の本質が曖昧になるって、何かちょっと禅問答の領域ですよね。
( ・ω・) もう、国会議員は15人くらいに絞って、半独裁政治にした方がマシなんじゃないか?
言ってクリスさんは、やや白みかけている東の空を見遣った。
「私の師、ケインズが目指していたのは、剣を通じて精神を高次元化すること――戦いの為の技術はあくまでも二次的なもので、本来の目的では無かった。だけど、こんな時代ではそっちの方が重要視される訳で。師の本懐を達成させるには、まずは世界の有り様を変えないといけないって結論になったのよ」
「へー」
「何よ、その感嘆は」
「若いのに、ちゃんと物を考えてるんだなぁって」
「バカにしてる訳?」
たしかに、年下であろう僕が言うことじゃないんだけどさ。
「いや、さ。これで意外と、戦う目的を明確にするって大変じゃない」
僕の場合、旅立つことだけを先行させて決めたこともあって、アリアハンを出た頃はまだ、その部分が曖昧なままで――ジパングでトウカ姉さんと再会して、ようやく意義を見出せたように思う。トヨ様に説教されたのも含めてだけど、あの頃までは本当に、兄さんの代替品の意識が強かったもの。
「という訳だから、私も仲間に入れて貰うわよ」
「はい?」
又しても来ましたよ。若干どころじゃない、理解に苦しむ発言が。
「あなた達は、バラモスを倒す為の旅をしているのでしょう? だったら仲間は、多いに越したことはないと思うけど」