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 守備範囲が広い、という言い回しがあります。日本語としてどう成り立ったか確たることは言えませんが、多分、野球用語からでしょう。守っている側の選手が、平均よりも広域に渡って打球を処理出来る場合に使います。転じて、異性や趣向の好みの境界が、一般より大きい場合にも使われます。ストライクゾーンが広いとも言います。こちらも野球用語ですね。このように、世には案外、野球から生まれた言葉もあるみたいなのです。代役を代打と言い換えたり、役職を続けることを続投と表現したりですね。他の競技で言うと、相撲の勇み足とかですかね。サッカーやバスケのように、用語が大体、外来語そのままか和製英語のスポーツはあまり浸透しない感があります。オフサイドって、和訳ありましたっけ。ゲームが終わったら恨みっこなしという意味のラグビー用語、ノーサイドという例もありますが、使われているかと言われると、微妙な感じです。やっぱり、なんやかんやで漢字を使った造語は、字を見ただけで何となく意味が分かるので、今後も廃れないのでしょう。憶えるのが大変ですって。それに関しては否定しませんが。

(・ω・) 私はかつて、百点満点の漢字試験で十六点を取ったことがあるぞ

【頭脳資源の浪費は知的階級の特権という考え方】
月:猫ってさ、威嚇する時、もっふもふに膨らむじゃん?
黄:はぁ、なんだよぉ。
月:思ったんだけど、相手も猫だった場合、バレバレなんじゃね。
  それとも、あいつら自分が膨張すること知らんのか。
黄:窓から猫のケンカを眺めながら言うことがそれというのも、
 教授という職にあるものとして、どうなんだという思いはあるんだよぉ。


【やりたいからやるのであって結果までは知ったことか】
月:いや、昔、猫が睨み合ってる所に、全力で駆け寄ったことがあるんだけどさ。
黄:何してんだよぉ、と口にすることさえ躊躇われるんだよぉ。
月:猫って肉食だからか、集中すると視野が狭くなるのな。
  こっち向いてた一匹はすぐに気付いて逃げたけど、
 後ろ向いてたのは、『え、お前、何してんの』って間があってから振り返った。
黄:その検証をすることが、誰にとって得なのかと言いたいけど、
 学術研究というものの本質を突いている気も、ちょっとだけしてるんだよぉ。


【境界線はその時の気分次第だけど】
月:猫って縄張り意識が強いから、
 そのテリトリーを侵すとどういう反応を示すのか、調べるのが楽しい。
黄:もういっそ、次の論文はそれでいけばいいんだよぉ。
月:何を言う。あくまでも趣味でやるからいいのであって、
 仕事に転化など出来るものか。
黄:人生そのものが道楽みたいな生き様のくせに、よく言えたものなんだよぉ。


【見返りが小さそうなのは御愛嬌ということで】
月:大体、猫関連は専門家も多くて競争率が高い。
  マジに生態学的観点から纏める奴も居るから、とても太刀打ちできない。
黄:なんて情けない発言なんだよぉ。
月:そういった意味ではマイナー動物が狙い目だな。
  具体的には、ゲンゴロウとか、フジツボとか。
黄:たまに誰が読むんだって論文を見掛けるけど、
 そういった山師的発想から手を付けてると考えると納得なんだよぉ。

 ちなみに、猫がケンカしてるところに走り寄ったというのは、私の実体験です。今にして思うと、何してんだという思いはありますが、もう一回くらいやりたいとも考えています。
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