さて、本日より政党編。国会編でもちょっと触れましたが、考えみれば、これだけで六日分くらい余裕で消化できそうな題材なのです。
( ・ω・) ドロドロでネトネトな、政界の真っ黒部分をお楽しみ下さい
【政党の復習とプラスアルファー】
岬:さて先輩。ここで政党とは何か、もう一度説明してみて下さい。
公:うっ、忘れた頃に出題するとは……貴様、名うての家庭教師か!
岬:御託はさておき、どうぞ。
公:え、えーと、元来は思想信条が同じ政治家同士の連合だけど、
現実的には数を集める集団になっている、と。
岬:そうですね。メモリが二十世紀のパソコン並と言われる先輩にしては、
上等な回答です。
公:凄い侮蔑を受けた気がしないでもない。
岬:では、そもそも法的に政党とは何なんでしょうか。
公:ん? 法的だと?
岬:後に詳しく解説をしますが、政党は国庫から助成金を受け取ったり、
数々の優遇措置を受けることが出来ます。
仮に私達が適当な大人を何人か集めて新政党を宣言すれば、
それだけでお金が貰えたりするんでしょうか?
公:いや、そんなこと認めてたら、キリが無いだろ。
岬:ですから、正式な政党を法律で定める必要がある訳です。
日本ですと、公職選挙法・政治資金規正法・政党助成法に依って、
『衆議院、又は参議院に五人以上の国会議員を有するか、
或いは近い国政選挙で2%以上の得票を得た団体』と定義されています。
ちなみに2%の方は、選挙区、比例、どちらでもオーケーです。
公:うぅむ。つまりこれに当て嵌まらない連中は虚仮……
みんな、みーんな似非ということだな!
岬:そこまで言うのも底意地が悪いですけど、そう解釈も出来ますね。
ちなみに、2008年11月時点で、日本では8つの政党が認められています。
自由民主党、公明党、民主党、日本共産党、社会民主党、国民新党、
改革クラブ、新党日本ですね。
新党日本は議席が足りませんけど、比例で2%以上の票を獲得しているので、
政党としてギリギリ機能しています。
公:大丈夫! 世の中にはこれ以下の自称政党が幾らでも――うぉ!
岬:危険な発言をし掛けた先輩は、拳で口を封じるとしまして。
あと、今更と言えば今更なんですが、考えてみれば触れてない話があります。
与党と、野党についてです。
公:ふぎょるほほ、はべらちおんでたんだ?
岬:既に日本の言語体系からは掛け離れた先輩は捨て置きましょう。
まあ、大した話ではなく、行政を担当する多数派の政党、或いは連合政党を、
政府に与する党という意味で与党と呼ぶ訳です。ちなみに「よとう」と読みます。
大して、その他の在野政党を、纏めて野党と呼びます。
読み方は、「やとう」です。
尚、民主党の岡田元代表は、
「政権準備党」という名称を考案したらしいんですけど、余り定着しませんでしたね。
公:分かりやすいけど、ちょっと説明的過ぎるからかね。
野党で充分、格好良いと思うが。
野に潜み、虎視眈々と天下を伺う伊達政宗っぽくて。
岬:その辺りについては主観に任せるとしまして、
この項目では政党について学んでいきますね。
今項目の纏め:政党とは、法律上は五つ以上の議席を持つか、2%以上の票を得た団体のこと。政権に携わる政党を与党、その他を野党と呼ぶ。
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