知事はリコールできると知り、敵も味方も多い、石原都知事のリコール運動も影で行われてるだろうとネット検索。あるにはある様ですが……『リコール署名100獲得!』とか、『デモ4名で行進』とか。何、この学級会レベル。
( ・ω・) 単純計算で、300万以上の署名が必要なの、分かってるのかと
【金が無くとも湯水の如く】
岬:政治という仕事の中で大きなものの一つは、財政問題です。
如何にして国民から不公平感が無い様に税を徴収し、公平に還元するか。
その予算を握る財務省官僚が、『官僚の中の官僚』と呼ばれるのも、
ここに起因しています。
地方政治でもそれは同じで、お金の問題は実に悩ましいものなんです。
公:貨幣制度とは、人が生み出した最大の業であるとは思わぬかね……。
岬:そういう、大き過ぎる哲学的命題はさて置きまして。
公:そろそろ、この放置っぷりにも慣れてきた。
岬:地方自治体が直接手にする税金は色々とあります。
住民税と呼ばれている、市民税、県民税辺りが有名でしょう。
他にも、現行の消費税は、5%の内、1%は地方の税源だったりします。
後は、たばこを買ったり、ゴルフ場を利用する際にも徴収されています。
嗜好品や贅沢品に掛けることで庶民の反感を買いづらいというのが、
この類の税金に対する理由でしょうね。
それが公平な税金の掛け方かと言われると、また別の話ですが。
公:気付かれない様に搾取するのが、一流の政治家だよな。
岬:ですが、特に産業が無い地方では、余りお金が回らない為、税収はさして伸びません。
前にも少し触れましたが、このアンバランス具合を解消する為に、
主として都会から吸い上げた税金を地方へと回す訳です。
これが、地方交付税と呼ばれるものです。
公:何か、それだけ聞くと、地方ってのは都会に飼われてるみたいな印象なんだが。
岬:実際、この地方交付税が財源の半分近くを占めている自治体もあります。
言い方は悪いですけど、首紐を中央官僚に握られている訳ですね。
地方分権は、この甘ったれ根性を叩きなおす為という考え方も出来ます。
もちろん自由競争社会ですから、何処の地域も勝てる訳ではありませんが。
公:頭の余り良くない俺に説明してくれ。
今の話を聞いて思ったんだが、格差社会、地方格差と連呼しておきながら、
中央官僚批判して、地方分権をプッシュするマスコミって矛盾してないか?
岬:マスコミに一貫性が無いのは、昨日今日に始まったことではありません。
公:言い切られた!
岬:財源として使えるのは、他に地方債なんかですね。
国債と同じく、市債、県債といった形で借金する訳です。
当然、財政状況によって発行額や利率が決まる訳で、見通しが甘いまま刷りすぎると、
全国的に有名になってしまった北海道夕張市の様に、財政再建団体として、
事実上の破綻をする恐れさえあります。
公:人間、身分相応の生活が大事だね!
岬:正論は正論ですが、人間というのは生活レベルを一度上げると、
落とすのが難しい生き物ですからね。
バブルの旨味を吸った世代が社会に多く居る中、
今後、どうなるかは予想も付きません。
今項目の纏め:地方が使える財源は、地方税、地方交付税、地方債などがある。地方税だけで賄うのが理想だが、そうもいかないのが難儀なところである。
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